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園長の日記

木場公園での「ゾーン選択」

2019/06/19

■見通しをもつ姿がたくさん

にこにこ組は2回目、わらす組は4回目となる木場公園へのバス遠足でした。バスも道路も公園も、見覚えのあるモノや空間や風景なのでしょう、「あそこはこんなところ」「もうすぐこうなる」「こんなことをやってみたい」といった『見通しを持つ』という姿が、たくさん見られた遠足になりました。同じ場所に繰り返し通うことで、体験が深まっていくプロセスがよくわかります。一人ひとりやりたいことや楽しみ方が、明確な輪郭を持ち始めました。
■自分なりに、やりたい遊び
そのような成長の姿は、公園に着く前のバスの中で既に見られました。小林先生が「公園に着いたらみんな、どんなことをやってみたいですか?  こんなことやってみたいなぁ、こうやって遊びたいなぁ、そういうのありますか?」と聞くと、あちこちから元気よく「はい、はい、はい、はい」と手が挙がり、マイクを向けると「虫かごを持って虫を集めたい」「サッカーと虫探し」「蝶々を捕まえて持って帰りたい」「ゲーム」「ボール投げ」などと、自分なりの言葉でたくさん表現してくれました。
■公園でも「ゾーン選択」
公園に着いてしばらく走り回ったりした後、「虫探しグループ」6人が花壇やビオトープのある方へ遊びに行きました。その活動内容は、ホームページのクラス別ブログをご覧ください。これは公園の中での「ゾーン選択」です。やってみたいことを自然と広げていく保育の展開のことを、保育士の専門性としては「環境の再構成」と言うのですが、そのポイントは、子どもの興味や関心の延長線上に環境を再構成することです。これを就学前教育で大切にしている遊びによる経験カリキュラムと呼びます。
■学校の学習も興味や関心を深める学びへ大転換を図る予定
それとは反対に、子どもの興味や関心の延長線上ではなく、その繋がりをあまり気にしないで大人が体験させたい活動を、時間割通りにやる勉強が学校の教科カリキュラムです。ただし2020年度からは、学校も子どもの興味や関心に基づくアクティブラーニング=『主体的・対話的な深い学び』に大転換を図ることになっています。
■好きな遊びに熱中して
モンシロチョウやモンキチョウ、アゲハチョウが飛んでくると、サッカーやボール投げも一旦中断し、チョウを追いかけて走ったり先生を呼んだりしています。今日もまた、子どもたちのためにつかまってくれたチョウたちに感謝です。
この3月までいた保育園で、ドッチボールをやっていたと言う男の子は、当たらないように逃げるのが得意で、ボールを受け取ったり、投げ返したりする事は、今回私とのあいだで楽しむことを覚えました。
原っぱに座り込んで、シロツメクサを集め小さな花束を作ったり、それを材料にして、ままごとを始める数人のグループもあります。お皿は大きな葉っぱ、小枝がお箸やスプーンです。ズボンのポケットに木の実や小石をいっぱいため込んでいる子もいます。
にこにこ組の子どもたちも、好きな方に歩いたり走ったり、アリを見つけて立ち止まったり、虫かごに入っているチョウやバッタをじっと見つめたりしています。小枝や木の実を見せに来てくれたり、その子なりに感じたことや気づいたことを、私たちと共有しようとしてくれています。
■子どもたちの主体的、対話的な深い学びへ
バスの中や公園や地域にまでその保育「環境」を広げていく上で、子どもたちが興味や関心に基づく見通しを持ち「何々をやりたい」という意欲をもつことは「主体的な学び」の必要条件です。サークルになって話し合ったり、園に帰ってきて振り返ったりする「対話的な学び」も深い学びにとっては、必要不可欠です。
バス遠足が、子どものやりたい遊びの発展形として定着していきそうです。公園の中には、保育園などに貸しているサツマイモ畑もありました。その活用方法も、検討してみたいと思います。

