◆運動会シーズン
運動会の季節です。昨日28日(土)は、和泉小学校の運動会でした。土曜日の保育に来ている子どもたちが、見てきました。千代田せいがの子どもたちも何人かいたようです。
また姉妹園の運動会も昨日でした。新宿せいが子ども園です。私はそちらで「雑巾掛けリレー世界大会の審判員レフリー」として参加しました。もちろん「ごっこ役」の中での話です。新宿せいがの運動会は13回目になりますが、毎年、園の隣にある落合第四小学校の体育館を借りていましたが、数園前に定員が1.5倍に増えたことをきっかけに、小学校の隣の、より大きな中学校の体育館に変わりました。
◆乳幼児期の運動会は体育館がふさわしい
体育館で行うのは、赤ちゃんのハイハイやつかまり立ちなどもあるので、砂ほこりや暑さ対策、雨の時の級な会場変更なども苦労が大きいからです。乳幼児の運動会は、体育館がふさわしいと考えています。そういう判断から、社会福祉法人省我会の運動会は、現在4園とも小学校、あるいは中学校の体育館で行っています。気象変動の影響もあって、台風の多い9月や10月に、なぜ風物詩的に運動会を行うのかという「当たり前」を疑うことも必要です。
◆参加すると運動がもっと楽しくなるように
そんな議論を経て、私たち省我会は、運動会の目的と内容を、常に見直してきました。運動会は、「運動の会」です。この行事で最も大切にしなければならないのは、この行事を通じて、普段から楽しんでいる体を動かすことがもっと楽しくなるようにすることです。運動会の時期が近づくと、幼稚園や保育園に行きたくなくなるというのは、全く本末転倒です。運動会がくるのが楽しい、運動遊びをもっとやりたい!という気持ちになってもらいたいと思います。また、運動会が楽しかった、またやりたい!、もっとやりたい!という意欲的な気持ちが育つような日にしたいと思っています。
◆十分な運動遊びがあってこその身体の育ち
千代田せいが保育園には、園庭がありません。近くに野山もありません。里山があるわけでもありません。そんな環境があれば、普段から鬼ごっこやかけっこ、かくれんぼをしたり、芝生の上で転がったり、土の斜面を駆け登ったり、山道をふうふう言いながら登ったり、急な坂道を綱を引っ張って登ったり、高いところから飛び降りたり、こぶしや桜の木に登ったりできます。
こんなことをたくさんやっていたら、運動会で運動面の発達を見せることに意味があります。開園してまだ半年です。4月はほとんど外に出ることができず、5月6月7月にやっと外遊びを増やしてきました。また暑すぎる夏は、そこに出ることすらできない天気が続きました。そして9月中旬になってやっと気持ちよく外に出て遊べるようになってきました。和泉公園に散歩に行けたのが、9月19日です。
(この日は、いろいろな意味で、開園から半年の現在地点を図る、メルクマール、基準点になっています)
◆個人競技
さて、このような現状の中で、今年は姉妹園がやっている通りの運動会を開くつもりはありません。昨日の新宿せいが子ども園の運動会では、平均台や巧技台を駆使して、バランスをとったり、雲底でぶら下がったり、鉄棒を前回りしたり、跳び箱を跳んだり、マットの上で前回りしたりします。
ちっち組からすいすい組まで、自分にあった高さや難しさを「どっちにする?」選んでから、やります。らんらんさん(4歳)ぐらいの跳び箱は、走っていって両足を広げて、跳び箱の上に乗る、というところぐらいまで。すいすいさん(年長)になると、4段や5段を飛び越える子どもが増えてきます。
これらは「個人競技」といって、一人ひとりの運動面の発達の姿を、その種類ごとにじっくりと見てもらう種目です。競うこともしません。「僕(私)、こんなことするのが好きなんだよ」という感じで、やっていくのですが、それは、千代田では、今からもっと、いろんな遊びをたくさんやってから、来年の運動会でやりましょう。
◆かけっこ
もう1つの種目に「かけっこ」があります。赤ちゃんから幼児まで、クラスごとに順番にやっていきます。寝返り、ずいばり、はいはい、つかまり立ち、手押し車、かけっこと、「人が立って歩き走るようになるまで」を見ていきます。すいすいさんはリレーで「勝負の世界」を体験します。年中ぐらいになると勝って嬉しい、負けて悔しい!という気持ちを味わうことができるようになります。実は、わいわいぐらいまでは、あまりそれは実感できません。年長ぐらいになると、勝つために作戦を考えたり、練習をしたい!となったりします。
◆親子競技
そして3つ目の種目が「親子競技」です。これはクラスごとに「親子で体を触れ合って楽しむ」ものです。車に乗ったり、何かになったり「つもり」「ごっこ」の世界で楽しみます。また幼児だけは、お昼のあとに午後のレクリエーションも楽しみます。
◆10月26日(土)の運動会は
そこで、千代田せいが保育園では、まずは、もっともっと、体を動かして遊ぶことが「こんなに楽しいんだ!」ということ、存分に体験したいと思います。そのためには、その楽しさを保護者の方も、実際に「親子で」体験していただこうと思います。イメージしやすいのは、5月の親子遠足の午後、和泉公園でやったレクリエーションです。基本はあれを存分に楽しみましょう。
繰り返しますが「運動会」は、せっかくご家族の方がたくさん参加されるので、親子で、あるいはご家族で運動遊びを楽しむ機会にしてもらうつもりです。千代田せいが保育園の運動会は10月26日ですが、今のところ「和泉公園」で親子運動遊びを楽しむ予定です。芝生や土の上で運動しますので、ご家族の方も、身軽に体を動かしやすい、汚れてもいい格好で、お越しいただくつもりです。
◆まずは体を動かす運動の伝統的な遊びを体験しましょう
当日は鬼ごっこや相撲など、日本ならではの、また地域ならではの遊びや運動を楽しみたいと思います。今のところ「いろんな物はいらない。原っぱさえあえば遊べる!」「子どもには知恵と原っぱを!」の基本を確認できるものにしたいと思います。天気が怪しくなったら、和泉小学校の体育館です。いくつかの普及団体コラボを予定しているので、その内容によっては、最初から「体育館」になる可能性もあります。