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地域連携(保育アーカイブ)

絵本の読み聞かせ

2020/09/02

静と動、集中と発散。絵本は静と集中にもってこいの贅沢なひと時です。今日2日(水)は先週に続き福田さんによる絵本の読み聞かせの会が開かれました。

毎日繰り返される園生活の中には、絵本を読んでもらうのにふさわしい時間帯というものがあります。例えば午前中のお集まりの前後、ひと遊びした後のお昼ご飯の前、あるいは食後の一時、お昼寝に入る前の一時、夕方のお集まりの前・・・。そうしたいくつかの絵本タイムにふさわしい時間の中で、今日は午後のおやつの後の時間になりました。

2歳児はおやつが済んだ後にクラスの丸いテーブルのあたりで、3歳以上の子どもたちは3階の運動ゾーンで行いました。子どもたちが選んだ絵本は・・

2歳にこにこ組 「おばけなんてないさ」「せんろはつづく まだつづく」

3歳わいわい組 「ねずみさんのながいパン」「じゃがいもポテトくん」

4歳らんらん組 5歳すいすい組 「おとうさんはウルトラマン」「アリババと40人のとうぞく」

そのほか、2歳では子どもから「パンやさん」のリクエストもありました。

 

福田さんによる絵本の読みきかせ

2020/08/26

絵本の読み聞かせのボランティア活動を長らくされている福田旺子(あきこ)さんが、園児のために絵本を読んでくださいました。今日読んでくださった絵本は、4〜5歳には『くらやみこわいよ』と『まっくろネリノ』。2〜3歳には『まっくろネリノ』と『しゅっぱつしんこう』。子どもたちは、初めてお会いした福田さんのお話に、ちょっと改まった面持ちで見入っていました。そして「面白かった」「また読んで」と大好評でした。

福田さんは、25年にわたり、保育園や幼稚園、小学校の他、図書館やブックセンターなどで絵本の読み聞かせをなさってこられました。保育園のお近くにお住まいなので、今後も定期的に来ていただき「読み聞かせの会」を開いてくださることになりました。さらにお持ちの絵本を「千代田せいが文庫」に寄贈していただきました。いい絵本ばかりです。保護者の皆さんとも分かち合いたいと思います。

 

再現遊びとしてのダンス

2020/08/24

今年の運動会は「コンテンポラリーダンス」のテイストを含んだ「親子運動遊びの会」になります。10月24日(土)の午前中に、和泉小学校体育館(昨年度と同じ)をお借りして、完全入れ替えの2部制で実施します。親子運動遊びにダンスを取り入れることになった経緯は8月8日付のこの「園長の日記」でご紹介しましたが、今日24日(月)は、青木尚哉さんを含むダンサー4人に来園していただき、2歳児にこにこ組、3歳わいわい組、45歳らんすい組に分かれて、体を動かして遊びました。三密を避けるために、それぞれ30分、40分、50分ずつ、2階と3階を使っての運動です。ずっと録画しながら見ていて、次のような感想を持ちました。

私たちは「ダンス」というと、音楽やリズムに合わせて、予め決まっている振り付けに合わせて体を動かすというイメージがあります。型があって、それを真似して身につけ、正確に再現できると「上手」となるようなダンスです。体がその振り付けやリズムに合わないとダンスが「下手」ということになってしまいます。これでは、それが「できる」子どもでないと楽しくありません。

青木さんのグループが目指しているダンスは、その真逆です。例えば、身体をマネキンのような素材として動かしてみるという「ポイントワーク」は、10 カウントの間に「10回だけ動かしてみる」型はあっても、その制限の中で、その子なりの自由な発想や想像力が引き出されていくような楽しさがあります。紙が丸められたり、くしゃくしゃになっていくのに合わせて、体を小さく縮めてみたり捻じらしてみたりするのです。先にイメージが動いて、そのあとで体が動き出すという順番です。そのイメージの想起力がこのダンスの決め手です。この心の動きは「再現遊び」と同じですから、ごっこ運動といってもいいかもしれません。

これを「お絵かき」に例えると、描く対象物にそっくりで写実的なら「上手」と評価されるような絵ではなく、それぞれの心に思い描かれた像(イメージ)を形と色で自由に表現してみるような絵です。その描きたいという意欲を大切にしながら、思い浮かべたイメージの通りに描きたいというモチベーションが結果的に表現スキルも高めていくようなアプローチです。

