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地域連携(保育アーカイブ)

親子遠足で「なるほど」と思ったこと

2024/05/18

親子遠足はいかがでしたか? 私は久しぶりの地域探検型の遠足ができて、ふだん子どもたちがお世話になっている地域の方々を皆さんにご紹介できて良かったと思っています。

また改めて地域の方々も保育園の子どもたちと皆さんの存在をしっかりと心に留めてくださったのではないかと思い、その見えない絆が一段と太くなり、また新たなつながりができたのではないかと確信できました。

今回は企画の段階でいくつかの「なるほど!そうかも!」と思えるキーワードを聞きました。その一つがお煎餅屋さんの「近所付き合いはアポなしよ」です。

私たちはいつの間にか身近な人との付き合いの中に、ビジネスライクなスタイルが、知らず知らすのうちに染み込んできていて、アポイントメントを取らないと会えないという習慣が身についています。

もちろん現実にはそうしないと仕事がスムーズに回らなくなるので仕方ないのですが、それとは別にブラリと立ち寄ってちょっと雑談するという関係も、地域や仕事の関係にもあります。ご存知の青木さんも海老原さんも福田さんもアポ無しです。そこにお煎餅屋さんの中村さんも加わりました。

それは仲の良さや信頼関係ということを表すのですが、今回、お煎餅屋さん(柏屋さん)や和菓子屋さん(松屋さん)、あるいはボタン屋さんや警察署の方々と話をしていると、私を含めて保育園の職員の中に、話してみたら「その方の家族や知人が知り合いだった」ということがいくつもありました。

よく考えると、それが「珍しいこと」になるという感覚が、都市生活者の特徴なのかもしれません。たしかに田舎でずっと暮らしている時は、ほとんどが知り合いであり、見知らぬ人が来ると目立つという逆の感覚があった気がします。

和菓子屋さんのご家族を職員がよく知っていた!し、万世橋警察署の白バイの方は私が知っている人でした。周りが知らない人だらけが当たり前という都市生活だからこそ、ちょっと知り合ってその家族や友人がまた知り合いだったということが珍しく感じるのかもしれません。

そこで「なるほど!そうかも!」キーワー ド2は「近くの他人は知人の友」です。知らない相手だと思っていても、付き合いだすと共通に知っている人がいることに気づき合うものです。歳を重ねると、なおさら、そういうことが起きそうです。U先生と話していてい思いました。

ボタン屋さんで思ったこと。ボタン屋さんは「子どもの時から親がやっているボタン屋さんになりたかった」そうです。今はインターネットがあり、都市と地方、あるいは日本と海外を自由に移動する社会の中で、血縁や地縁で自分を固める必要は無くなりました。

自分らしさを発揮できる場所は一つとは限りません。誰もが、いくつもの小社会を抱えながら、そこでの小さな(あるいあ大きな)コミュニティに同時に所属しており、自分らしくいられる居心地の良い空間を見つやす口なったと言えるかもしれません。

実際に私たちは(私も)家庭、職場、趣味の集いなど、それぞれで「顔と役割」を演じていそうです。今は選択肢が多すぎて、何が自分がやりたいことなのか迷いやすいとも言えるんじゃないかと、うちの主任が言っていました。「なるほど!そうかも!」キーワー ド3はボタン屋さんが言っていた「やりたいことができるのは幸せ」です。

親子遠足でまわった場所は、子どもの園での生活圏と重なります。一方で子どもたちは家庭生活のほかに、保育園やお稽古などいろいろな子どもの社会を持っていて、それぞれに居心地の良さが違っていたりするでしょう。

そういうことを考えるときに、保育園の果たす役割はなんだろうと思います。ある保護者の方が、お弁当のあとで地域巡りで出会った方は「みんなあったかい方ばかりでしたね」と。「なるほど!そうかも!」キーワー ド4は「あったかい保育園であり続けたい」です。・・これは私が思いついたんですけどね。

皆さん、お疲れ様でした。また元気に月曜日、お会いしましょう!

