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園長の日記

保育界に来ているDXの可能性

2023/09/26

「・・・というように、子どもの見ている世界を大事にしている」「・・・など、子どもの体験している意図や意味を伝えようとしている記述になっている」。これは先生たちが毎日残している記録への主任のコメントです。そいういう保育の記録がデジタル化されて、クラウドでの共有が進んでいます。

たとえば今日は、小松川公園での遊んでいる45歳児の様子や、お煎餅を買いに出かけた3歳児、久々の和泉公園で体を動かす2歳児、神田消防署へのお散歩を楽しんでいる1歳児と0歳児、それらの様子を写真とコメントが連絡アプリにあがっています。

保護者の皆さんは、可視化されている子どもの姿が手に取るようにわかると思います。それは職員間でも同じです。別のクラスでの活動を毎日共有できるので、同じ時間に他のクラスでは、こんなことをしていたんだな、ということが分かり合えます。

またそれぞれの記録について、どんな意味があるのかとか、保育の振り返りの話し合いの記録になっています。その話し合いもデジタルツールを用いているので、タイムリーに伝え合うことができます。自分の記録に他者の視点が重なり合って、子どもの姿の見え方が多面的になっていきます。その結果が明日の保育への、ひらめきにつながっていきます。

一方で、定期的に話し合うことも大事です。そのためにも普段の時間的に区切らない、いわば「日常的なカンファレンス」が、特定の時間を設けた時の話し合いにおいて、その密度を増していくことになります。「このことは、もっと先まで届きそうだね」と今日は主任と話し合いました。このような仕組みは今後、保育園や幼稚園にどんどん増えていくことでしょう。そうなると、普段から交流している園との間に、園単位を超えてつながりあうことも可能になります。それは新しい形の公開保育や合同カンファレンスと同じようなことになってくるかもしれません。

また、さらに小学校の先生にも参加してもらえば、保育を見てもらう機会にもなり、いろいろな連携や協議にも役立つでしょう。今日、主任とは「保育におけるDXはすぐそこまで来ているね」との感触で一致しました。もちろん、話し合う内容の方が大事ですけどね。

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