このように、保育の原理と同じだなと感じたのは、子どもの身体の動きは心の動きと連動しているが故に、まず子どもの意欲や動機に働きかけることから始まることです。動物の絵を見たり、録音された動物の鳴き声を聞いて、動物の動きを真似してみることが「ダンス」になっていきます。NHKの「おかあさんといっしょ」の「ブンバ・ボーン!」や「からだ☆ダンダン」などの「体操」と何が違うのでしょう。きっと、それは「振り付け」をみてただ真似するよりも、個々が思い浮かべる「イメージ」の想起が、動きの起点(スタート地点)になっていることです。つまり表象としてダンスなのです。再現欲求に働きかけるようなダンスと言っていいでしょう。

運動会では親子でこれを楽しみましょう。練習は全く不要。必要なのは柔らかい頭の方かもしれませんね。ところで今日は全国各地で2学期が始まりました。短い夏休みを惜しむように、今夜、東京でも花火が上がりました。

 

第4回 マムズ・サロンより

2020/02/25

「これからの保育園入園を控えているため、それに向けての生活リズムの心構えができた。夜泣きのタイミングやその改善方法が知れてよかった。常夜灯NGがわかったのは、とてもよかった」

今日の参加者の感想です。保育園生活が始まるというのは、育児休業中の保護者の方も仕事が始まることになるので、子どもの生活リズムも変わってきます。今よりも朝起きるのが早くなり、仕事から帰ってきて晩御飯を食べさせてお風呂に入って、8時半にはお布団に入って電気を消して・・そうした生活リズムを作っていくために必要な準備がとっても大切な時期です。それをどのようなことから始めたらいいのか。今回はその「逆算マネジメント」のコツを中心に、ポイントをまとめるような会になりました。

理想の睡眠サイクルになるまでのポイントを、私なりに、まとめてみました。

(1)夜の睡眠は10時間から11時間が必要。

これは0歳から小学生になるまで同じです。夜の睡眠時間を10時間確保しようとしたら、朝7時に起きても夜9時には寝ないと確保できません。小学校は朝8時15分に着席していることをイメージすると、歩いていく通学時間を考えれば7時何分に家をでる、すると何時にトイレを済ませ、何時に食事を済ませ、何時に起きないと間に合わないか。小学生になるまでを見通して、今から生活リズムを整えるようにしましょう。

(2)逆算マネジメントで生活リズムを作ろう。

朝起きる時間が決まれば、そこから11時間の睡眠を確保するには何時に寝る必要があるか。夜8時か8時半か9時か?そこから逆算すると、何時に布団に入るか。ツンツン・ごろこごろ・心のスキンシップの時間を考えて何時に食事を済ませるか。何時に夕食の準備を始めるか。何時に保育園にお迎えに行くか。

(3)お昼寝の時間を補って11時間にするのではない。

夜の睡眠は特別であり、それ自体として確保しないといけない。足して11時間になればいいというものではない。夜の睡眠が確保できるように、お昼寝は調整すること。

(4)お昼寝を短くして夜が良く寝るならそれでいい。

3歳ぐらいまではお昼寝をしても夜ちゃんと11時間寝ることができる。4歳以降から昼寝が長過ぎると夜の睡眠が短くなってしまうリズムの崩れがあるなら、お昼寝は短く、あるいは無くしたほうがいい。そこには個人差があるから、一概に何歳だからとか何時間だからということはできない。

(5)日本人は世界の中でも睡眠時間が短い。

子どもも短い。子どもがよく寝ている国は北欧とニュージーランド。北欧は学力も高い。睡眠と生活リズムと学力の高さにも相関関係が見出せる。中学生も夜9時には寝ている。単に勉強時間が長ければ学力が良くなるという関係は疑わしい。

(6)夜の睡眠の質が高いと、昼間の活動や学びの質も良くなる。

学校での学習の質が高くなり、脳の集中力とか、主体的に考えることなどの質と影響する。

(7)睡眠には質の違いがある。

最初の深い眠り(ノンレム睡眠)の時に、成長ホルモンなどが出る。明かりの影響が最初の眠りの質を貶める。睡眠は単なる休憩ではない。脳を育て、知識を定着させ、神経細胞を整えるなど、多様な役割がある。

