そこで改めて考えておきたいのは、子どもたちだけが家庭での生活と、保育園での生活の両方を経験しているということです。2つの生活経験が24時間の1日の中でミックスされます。その両方を経験しているのは子どもたちだけなので、子ども自身の力だけではコントロールできない、伸び代の大きな生活力というものがあって、親御さんや私たち園の職員が、バランスをとっていってあげることが必要です。
落ち着いてきたからこそ見えてくる子どもの心情
2019/06/27
2019/06/27
そこで改めて考えておきたいのは、子どもたちだけが家庭での生活と、保育園での生活の両方を経験しているということです。2つの生活経験が24時間の1日の中でミックスされます。その両方を経験しているのは子どもたちだけなので、子ども自身の力だけではコントロールできない、伸び代の大きな生活力というものがあって、親御さんや私たち園の職員が、バランスをとっていってあげることが必要です。
2019/06/05
『自分らしく、意欲的で思いやりのある子』
これは、省我会の保育を通して子どもたちそれぞれが育つ姿保育目標です。6月2日の園長日記にて、『自律』と『他律』のお話が書かれておりますが、ここではこの部分の具体的な保育での場面を育ちと共に書きたいと思います。
『睡眠、午睡について』
活動をするときに『次にこんなことがある』『次に楽しいことが待っている』 そんな見通しや物事があると子どもたちは、それをやりたいと思い今の活動を終わりにしたり、片付けをして次に進んでいきます。入園して子どもたちに『お昼寝は体を休める時間。』と伝えました。ここで質問ですが、寝ることで次にどんなことが待っているかを想像すると、どんな楽しいことをイメージできますか? これは、難しいです。というのが私たちの答えで今も試行錯誤。なにか答えを知っている方がいたら教えてください。(自宅での入眠前もなかなか布団へいくのが課題ということはないでしょうか?)
昼寝をすることの答えの1つとしては『昼寝をすること、体を休めることで、午後の保育や夕方から夜にかけて自分らしく遊ぶことができる』ということになるのだろうと考えますが、これは子どもが理解するのはとても難しいですね。『今は昼寝の時間だから寝ましょう』『みんな休む時間だから目を閉じましょう』と保育士が寝かしつける(他律)ことで、子どもは入眠しますが、これでは他の働きがないと出来ない子どもになってきます。これは、私達が考える『自分らしく』とは反対の事になります。
わらす組の子どもたちの育ち 2 の中で『殻を破るような』という例えをしましたが、今のわらす組は殻を破って試行錯誤、多様な体験の真っ最中です。ただ、これには必ず今すぐには『上手くいかない』『できない』といった結果がついてきます。結果を求めるのであれば効率が悪いとも見えます。昼寝で言えば、昼寝をしないという結果です。 先に述べた他律であればいくらでもできるように『させる』ことはできます。態度で表すということです。 しかし、態度を求めると子どもの気持ちはどこにいってしまうのでしょうか。自律とは、より高度であり難しいことなのです。そこを、これからも子どもたちが向き合う姿に寄り添いたいと考えてます。
2ヶ月が過ぎてお昼寝も大分できることも増えてきています。自律の芽生えと捉えていただくあたたかなまなざしを子どもたちにむけたいと思っています。