10月生まれの誕生児をお祝いする誕生会がありました。今月は6人です。先生による、お祝いの出し物は、食欲の秋、味覚の秋にちなんでや「世界のフルーツ」紹介です。私たち大人も「こんなに、凄いのがあるとは知らなかった」というフルーツ。世界の食べ物を知ることは、多文化理解教育そのものです。子どもの目線から多文化に入っていく入り口として、食べ物は入りやすいかもしれません。
ちなみに、今日、世界中を旅してきた坪井先生が、紹介したフルーツはりんご、バナナ、ぶどう、柿、ポポー、ジャックフルーツ、ドリアン、マンゴスチン、ミラクルフルーツでした。このうち、どんな味か、どれだけ知ってますか? 私はドリアンが全くダメでしたが、とても美味しいという方もいるので、やっぱり味覚も「多様性」を実感しやすいテーマかもしれません。これだけ個人差があるということは、私たちが一般に美味しいはずと思っている味も、子どもにとっては、たまらまいほど美味しいと感じている場合と、ちょっとでも無理!という苦痛になっている場合もあるのかもしれません。
一人ひとりを大事にする保育というとき、登園では選択性を一つのキーワードにしているのですが、「ここまでは認める、認めない」というレンジ、幅は、人によって意外と狭いことがあります。私たちは「常識」と思うものを、疑い続けることが必要でしょう。特に、情報を処理する感覚機能は、とても個人差があります。人によって視覚が優位だったり、聴覚が有利だったりもします。文字は上から下に書く、という常識を子どもに教えるときも、それが苦手な場合だってあることを私たちは知る必要があったりします。私の場合は聴覚優位なので、目に見える文字は、一旦全て「音」に変えてから理解しています。文字を図形のように理解していくことが苦手です。逆に、本を高速で読める人がいますが、まるで写真で写しとるように理解できるようです。プロの将棋の棋士が頭の中で駒が自在に20手先まで読めるのも、高速に図形を盤上で追うことができるからで、そろばんが頭の中のイメージで動くのと似ているのでしょう。
夕方、幼児のお別れ会の進行を担当したのですが、子どもたちと相談しながら進めていくと、一生懸命助けてくれます。オレンジグループのお当番さんが前にでできて、今日の楽しかったことなどを発表します。「ゲームパズルが楽しかった」とか「レゴブロックで作ったのをまたやりたい」とか、いろんな発表がありました。ある子は小学校で学ぶ漢字を書くのが楽しいらしく、書き順表を見ながら、森とか骨とかの漢字を書くことがマイブームになっています。