(8)夜の睡眠をよくするには24時間の生活リズムが大事。

午前中に活発に活動する。脳は10時から12時にもっとも活動できる。夕方から脳は眠りたいタイミングに入る。

(9)寝る部屋は基本、真っ暗にすること。

常夜灯は不要。夜起きて何かするときだけ。エアコンや空気清浄機の電源の点灯や、加湿器のほの赤い灯などもタオルをかけて口のところだけ開けて使う。

(10)眠るホルモンの分泌を妨げる青白の光

昔のブラウン管テレビと今のとは光の性質が異なり、青色や白色が多いので子どもの脳は、それに依存するようになり、覚醒させてしまう。その光の影響はテレビよりもスマホ、スマホよりもタブレットの方が影響は大きい。

(11)小児科学会は、いつであろうと2歳まではテレビはNG。

これは世界の常識になっている。日本はいつの間にか忘れられているかも。もし見るなら親子で双方向性を保つように見ること。子どもが受動的に受け身で見るだけはよくない。

表現③自分の体の動きがアートになる遊び

2020/02/18

◆体の動きのつながりとアート感覚

アートってなんだろう。色々な定義や説明があるのですが、子どもの言葉を借りると「なんかいい!」という感じのことです。今日もその「なんかいい」といった男の子がいました。今日はダンスのアーティストが3人いらっしゃって、わんらんの子どもたちと体を動かして遊びました。体を動かして遊ぶ、といっても、いつもとちょっと違います。例えていうと、体の動きを、一つずつ丁寧にバラして感じとっていくプロセスがある、といっていいでしょう。あるいは、粗大運動の中の微細運動といってもいいかもしれません。

◆いろいろな身体遊び

やったことは、正式な名前があるわけではないのですが、今日楽しんだ子には多分、こう言ってもらえたら通じると思います。一人スキップ、二人スキップ、やさしいだっこ、マネキンとデザイナー、片手にょろにょろ、両手にょろにょろ。どれも楽しそうにやっていたのですが、マネキンとデザイナーはかなりアートらしい体験だったと思います。

◆自分の体の骨をイメージする

一人がマネキンになり、もう一人がデザイナーになって体の一部を優しく押したりして動かします。これをやる前に、イミテーションの人の骨を見せて、人の体には骨が入っていて、それがうまく動くようになっていることを感じ取った上で、この遊びをしたのです。自分の体の中にも、この骨があって、それが動いて体の動きができていくんだということをやりながら学んだのです。

◆自分の身体を自分で感じながら動かす

こんなことはやったことがなかったからでしょう、それが面白かったようで、カクカクと動かされる自分の体の姿勢やバランスを感じながら、それが「身体表現」になっている面白さに気づくことができました。動かされている本人の感覚はあっても、外からどう見えるのかがわかりません。少しの力に優しく動いては静止し、少し押されてはまた動き、その繰り返しの中で、自分の体の姿変わっていく。そうした自身の身体の動かし方を意識したのは初めてだったのではないでしょうか。

◆自己イメージの形成

逆に動かしているデザイナーの方は、「こうしたらどうなるかな」「もっとこうしてみよう」という造形的な面白さを感じています。「こっちの方が、なんかいい」という感覚を頼りに、友達の体を使って造形活動をしている、まさしく表現遊びです。動かされる方(マネキン)と動くかす方(デザイナー)の両方を交代でやりながら、最後は同じポーズで記念写真を撮りました。自分の姿がどのように見えているのか、何度か繰り返すことで、マネキンになりながら外から見える「自己イメージギャップ」にも気づく体験になっている子どももいたことでしょう。

◆知らなかった自分の体の動きと出会う

たった一時間という短い時間でしたが、3人のアーティストをご紹介しておきましょう。リーダーの青木尚哉さんと、芝田和さん、高谷楓さん。子どもたちは、ダンス遊びの途中から「もっとやりたい!」の連発でした。青木さんも「あの意欲が大事なんですよ。それを引き出したくてね」とおっしゃいました。このようにアートの力は、例えばマネキン人形になって体を動かす/動かされる、という中に「今までなかった自分の体と出会う」という貴重な経験を作り出す力を持っているのです。

