今もなお、全国各地で洪水や土砂崩れを引き起こしている台風19号ですが、13日午前中に園舎の被災状況を確認したところ問題ありませんでした。荒川の水位は今も高く、もし台風のスピードが40キロではなく、上陸まえの20キロだったら雨量はもっと増えていたわけで、そのときは荒川も園に近い場所でも氾濫していたかもしれません。それにしても、とんでもない雨量でした。屋上のプールに一晩でたまった水です(写真)。これが日本中で降ったわけで・・・
園舎の損害はありません
2019/10/13
2019/10/13
今もなお、全国各地で洪水や土砂崩れを引き起こしている台風19号ですが、13日午前中に園舎の被災状況を確認したところ問題ありませんでした。荒川の水位は今も高く、もし台風のスピードが40キロではなく、上陸まえの20キロだったら雨量はもっと増えていたわけで、そのときは荒川も園に近い場所でも氾濫していたかもしれません。それにしても、とんでもない雨量でした。屋上のプールに一晩でたまった水です(写真)。これが日本中で降ったわけで・・・
2019/10/11
台風19号で河川が氾濫しては一大事ですが、千代田区も洪水避難地図を区民に配布しているほどですので、対応しておくことが大事です。そこで千代田区へ提出済みの防災マニュアルをホームページでダウンロードできるように「園からのニュース」にアップしておきます。いちどご確認ください。しばらくしたら「お知らせ」(パスワード必要)にも載せておきます。
http://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/kurashi/bosai/suigai/documents/arakawa-hazard.pdf
(荒川が氾濫した時の浸水地域ハザードマップ)
2019/10/11
◆大型の台風19号に万全の備えを!
明日12日(土)は千代田区の保育園は全て閉園です。基本的に私たち職員も出勤しません。明日は猛烈に強い風が吹きます。平均で秒速20メートルと言われています。最大瞬間風速ではありません。「平均」ですから、相当に強い風です。飛びそうなものは、できるだけ室内に移動させましょう。雨の時間も長引きます。明日の外出はできないと思われます。
◆親子運動遊びの会(運動会)のお知らせを配布しました
本日11日、10月26日の「親子運動遊びの会」についての「お知らせ」を配布しました。お読みください。(パスワードあり)
◆感染症対策を始めます
感染症予防のために、次亜塩素酸による殺菌効果のある加湿器を導入しました。玄関に1箇所、ほか各クラスに1箇所ずつ置きます。
2019/10/10
10日午後5時、初めての試みの「園長のコーヒータイム」やりました。参加頂いた保護者のみなさん、ありがとうございました。誰も来なかったら「みなさん、それどころじゃない、平日のこんな時間では無理だなぁ」と諦め、一人で番茶でも飲もうかと思っていましたが、嬉しいことに、1人、2人、3人と増えていきました。
保護者のみなさんと、保育園の職員と力を合わせて子どもの成長を支えあっているのに、送迎の時に担任とは話す時間はあっても、私と保護者のみなさんとが、ゆっくりと語り合う時間は意外にありません。なんだか、このままでは寂しいなぁと感じていて、とにかく「ノーテーマ」での井戸端会議の時間が欲しかったのです。
この時間は、オフタイム。保護者のみなさんにとっては仕事帰りのオフタイム。私も個人的な思いも言ってみたいオフタイム。まったりした時間を「共にしている」ということが大事な雑談会。そんな時間から、いろんないいことが生まれる気がするのです。
今日は、最初に私が用意した数分のビデオを観てもらいました。その後はまったくのフリートーク。私からは「休日はどんな風に過ごしているのか」をお訊ねしました。というのも、私は子育てにおける親の自己実現に関心があるからです。現代は子育てや教育が親への負担が大きすぎると、常々考えているからです。
昨日はイヤイヤ期の対応方法も話題になりました。聞いていて、なるほどと、私も参考になりました。小学校に向けて自力して欲しい姿とか、子育てのいろんな思いがあります。こんな風に保護者同士で聞き合うことができる時間って、私はもっと増やしていきたいと思うのですが、いかがでしょうか。
私は将来的には、保育園は親子が一緒にいる時間も結構あるような、運営ができる必要があるのですが、そんな風にイメージする方がなかなかいないのです。子育てひろばが保育園の中に同居しているような、もっと多様な当事者が集うような場所になるといいですね。
コーヒータイムは、毎月1回5時から。園長が開く夕方の喫茶タイムです。ブラリと立ち寄って頂き、わいわいがやがや、やりましょう。その中で私からは、ちょっとしたトピックスも10分ぐらい紹介します。
(コーヒータイムの写真とるのを、忘れました。この写真は、干していた梅ぼしを昨日の夕方とりいれた時のものです)
2019/10/10
