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園長の日記

先生は41人目の追究者

2024/02/26

子どもが何かをやっているとすると、それをみてつい大人の私たちは「こうしたらいいよ」と教えてしまいたくなります。今日もありました。なんという名前のおもちゃだったか、パッとわからないのですが、虹色のカラフルなスプリングになっていて、びよ〜んと伸びるやつ。それで遊んでいる子が何人かいたのですが、長〜く伸ばしたり、引っ張ったり、垂らしたり、その動きを楽しんでました。

みなさん、そんな姿をみると、「あれ」を見せてあげたくなりませんか?私はあのスプリングおもちゃ(と、ここでは呼部ことにしておきますが)をみると、階段を自分でビョン、ビョン、ビョンと尺取り虫のように降りていく動きを見せてあげたくなります。でも、そこをグッと堪えて「どう関わるのがいいんだろう」と思い直し、それを見せればきっと子どもたち自身で「それやりたい!」と、工夫し出すだろう。

試しに階段でやってみたのですが、幅がありすぎて、次の下へうまく跳ねません。同じステップのところに落ちて転げてしまいます。階段の幅を狭くするといいわけですが、子どもたちだけでは、それを思いつきそうもありません。さて、ここからどうするか。階段と階段の間にもうステップ作ればいいのですが、そこにちょうどいい大きさの箱か積み木を置いて見ればいいのですが、子どもと一緒に話しながら、そこを試してみるか、どういうふうに活動を繋げようか、そんなことを考えているうちに、今日は終わってしまいました。

ちょうど今読んでいる本に、先生は「41人目の追究者」とある。これは学校の40人学級を前提にした数ですが、私はスプリングおもちゃの発展系を探求中です。皆さんも、子どもと一緒に、1番最後についていく追究者になってみませんか?

(『「個別最適な学び」と、「協働的な学び」の一体的な充実を目指して』北大路書房より)

 

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