成長展の感想、ありがとうございます。動画も楽しくご覧いただけたようで、嬉しいです。この動画は3月6日(日)まで見ることができます。子どもの育ちを実感するのは、毎日では気づきにくくても、一年ずつ比べてみると大きな変化に驚きます。2歳児クラスの保護者の方の感想の中には「昨年は成長の差が出ていたようですが、今年は個性でした。その子らさしらが固まってきていてカラフルな展示でした。・・・」というのがあって、まさしく「ああ、そうそう」という変化ですね。
0歳から3歳ぐらいまでは、発達の差というのは、どの子どもも通る発達の筋道に差がある感じなのですが、満3歳を超えて幼児になってくると、発達の差というのは個性の差になってきます。その子らしさが、いわば縦から横に広がってくる感じですね。この感想は、その辺りの変化を感じとっていただいたようですね。
子どもの発達というのは、一人ひとり全く異なるものなので、子育てを楽しくする秘訣の一つは、平均的な数値や何歳ならこうだろう、という標準値などに振り回されないことです。いつもいうのですが、平均的な子供というのは、世の中に一人もいません。一人ひとりがかけがえのない(つまり代わりのものがない)、唯一の個性を持ってこの世に生を受けています。そのあり方は、まさしく一人ずつ異なります。だからこそ、面白いし、楽しいはずです。できれば、そのひとりひとりの在り方自体が、色々は素晴らしさを見せてくれます。そこを称賛しながら、面白がりながら、子育てができるといいですね。
保育園では、いろんな先生たちがいて、先生によってもその子の可愛らしさ、愛おしさ、面白さ、愉快さなどを捉える視点が違っていたりして、それを語り合い、共有することは、とっても楽しいものです。ちょっとした仕草や格好、言葉、気持ちなどにそうしたことが発見されたりします。これからも、ちょっとしたことかもしれませんが、それを分かち合っていけたらと思います。