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園長の日記

省我保育園が新しくなりました

2019/07/15

八王子市の「省我保育園」が改築して新しくなりました。今日15日竣工式があったのですが、早速、明日16日から新園舎での保育が始まります。八王子市大和田にあるこの省我保育園は、省我会が1979年に法人として最初に作った保育園で、今年でちょうど40年が経ちました。最も古くなっていた園が、最も新しくなり、子どもたちも保護者の方々もとても喜んでくださっています。千代田と八王子と、何らかの形で交流したいものです。

「はらぺこあおむし」物語①

2019/07/15

「はらぺこあおむし」の歌で幕を開けた園生活は、本物のアゲハチョウと佐久間公園で出会い、園の花壇に植えたミカンの木にアゲハがやって来て卵を産み、葉っぱをいっぱい食べることろを部屋で観察し続けてきましたが、11日木曜日ごろから蛹になり始め、いよいよ、一つ目のクライマックスを迎えようとしています。そうです、成虫の孵化、アゲハの誕生です。この間の、写真でアゲハストーリーを振り返ってみましょう。

入園式の出し物は大型絵本と、ミュージャン坪井保育士のボイスでの「はらぺこあおむし」でしたね。

子どもたちは、このお話と歌が大好きです。

散歩先の佐久間公園で、実物の黒アゲハと出会うと、子どもたちの興奮がヒートアップ。

保育園の花壇にみかんの木を植えてみました。すると間もなく・・

園の周りにアゲハをよく見かけるようになって。

捕まえては、観察して、絵を描いたりしていました。

最初は塗り絵で、「こんな色だよね」。

「きれいだなぁ」。子どもたちと一緒に、チョウの羽の色や形をよく観察しました。

その頃、散歩先や園の近くを舞っていたアゲハチョウを捕まえては、放してあげるというのを繰り返していたら・・・なんと。

なんと、みかんの木に、卵を産んだらしく、アゲハの幼虫がたくさん生まれていました。

これは、すごい!

早速、部屋で飼うことになりました。

そしてどんどん、大きくなって、7月始めには大きな虫かごが必要になりました。

♪ちっぽけだった青虫は、こんなに大きくふとっちょに

花壇の方も見事なアオムシに成長しています。

 

そして室内の観察箱の中では・・ついに。

みかんの木の枝の根元に、半分くらい身体を隠して蛹になっています。

虫かごの蓋にぶら下がるように蛹になっています。上から見ると見えにくい場所を、ちゃんと選んでいるから、不思議です!

こうして、かごのフタにぶら下がるように2匹、みかんの木の枝の根元に1匹が、静かに、さなぎになり始めています。

♪まもなく青虫は、さなぎになって何日も眠りました

♪それからさなぎので皮を脱いで、出て来るのです。

さあ、もうすぐです。

みんなで楽しみに待ちましょう。

 

 

ゴキブリの入室を絶対に防ぐ

2019/07/14

13日には専門の会社に頼んでゴキブリなどの小動物が入らないような処置をしてもらいました。ビルの解体などがあると追われて逃げてくるので、排水管などの隙間を全て埋めてもらいました。また毒餌を通路になりそうな場所(子どもは来ない、届かない位置)に点付けしました。

アスベストは無事に搬出完了

2019/07/14

隣のビルの解体工事は、1つの山を越えました。12日金曜日、山上ビルの屋上ボイラー室にあった6メートルの煙突壁の「アスベスト」が無事に搬出されました。煙突の周りを減圧室で覆い、宇宙服のような防塵服を身にまとった専門技術者たちが11日木曜日、1日かけて解体しました。アスベスト剥離の様子は赤外線カメラが追跡記録されました。13日に「無事に問題なく搬出されました」と東京ビルド担当者から写真を見せてもらいながら報告をうけました。作業工程は労働基準監督所へ事前に提出、10日には養生状況について、千代田区の専門官が事前の立ち入り検査を実施していました。今回の搬出により、アスベストはこのビルの中にはなくなり、今後、解体工事の粉塵にアスベストが含まれることはありません。

ちっちゃな指が伝えてくれる気持ち

2019/07/12

子どもといると人生が豊かになります。どの子からも、それぞれ「何が大事か」ということを感じさせてくれるからです。面白いことに、今日はいろんな「指」で、それを伝えてくれました。

