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園長の日記

絵本を読んであげながら

2023/05/26

5月26日の園長の絵本ダイムには松岡享子さんと松居直さんのを用意しました。お二人が対談をした古い記事を、この園長の日記で紹介したことがあります。まだお元気なころのお二人。そのお二人がもういないことを思い出しながら、「おふろだいすき」と「だいくとおにろく」を読もうと用意しました。

このような絵本は親子で、あるいは少ない人数で読むほうが、その子の理解や気持ちがわかって楽しい。というのも、その架空の世界のなかに没頭する度合いは、それぞれだから。また、その入り込んでいる感覚をそばで感じ取りたくて。あるいは、その「ああ、どうなってしまうのかなあ」とつぎの展開へ心が奪われていく感覚をより濃く一緒に共有したくて。そして最後は・・・ああ、よかったね、と戻ってくる幸福感。その世界をいっしょに味わったという安心と満足の共有感覚。これがあるから絵本は楽しい。そう思います。

でも、今日実際によんだのは「おふろだいすき」と、どうしてももう一回やってほしいというので前回も読んだ「かえうたかえうたこいのぼり」。もう一冊は「電車がいい」というので「がたんごとん がたんごとん」。「だいくとおにろく」はまた今度ということに。

松岡さんは幸せな絵本の時間をとても大事にされたし、松居さんは、子どもの世界の未知への広がりを切り開いた方。その貢献は実に心からありがたい。そうだ、お二人の特集を近いうちに組もう、せいが文庫で。

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