膨大な書類にめまいを感じながら

2019/06/19

6月18日

■多すぎる書類を作る仕事

昨日はずっと書類を作成していました。正確に言うと、書類のリストを作っていたのです。こんな多くの書類を作らないといけない保育園って、そもそもオカシイ!どうしてこんな事になってしまったんだろう?そう思いながら、昨日は書類リストを確認していました。
この話は保護者の方には関係ないことなんですが、もしかすると同じような課題を抱えて困っている職場もあるのではないかと想像したり、さらにいうと、この課題はもっと大きな文明論的な課題とつながっているかもしれないなどと、考えてしまいます。
■官僚制が私たちの生活を支配しようとしている?!
文明論的な課題と言うのは、私と同じ歳の文化人類学者、デイビット・グレーバーの『官僚制のユートピア』(以文社)と言う本を今ちょうど読んでいて、どんな本かと言うと、社会がこうなってしまったのは、あるいはペーパーワークが急増している理由は『官僚制が社会と人の内面まで浸透して支配しているから』と言っていて、その実態というかジレンマを描き出している本です。どのようなジレンマかと言うと、一つ一つの仕事や書類作りに、反論することが難しく、それを廃止する事は非常に困難に見えるんですが、ただ全体的に見れば、社会が狂っているとしか思えない、そういうジレンマのことです。以下の話は、ほとんどの方が関係ありませんので、保育園て、こんな仕事もやってるんだー、といった程度で読み飛ばすことを、お勧めします。
■施設調査書という監査書類
保育園の運営は国と東京都と千代田区からの運営費で賄われています。つまり税金を使っているから無駄な使い方は出来ません。ちゃんと適正に使っているかどうかを自治体が調査するのが、指導検査つまり監査です。役所から専門の監査官が園に来て、保育環境をみたり、決まった法令やルールを守っているかなどを見ます。その時、ちゃんとやっている証拠として「書類」を求めてくることがあり、それが年々増えてきて、実は保育園は「書類作り」に追われてしまうという課題を抱えています。昨日作っていた書類リスト確認というのは、「施設調査書」というものです。
■運営管理の書類は増える一方
例えば、火事が多い東京都は毎月、避難訓練と消火訓練をやらなくてはいけないのですが、口で「やっています」と言うではもちろんダメで「証拠を見せてください」と言われるので、写真を撮り、実施内容と反省を記した書類を残すことになります。
また集団給食を実施する保育園は、食中毒が起きたら大変です。また調理をする人や調乳をする人が病原体を持ち、感染源となってしまってもいけません。そこで調理や調乳に関わる人は「腸内検査」を受けて、陰性である、つまり「病原体は、持っていません」と、「身の潔白」を明らかにしてからでないと翌月の仕事に就くことができません。
■多すぎる児童処遇の書類
この辺まではまだ仕方がないかなぁ、と思うのですが、さすがに次のような、たくさんの書類を作って「本当に意味があるのかなぁ?」と疑問に思うものも少なくありません。その代表が「保育実践」にまつわる多様な書類です。計画書類、実施記録、省察・自己評価とPDCAサイクルに従って「繋がりを持って記述すること」が求められます。その考えはいいのですが、それぞれが細分化され過ぎて、何種類もの計画、何種類もの実践記録、何種類もの自己評価の書類をつくらされています。
計画だけでも、カリキュラムや子育て支援を含めた全体の計画、もっぱら園児の保育のためのクラス別指導計画、そのほか長時間保育計画、食育計画、保健計画、保護者支援計画、保小連携計画など、いろいろあります。運営管理の計画も膨大なので、そのうち児童処遇に関係するものだけでも消防計画、緊急災害対応計画、避難計画、研修計画などがあり、その一部はクラス担任も作ります。
■煩雑過ぎる保育書類
さらにクラス担任が立てる指導計画は、長期計画と短期計画からなり、さらに長期計画は年間計画、四半期計画、月間計画などに分かれ、短期計画の方は週間計画、日案からなります。しかも、2歳児未満の子どもについては、クラス別だけではなく個人別の計画も求められます。
計画だけでもこれだけ多岐に渡るのに、さらに、それぞれの計画を実践してみてどうだったを振り返る実践記録であるクラス単位の日誌や、保育所児童保育要録に加えて、昔の児童票の代わりに保育経過記録(ドキュメンテーション)、個人別発達記録(ポートフォリオ)などを作っていこうと言う動きもあります。振り返るときは自らの保育と、子どもの育ちの2つの視点が必要になります。
■解決策はあるのか?
実践のエビデンス(根拠)が、書類になってしまうのはどうしてなんでしょう。
ブッダも孔子もイエスもペーパーワークはしていません。私はこう思うことが増えました。自分の生き方と書類作りは関係がない。死ぬ前にこの書類を作ってきたことは思い出さないだろう、そのかわり子どもたちと木場公園を走りまわったことを思い出すだろう。
きっと、解決策はとても大胆な方法でしか訪れないでしょう。厚生労働省も、保育士の仕事が敬遠される理由の中に、待遇の面や人間関係の軋轢だけではなく、保育の質とは関係のない書類作りに追い込まれてしまう繁忙さに気づいて、保育園現場のヒアリングを始めました。多分その結論は、厚生労働省の保育課の中だけで対処できる解決策に落ち着くことでしょう。児童家庭局や、文部科学省との連携にまではたどり着く事はないでしょう。グレーバーが言うように、ビューロクラシーが原因なのに、自己否定するようなことができないからです。そこを乗り越えた大きな力が働くか、私たち現場が賢く対処するか。私は後者しか道は無いだろうなぁと、思っています。
さあ、今日はよく晴れました。木場公園へ行ってきます。