地域に親しみと役立つ喜びを感じるように・・<5社会生活とのかかわり>

2024/05/17

さあ、明日は親子遠足ですね。いつも声をかけてくれるボタン屋さんや、時々保育で買いに行くおせんべい屋さん、そして地域の名物どら焼き屋さん、明日はそういう方々と会って交流しましょう。

子どもたちは待ち遠いし気持ちがだんだん膨らんで、子どもたちがポスターも作りました。せっかくなのでパンフレットの表紙も急遽、それに差し替えました。<10の姿:社会生活とのかかわり>

そして主任がこんな文章を添えました。

「この地域には、たくさんの会社があります。地域や家庭同士の「ご近所付き合い」は段々無くなっていますが、とても大切な社会の子育ての環境と考えています。<しずくレストラン>や<日曜開放>など、家庭同士でなく保育園が橋渡しの関係の輪を作ることも大事な役割の一つと思っています。この地図にある場所は、いつでも立ち寄れる地域の居場所です。ぜひ、いい関係を作っていって欲しいと願っています。」

今年はコロナ禍前の初年度に立ち返り、地域の人々との触れ合いを通じて人や社会に親しみを持つことがねらいです。そこから、子どもたちが何かに役立つ喜べるような体験が生まれることを期待して行います。

明日は暑くなりそうなので、ゴールの公園には氷水の入った桶も用意する予定です。暑さ対策をお忘れなく。

 

<5社会生活とのかかわり>

家族を大切にしようとする気持ちをもつとともに、地域の身近な人と触れ合う中で、人との様々な関わり方に気づき、相手の気持ちを考えて関わり、自分が役に立つ喜びを感じ、地域に親しみをもつようになる(後半省略)

<参考>要領・指針の10の姿より:「小学生・中学生、高齢者や働く人々など自分の生活に関係の深い地域の人々との触れ合いの中で、自分から親しみの気持ちを持って接し、自分が役に立つ喜びを感じるようになる」

 

 

花壇の花植えに「ありがとう」といわれて<5社会生活とのかかわり>

2024/05/11

今週を振り返ります。まずは毎日の日記で取り上げなかったものをピックアップしてみましょう。

ちょうど1週間前、GW期間の5月2日(金)に、神田川を挟んで園の向いの「佐久間橋児童遊園」の花壇に、幼児10人で花植えに出かけました。これは年2回、春と秋に千代田区の公園課が「ちよだの水辺を魅力ある都市空間に再生する会」に委託して実施しているもので、当園もそのメンバーなので、いつも遊びで使わせてもらっている公園をきれいにしようということで実施しています。

花の種類はマリーゴールド、サルビア、ニチニチソウ、ラベンダーなど。すでに公園課のほうで土は柔らかく準備してくださっており、私たちは土にスコップで穴をあけて苗のポットを埋めるだけです。最初はどうやって植えるのか、みんなほぼ初めてなので、土をどうやってどのくらいの深さ掘るのかなど、見本を示しながら一緒にやっていきました。

(この場所で3日後、鯉のぼりまつりが、開催されまささた)

数が多いので、途中で子どもは飽きるだろうと思っていたら、コツを覚えたら年長さんは夢中になって率先してやります。段々なれてくると、赤や黄色や紫などの色の並びを考えだしたり、ほどよい間隔を意識しだしたり、「こうやってうまくなっていくんだな」ということが目の前で起きていきます。また土を掘っていたらダンゴムシがいたり、何かの幼虫が出てきて、虫好きな男の子とは大事に別の容器にいれて土をかけてあげたり(保育園に持って帰りました)、子どもたちにとっては面白い発見のある活動になったようです。何よりも最後に花壇一面が花に覆われると、大人の私たちも「やったあ!」という達成感を覚えて楽しいものです。

子どもたちがやっていると、微笑ましく感じるのでしょう、通行人のなかには声をかけてくださったり、暑いから気を付けてやってねと塩入キャンディをプレゼントしてくださる方も。子どもたちと一緒に街をきれいにしていくという活動は、こんな小さいうちはその意味がよくわかりませんが、花壇がきれいになって、道行く人が「ありがとう」と声をかけてくださることで、ちょっとだけそうしたことを感じているかもしれません。

◆千代田区のホームページには「アダプトシステム(道路や公園等の公共施設の環境美化活動)として、

「地域の方や企業、団体の自発性・自主性を尊重し、管理・清掃の計画と実施をすることで、公共施設がより身近なものになります。また、この活動を通して地域の方々の交流が深まり、地域の活性化・イメージアップが期待できます。なお、千代田区では現在、道路・公園含め23団体(平成26年度9月末現在)が、アダプトシステムの適用により草花の管理等を行っています。」

