2月1日(水)から今日4日(土)までの4日間は、考えることが多くて時間が足りない状態でした。その日のことを振り返る間も無く翌日がきてしまう。日記を書く時間もない。ちょっと昔のパソコンで、アプリをたり上げすぎるとすぐにフリーズしていましたが、例えるなら、あれです。私の頭の中の短期記憶を司るテーブルの上にいくつものファイルが並んでいるのですが、どれも一時保存しながら、次々と飛び込んでくる課題に立ち向かっている感じでした。テーブルの上の書類は大事かつ急ぐ、大事だが急がない、どうでもいいけど急ぐに分けます。急がないどうでもいいやつは即ゴミ箱へ。
でも、今となって、今週を冷静に振り返ると、「大事だけど急ぐ」は案外できていません。そう簡単に解決できないものが、大事なことだから。職員のこと、労務管理のこと、収支バランスのこと。中長期の課題ばかり。それなのに、どうでもいいのに急ぐことが結構多い。特に国や自治体からの調査や、僅かばかりの補助金申請にかかる煩雑な手続きの数々。年度末に向かうこの時期、いわゆるブルジット・ジョブです。全くの偶然ですが、2020年2月1日に、こんなことを書いています。ちょうど2年前です。
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◆増え続ける煩雑な手続きが人間性を麻痺させる
保育の仕事をしていると、子どもの心の健康を考えることが多いのですが、この日記で以前、人類学者のデヴィッド・グレーバーの著書『官僚制のユートピア』を紹介したことがあります。この本のタイトルはもちろん皮肉です。官僚制賛美の本ではなく、現代社会の特徴として、ペーパーワーク的な仕事が増え、人間としてのシンプルな生活に専念できないというジレンマがなぜ生まれるのかを探求しているのです。人間の内面にまで官僚制が侵食してきていることに警鐘を鳴らしている本です。私はこの本を読んでいると、現代の社会がいかに心の健康に良くないかということに気づかされます。
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この日記で以前、というのは2019年6月19日でした。当時と今は、どちらの方が「ブルジット・ジョブ」が増えているか、それは明白です。その後もずっと、コロナが続いていますから、大事な仕事も増えているのです。急がないけど大事、というものがあって、実は私が本当にやりたいのは、ほとんどがこっちです。やっと今夜はそれができそう。(遡って、楽しかったいちご狩りのことは書くかもしれません)