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2023年 11月

なぜ造花ではダメなのか?

2023/11/27

当園は造花はできるだけ使いません。それは「自然」ではないからなのですが、なぜ自然にこだわるのかというと、自然なるものを経験するのが乳幼児教育だからです。

子どもは自然とそうでないものの区別がつきません。自然の草花は季節によって変化します。今朝は幼児の部屋で先週から育てはじめたシイタケが大きくなっていました!

今の季節では例年よりも公園の紅葉は落ち葉が遅いのですが、その色の変化に気づいたり、地面に落ちている葉っぱを拾って触ったり、踏んでパリパリする音や感触を味わったりすることが大切になります。

毎年それをつみかさねているうちに自然というものが季節の変化とともにあることや、活きている物だから芽が出たり花を咲かせたり枯れたりすることに気づき、そこに子どもたちが、その子なりの好奇心から世界とかかわっていく可能性が広がっていくことでしょう。

サナギから蝶に!

2023/11/21

サナギになってしばらく経った今朝、やっと蝶になりました。

毎日のように観察していた子どもたちは興味深く見入っていました。

午後には羽を広げて羽ばたき始め、今は保育園の玄関を舞っています。

「お腹が空くから砂糖水を上げよう」と、葉っぱにチョンチョンと砂糖水をつけています。

羽を指で挟んでもたず、指先に歩かせるようにとまらせています。蝶への関わり方にも子どものやさしさを感じます。

スライムの面白さと探究

2023/11/17

袋に入れたスライムをどうしても触ってみたい、というので、直接触らせてみました。

すると、子どもは実にさまざまなことをし出します。それをみていると「遊ぶ」ということは、こういうことか!といろいろなことに気付かされます。

それは小一時間続いたのですが、スライムという物質の特性が子どもの面白い!という感性をずっと刺激し続けるような時間が流れていました。

形や色や感触が変わっていく面白さ。ひんやりと、ベトベトした状態でも手でつかみ取ることができ、手に載せておくと、ゆっくりと垂れていく形の変化。

たれ落ちると細長くなって伸びていき、長くなっても切れなかったり、もっと長く伸びて自分の背よりも高くなっていくと、椅子に立ってみたり。

また机の上に広げてドーナツや池、ハートマーク、うんち、虫、カエルなどいろんな形に見えてきて、そのたびに「ほら、みて」と見せ合いが始まりました。

割り箸を刺して焼き鳥だとか、キャンデーだとか、いろんなものに見立てようとしたり、割り箸が何本も刺さってもしばらくそそままになっていることを不思議がったりして、試しています。

テーブルを囲んで、お互いの様子を見合いながら真似したり、長さや色を比べたりして、いわばスライムというものへの働きかけを通してその変化を楽しんでいました。

感心するのは、物の性質にあわせて、ベトベト、つるつる、しっとり、びよーん、つぶつぶ、ざらざら、ごつごつなどを使い分けていたことです。感触の違いを上手に言葉にできるようになっていたのです。

 

 

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