本日10日(金)12時、千代田区教育委員会より、台風19号が東京を直撃する予想のため、子どもの安全を最優先に考え、12日土曜日の保育は行わず閉園とするよう指示が来ました。取り急ぎ、お知らせします。なお12日(土)の保育予定の方には13時から電話連絡しています。
2019/10/10
私が歩けるようになった乳児を持つ親だったら、園庭のない保育園に預けるだろうか?それが千代田せいが保育園だったらどうだろうか?私の答えはイエスです。理由は、乳児同士の関わりが豊かだからです。前にも書いたことがあると思いますが、日本の乳児室は子ども同士の関わりを減らしておいて「落ち着いている」と言っている園が多くあります。子どもには子どもが必要なのですが、そのことがあまり重視されていないからです。ですから、私に孫ができたら、必ずGT園の仲間に入れたいと考えます。
でも、歩けるようになってきたら、トコトコと自由に歩き回ることができる芝生や緩やかな傾斜の丘、登りたくなる階段、潜りたくなるトンネル、触りたくなる綺麗なもの、そんな環境が欲しいなと思います。
今日、にこにこ組が、わいわい組、らんらん組と一緒に出かけた木場公園は、そんな環境が揃った場所です。にこにこ組の今日のブログでその様子が報告されています。私も一緒にいて、にこにこさんたちの目の輝きが嬉しいし、もっとこんな機会を作ってあげたいと思います。
それはぐんぐんさんにも体験させてあげたいことです。後半はなんとか和泉公園の芝生へ、この子たちを連れて行ってあげたい。その方法を編み出したいと思います。
2019/10/09
本日9日に、生活リズムをチェックできるプリントを配布しました。当園の園医さんと相談して実施することになりました。瀬川クリニックの星野先生が代表になっている「子どもの早起きをすすめる会」が監修したものです。
乳幼児の生活リズムが、非常に大切で、思いもよらないほど大きな影響を与えることがわかってきています。朝から体温が上がらず、眠そうな状態だと、遊びにも意欲が湧かず意欲的になれません。心身のアンバランスも生じやすくなります。
早起きをして、朝日を浴びて朝ごはん食べ、昼間はたっぷりと運動し、9時までには眠り、子どもの生体リズムを整えてあげましょう。
2019/10/08
「他の霊長類が滅んでしまったのに、人類がここまで生きのびられた理由を探っていくと、その本来持っている力を信じて、それを取り戻すようなことをしなくてはならないんです」
◆保育とは本来は「チーム保育」
7日と8日の2日間、研修会の司会をしていました。保育環境研究ギビングツリー(代表・藤森平司)が主催する「職域別見守る保育セミナー」です。北は宮城県から南は宮崎県まで約80名の保育者たちが日本橋に集いました、「保育者」といっても、保育士は10名ぐらいで、一番多いのは「栄養士」で30名、ついで「調理師」が10名、「看護師」18名、その他、園長や事務職の方々でした。保育園には保育士以外に、こうした専門職がいます。それらの専門職が協力して保育は成り立っています。つまり保育とは、本来「チーム保育」なのです。病院のチーム医療と似ていますね。医師だけではなく、看護師や栄養士や医療技師などの専門職が連携して、患者さんの病気を治す。それと同じように保育士がもっぱら子どもと直接、接することが多いとはいえ、看護師も栄養士も事務長も私も一緒になっての保育を作り上げています。
◆目指す保育像を一致させること
専門職が集まって同じ保育理念の実現を図ろうとすること。そのために最新の専門知識を学び、保育に活かす。それがこのセミナーの目的です。もっぱら保育士や幼稚園教諭を対象とする「保育環境セミナー」(年3回)とは別に、職域別にグループ討議をする、このセミナーは年1回開かれています。毎年私が司会をしています。
毎回、特別ゲストの講演があるのですが、今回は自然野菜、有機野菜を使う創作イタリア料理店「カーポラヴォーロ」を経営するオーナーシェフ鳥海将彦さんをお招きして、料理を通して「自然の持つ本来の力」を考えました。人間も本来は自然の進化の賜物です。素晴らしい力を持っているのに、誤った食べ方や生活が、病気にさせたり不健康になったりする要因になっています。子どもも私たち大人も、もともと持っている力を見失わずに、それを取り戻していくような生活を作り出していくという意味で、目指している保育像と同じ理念を学ぶことができました。
◆添加物、種、食物アレルギー
私たちが普段食べている食品には、よくわからないものがたくさん入っています、食品添加物がずらりと表示されている食品がいっぱいあります。鳥海さんの店の料理は、そうした食材をできるだけ使わないで、農家の方と直接会って、いいと思ったものだけを使った野菜料理が人気です。
日本人に多い食物アレルギーの原因の一つが、品種改良を重ねすぎた食品にあるかもしれないという研究があるそうです。原種に近い小麦粉の料理ならアレルギー反応がなかったという事例が報告されているそうです。そうしたことを考えると、同じ小麦であっても、たんぱく質の種類が異なることで、人体反応が変わることは想像できます。数年前に廃止になった種子法の影響で、もともとの種子が日本からなくなってしまう危険性の話や、私たちの食生活の仕方次第で、もっと健康で安全な生活を作り出すことができることも学びました。
