今日は、8人でスタートするぐんぐん組(1歳児クラス)の保護者会でした。写真を使って最近の姿からどのように発達していくのか、担任から詳しい話がありました。また配布したプリントに年間の目標が書いてありますが、それをより具体化しながら、毎日の生活を楽しんでいきましょう。
この時期の子どもたちの発達のテーマは、一言でいうと「自分で」と言う自我の育ちです。その中でも、毎日の子育てで、まず直面するのは、いろんな基本的生活習慣の自立です。これは食事や睡眠、排泄、衣服の着脱、清潔など、まさに生きていく上で不可欠な生理的欲求の満たし方に関する生活習慣の獲得になります。このポイントは3月初旬にこの蘭のブログで詳しく述べたので、私からはそのアウトラインだけを簡単に述べました。
食事は自分の適量が大体わかり、食べこぼさずに食べることができる。まずはこの楽しく意欲的に食べられること。睡眠は眠くなったら「安心と満足」の中で「自分から」布団(なりベットなり)に寝に行くことと、起こしてもらったり目覚まし時計などに頼らずに「自分から」心地よく目覚める、という姿になります。排泄は尿意や便意を感じるサインに合わせて随意筋でちょっと我慢できる身体の育ちが必要で、その時期には個人差があること、衣服の着脱は、上着やズボンやスタイを着たり脱いだり、たたんだり、仕舞ったり・・そして清潔は「やると気持ちがいい」という快感を感じることからやりたい気持ちを引き出すことへ。・・そんなポイントをちょっとだけ触れました。
睡眠への習慣では、保育園ではお昼寝に入る前に、「とうさんねんね」という短い歌を歌うのが、お昼寝になるサインになっているのですが、お家でも子どもがそれを歌っているらしく、どんな歌なのか知りたいということがあったので、担任が実演しました。みなさん動画で撮って下さっていたので、お家でもぜひやってあげてください。夜の睡眠への誘いへの気持ちの切り替えに使っていただけると嬉しいです。
睡眠は、お猿さんが子どもに毛繕いするような、あの皮膚の接触(スキンシップ)を伴う、だらだらした時間が大事です。その時に幸せ、と感じるホルモンや眠気を誘うホルモンが分泌されるので、その楽しみへの誘いサインとしての「とうさんねんね」の歌は、心地よい習慣作りになるかもしれません。
さて、こうした基本的な生活習慣を身につけることは、実は心の発達にとっても大きな効果をもたらしており、それはなんといっても自律(オートノミー)を通した自信と意志の獲得です。自分で排泄ができたり、心地よく朝目覚めたりできる力は、それらの力を育みます。習慣を作っていくことで、とっても大事な発達課題を楽しくクリアしていきましょう。
保護者会でもう一つ私が話題にさせてもらったのは、いわゆる「イヤイヤ期」です。これも「自分で」という自我の発達からくる現象ですが、なんでもまずは「自分で」が先走るので、周りからの提案を全部まずは「いや」と言い出すのです。じゃあ、どうしたいの?といっても、その具体的なことはわからないので、自分でも困って「泣いてしまう」ということもあります。自我のからまわり、といった感じです。
駄々こねの場合は、こうしたい、が明確にあっての拒否だったりしますが、その二つが明確に分かれているわけでもなく現れてくるので、親御さんが「困ったあ」となってしまうこともあります。そんなことがこれからあるかもしれません、と言う話をさせてもらいました。こちらは昨年1月中旬のブログに何回か解説しています。
保護者会最後の自己紹介の時間は私が参加できず、残念でしたが、ぜひお互いに交流を深めて親しくなってください。よろしくお願いします。