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園長の日記

世界は人の思いの網の目でできている

2022/09/16

私たち人間を突き動かしているエネルギーは、人との関わりやつながりの中で生まれてくるものなんだ、ということを今日16日は体験的に実感しました。やはり人との出会いが感動的な人生を創るのですね。もうこれは間違いない人生の真実です。これがあるから、人生は豊かになるんだということを、実感した1日になりました。

朝は明日で終わる実習生と話し合い、保育士を目指して勉強を始めた専門学校の学生に実習を迎える心構えを伝え、流山市から見学にきた園長先生と主任の先生に保育園を案内しながら、子ども自身が見通しを持って意欲的に生活を作り出すために必要な保育者の意識と役割を見てもらいました。その大事なエッセンスは、今日のぐんぐん組(1歳児クラス)のクラブグログで描かれています。この子ども同士の関わりからうまれる成長の様子をぜひ見てほしいと思います。

その後、大急ぎで医療的ケアでお世話になっているフローレンス(神田神保町)へ。主任と看護師と出かけて、これまでとこれからのことについて、それぞれの思いを分かち合いました。とても有意義で濃密な、忘れられない時間になりました。急いで園に戻り、今週からきている実習生の日誌を読みながらコメントを書き、千代田区主催のブロック園長会にズームで参加して情報交換。小学校との連携、接続のあり方について約1時間話し合いました。

私からは、自分の中にある保育園、小学校、中学校と繋がっていく一人ひとりの学びのイメージに基づき、個別最適な学びのスパイルアップの道筋そのものが、架け橋プランになっていくようなカリキュラムづくりを提案しました。

夕方には区立のこども園を見学させていただき、千代田区のこれからの保育ビジョン作りについて情報交換しました。ちょうど昨日15日に千代田区主催の「就学前カリキュラム策定委員会」が開かれ、千代田区の保育の今後について4つの視点から話し合ったばかりだったので、千代田区が目指そうとしている子ども像と関連する「未来のための今のあり方」に関する保育の考え方を語り合うことになりました。

その後はまた別の場所に移り、保育の仕事を始める前の職場で一緒に仕事をした元同僚を交えての夕食会となり、現在の日本での新しい学校づくりの動向について情報交換したのでした。

1日のうちに園の職員以外の10人を超える保育関係者の、「熱い思い」に接すると、その思いの背景にあるそれぞの人生の重さを感じます。これらの相互作用が実際にどのようなことをこの世界に引き起こしているのかは、それぞれの個人からは俯瞰するはできませんが、世界がビリヤードの台だとしたら、球はダイナミックにぶつかりあって、動いています。目には見えないし音もしないものですが、確実に何かが動いているのだと思えます。よさに向かって修正されながら。今日の日記のタイトルは、副題があります。「そして、思いの強さが網の模様を大きく変える」です。

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