毎回「園長の日記」を読んでくださっている無藤隆先生から、いわゆる「イヤイヤ期」について、有難いことに補足説明を頂きました。以下にご紹介します。
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2歳代が自己主張が顕著になる時期なので、第一次反抗期と呼ぶこともあったわけですが(今は発達心理学者は使いませんが、発達はもっと複雑なので)。
おそらく、大人のしていることが見えてきて、それを自分もやれると思い、でも、できないということと、もう一つはやろうとしてその先のイメージが見えて、でもそれができないあるいは禁じられることの怒り。
先の見通しが少し出来て、でもその先は見えない。やれるはずと思い、実際にやれることが増えて、でもなおできないことが多いことのいらだち。
こうしようと思って動き出して、でも、それができないときの切りかえの難しさ。
などなど、いくつかのことが複合しているのでしょう。
という面倒くささがあるので、今、発達心理学者は段階とか時期とか一つの言い方でまとめることを避けます。
当面、認知的感情的自己制御の未熟さで特徴付けてもよいのですが、そしてそれは事実ですが、さらに例えば日常生活の理解の広がりと自己の位置づけまた達成感の重要性が増すことなどが絡みます。
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いかがでしょう。このように、かなり複雑なことが起きているのは、間違いようですね。