子どもはまだ、その誤った影響を受けていません。できるだけ、その弊害を遠ざけてあげること、そしてその本来持っている力を信じて、それを取り戻すようなことをしていこう、それが今回の保育理念の再確認でした。
2019/10/07
保護者のみなさま
◆鬼ごっこや相撲大会を計画
10月26日(土)の運動会ですが、晴れても和泉小学校の体育館で実施することにします。青空の下での親子鬼ごっこや相撲大会などを計画していますが、地面の状態、電源の確保、日陰の確保、テントの設営、音響設備、撤収時刻、雨天時の会場変更など、いろいろなことを検討した結果、そうなりました。9時から昼までの午前中のみで、乳児は早めに終わります。
個人的には、なんとか「運動会は気持ちのいい秋空の下」で、というこだわりがあるのですが、申し訳ありません、運営上の課題が出てきてしまいました。残念ですが、どうぞ了承ください。
◆正式な名称は「親子運動遊びの会」(運動会)
なお、乳児も親子で楽しめる運動遊びを体験しましょう!という趣旨を大切にしたいので、正式な名称は「親子運動遊びの会」とします。略して「運動会」です。
◆子どもには原っぱと知恵を
「親子運動遊びの会」は、子どもたちの将来のために、どの子も体を動かすことが大好きな子になってもらいたいので、原っぱと友だちがいれば、遊具や道具がなくても遊べる!という体験の日にしたいと思っています。キャッチフレーズは「子どもには、原っぱと知恵を!」です。
◆保護者の皆さんも体を動かしましょう
保護者の皆さんにも、大いに参加してもらい、一緒に遊びましょう。本当に遊ぶんです。そのための格好でご参加ください。もちろん見学だけも可能ですが、出来るだけ一緒に運動しましょう。
タイムテーブルや内容、持ち物など、詳しくはまたお知らせします。
2019/10/06
やっぱり、いいこというなあ。
「前よりも強くなったのはどんなところか?」
そんな記者の質問に、サモア戦から一夜明けた今日6日夕方の記者会見でスクラムハーフの田中史朗がこう答えました。
「相手の状況とか癖ととかを見て、どうしたらいいか、自分たちで判断できるようになったこと」
と言った趣旨のことを話していました。
状況判断力。
これは保育でも、必要な専門性です。
一般的に社会で「スキルが必要」という言い方をします。
どんな職場でも、どんな仕事でも「スキル」を持っていないと通用しないものです。このスキルというのは、なんでしょうか。
私は東京都福祉サービス第三者評価委員ですが、一般にスキルというと「知識と技術」のことを意味します。ある分野で必要なスキルは、その分野の知識と技術のことです。
平成20年告示の保育所保育指針で、厚生労働省が発行する「解説書」を私は書きましたが、その中で、初めて保育士の専門性が定義されました。
その時、それまでの「知識と技術」に加えて「判断」という言葉も追加されました。保育士には、生活や遊びを見ながらの状況判断が、とても大切だからです。
こういうことをしているのなら、こんな環境を加えたらもっと経験が深まるだろう。そこでそんな遊びをしていたら、こんなけがをするかもしれないな。この子どもたちなら、こんな動きをするに違いない。こうした「判断」を繰り返しながら、保育は進んでいきます。
ラグビーを見ていて、ゲームメーカーがいることがわかります。ラックやモール状態からボールが出た時、サイドを突いて突進させるか、広がるウイングへボールを回すか、キックしてフォワードを走らせるか、あるいはモールのままタッチラインへ持ち込むか。そのボールのコントロールの要が、サモア戦では後半から出場した田中史朗でした。
彼は常にラックやスクラムやモールの後ろにいて、ゲーム全体を見渡し、その都度の司令塔をやっています。記者会見での彼の落ち着いた言葉には、なるほどと感心します。
さて、保育がラグビーだったら?トライは何に相当するのでしょう?W杯優勝に相当する目標はなんでしょう? それは「子ども一人ひとりの発達をきちんと保障すること」です。では、チーム千代田のメンバーは? それは職員だけではなく、保護者の皆さんを含めて、子どもに関わる方すべてです。フィールドは、家庭も地域も含まれます。
千代田せいが保育園が、それぞれのご家庭の延長線上にあるホームですから。保育園から出かける公園や地域も、家庭から広がるホームです。
ではスクラムハーフのように「判断」が問われるのは誰でしょう?それは子どもの傍にいるすべての大人ではないでしょうか。
ただし集団があるのは、園のような生活の場に限られてしまう時代、社会になってしまいました。ですから、私たち保育者は、集団の中での「判断」を問われています。
さあ、ラグビーボールがラックから出てこようとしています。
スクラムハーフはどうしますか?また明日から、家庭と保育園とスクラムを組みましょう。