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園長の日記

とびだせ すいすい 卒園式をまえに

2025/03/14

どんな卒園式にしたいかを子どもにきくと「楽しい卒園式」という言葉がでてきます。その「楽しい」の中身は子どもによって異なるかもしれません。ところが、大人がイメージする卒園式の場合に「楽しい」が入ってくるかどうか? 12月に開いた「お楽しみ会」なら、劇遊び、ごっこ遊びをご家族と一緒に楽しむという「ねらい」があるので、まさに「楽しい」というイメージと一致します。私たち大人が卒園式や入学式にこめる思いは、重みがあります。子どもたちにもその重みを感じています。それがどこからくるんだろう?と考えると、やはり、この生活がもう直ぐ終わるという予感から現実に向かっている時間がそうさせていくように思えてきます。

何かが終わって新しい何かが始まるというのは、存在し続ける生命(いのち)の特徴です。あり続けているのに、個体は一生という時間を生きる運命になっている、その生と死の循環の縮図を、入学や卒業というセレモニーは醸し出してしまうものに、思えてきます。それは去就と再生の儀式にどうしてもなっていくのでしょう。

今日は2回目のリハーサル、といっても通しでやってみたのは初めてですが、「ちょっと緊張した」という言葉もありました。練習を始める時、私はすいすいさんたちが主人公だよ、どんな式にしたいか、ともう一度聞いてみました。それを自覚できるようになってきているからです。自分たちで思い通りの楽しい式になるといいね、という気持ちを込めたのですが、夕方からの会場準備には本人たちも家具の移動などをせっせと手伝ってくれて、それがとても楽しそうでもあり、頼もしい限りでした。

式の中には子どもたちからの「呼びかけと歌」があります。その歌の一つは「イノチノマーチ」で、こんな歌詞です。

🎵 飛び出すぜ 心はどこへ 水の中 地図の外

はじまりだ いま おわらない もう

命のマーチ 水平線に

鳴らせ 無限の ファンファーレ

この歌を担任がふだんから子どもたちと一緒に歌ってきました。マーチに合わせて歩んでいく私たちのそれぞれの人生は、地図にも載っていない、行き先の見えない旅のようなものです。

でも私たちは最初から、なぜか、もうすでにここにいて、はじめっているいることに後で気づくのですが、それは終わることのない「いのちのマーチ」でありながら、喝采を集める今の連続でもあるのです。

卒園式は、みんなで讃えたいので、日曜日の開催です。

2歳児を配慮して年長が話し合いの結果を修正する

2025/03/13

幼児はふだん年少から年長までが一緒に生活しているのですが、その異年齢集団のなかで、当番活動というのがあります。そのなかの一つが話し合いの司会。色分けした異年齢グループが4つあり、日毎に変わっていきます。

その日課の一つに、朝や夕方に話し合って何かを決めるということが必ずあるのですが、3時のおやつを食べ始める前に、おやつの後でどこで何をして遊ぶかを決めます。

今日は赤グループの年長のMくんが司会でした。何人もの手が挙がっていますが、運動とかごっことかが決まっていきます。

ただ、そのときに話し合い集まっていたのは、3歳児以上のクラスだけだったので、2歳児がまだお昼寝からおやつの場所に来ておらず、それに気づいて、途中から話し合いの結果の修正がおきました。移行保育が始まって、一つしたのクラスが上に来て一緒に過ごすことが多くなってきも、つい2歳児にこにこ組のことを忘れてしまいがちなのです。

そこで運動ゾーンで一旦「野球」をすると決まっていたのですが、2歳児も来るとわかると、司会が意見を聞きなおし、年長のRくんが「ふつうの運動」と提案し直したのでした。さりげなく決まっていったのですが、この辺りも、自分たちのことは自分たちで決めていくプロセスの一つとして大切にしています。

結果的に、3階にきた2歳児にこにこ組の子たちは、5時までゲームパズルなどの机上遊びを選んで過ごし、運動ゾーンは結局、幼児たちが野球をしていたのですが。

 

保育園で晩御飯を フードコートで試食会

2025/03/12

スマホで注文すれば保育園に晩御飯の料理が届く「ちよだフードコート」。4月から月2回(第2、第4水曜日)、午後5時〜7時で計画中ですが、今日はその料理の試食会でした。

