11月22日(金)が6ヶ月アンケートの締切日でした。お忙しい中、ご回答いただき、心よりお礼申し上げます。提出していただいた日に必ず読んで、職員全員で回覧して確認しています。11月27日ごろに、皆さんにご報告する予定です。もし書いていたけど、提出を忘れていたとかという方も26日(火)の朝まで間に合いますので、ご提出ください。記述部分は空白でも構いません。○をつけるだけでもいいのでよろしくお願いします。
ところで、今回のアンケートの項目を選ぶにあたり、参考にしたものは厚生労働省が昨年2018年9月にまとめた「中間的な論点の整理」です。
https://www.mhlw.go.jp/content/000516810.pdf
この論点の枠組みに沿って、お尋ねしました。
そもそも、その論点を踏まえて保育を実践していないと質問もできないわけですが、この「中間まとめ」に書かれていることは、私が平成20年の保育所保育指針の改定に関わった時に、すでに議論されていたものばかりです。そんなに新しいことは含まれていません。
ただ、その頃よりも強調されるようになったのは「保育の可視化」のところです。私はこの可視化もあくまでも手段であって、実現すべき目的である「子ども主体の保育」を実践していなければ、それを可視化しても意味がないと考えています。
そこで最も大切なことは、何を目的に実践しているのか、どんな理念の実現に向けて実践しているのかということになります。
この中間まとめでも、次の3つが「基本的な視点」になっています。
- 保育の質の検討に当たっては、子どもの健やかな成長と発達が保障されるよ う、「子ども」を中心に考えることが最も基本。
- それを前提として、様々な保育の現場において、園長をはじめ、職員全員の 参画の下、子どもの思いや願いを受け止め、子ども一人一人の発達過程に応 じ、保育所保育指針に基づく保育実践(環境を通して行う保育、養護と教育 の一体性、健康・安全の確保等)の充実に向けた取組が日常的に行われるこ とが重要。
- また、保育の質を確保・向上させるには、実際に保育を実践する保育所等の 保育現場に加え、保護者や地域住民、さらには、自治体や地域の関係機関を 含めた、保育をめぐる多様な関係者の参画や連携・協働、保育に関する理解 の共有も必要。
座長を務めた汐見稔幸・東大名誉教授の解説によると、この3つは次のような言葉に言い換えられます。
①子ども中心の保育を原則とすること
②そのため子どもの思いや願いを受け止め、子ども一人ひとりの発達過程に応じて保育が行われるようにすること
③それを職員全員が参加して進めること
④その原則を示した保育所保育指針に基づく実践を充実させる方向で追究すること
⑤保育をめぐる多様な関係者の参画や連携・協働、保育に関する理解の共有を図ること
このような5項目にまとめられるものです。
これらの目標を具体化して実践しているのが、千代田せいが保育園の保育なのです。