MENU CLOSE
TEL

園長の日記

お楽しみ会から見える仲間意識の育ち

2020/12/16

劇遊びの中で見えてくる子どもの姿に「愛おしいもの」を感じるのは、そこに「仲間意識の育ち」があるからかもしれません。今日16日(水)、2日目の「お楽しみ会」の上映会を見ていて気づきました。

ちっち組の子が名前を呼ばれる前から、「ぼくも先生とタッチしたい」と手を伸ばしてきたり、隣に座る子どもの手を触れるか、伝えたい気持ちを自分の指先に託して、触れないか微妙な距離を推し量っていたりと、友達と「一緒にいること」や同じものを「分かち合う快さ」といったことへの喜びが伝わってくるのです。

ぐんぐん組の子がなかなか席に座らないということは昨日述べましたが、その理由の1つに、友達が興味を持ったものに誘われて引き寄せられていく姿がいくつかありました。一見、大人からすると困った姿に見えるのですが、実は気分良く過ごしているときに、世界に心を開いていく心のアンテナはこうやって育まれていくものだという気になりました。友達といると楽しいのです。

にこにこ組の子が、手袋を落としていくおじいさんの顔を見上げた後、これから始まる物語への期待が弾けます。ワクワクした笑顔を、隣にいる友達に向けます。愉快さを了解しあっている仲間だからこその心地よさ。2歳児クラスで、このような心の交流が集団の中に生まれていることを、日本の保育研究者は多分知りません。

0歳から2歳までの乳幼児にも集団の育ちがあります。それが伝わってくる生活と劇遊びです。

top