年長組の子どもたちと一緒に、いちご狩りを楽しんできました。場所は川口市の郊外。高速道路のインターチェンジを降りて、ほど近い場所。クラスブログにも書いてあるように、ここで育てられている品種は5種類。
その味を食べ比べながら、お腹いっぱいになるまで食べていいというのだから贅沢な体験になった。
今日は寒かった。いちご農園は、大きなプレバブの温室で、中に入ると暖かい。
いちごの美味しい見分け方を教えてもらった。とにかく全体が赤くなっていること。葉っぱのついている根元あたりまで、しっかり赤くなっているものがいい。大小は関係ない。
いびつな形になっているものも甘いらしい。凹んで堆積が減っている分だけ糖分が密になるという理屈らしい。
形が歪になるのは蜂が花粉を集める時に、花を強く押してしまうから。形の悪いものは規格外あつかいで農協のルートに乗らなくなってしまうが、味はいいというから、もったいない話だ。
温室の中を数匹の蜂が飛んでいるが、この昆虫の協力がなければ、いちごの実がならないというのだから、やっぱり花と昆虫の共生進化は面白い。
「温度と湿度、そして二酸化酸素の濃度を測定しながら、一定のレベルを保っているんです」と、百葉箱のような機械ボックスを見せてくれた。「世の中の温暖化対策に逆行するようですが、この中では二酸化炭素が大事なんです」と。
市のホームページによると、人口58万人の川口市は「明治末期には鋳物工場が150 軒ほどになり、荒川や芝川の舟運を利用して原料や製品運搬が行われました。その後、川口町駅や新荒川大橋ができると鋳物産業を中心に飛躍的発展をとげ、「鋳物の街川口」の名は全国に知られるようになりました。」とある。かつての「キューポラのある町」は今、キューポラ(鋳物用溶解炉)の代わりに、高層ビル住宅がひしめく。