とあります。

<5社会生活とのかかわり>

家族を大切にしようとする気持ちをもつとともに、地域の身近な人と触れ合う中で、人との様々な関わり方に気づき、相手の気持ちを考えて関わり、自分が役に立つ喜びを感じ、地域に親しみをもつようになる(後半省略)

子育てひろばアキバ分室での「出張ひろば」へ第一歩

2024/05/08

園から西へ約5分。神田川にかかる万世橋は秋葉原の電気街の南側の出発点です。その交差点の角に建つのが千代田区の万世橋出張所ですが、その6階に千代田区社会福祉協議会が運営する子育て広場「アキバ分室」があります、これまで、ここで「睡眠講座赤ちゃんねんね」を2回、保育園主催で開いたことはありますが、出張ひろばをやったことはありません。

今年度は、当園から職員が定期的に出向いて「ここに集まる地域の親子向けに、わらべうたや親子遊び、絵本や紙芝居の読み聞かせなどを行いたい」と申し出たところ、アキバ分室も大歓迎で、その準備段階として、園児をつれてお散歩にでかけてみたのです。

以下は一緒にでかけた1歳クラスのU先生の感想です。

「月齢の小さい4名は、初めてのアキバ分室へ。はじめは場所見知りや人見知りもあったけれど、各々のペースで動き始め、少しずつ遊んでみる様子があった。Kくんは手押し車が気に入ったり、Hくんはボールハウスに入ってみたり、Nちゃんは鉄琴のマレットが気に入ったり、お気に入りの遊びや玩具も見つけたようす。保育園にはないもので遊んだり、アキバ分室のスタッフの方と遊んでもらったり、新しいものや人に出会いながら、子どもの好きなものを見つけていきたい。新しい遊びの場所として、地域とのつながりとして、また出かけてみたい。」

というわけで、ほかのクラスの子どもたちも定期的に出向いて、地域の親子との交流を進めたいと考えています。近くの子育て関連の施設同士がつながって、地域の子育てがよりハッピーになるといいですよね。ゆくゆくは出張SSSとか、地域版しずくの会の誕生といったことに、発展していくといいな、と考えてます。

神田川に泳がせる鯉のぼりをみんなで作ろう!4月23日から月末まで

2024/04/24

地域の町会青年部の方々からのお誘いで、「5月5日(日)」に保育園と和泉橋出張所にロープを張って「神田川にこいのぼりを泳がせよう」と活動へのお誘いを頂きました。

これに参加いたします。

こいのぼりは、親子の手形スタンプで鱗をデザインして、わらす組で空きスペースに色付けをして約2Mの大型こいのぼりを制作します。

本日4月23日(火)~4月31日(水) 夕方16:00~ 2階ランチルームにて行えますので、お時間のある時に立ち寄っていただき

手形を押していってください。

保護者主催の「子どもが幸せに生きていくヒントを見つけよう」

2024/02/17

今日17日午前中は姉妹園の「新宿せいが子ども園」で、その保護者と卒園家庭からなる「落四小学校区域の学童クラブを考える会」(代表・渡辺仁子)が開いたイベント「子どもが幸せに生きていくヒントを見つけよう」に参加しました。

まず「保育園を考える保護者の会」代表の渡辺寛子さんから、こども家庭庁の「幼児期までのこどもの育ちに係る基本的なビジョン(はじめの100か月の育ちビジョン)」が紹介されました。渡辺さんはその会合の委員でもあり「これから出されてくる色々な政策の大元はこの5つのビジョンに基づいているのになるでしょう」と。

続いて紹介された、この会に参加している方に事前にとったアンケート「子どもが大人に言われて・されて嫌だったこと」と「大人が子どもの時に言われて・されて嫌だったこと」の結果からは、本人からすると大人が過干渉になっている傾向が見られました。

それらを受けて、いわゆる「見守る保育」については、藤森平司園長から乳児保育における保護者の関わり方の話が、また元ソニー開発マネージャーで『パパだからデキる子育て術』の著者である鬼木一直・東京富士大学教授からは、見守る保育の意味についてのミニ講演がなされました(録画)。

