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園長の日記

民話「とりのみじいさん」が意外と好評で

2023/12/15

絵本の読み聞かせをしていると、子どものその絵本への好みの差を感じます。読み終わった時に、前に座っている子がその絵本を「ほしい」といって、取り合いになることがよくあります。今日はめずらしく民話「とりのみじいさん」でそうなりました。

誤って飲み込んでしまった小鳥の尻尾がおへそから出て、それを引っ張ると世にも不思議なヘンテコなオナラがするというお話です。いいいおじいさんと悪いおじいさんが出てきて、いいおじいさんは宝物などをもらって幸せになるのですが、いじわるなおじいさんは、痛い目にあうという、昔話によくあるパターンの一つです。

絵本の人気度はお話の展開の面白さもそうですが、絵の力や言葉遊びの面白さなどにもよります。今日読んだのは(株)教育画劇の「日本の民話えほん」シリーズからですが、絵は長谷川知子さんで、人の表情が優しくてユーモラス。またオナラが調子のいい唱え文句になっているので、読む前からそこだけ声を出して覚えてから、お話を読んであげました。絵本の中の唱え文句や面白いリズムのある言葉は、子どもたちも大好きです。こういうものも身につけてしまう子どもたちの吸収力というものに、いつも感心します。

それにしても、昔話や民話は、語られている時間の間だけに存在する(小沢俊夫)ものだったのが、こうして絵や文字を伴う絵本として語り継がれていると言う事はありがたいことかもしれません。と同時に、それだからこそ読んであげている時間を大事にしたいと思います。

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