MENU CLOSE
TEL

園長の日記

スズムシは夏のむし

2022/07/29

スズムシは「秋の虫」の代表ですが、実際は夏に鳴き始める「夏の虫」だってことを教わったのは、千代田せいがに自然を取り入れたいと、方々の「虫屋さん」を探し回った時のことです。一度、その話はこのコラムでご紹介した記憶があるのですが、それにしても卵から幼虫になり、数ミリの成虫になっていく過程を見てくると、そしてこの7月末には早くも鳴き始めるんだということを目の当たりにすると、スズムシの盛りが夏なんだ、ということを実感します。

ひっそりとした保育園の玄関で鳴き始めた保育園育ちのスズムシたちは、お互いに程よい距離をとって、求愛の合唱を奏でています。羽を震わせている音なので鳴き声、という言い方は正確ではないのでしょうが、数秒のインターバルを置いて、リズムカルに染み入ってくるような声は、確かに優しく涼しげです。

 

top