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Hちゃんは、蛹になろうとしている動かないアオムシのアタマを、そっと優しく撫でようとする人差し指で。
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Rくんは、絵本の「パンダ銭湯」から帰るとき右耳の後ろだけパンダワックスを塗り忘れたパパに「ここ」って教えてくれる人差し指で。
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Yちゃんは、水筒の蓋は「こうやって開くの」とボタンの押し方を教えてくれる親指で。
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Hくんは、昼食を食べた後で一緒に行こうと3階への方に向ける人差し指で。
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Rちゃんは、「そっち」じゃなくて「こっち」と読んでほしい絵本を開き、お尻大使がここに「いた!」と確かめる人差し指で。
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Kくんは、水のなかにゆっくりと落ちていくお魚の餌を「雪」といって教えてくれる人差し指で。
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Kくんは、指を開いたらそこにダンゴムシをつまんでいた親指と人差し指で。
・・・こんなにたくさんの「大事なこと」が、子どもたちの指にはくっついていました。ちっちゃな指の、ちっちゃなキラキラした気持ちです。

運動ゾーンのネットを改良

2019/07/11

3階の運動ゾーンは、ドイツ製の遊具なので取り寄せるのに時間がかかりましたが、ロープネットの張り方を改良したので、今日から本格的にネット遊びが出来るようになりました。
■たわむロープ
撓(たわ)むロープネットは、子どもの身体能力を飛躍的に伸ばします。それには理由があります。この遊具はまず体幹を効果的に刺激します。一般に足場がゆるむような場所、例えば柔らかな砂場、サンドビーチなどで歩いたり、走ったりするのは体幹トレーニングになります。ですからビーチバレーなどは、引き締まった全身の筋肉を鍛えるのに最適なスポーツです。ですから、室内ゾーンの一つの場所で、床にふわふわのマットレスを敷きそこで遊べば、知らず知らずのうちに体感が育つと言うことが可能になります。
■手足の4支点で支えて動く
たわむロープネットはそれよりも、さらに効果的です。このネットの穴は、頭が通るようにわざと大きく編まれていて2本足だけで立つことは出来ません。必ず手足4支点で支えないと移動できません。これによって手と足の協応運動が生じます。これは木登りに似ています。ただ、木登りと違うのは、体重のかかった足はたわみ、他の3支点を調整する必要があることです。一歩踏み出すごとに、ロープは変形するので、その都度それに身体のバランスをとっていく必要があるのです。この時、全身の体幹の筋肉が刺激を受けて、滑らかな身のこなしが育っていきます。
■腕の支持力や握力が育つ
ロープには傾斜を持たせたので、低いところから高い方がへ登ることができます。遊んでいるうちに、両手で身体を支える姿勢も出てきます。実は、現代の日常生活から、両手を地面について自分の身体を支えるという動きはほとんどなくなってしまいました。例えば雑巾掛けをする掃除はしないし、運動としての逆立ちをすることもありません。この支持力が育ちにくい生活環境が現代の都市生活です。小さいときに、広い場所でハイハイをして動き回るよりも、すぐにつかまり立ちになってしまいます。転んだときに反射的に手をついて受け身をする力が育っておらず、家庭で口や歯をぶつける怪我が増えていることが歯科医師会で問題になったと聞いた事があります。
■ぶら下がる懸垂力が育つ
両手でぶら下がって自分の体重を支えるような運動も、日常生活の中ではあまりありません。この懸垂力を育むには、両手で自分の体重を支える程度の運動を日常的にしていることが必要です。ぶら下がるという単純なことも、子どもたちの生活からなくなっています。
手が届くところに、ぶら下がるものがあれば、人は無意識にそれを握り掴み上がろうとします。このような動きもネットから降りるときや下からぶら下がるときに自然と育むことができるわけです。
■樹上での生活者だった私たち
約200万年前、私たちはチンパンジーとの共通先祖から枝分かれしてホモ・サピエンスになりました。その頃私たちは森の木の上で生活していました。私たちの足は昔「手」でした。霊長類学によると手から足に進化したのであって、私たちはもともと「四手動物」でした。たわむロープのような場所といえば、樹木の連なり森の中です。私たちの脳と体は、まだその環境からの刺激を求めています。生まれたばかりの赤ちゃんは、実は自分の体重を両手で支えることができます。幼児クラスの子供たちが、このネットを見ると吸い寄せられるように遊び始めます。子供がやりたがることの中には、発達に必要なことが含まれているのでしょうね。