多くの方に味見していただきました。美味しいと好評でほっとしました。どのくらいの方が利用したいと思われているか連絡アプリでアンケートもしていますので、よろしければご返事ください。注文できるLINE用のQRコードは、後日、別途お知らせします。

野菜でお描きのアート体験

2025/03/12

幼児が紙皿にお絵描きをしました。画材は絵の具でもクレヨンでもなく、野菜のニンジンです。

色の違う3種類の人参をペースト状のピュレにして、チューブやスプーンで皿に載せていきます。そして茹でたいろいろな色と形の野菜(人参やたけのこ)を飾っていきます。

そして鑑賞したあと、最後はそれを食べます。

子どもたちの思いつきが形になっていくプロセスに、子ども自身がきれいだな、面白いな、を発見していきます。「どう?これ」といった風に何度も見せにくる子もいました。

フランス料理シェフの江口そらさんは、一流レストランから独立して食育活動の会社ラビットを起業しました。

丹精込めて育てている野菜農家とのつながりのなかで、乳幼児期からの味覚とアート体験を大切にする活動を展開しています。その後、当園との出会いから「味覚の探究」活動が始まりました。東京すくわくプログラムにもなっています。

アスパラガスを幼児のライフ料理の副菜に

2025/03/12

2歳児のアスパラガス体験のあとは、幼児の昼食に副菜としてアスパラ焼きを加えました。

味覚体験の日(毎月第二水曜日)のお昼ごはんは、副菜に野菜のライブ料理が追加されています。

今日はカレーライスだったので、それにアスパラを添えて食べている子たちがたくさん。彩りも良くて食が進みました。

 

旬のはしりのアスパラガスを味わう

2025/03/12

今日の食材はアスパラガスです。白いのと緑のを比べてみます。と、思って始めたのですが、それよりも単に「食べること」を超えた関心の広がりを感じる活動になりました。

最初に「アスパラガス、知っている人?」とシェフのそらさんが聞いてみると「は〜い」。意外とみんな知っているんですね。好きだという子もいて、「へえ、そうなんだ!」と、大人が顔を見合う感じから始まりました。

この活動は、素材を見たり触ったりするところから、食べるところまで、一連の流れがあるのですが、それぞれを、いろいろやる前に「どうなると思う?」「どうしてかな?」などの質問と返事が繰り返されていきます。

その返事が面白い。触ってみたりすると、お皿にトントン叩いたり、音を立てたり・・「テレビで見た」「おうちでも・・」など。たとえば、どんないろ?ときくと、「きみどり、みどり、しろ、アスパラガス・・笑」。2歳児クラスの9人ですからね。

匂いをきてみると「しない」という子もいれば「する」という子も。

まな板と包丁が出てくるのは、毎度慣れているのですが「包丁は触っていいんだっけ?」というと、ダメ〜という返事だけではなく「手が切れちゃう」「指切っちゃう」と具体的な言葉がでてくる変化が。どっちから切ろうか?にも「白から切ろう」などと、これまでの経験から、それぞれの子どもに余裕のようなものがあって、「こうしたらいい」という自分なりの考えが溢れているように見えます。「中はどう?何色?」とのやりとりも楽しそうです。

午後の振り返りでも出た話題なのですが、「言葉でのキャッチボールが増えたよね」「次にこうなるだろうと見通しがでてきて、落ち着きを感じました」という話になりました。

つぎは皮むきです。ピーラーをつかって根本から少し上までの皮をそぎます。その皮も嗅いでみます。その次は茹でます。「お風呂に入るよ」と目の前の鍋に、長さの違うアスパラを、一人ずつ子どもが選んで、そっと入れます。優しい手つきです。少し塩も入れますが、「これ何かな?」「お砂糖」「おしお」・・溶けて見えなくなると「なくなった!」という声。

茹で上がったら、まな板に乗せると、少しいい香りがしてきます。たべたい?うん。少し長めの一口大に切って、「どっちがいい?しろ?みどり?」と聞きながら、お皿に取ってあげます。そろったら「いただきます」。美味しかったのか、意欲的にペロリ。それぞれの顔から受ける印象は「こんな味なんだな。うん、おいしいじゃん!」というような感じでしょうか。

アスパラガスのように縦に繊維のある野菜は、硬さによって食感が変わるのだとか。繊維質以外の部分、果物の果肉に相当する可食部分を「美味しい」と感じるために、小さい子どもには、柔らかめの方がいいそうです。口の中でとろけるような感じで、いわゆる狭い意味の「味」だけではなく「食感」をよくする工夫の大きい食材だと言えるのかもしれません。今日の茹で具合は、3分ぐらい。レストランだともう少し硬めにするそうです。

