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園長の日記

子どもはサーファーでもあるかも!

2025/01/17

子どもはサーファーでもあります。遊んでいる姿を「ノリノリだ」という言葉で表すことがあって、調子に乗って遊んでいる時の気持ちよさは、ちょうどサーフィンを楽しんでいる感じという例えがしっくりくることもあるからです。別に私はサーフィンをやったことがあるわけではないのですが、熱中しているとか没頭しているという姿は、ちょっとサイクルが短くて、「最近の遊びは楽しそうで調子が良い」という感じの長さを表したいのです。

そう考えると、保育の中で、その子へ働きかける「波」は、まるで海岸線に打ち寄せる波のように、実際はひっきりなしにやってきているのですが、子どもは大抵はすでに波のうえに漂っており、あるいはすでに滑走中であったり、いろいろです。うまくいった!というコマ回しやけん玉は、縄跳びが跳べたとか、作りたかったものができたという達成感の一つでしょう。それらの波は、面白そう!いいこと思いついた!のような心情を引き起こして、子どもはどうするか応えていきます。

このとき体調がすぐれなかったり、心が不安定だったりすると、どんな波だろうと関わろうという気持ちになれません。元気そうに見えても、寝不足だったりすると、意欲的になれないということもあります。また家庭や親子関係などで気がかりなことがあると、そちらが気になって波乗りどころではないでしょう。気持ちが乗らないというのは、気が上がらないというのに近いのですが、遊びが面白く展開している時の気持ちよさは、テンションが上がり続けているわけではなくて、程よい調子でのびのびと過ごしている感じです。

その日その日を調子よく過ごしているというのは、野球の打率やゴルフのアベレージのようなもので(こちらもどちらもやりませんが)、子どもたちの遊びを中心とした充実感を示す指標のようなものがあれば、ほどよく打つ寄せる波のある海岸でなければならず、そこに行ったり行かなかったりできる自由も必要です。それでも、好きだからサーフィンはやめられない!そういうことが幸せな過ごし方かもしれません。

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