2回目の「しながわ水族館」

2019/07/10

■深まる好奇心や探究心
今回は、前回見学できなかったエリアを回りました。アザラシの遊泳やイルカの芸も楽しめました。前回よりも、明らかに子どもたちの「興味や関心」の持ち方が深まっていました。
自分で見つけたいろんな「!」と感じたことや場所を、先生にいっぱい伝えようとしてくれます。「ねぇ、みて」「こっち来て!」と、それはそれは活発な発見と探究がなされました。
大木の穴の上にコウモリを見つけたり、潮の満ち引きの仕掛け(ボタン)の意味をしりたがったり。腐葉土の下で幼虫から蛹になり、カブトムシになるアニメーションに食い入る様に見入っている子もいます。園の観察ゾーンのカブトムシが成虫になっていることを知っているからでしょう。
郊外活動と園生活がつながるという、貴重な体験です(このカブトムシの写真は保育園の観察ゾーンです)。
ここからは、ちょっと脱線ですが、生活の中で、子どもたちの世界が広がっていく様子は、今日のわらすのブログ「ネコジャラシ」もぜひ読んでください。とても大切な話になっています。
(子どもたちは、このようにして身近な環境に親しみ、生活の中にそれを取り入れようとし、その過程で子供との関わりが発生し、思考力やコミニケーションを培っています。その原動力になっているのが、なぜか「世界をもっと良くしたい」と願う気持ちだということがわかります。猫じゃらしがアオムシのための「飾り」だと言った子の気持ちの動き、そしてそれに説得力を感じて納得して行った子供たち。みんないいもの持ってますね)

■赤ちゃんは「バニラ」ちゃん

イルカの赤ちゃんが6月20日に生まれ、親子で泳ぐ姿を間近で見ることができました。赤ちゃんの名前はバニラ。出産の様子もビデオで上映されていました。
そのためイルカショーは13日まで中止しているのですが、今日は運良くトレーニングを一般公開していました。トレーナーの仕草(サイン)に合わせて、水面に立ち上がったり、握手をしたり、ジャンプをしたりしてくれました。
■哺乳類であるイルカ
バニラちゃんは、お母さんの母乳を飲んで、元気にすくすくと大きくなっています。トレーナーさんが「では、皆さんにクイズです。イルカの赤ちゃんは生まれる時、頭から出てくるでしょうが、それとも尾びれの方から出てくるでしょうか」と質問します。
出産のビデオを見た子たちは、この2択クイズの正解に手を挙げていました。正解は「尾びれ」の方からです。(ここで、子どもたちは『イェーイ!とガッツポーズです^_^)
哺乳類であるイルカは、肺呼吸をしているので、頭は最後まで母親のお腹にいないといけないのだそうです。
「ですから、イルカの赤ちゃんが生まれて最初にすることは、水面に昇って呼吸することなんですよ」
(トレーナー)。
大人も「へぇ、そうなんだ!」と、生命の営みに興味の尽きない水族館でした。
■いろんな海洋生物
しながわ水族館は、「海の動物園」のような役割を担っていることがわかります。世界に約500あると言われている水族館ですが日本だけで100ぐらいあるそうです。これからの時代を考えると、日本は海洋生物の多様性を保全するための役割を、ますます期待されて行くことになります。子どもたちには、海や川の生き物にも触れる機会をたくさん作ってあげたいと思います。

研修の一日

2019/07/09

■ギビングツリーの研修会
今日は午前中に日本橋で開かれた研修会で講師を務め、1時間30分ほどレクチャーしました。この研修会は、藤森平司統括園長が代表を務める研修団体「保育環境研究所ギビングツリー」(略してGT、加盟数は約400園)が主催しているもので、今回でちょうど50回目。参加者は全国から集まってきた「子ども主体の保育」を実践している園長や保育者たちです。子ども主体の保育を成立させるために必要な5つのポイントを説明しました。
■東京都の行政説明会
午後からは、東京都が中野で開いた行政説明会に参加しました。東京消防庁、警視庁、労働基準監督署、都庁監査課から説明が3時間半。東京都の火災の実情、交通事故防止の取り組み、年次有給休暇など労務管理の変更点、指導検査で指摘が多い事項等です。

プール開き

2019/07/08

「水と仲良くなりますように」。わいわい、らんらんの子どもたちと一緒にお祈りしました。御神酒と御塩で清めるプール開きの『儀式』ですが、水の事故が起きないように、真剣にこころを込めてのお願いしました。大事なことは、自分たちで守るべきことを守ろうとするから、どうぞ見守っていてください、そんな自律的な精神性が育って欲しいのです。気温が低い日は、水遊びはしませんが、暑い日は、いろんな涼のとりかたを体験していきたいと思います。

日本赤ちゃん学会に参加する

2019/07/07

 
今日7日に学んだこと。共感と同感は違うこと。子どもは「共感」する力を持って生まれてくること。 子どもたちが出会っている世界の素晴らしさを一緒に本当に実感をもらって「共感」出来ているか。子どもがなんだろう?どうしてだろう?と興味を持っていることに、一緒になって探ろうとするような生活をしたい。その子どもたちが持つ共感する力を壊さないためにも、過剰な指示や教え込みは控える方がよいこと。過剰に適応させると共感することができなくなること。反対に大人の方が子どもに「共感」してもらっていることにも一杯起きていること。こんなことについて、エピソードを通じて考えることができた一日でした。場所は広尾で開かれた「日本赤ちゃん学会」でした。
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