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園長の日記

「関係の発達」とは何か?

2021/12/14

私が初めて園長になった時、平成19年度(2007年度)のことですが、毎月の「園だより」で、保護者向けのちょっと長い連載を始めました。その時に詳しく説明したのが、この「関係の発達」と言う概念です。ちょっと耳慣れない言葉かもしれません。

私たちは保育を通して、一人ひとりの子どもの育ちを支えているのですが、その育ちというのは、「個人の中に閉じたもの」ではなくて、「外の世界に開かれたもの」であって、世界との関わり方、つまり「世界や人との関係の作り方そのものが発達になっていく」という考え方です。

この発達の見方は、ちょっと慣れないと難しいかもしれませんが、実は発達はこの関係の質の変化の中で、起きているのです。そんな見方を、お楽しみ会の動画で伝えることができたらいいな、と思い立ちました。というのは、今日、動画編集された完成版がほとんどできたからです。

それぞちっちからぐんぐん、にこにこ、わいわい、らんらん、すいすいと順番に見ていくと、関係性の育ちがよく見えてきます。とても面白いので、ぜひ保護者の皆さんも、全ての動画をご覧になってください。

昨年から、コロナの影響で行事のあり方が大きく変わってきたのですが、子どもの姿を動画に収めることになったことから、とても面白い気づきが生まれるようになりました。

録画ということをしなければ、一回きりの本番を、これほど丁寧に振り返り、その子どもたちの遊びの中に見えてくるものを、省察によって分析的に可視化することはできなかったかもしれません。その見えてくるものを、先生たちと一緒に振り返り、保育の質を考える機会になりますし、より大事な普段の生活のあり方の改善にもつながります。

昨年のお楽しみ会では、劇の物語について説明しましたが、今年は「関係の発達」という視点から説明していきたいと思います。

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