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園長の日記

実際にやってみないとわからない

2019/09/20

 

◆実際にやってみないとわからない

ラグビーW杯が今日から日本で始まりました。日本はロシアと対戦します。この9月20日は、その開幕の日としてラグビー史に残る日となるでしょう。そして私たち千代田せいが保育園としては、「引き取り訓練の日」だったので、保護者にとって「やってみないとわらかない」ことを体験された日にもなったことでしょう。お迎えの時、「今日は職場から歩いてきました」というお母さん。やってみて初めて気づいたことがたくさんあったそうです。

◆「思わず保育園へ行きそうになりました」

 

「・・電車が止まっていると仮定して歩いてきたんですが、○○分かかりました。思わず保育園に先にお迎えに行きそうになってしまいます。まず自宅へ行ってきました。○階なんですが、エレベーターが止まっていると思ったら、もう(大変だと思いました)・・・自転車も使えないかもしれないことに気づきました。とにかく電気にいかに依存しているかがよくわかりました・」

この方のように、発災を想定して実際にシミュレーションをやって頂くのは、とても大切です。毎日の仕事や職場の状況を想像すると、なかなかできることではありません。ほんとに貴重な想定訓練をしていただいたと思いました。

◆台風15号以降、災害伝言ダイヤル171が今でも使える!

またNTTの災害用伝言ダイヤルですが、私が15日に録音したメッセージが「今日も聞けましたよ」と教えていただきました。台風15号の災害はまだ続いているんだという事実に気づかされて、私はとても恥ずかしい気がしまた。現在も日本は「災害中」なのです。千葉の被災地ではラグビーどころではないのです。

◆防災教育で子どもたちが学んだこと

地震が起きたらどうやって自分の身の安全を守ればいいか、どう行動したらいいか。今日は教育DVDを視聴したあとで、リズム遊びの中で「だんご虫になる」という練習もしました。

まず子どもたちは、アニメでできた教育DVDを実に興味深く、注意深く見入っていました。

しかも、午前中に視聴して興味を持った子どもたちが、もう一度DVDを見たいというので、夕方も観ました。

火災を想定した避難訓練を子どたちは毎月やっているので、すでに5回の積み重ねがあるのですが、その訓練の中で「押さない、駆けない、しゃべらない、戻らない」という「おかしも」という「大切なこと」を話してきました。

今日の教育DVDの中でも「おかしも」の話が出てきたので、子どもたちは、それが本当に大切なことなんだ!と感じたはずです。午前中に視聴したあとでの先生の「何が大切なことだったかな?」という問いかけに「しゃべらない」と、元気に自分の考えを言っていました。

◆子どもたちの姿から学んだこと

千代田せいがの子どもたちは、自分の気づき、自分の考え、自分の思いを人に伝えたい!という強い欲求を抱えている子どもが多いです。「自分が」という主張です。「相手は?」「他人はどう思うかな?」がまだまだ弱いので、先生が話しているときに、話を聞くということがまだできない子どもがたくさんです。

それでも「大切なこと」をたくさん気づき、自分の考えを話すという、意欲的な姿がどんどん伸びていると感じました。その様子を見ていて、この子どもたちはすごいな、と感心しました。それは、興味のあることへの貪欲な好奇心です。それだけの集中力を見せてくれました。今日の学びを、きっとご家庭でもいっぱい話したがると思います。できたら、いっぱい聞いてあげてください。

◆もう少し先、もう少し時間がかかる育ちは

思いを受け止めてもらうこと、その心理を通過していった先に、きっと「相手は?」「他人は?」「その状況では何が期待されている?」が視界に入ってくるようになってくるでしょう。その切り替えができるようになるのは、もう少し先、もう少し時間がかかりそうです。(写真のように、スクラムを組んで力を合わせることも)

 

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