尊敬すべきママたちの毎日

2019/06/17

■「わかってほしい」ママの毎日

これまで数多くの家族と接してきた経験から、ママたちの本音は以下のような感じだと思っています。決してこれが、平均的な姿であると言うわけではありませんが、部分的には当てはまるところがあるんじゃないかなーと思っています。圧倒的に、尊敬すべきママたちの毎日をみんなで共有しておきたいと思っています。
(先に断っておきますが、以下に出てくる「ママ」は、パパでもババでもジジでも好きなように置き換えてください)
■熱が出ようものなら大変
ママはとにかく忙しい。やることが山ほどあって、毎日が時間との戦いです。誰よりも朝は早く起きて朝ごはんや弁当を作り、なかなか起きない子どもをなんとか起こし、トイレに行かせたりオムツを替えたり着替えさせたり。子どもがまだボーッとしている間に、体温を測っておく。もし、ここで熱があったものなら大変!「えっ、今日もまた、代わりに頼まないといけない。この前、代わってもらったばっかりなのに」と慌て、と同時に、その日の予定はガラリと変わってしまう。「どうしよう。今日は水曜日、かかりつけの病院も休みだし」「あー、もう有休が5日しかない。9月まで持たないなぁ」などと考えている間もなく、朝の時計は容赦なく進んで行く。「ねぇ、お願いだから、泣かないで!」。
■保育園に着くまでが大仕事
子どもは元気で熱もない。朝食はあまりゆっくりは、出来ないから、パパッとできるものにしているけど、子どもの食べるのはゆっくりだから、その間にママはお化粧と出かける準備を済ませておく。やっと子どもが「ご馳走さま」で、ここまでに、朝のウンチの習慣は出来てないし、正直その余裕がないなぁ。せめて「靴を自分から履こうとしてくれれば、ママ、助かるんだけどなぁ」。 こうして、やっと保育園までたどり着いたぁ。
■これからが私の本職なんだけど
昼間は職場で「苗字」で働いているのに、保育園では「◯◯ちゃんのママ」になる。最初は違和感を覚えてたけど、今となってはもう慣れた。今日の私の仕事の頑張りを、聞いてもらえるパートナー。その存在のあるとないとでは大違い。私のアイデンティティは妻、母だけじゃない、プロとしての職業人としての私の方が私らしいと思うとこが多いのになぁ。専業主婦じゃなくて、仕事と子育ての両方がんばっているママ友が欲しい。
■夕方からがまた、時間との競争
保育園のお迎えと買い物、晩御飯を作り食べさせたら、お風呂にも入れて、日によっては掃除や洗濯をしながら、子どもの相手をしたり、寝るときに絵本を読んであげたり。子どもが、なかなか寝付いてくれないと、やろうと思っていたことが出来ずに、それはそれで「どうしよう!」となってしまう。早寝早起きが良いことぐらいわかってるんだけど、あんまりプレッシャーかけないでほしいなぁ。
■一人でいる自分の時間を持ちたい
子どもが寝た後に見る連続ドラマ。1日の中で最も贅沢な時間。人には言っちゃっいけないと思ってしまう密かな楽しみ。最後にお風呂に入って、ゆっくり熟睡したいけど、夜子どもが泣いて起きてくる。夜の授乳や夜泣きの対応も結局ママがやるしかない。爆睡中のパパを起こすなんてできないし。みんなどうやって、子育てしてるんだろう。追い詰められている、私がいる。お願い誰か気づいて欲しい。
・・・ルルルルル。目覚まし時計が鳴った。また朝がやってきた。
(写真は文章とは関係ありません)