新宿せいがの保護者が集いの企画1月19日「地域の子どもの居場所と育ち」

2020/01/08

姉妹園の「新宿せいが子ども園」の保護者が、地域に子ども(小学生以上)の居場所を作るために話し合う機会を作るそうです。題して「地域の子どもの居場所と育ち〜見守る保育から考える〜」。同園は開園のとき学童クラブがあったのですが、定員が増えたときに学童がなくなり、落合第四小学校区域の学童クラブに移動になりました。

関心のある方はぜひご参加くださいと、お誘いをいただきましたので、ご案内します。私も出かける予定です。

日時:1月19日(日)10:00〜12:00

場所:新宿せいが子ども園

20200119地域の子どもの居場所と育ち(ポスター)

 

 

納会と挨拶回り

2019/12/27

(新しいパンフレット)

 

世間一般は今日が仕事納め。役所が今日だから、それにならう会社も多いのかもしれません。保育園は働く家族のためにあるので、仕事から帰って来る方々をお待ちしてから私たちの仕事も終えることができるのですが、もちろん明日も仕事がある方もいらっしゃいますし、実は年末年始こそ、忙しくなる仕事が結構あります。当園は年末年始の保育はありませんが、それを切実に必要とされている方もいます。

今日は、色々な方と年末の挨拶をしましたが、当園の警備会社の担当の方は、「年末年始が本番ですよ」と言います。イベントの警備がこれから始まるのだそうです。またマスコミ関係の方とお話しすると、はやり年末年始の休みはないに等しいほどの忙しさ。仕事の分野や当番にもよりますが、なかなか休めないそうです。

神田ふれあい橋を渡っていると、会社の納会でしょう、食料をたくさん抱えたスーツ姿の一群と出会いました。私の前勤めていた会社では、社長が各局を回って来ていましたが、大抵午後3時か4時には仕事は終えて、会食が始まります。それが終わると外へ出て宴会、というのが多かったパターンでしたが、最近の会社のことはわかりません。色々と変わっていることでしょう。

何より、子どものいる家庭にとっては、会社の都合が優先されると家庭が回りませんから、子育てに優しい会社の習慣に変えてもらいたいものです。酒の席を利用した懇親という昭和の発想では、平成生まれ感性にマッチしないこともありそうです。何をどのように共有するか。組織のワンチームの作り方とも関係しそうな仕事の納め方です。

こうして毎日日記を書いていると、オフラインの世界では「良いお年を」と挨拶させてもらいましたが、ネットの世界では大晦日まで年末が続きます。

お祭りの起源、そして子どもの「ハレとケ」

2019/12/18

「お祭りなんだから、さあさあ、呑んで呑んで!」

(17日の科学博物館で)

今年5月の神田祭の神輿神霊入れの座で、石渡さんにお神酒を勧められたことを思い出しました、「せっかくだから奥の席に座って」と。それは有り難いお誘いでありながら、こんな時間から飲むわけもいかないので、その旨を言い訳にすると「お祭りなんだから、無礼講でいいんだから」とその方はおっしゃいます。

嬉しいやら困ったらやらで、曖昧で煮え切らない、いかにも無粋な様子だったのでしょう、そばから「園長先生はまだこれから仕事なんだから、無理にすすめちゃダメだって」と救いの手を出してくださったのが、ちよだリバーサイドプロジェクトの岡田さんでした。まだ夕方の4時過ぎだったので無礼を詫びて園に戻ったのです。

忘年会やら懇親会やらの時期になりました。会社勤めの私たちには、こちらの方が「祭り」の気分を味わう機会かもしれません。ちょっとだけ「無礼講」の要素がありますよね。ちょっと寄り道します。

社会科学の学問によると、お祭りは定住社会になってから生まれました。その社会が生み出した言葉と法の中で毎日を過ごしていると、それは本来的に不自然なものなので、徐々に生命力が枯渇していきます。日本では「気=生命力」が枯れるという意味から「ケガレ」ることとみなされます。

そこで、日常世界の外側、人的社会の外側への接点を求めて、そこから生命力を呼び込んで回復しようとします。そこに聖なるもの、大いなる異質なるもの(自然や神や被差別社会)を呼び込み、穢れを晴す「ハレ」なる祭りを企てるのです。その時は、平時のルールは破られるので無礼講というわけです。「お酒の席ですからお許しを」というのも、似たような起源でしょう。

