2020年も半年が経ちました。今日は八王子市の「せいがの森こども園」へ行って七夕用の笹の木を自動車で運んだのですが、その運転中に、この半年のことをいろいろ考えました。実際のところ、この半年でいろいろなものが変わり、いろいろなことが分かりました。COVID-19によるサイトカインストームの仕組みもわかってきましたし、日本に限っては感染率も死亡率も治療薬やワクチンのある季節性インフルエンザよりも遥かに低いことがデータから分かります。それにもかかわらずマスコミはちっとも報道しませんでした。新型インフルエンザと違って指定感染症にしたために厚労省の結核感染症課と感染研に権限が集中してしまって、他省の資源が使えなかったことや政府全体の機動性が確保できなかったこともわかってきました。また、なぜ日本が感染者が少ないのかというファクターXはウイルスのゲノムの違いによることもわかってきました。さらに7月以降の課題は「予防」としては変異したウイルスを海外から持ち込ませない水際対策の徹底と早急なワクチン開発であり、「診断」としては全自動CPR検査機の大量導入が不可欠であり、「治療」としては治療薬の開発と医療体制(重症患者の治療と軽症者の隔離)の再構築です。ただ、それに加えて、これらよりも先に7月にやらないといけないのは、政府も東京都も「経済は止めない」が大前提になってきているので、要所適時にモニタリングをして予兆を掴む体制を作り上げることです。学校や保育園や老人施設は、サンプル調査をして、子どもの不顕性感染率を明らかにして欲しいものです。そうしないと、いたずらに不安が続き、家庭でも園でも安心して子育てができません。ぜひやっていただきたいものです。