散歩ギャラリー16 ツユクサ

2019/06/15

昨日14日、みかんの木を植えている時に撮影しました。とにかく綺麗な花です。プロのデザイナーが銀細工職人に超技巧を駆使してもらっても、こんな繊細なモノはできないでしょう。見ればみるほど、この花の魅力に取り憑かれそうです。

付け根の方がやや紫がかったマリンブルーの花弁(花びら)は、左右に垂れて開いています。ちなみに、ツユクサのこの青は、友禅染の下絵を描く時に、使われているそうです。写真では、見えにくいかもしれませんが、色のついていない花弁がもう一枚、真下へと下がっています。花びらは、2枚に見えて、実は3枚あるんですね。面白いです。
この無色の目立たない花びらを背景にして、長さの異なる3種類の雄しべが、黄色い花粉をつけて手前につるんと、伸びています。3箇所もあれば、花粉が虫に付きやすいわけで、よくできていますね。
ところが、それが違いました。花粉が実際あるのは、一箇所のみで、ほかはオトリだそうです。どれが本物かわかりますか?
⭐️
では、答えは稲垣さんに言ってもらいましょう!
「ツユクサは3種類の雄しべがある。花の奥にあるX字型の雄しべは、鮮やかな黄色をしていてハチやアブを惹きつけるが花粉はほとんどないオトリ。花の中央のY字型の雄しべは、ひつけた虫に花粉をつけるが、これもオトリ。花の前面に突き出した日本のO字型雄しべは、目立たない色をしていて、複雑な花に翻弄されている虫に花粉をつけてしまう」
と言うわけで、答えは1番長いおしべでした。
ツユクサは朝に咲いて昼にはしぼんでしまいます。その日限りの花です。朝露のようにはかない花。だから露草。ここにも日本人好みの美学がのぞきます。今時分に咲くのに、季節の梅雨とは、関係なかったんです。そこで、昨日は散歩に出かける前の午前中に、ちっちさんや、ぐんぐんさんには、見てもらいました。

