◆書道
7月6日(月)から年長すいすい組で、「書道」が始まりました。毎月月曜日にやります。書道教室を開いている布川先生によるもので、楽しそうです。子どもたちの文字を「読む」こととの出合いは、絵本や生活環境の中にある看板などから始まりますが、「書く」ことは年中さんぐらいから。しかも「筆」で文字を書くという経験は、大抵は小学生からなのですが、それを先取りするという意味ではなく、ゆっくり、じっくりと筆で文字を書くと、「描く」かのように「ひらがな」の形や筆順などを体験することもできます。ひらがなは、漢字ばかりの万葉仮名から草仮名や女仮名を生み出した宮廷の歌人たちによるものですが、本来は「筆」の運びの流れが残っているのです。その原体験をしていると考えてあげてください。
◆七夕会と水遊びの開始
7日の七夕会の様子はお伝えしましたが、8日からは夏の水遊びを始めることになり、いよいよ夏本番を迎えます。体調に気をつけながら「水と仲良しになろう」が目的です。水は土と並んで、生命体である子どもにとって最大といってもいいほどの「教材」でもあるのです。感触を楽しみ、その物性を感覚的によく体験しておくことが、その後の身を守るための泳ぎや、競技としての水泳、水害からの身を守るための行動取得の前提となります。例えば、防災教育の中で、洪水から避難するときは運動靴で逃げます。長靴だと靴の中に水が入ると重くなって歩けなくなるからです。このような水の特性も水遊びの中で体験していくのです。
◆アジアの中の私たち
18日の納涼会は、休園期間中に行っていた「特別保育」の基準に戻した厳しいコロナ対策の中で実施します。つまり「これからの園行事は最初から、感染者が増えて医療が逼迫するような危機的状況になって行事どころではない、という状態にならない限り、延期や中止が必要ない方法の範囲で行う」ことにします。大人の三密をさけ、手洗い消毒マスクを徹底し、その上で子どもにとって大切な心が豊かに育つような体験を作りっていきたいと考えています。
その1つとして、行事中に本来は「親子で試食してもらうアジアの食べ物」を用意していたのですが、それは「三密」になるのでできません。そこで6日から昨日の10日まで、午後の間食で近隣アジアの国の味を楽しみました。
6日台湾(ルーローハン)7日中国(麻婆豆腐)8日韓国(チジミ)9日ベトナム(フォー)そして10日日本(赤飯)です。保護者の皆さんにその味を届けることができませんでしたが、ホームページの食事の写真で想像してみてください。また18日の納涼会ではその様子を展示します。屋形船に乗って涼を味わうという体験は、この神田ならではの夏の風物詩でもあるわけで、なんとか実現させたいものですが、これも社会情勢次第になってきました。