食感が敏感な子は、最初、白いアスパラを食べようとしなかったのですが、緑色の方を選んで食べた後は、白い方をおかわりしています。食べやすい「食感」だったからこそ「美味しかった」のでしょう。みんな食べ終わってもテーブルに残っている子もいて、まるで余韻を味わっているように見えました。

今度は焼いてみます。これも子どもたちは毎回大好きで、だんだん焼けていく様子をじっとみています。油をたらし、途中で塩を振り、香ばしい匂いがしてきます。「できたよ」というと、子どもたちがさっと席に戻ります。それも可愛らしくて微笑ましい。

今回の食べ比べは、食べること以外に関心が広がっている姿を随所に感じました。振り返りの時間に、担任の先生からは「砂場で遊んでいるときに、塩を振っている(アセドネ)そら先生の真似をしていたり、お家で買い物に行って「かぶ」を買ってとねだられたり、味の探究の世界がすこし広がってきたようです。

 

将来の栄養士が保育体験に

2025/03/11

大学も春休みに入り、学生のボランティア体験の時期です。2月に豚汁を作りに来た大妻女子短大の1年生2人が、保育体験できました。栄養士を目指しているのですが、子ども触れ合うことが大好きで、午後4時過ごろまでいました。

将来的に保育園の栄養士を目指してくれたら、ありがたい。やり甲斐のある職場、働き甲斐のある仕事、その意味をちゃんと社会に伝えていかなければ。

昼食を屋上で食べる準備を自分たちで考えて

2025/03/10

年長すいすい組の成長が著しいと感じた瞬間。

(1)卒園式の練習をしていたとき、入場の仕方、証書のもらい方、挨拶、呼びかけ、歌などにとても意欲的だった。「どんな卒園式にしたい?」と聞いてみたら「楽しい卒園式にしたい」「泣かせたい」などとしっかり言うから頼もしい。

(2)屋上で昼食を食べたいと言うので、どうやったら食べらるか自分たちで考え始めた。パズルゾーンのテーブルを屋上に持っていくことになったが、一台に7人座れるかどうか? お盆を並べてみて6人しか載せられないとわかると、もう一つ小さなテーブルももっていくことに。ほぼ子どもたちだけでテーブルと椅子を運んだ。

だいぶ前のことだが「協力してね」というと、「協力って(何)?」と聞かれたので、「お互いを助け合って何かをすることだよ」と説明したことがあったよね、と話すと、「うん、覚えている」という。屋上で食べられたのは、それだねというと、自慢げにしていた。実に楽しそうな、すいすいさんたちです。

(子どもたちだけで並べた。椅子とテーブル)

日曜開放も今年度最後でした

2025/03/09

今日の日曜開放は6組の親子が来園されました。ちっち組で待ち合わせて過ごされたご家庭もありました。毎日保育園に来ているとはいえ、普段の送迎の時刻がちがっていたり、忙しい朝夕にゆっくりと、おしゃべりできにくかったりすることもあり、こうやって日曜開放やコーヒータイムなどの時間をうまく使っていただけると嬉しいです。

 

睡眠講座「赤ちゃんねんね」今年度終了

2025/03/08

今年度最後の睡眠講座を開きました。4月から新しく入園する2組のご家族と、世田谷区の保育園の先生3名が参加されました。出産前にこの講座を一度受講している方もいて、いまのところ順調な生活リズムが保たれていました。

一つ事例を紹介します。現在5月のあかちゃんが夜中にお腹が減って起きてしまうのでミルクをあげているという相談がありました。これはよく起きそうな事例です。永持先生によると「起きているときから徐々にお白湯とミルクの両方をあげるようにして、徐々に夜のだけお白湯にしていくと、空腹感になれて起きにくくなる」そうです。

その理由は、ミルクとお白湯では、胃腸は消化の仕方が違うので、ミルクだけだとお腹が空いたというサインが強く出るのに対して、お白湯だけで空腹感に慣れていくとお腹が減ったから起きるという反応が軽減されるから、だそうです。

このようなちょっとした「ぐっすりねんねのコツ」を教えてもらえるのが、この講座のいいところです。来年度も実施しますので予定が決まったらお知らせします。

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