1960年生まれの私などは、その掟を破ってもいいという感覚、お祭りのキワドサの消息を皮膚感覚で知っています。私の小6の担任の先生は「おくんち」というお祭りに連れて行ってくれたのですが、その時、先生らしからぬ、普段は見せないある行動をしました。それはここでは言えませんが、私は小学生ながら「お祭りだと、それくらいは許されるんだ」ということを学びました。

ハレとケの世界を行き来することは、とても危険なことだったので、そこには心を鎮めるための儀式を必要としました。それが神輿だったり、お囃子だったりするのです。こんな経緯を抱えているのが、文化的歴史の中で生きている私たちの「心」なのです。

さて、寄り道から戻ると、本来子どもは、自然そのものです。異質な存在です。養老孟司さんに言わせると「子どもは自然だってことを、大人は忘れている。自然はいいなりにならないものと心得たほうがいい。デコボコの山道で転んで山に文句を言う人はいないでしょ。都市の平らなアスファルトの道を歩くことと同じように、子どもの安心、安全にばかり気を使い、言うことを聞く子にしたがっている」ということになります。

私には子どもは、赤ちゃんの頃から危険を回避する力を持っていて、大人をハレに導く力さえ持っているような気がします。大人が子どもの危険回避能力を奪っているのではないでしょうか。

昨日17日は、わいわい、らんらんの子どもたちが上野の科学博物館にバス遠足に行っています。その様子は「クラスブログ」で紹介されています。私は行けなったのですが、自然の存在である子どもが博物館で何に共振するのかということに興味があります。その私なりの「目撃」は次回に持ち越しです。

私は保育園を子どもたちのための「遊びのミュージアム」にしたいと思っています。子どもたちが、科博で何に着目しているのか、どんな印象を持ったのか、知りたいところです。子どもたちにとっても「ハレ」を感じる何かがあるんじゃないかと。

 

公立の園長たちが2月に見学に来ます

2019/12/09

都内23区が5つのブロックに分かれていて、千代田区は中央区と新宿区と共に「第一ブロック」に入っているそうです。何の話かというと、公立保育園の園長会です。それぞれのブロック会で年3回、会合を開いているそうで、その内1回を施設見学に当てているそうですが、今年度は2月にあり、その見学先がうちになりました。全部で約30数人の公立の園長先生たちが見学に来ます。一度に園内に入らないので、神田川を挟んだ向かいの和泉橋出張所に集まり、私のプレゼンの後で、2時半過ぎから4時頃まで、小グループに分かれて見学して頂くことになりました。今日はその打ち合わせに、区から荒井課長と第一ブロックの代表の先生がいらっしゃっいました。

 

子どもの育ちと自らの保育を振り返る

2019/11/02

(北の丸公園)

◆1週間を振り返る

毎週土曜日は一週間を振り返ってみることにしています。こんなことがあった、あんなこともあった。そして、こうしたのは良かったけど、それならこうしたらもっと良くなるだろう、そういう「新たな課題」を見つけることが楽しいからです。課題が楽しいというと、不可解に思うかもしれませんが、私のいう課題というのは、その時点から見える景色のことです。その景色を見ると「今度はあそこへ行ってみたい」と思うのです。ですから、どうやったらそこへ行けるかを考えることが楽しいのです。

◆課題とは「あそこへ行きたい」と思う私から見える景色

先週土曜日に親子で体を動かして遊ぶ運動会を終えました。外へ出かけたら「子どもが鬼ごっこをしたがる」ようになるのがねらいですから、その後がどうかが大切です。それに備えて、先生の鬼ごっこスキルをアップすること。それが私の見えている景色=課題です。そのための研修計画を羽崎さんと7日に打ち合わせます。

 

◆全ての赤ちゃんに夜はぐっすり眠ってほしいから

「子どもの早起きをすすめる」ことは、園児だけではなく、子育てをしている全ての家庭に伝えたい。それが私の見えている景色=課題です。そこで、9月のシンポジウムで知り合った睡眠のスペシャリスト永持伸子さんと月曜日に「海老原商店」で打ち合わました。すぐにチラシを作り、区に了承してもらい、11月22日に「赤ちゃんがぐっすり睡眠できるためのミニ講座」を開くことになりました。