この1週間の「あー、よかった」特集

2019/06/14

■千代田区がガードレール設置へ動き出して・・
昨日、要望書を提出したのに早速今日、区役所の道路課担当者が園にやってきて「3メートルのガードレールを2本つけましょう」と、言って帰った。保護者のみなさんに署名をしていただいて、あー、よかった。
■屋上は実質、園庭代りに活用へGOサインが出てで・・
屋上を正式に保育で使って良いと、千代田区ゴーサインが出た。これで、屋上でプールができるぞ。あー、よかった。
■外遊びがたくさん出来て・・
梅雨入りしたのに、今週はかなりの回数で外に出かけることができた。幼児はバス遠足や、佐久間公園、美倉橋東児童遊園などに出かけ、乳児も爽やかな日差しのなかを、気持ちの良い散歩がいっぱい楽しめて、あー、よかった。
■モンシロチョウを追いかけて・・
木場公園でモンシロチョウを捕まえた体験が楽しかったのか、翌日HSくんが見学に来た親子に「紋白蝶を、こうやって追いかけたんだよ」と、部屋のなかでやって見せてくれたとき、手がヒラヒラしていて、本人がモンシロチョウだったんだと気づいたとき、紋白蝶をあんなに追いかけて遊べて、あー、よかった。
■アゲハチョウも子どもたちの味方で・・
モンシロチョウを追いかけた翌日、小林先生が自宅近くからアゲハチョウを捕まえて園に持ってきたら、今日は園の前に地元のアゲハチョウが飛んできて、ちょうど私が植えたミカンの木の上を舞っていった。あー、よかった。
■感動的な話し合いに成長を感じて・・
わらすの子どもたちの「話し合い」の姿に育ちを実感して感動した。考えたことを自分なりの言葉で表現しようするだけではなく、他人の話すことも聞いて、自分の考えを考え直す子もいて、あー、よかった。
■しみじみと「たのしいー」って・・
HHくんがラキュー(LaQ日本の玩具会社ヨシリツ製の組立ブロック)で作り上げた恐竜ブラキオサウルスを手にして、しみじみと小声で「たのしいー」と呟いたのが聞こえたとき、あー、よかった。
■楽しい食事へと変化して・・
「園長先生、ここに来て」と食事の時に隣に座って欲しいと毎日リクエストされるが、そのたびに、一人ずつの食べ方やお代わりの様子が面白い。みんなにとって、食事の時間がたのしくなっていって、あー、よかった。
■ついに芽が出そうなたんぽぽの綿毛が・・
たんぽぽの綿毛を、濡らした黒い不織布に浸してから1週間、ついに種の背が割れて芽ばえはじめた。あー、よかった。
■花壇は初夏の雑草が競演していて・・
園の前の花壇には、散歩ギャラリーで紹介してきた春から夏にかけて咲く雑草が勢ぞろいしている。ノゲシ、エノコログサ、ハハコグサ、カタバミ。そしてツユクサも。みかんを植えるために、一度耕したのが、雑草たちにとっても「あー、よかった」なんだなあ。
花壇には、たくさんの露草が開花中です
■野菜や果物もぐんぐん育って・・
5月にコーナンで買い求めた、スイカ、メロン、ヘチマ、ゴーヤ、キュウリがすくすくと成長しています。メロンときゅうりは花がさいて、あー、よかった。
(メロンの花)
(メロン)
(スイカ)
(ナス)
(キュウリの花)
(レモン)
(レモンのつぼみ、開花)
(ミカン)
■ラベンダーが満開。いい香りで・・
屋上の東側には、壁面緑化用の辺寺の根元が植えてある花壇がありますが、そこのラベンダーがとてもいい香りを放っていて、保護者の方にもおすそ分けができそうで、あー、よかった。

すべてのクラスが散歩へ

2019/06/13

今日は午前中は爽やかな風が吹き、お散歩にはもってこいの日和となりました。すべてのクラスが散歩に出かけ、気持ちの良い1日を過ごしました。
私は午前中、千代田区役所の子育て支援課長に会い、ガードレール設置など3項目の要望書と皆さんからいただいた署名を渡してきました。また万世橋警察署には、3月下旬から同じ趣旨の要望を伝えてありましたが、今日改めて、同じ要望書と署名簿(写し)を届けてきました。 今回の要望書と署名簿によって、東京都と千代田区が協力して国道(都道)の昭和通りと区道の柳原通りの交差点問題を、再度、検討してもらえるものと期待しています。
ホームページの「お知らせ」もご覧ください。

