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園長の日記

お友だちの存在を感じながら・・・

2024/08/06

昨日のぐんぐん組のブログから。

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午睡明け、早めに目が覚めたぐんぐん組(1歳児)の Wちゃんが、先にお部屋で遊んでいた ちっち組(0歳児)のKちゃんに話しかけていました。 「Kちゃん、かわいいねー」。 Kちゃんが大人の膝から降りた瞬間に少し泣いていると、「”えんえん”って。ママがいいって泣いてる。」とWちゃん。 なんで泣いているのかな〜とWちゃんなりに想像して、言葉にして教えてくれたのでしょうか。 そして、Wちゃんが窓辺へ行くと、「Kちゃん、おそと見えるよ。」とKちゃんを誘ってくれます。 Wちゃんのお誘いを受けて、Kちゃんを窓辺のほうへ連れていってみると…ふたりで一緒に外を眺めます。

Kちゃんにそっと手を添えたりそっと抱きしめたりする Wちゃんです。 なんとも穏やかな愛おしい時間が流れていました。 Kちゃんと目が合うと、自分のことを指差して「Wちゃんだよ、Wちゃん。」と、自分の名前を教えたり、窓を触って「ここ、つるつるだよ。」とKちゃんに伝えたり、「青い自転車だねぇ」と駐輪場の自転車を指差したりしてKちゃんに語りかけるWちゃん。

Kちゃんも、それに応えるかのようにWちゃんを見つめながら「あーばーばーばー!」と声を出しておしゃべりしていました^^

 

言葉はなくても、こんなに小さなちっちさんが、お友だちとの関わりを喜んで気持ちを通わせる姿に、感動します。Wちゃんのやさしい気持ちが伝わったみたいです。 夕方の水分補給タイムには、こんな様子も。 

ぐんぐん組のSくんは、最近、ちっち組のTちゃんに水筒を持っていって、飲ませてあげるのが好きなようす。

最初は、Tちゃんの水筒のフタの開け閉めに興味を持って、それを試して楽しんでいた Sくんでしたが、ふと思い立って、そのままTちゃんの元へ行くと、お茶を飲ませてあげる姿がありました。今日も、その時のことを思い出して、Tちゃんに飲ませてあげようと思ったようです。

Tちゃん、なんだか嬉しそう♪ ぐんぐん組のRちゃんも、同じくぐんぐん組のNちゃんに、お茶を飲ませてあげていました。 

随分と長いことお茶をあげていたRちゃんですが、Nちゃんもその間、素直にずーっとお茶を飲み続けていました。水筒が空っぽになっても、飲ませてあげるRちゃんとストローを吸い続けるNちゃん。笑 (途中でお茶を追加したら、その後も再び、飲ませてあげ、飲ませてもらう、ふたりでした😂)

お手伝いしたいな、やってあげたいな、という気持ちが芽生えていることはもちろんですが、こうした姿が成り立つためには、やってあげる側だけでなく、やってもらう(やらせてあげる)側…の双方の関係性が必要です。 お互いの、「やってあげる/やってもらう(やらせてあげる)」の共通意識があるからこその姿でもあると思います。そう思うと、こんな場面も、子どもたちは「協力し合っている」と言えるのかもしれません。少し大げさかもしれないけれど、RちゃんとNちゃんは、もう「お茶を飲む」という目的を越えて、ふたりの関わりそのものを楽しんでいたのかもしれないですね。 こうして、お友だちのことをやってあげたい、関わりたい、という姿がさまざまな場面で垣間見えるようになってきて微笑ましいです。

 

そして、そうした関わりも増えてきたぶん、例えば お友だちの水筒のフタをあけて渡してあげたい子vs自分の水筒を取られたと思って早く返してほしい子…という、ちょっとしたすれ違いのようなケンカが勃発するなど、まだまだ、「自分が!」「自分の!」の気持ちが強い時期ゆえに 互いにぶつかる場面も絶えないぐんぐんさん。

でも、そんな体験を繰り返しながら”このお友だちは手伝ってくれようとしているのかも”と待ってみたり、”相手も自分でやりたいのかな”と気付いてゆずってあげたり、という姿が、そのうち少しずつ出てくるのではないかな、と思っています。 それでも、こうして、お友だちとともに過ごす中で、自分のことだけでなく、まわりにも目を向けて関わってみようとする姿が増えてきたこと自体に、大きな成長を感じられて、なんだか嬉しいです。

「お友だちと一緒」が楽しかったり嬉しかったり、気持ちがぶつかって悲しかったり悔しかったり、思い通りにいかなくて葛藤したり…人間関係の酸いも甘いも 子どもたちなりに経験しながらの毎日ですが、その体験をひとつひとつ紡いでいくなかで、さまざまな関係性が結ばれ、築かれていくように思います。

子どもたち自身の関係や気持ちの動きに寄り添いながら、そっとフォローしつつ、「今」の成長を気長な目で見守っていきたいと思っています。

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