(海老原商店の2階)

◆保育参観から、ぜひ保育体験へ

火曜日からは3日間の「保育参観」でした。二日目は園の中での生活に加えて「バス遠足」の様子もご覧いただきました。給食も少し試食してもらいました。隠れてみる保育参観から、今度はママ先生、パパ先生として保育を体験してみましょう。

 

幼児クラスなら子どもも大丈夫なのではないでしょうか。乳児の場合も最初はくっつくでしょうが、そこにいるとわかると、自分から離れて遊び始めるでしょう。子育て広場のようなつもりで、そばで過ごす我が子を見守ることができると思います。

◆感染症に気をつけたい時期

感染症が流行る時期に備えて「手洗いチェック」はどうでしたか。もうしばらく機械があるので、ぜひ試してみてください。昨日は、職員の健康診断だったのですが、これも職員の体調管理として不可欠なものです。

◆今日は秋の園外保育候補の下見

ところで、テレビの天気予報は「秋の紅葉」スポットを紹介しています。今日は午前中に「北の丸公園」へ行ってきました。日本武道館のちょっと奥に行くと、芝生と池と雑木林が広がる場所があります。11月中旬は紅葉が美しい場所です。イチョウ、モミジ、ケヤキ、ニシキギ、ハナミズキ、ハゼノキなどが見られます。池の鯉は手を叩くと寄ってきます。保育園から近いので、保育で出かけたいと思います。

◆科学技術館にも行ってみました

北の丸公園から竹橋の方へ下ると、科学技術館があります。明日11月3日まで「東京パズルデー」展をやっていて、私が行った時ちょうど「ルービック世界チャンピオン」中島悠さんが、華麗なる技を披露していました。キュービックを6回動かすのに1秒もかかりません。指の動きが速すぎて肉眼では見えません。

わい、らんの子どもたちが夢中のパズル「LaQ」もありました。

この遊具は、世界での受賞歴がいろいろある知育ブロックで、製造メーカーのヨシリツ(株)イベント事業部の方に、保育園にきてもらうことになりました。ただ予約が年度末までいっぱいだそうで、4月以降になるそうです。(そこはこれからの交渉次第!これも私の景色です!)

◆子どものアセスメントについて

先生たちは、園児一人ひとりの「成長」を、保育所保育指針の「ねらい及び内容」に沿って、全ての項目をチェックしています。これが自己評価です。

一般に保育では、自己評価の視点は2つです。「子どもの育ち」と「自らの保育」です。一つ目の「子どもの育ち」とは、子どもの成長のことです。子どもがこんな経験をしたけど、それによって、こういうところが成長してきたな、とか、こんなことを学んだな、とか。あるいは、どんなことができるようになったかとか、何を学んだか、何を身につけてきたか、ということです。

◆心情・意欲・態度の育ち

とくに注意したいのは、できた結果よりも、楽しい、嬉しい、面白いといった心情、その体験によって、もっとやりたい、またやりたいという意欲、そうした積み重ねから育つ心の姿勢としての心構え、そうした「心情・意欲・態度」がとても大切です。

この育ちの振り返りは、ある程度期間を置いて、一人ひとりをアセスメントします。乳児(0歳〜2歳)のちっちからにこにこは年に4回、幼児の3歳以上のわいらんすいの場合は年に3回実施しています。

子どもの様子を家庭と園からお互いに伝え合い、了解しあうことも大切ですよね。そのための個人面談や毎日の伝え合いを大切にしたいのです。担任と同じようにとはいきませんが、私もできるだけ子どもの姿を理解しておきたいと考えています。

◆保育の自己評価が大事

二つ目の「自らの保育」とは、私たちの保育のことです。そういう育ちに結びつくために、どんな保育をしたか、ということです。こちらは、その都度の振り返りから、日々の振り返り、週間、月間、期間、年間などがあります。節目節目で振り返ります。その積み重ねが子どもの成長を支えることになります。

子どもと毎日心を通わせているか。その時子どもの育ちについて何かの気づきがあるか。生活の展開、遊びの発展のために環境の再構成ができたか、人間関係の構築も促せたか。そのほかリスクマネジメントのチェックもあります。

 

 

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