木場公園が園庭と思えた瞬間

2019/06/12

■3回目の木場公園
木場公園へのバス遠足も今日で3回目になります。先週7日よりも、たっぷりと遊んできました。今日は道路もあまり混んでおらず、信号待ちも少なくて約20分で木場公園に着きました。わらす組の子たちにとっても見覚えのある景色が増えてきて、両国橋を渡るとき今日はスカイツリーが見えました。
■小林先生はホスピタリティのお手本
「わぁ、すごいなぁ、わぁ、珍しいなぁ」と、子どもの好奇心に訴えて、場を盛り上げたい、サービス旺盛な小林バスガイド。私が個人的に面白かったのがこの場面。流石の小林バスガイドの説明も3回目にして、はやくもネタ切れ?のはずもなく、わざと向かいからすれ違うただの普通のバスでも「あー、すごいね、あのバスみんな見えるかな、『回送』って書いてあるよ、わぁ、珍しいなぁ」と、時間稼ぎにでたトークに対して、海の「海草」と勘違いした子がいてくれて、子どもが笑いに落としてくれました。小林バスガイドを救ってくれたT君、ありがとう。
■子どもは乗り物が大好き
しかし、小林バスガイドの本領発揮の場面がやってきました。「ピーポーピーポー」とサイレンを鳴らして走り去った特殊車両が通ってくれた時でした。「とても珍しい車が走っていったね。パトカーでも、救急車でも、消防車でもない車でした。なんだと思う?」私も「!?」と引き込まれてしまいました。
「今のはね、血液ってみんなわかるかなぁ、人は体の中に血液が流れてるんだけど、動物もそうなんだけどね、その血液を急いで運ぶ自動車だったんだよ」
その車の正式な名称は「献血運搬車」でした。そして自然な流れとして、「はたらくくるま」の歌が口ずさまれます。
「♫働く、くるーまー、
♫ケンケツウンパンシャ!」
■はらっぱの引力を再確認
昨日まで雨が降っていた公園なので、土の表面がつるんと光っているところは「滑りやすいから気をつけて」といった程度の注意確認の話もそこそこに、広い原っぱに散り散りに飛び出して行きました。まずは大抵の子たちが走り出します。こんなに広いところは、隅々まで走り回らないともったいないとでも身体が感じ取るのでしょうか。面白いですね、虫かごを持っていても走っています。
サッカーが好きな子は、ほとんどの時間を友だちや先生を相手にボールを蹴って走り回っていました。虫がいそうな場所を探し回っているこもいます。公園に着くなり、最初に子供たちの群がりができたのは、大きな銀杏の木の根元に見つけた大きなミミズでした。鳥についばまれていたのか、ほぼ絶命状態でしたが、子どもたちは恐る恐る、興味深げに見入っています。
■モンシロチョウを追って
遊んだ時間も長かった上、かなり走り回わることになったのは、モンシロチョウのおかげです。ヒラヒラと舞い回わるモンシロチョウを捕まえてたくて、「あ、あっち、ちょうちょ、いた!」と追いかけます。モンシロチョウがこんな速いとは思っていませんでした。自分たちでは捕まらないと悟ったのか、見つけるたびに「先生!」と叫ぶようになっていた子どもたちでした。5、6匹は捕まえたでしょうか。小林先生と坪井先生の走行距離もかなり伸びました。次回は万歩計をつけてもらいましょう。
(「あとは、自分たちで、やってやって」とモンシロチョウを捕まえた網を子どもたちに任せる坪井先生と、それを見守る小林先生と古野先生)
■「いざこざ」が自然に包まれる
チョウが捕まるたびに虫取り網に、子どもたちが群がります。虫かごの中は子ともたちの宝物に変わり、それを誰が持つか、宝物の争奪戦も同時に勃発します。このようないざこざも、何度も続くと、狭い室内だったら大人もイライラしてしまうでしょう。ところがこのように大自然の真下で、自分の欲求をぶつけ合う姿を見ていると、怪我をしない限りは、どんどん気持ちをぶつけあったほうがいいんだろうなぁと、思えてきます。子ども同士の関係は、大自然に包まれて初めて育まれていくのかもしれません。
「さっき捕まえたのは紋白蝶だね、これは紋黄蝶って、書いてあるね。同じ仲間だけど、羽の色が黄色いのが紋黄蝶で今日捕まえたのは紋白蝶だね。」
■身についていたルール
水筒を置いているブルーシートの周りに鳩が寄ってきたときも、ずいぶんと長い間、鳩との鬼ごっこが続いていました。
鳩がサイクリング道路側へ逃げても、子どもたちは、そちらまで追いかけて行く事はありません。原っぱの中にとどまると言うルールを、きちんと守ることができていました。安心して見守ることができます。公園は何組も保育園の子どもたちが来ていて、目印としての緑の帽子が役立ちました。
走り回ってくたびれると、木陰に置かれた木枠の台に座ったり、立ち上がってアイドルのように体を揺らして歌う真似っこをする子もいました。
■園庭にいた感じを思い出す
最初にここに来た時、外に出てしまう子はいないかと、監視するかのように子どもの数を何度も数えていた緊張感に比べたら、今日は長閑です。園庭にいる時の安心感を思い出しました。こうなってきて初めて、子どもの傍らで一緒に生活している感じがしてきます。今回は、自然と「ですます調」で書いていることに気づきました。これが、ハラハラすることがなかった証拠かもしれません。
■帰路の車中も和やかに
いっぱい体を動かした後で、下町の玉子焼き屋さんや、たい焼き屋さんの前に赤信号で止まると、お店の人が手を振ってくれます。なんだ、妙に嬉しいですね。

