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園長の日記

保育を受けたことを証します、の意味は?

2021/03/16

今日は卒園式の練習を初めてやってみました。子どもたちの練習ということもありますが、それよりも私たちの方が「ああしようか、こっちの方がいいかな」と試行錯誤の時間です。でも困ってはいません。できる範囲でできるだけのことをやるのは楽しいものです。できないことを願って悩むより、やりたことをやれるようにやるのが楽しいものです。(なんだが、言いたいことははっきりしているのに、日本語になっていない!)

卒園式のメインは「保育証書の授与」です。証書は既に出来上がっていますが、そこには卒園児の名前と生年月日、そして「あなたは本園にて◯年間保育を受けたことを証します」と書かれています。保育とは英語ではとても長い言葉です。Early Childhood Education and Careと言います。訳すと「乳幼児の教育と養護」です。保育は教育と養護からなることが、世界共通なのです。保育には「教育」が入っています。ですから、本当は「保育を受けたことを証します」を次のように言い換えることができます。「教育と養護を受けたことを証します」。

ちなみに養護というのは、「生命の保持」と「情緒の安定」からなります。さらについでに言うと、「情緒の安定」は「くつろいだ雰囲気の中でさまざまな欲求を満たすこと」で成し遂げられると定義されています。もっと付け加えると「さまざまな欲求」は生理的欲求と社会的欲求に別れ、社会的欲求には愛情、承認、所属、達成感、共感、愛着・・・など人との関係の中で満たされるようなものばかりです。

というような背景を抱えた「保育証書」ですから、大事な言葉なんです。その宣言を一人ひとり行います。このちょっぴり厳かなセレモニーをコアにしながら、呼びかけや歌で華やかな時間を演出したいと思います。どこにもない、世界にひとつしかない式にするつもりです。

みんなでお祝いしたいので、保育のない「休日」にします。全ての職員が参加できるからです。在園児の代表として年中組のお友達も参加するのですが、今年はコロナ対策のために諦めました。その代わり、皆さんに在園児の「似顔絵」を描いていただくようにお願いしました。これを会場に飾り、みんなが参加していることにします。

保護者の皆さん、心温まる素敵な似顔絵をお寄せいただき、本当にありがとうございました。これで式典の役者は揃いました。

 

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