業務日誌より

2019/06/11

9時30分、朝のお集まり。散歩前に交通安全の紙芝居をみる。
10時、子育て推進課2名、東京ビルド2名で解体工事について打ち合わせ。防音壁、アスベスト対策、粉塵対策。
11時、園の周りの喫煙対策。労務管理事務の処理。
12時15分、子どもと食事。野菜を美味しく食べるための「味覚体験」のアイデアを考えながら。
13時45分、給食会議。6月までの給食を振り返り、7月の献立のコンセプトを確認する。素材の味を引き出し料理。食べる意欲を育む配膳と喫食方法。
14時、行事会議。夏の行事について屋形船依頼の進捗状況。町会主催の夏祭り情報を確認する。
14時30分、子育て支援課看護師。プールの後のうがい、感染症状況、千代田区の感染症サーベイランス態勢、区の病後児保育施設など。
15時、区との情報交換。明日のバス遠足の再確認。
16時、園見学者4名を案内。
18時、災害対策計画に関する区からの調査依頼を確認。

梅ジュース(シロップ)作り

2019/06/11

園生活にはいろいろな活動があるなかで、子どもクッキングは、いろんな経験がギュッと盛り込まれていて面白い。昨日10日は朝9時30分から10時まで「梅ジュース作り」を楽しみました。

エプロン、三角巾、マスクの準備ありがとうございました。
テーブルにラップを敷き、手を洗ってマスクをつけ、ポリエチレンの子ども用手袋をつけて準備完了。衛生面に気をつけて、食べ物を扱う時は「きれいに」と言うことを徹底します。
まず、青い梅の蔕(ヘタ)を、竹串でとります。尖った先端は、使い方を誤ると手を刺して怪我をしかねないのですが、この使い方なら、その心配はあまり、いりません。また、子どもたちの関係も気持ちも安定しています。このくらい人間関係も成長してくると安心です。子どもたちは上手に「ほじくって」、ポロリと取っていきます。刺すという動きではないから力はいりません。だから誤って手を刺すこともありません。
私は「竹串のどこを、どう持つだろう?」「 鉛筆を筆握り(人差し指に中指も添える)のようにすると、使いやすいと気づくだろうか?」などと思って、その様子を見ていました。
それと近い持ち方の子もいます。鉛筆のように持った方が、竹串の先をうまく操作できるということに気づいているようです。また串を鉄棒の順手のように握っている子もいますが、それでもうまく加減して動かしています。なかには、添えている手から梅がこぼれ落ちてしまう子もいました。
これは、手指の巧緻性や、手首の柔らかさが求められる活動と言えます。普段から、色鉛筆で塗り絵をしたり、クレヨンでぐるぐると手首を回してを描いたり、綱やロープにぶら下がったり、砂や水をコップにいれたりこぼしたり、そんな遊びをいっぱいやっているかどうかと、きっと関係しています。
 
蔕が取れた青梅は、氷砂糖と一緒にビンの中に収まれば、終わりです。ここでもまた、ちょっとした人と人とが支え合って生活する、という場面が出てきます。「僕もやりたい」「わたしもやりたい」の気持ちをコントロールしながら、順番を待ち、梅と氷を交互に入れていきます。
この梅と氷砂糖を「まばらに」混ぜるということは、小学校後学年になると「一様(いちよう)に」混ぜると言う言葉が出てくるのですが、このような感覚を体験しておくことが、算数や理科の学習を支えていくことにつながっています。
古川先生が「夏には梅シロップになると思います。冷やして飲むと美味しいよ。楽しみに待っていようね」というと、子どもたちは「早くできないかなぁ」。
最後は、氷砂糖の小さいかけらを、一粒ずつ舐めて「あま〜い!」と、笑顔で終わりました。子どもたちは、砂糖と梅が混ざって、どんな味を想像しているのでしょうか?簡単なので、お家でも、ぜひやってみてください。小さいボトルで、できますよ。

心肺蘇生方法の練習

2019/06/10

心肺蘇生法は、練習を定期的にやることが大事ですが、今日(10日)は神田消防署から指導に来ていただいて、開園して初めて実施しました。AED(自動体外式除細動器)は近く導入する予定です。その使い方も学びました。いざという時に、慌てないように。

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