さらに脳科学者でもある一人の保護者からの話題提供もあり、盛りだくさんの内容を踏まえてのグループディスカッションは熱のこもったものとなりました。

このイベントは、主催している会の名前から想像できるように、卒園したあとの学童のあり方を考える会ではあるのですが、子どもが幸せであるために、学校の在り方や学びのあり方も考えていこうという趣旨の内容になっています。就学前の学びと就学後の学びをつなぐ活動のあり方として、保育と学童の連続性を考えるための、いい機会になりました。

 

アイグラン保育園との交流

2024/02/14

近くなので少し交流が始まっている「アイグラン保育園東神田」の子どもたちと今日14日(水)の午後、和泉公園で遊びました。昨日配信でお知らせしたように、こちらの保育園さんとは、他の公園でも今までに、ばったり会って交流するということが数回ありました。さらに「就学に向けて少しでも不安をなくし、楽しみを持って進学出来るよう、交流を持っていけたら」と先生たちは考えています。

今日の交流では、そこから転園してきたSくんが前のお友達と一緒に遊ぶことができて楽しそうでした。

小学校にいくとまた一緒のの生活や学びが始まります。地域の保育園や幼稚園との交流はコロナ禍でストップしてしまっていましたが、子どもたちは地域で仲良くなっていると、就学へ向けての安心にもつながります。

グローバルキッズ神田駅前保育園と交流

2024/02/13

保育園からは少し遠いのですが、幼児になると「旧今川中」の校庭まで遊びに行くことができるようになります。千代田区が近隣の保育園に割り振ったスケジュールに従っているのですが、今日火曜日は「千代田せいが保育園」が優先的に使える日でした。

広い校庭に面して「グローバルキッズ神田駅前保育園」があるので、そこのお友だちとの交流になりました。ここのお友達は、4月からお茶の水小や千代田小に行きます。就学前に一緒に遊んだことがあるお友達との親近感は、学校そのものをきっと身近に感じさせてくれるでしょう。

千代田小の学校説明会は2月6日にありましたが、8日に子どもたちと訪問する予定です。和泉小学校は3月1日。昌平小の訪問は4日になりました。お茶の水小は調整中です。

子どもの「読書」をどう考えるか

2024/01/25

日本一の古本屋街を神田を有する千代田区。出版社も多く集まっています。ここに住む子どもたちにとっての「読書」を考える会合が25日、区役所でありました。会議の名前は「千代田区子ども読書活動推進会議」。令和6年度以降の第4次の五年計画を考える会議です。2年間の任期を任命されました。

第3次の計画は以下のように公開されています。

https://www.city.chiyoda.lg.jp/documents/6761/3dokusho-kekaku.pdf

 

ひと月に1冊も本を読まない人の割合を不読率といい、大人はだいたい50%。子どもは小学校、中学校、高校と学年が進むにつれて大きくなっていきます。保育園にいると絵本は大好きな子どもが多いのに、どこで嫌いになっていくのだろう。調査結果の資料を私なりに分析してみましたが、いろんな要因があるのですが、目についたのは、小学生は中学年以降になると一日のうちにに塾の時間が大幅に増えていることです。中学の私立受験率の高さがこういうところにも影響しているかもしれません。

ただ多く本を読めばいいということではないでしょう。少なくても気に入った本を何度も読むとことだったり、近年急増しているオーディオブックも広い意味で「読書」でしょうし、美術の画集や写真集などを「読書」から外していいとも思えません。若者文化の中には、すでに漫画や雑誌もデジタル媒体も、広く深く浸透しています。

そうするとそもそも「読書」と、そうでない「テレビやインターネットの視聴」や動画をみることと、「何がどう違うから、読書がどうなのか」ということについて、もう一度ちゃんと考え直すことから始めなければならないだろうと感じたのでした。読書活動というものの、発達的意味や現代的意味を捉え直す良い機会になりそうです。

師匠は寺尾親方という理事長との交流

2024/01/24

ある保育園から理事長と園長が今日24日、いらっしゃった。この法人は、当園の開園1年目の「親子運動遊びの会」で、若手のお相撲さんを派遣してくれた保育園です。階段の壁に展示してある行事パネルでお馴染みの、あのお相撲さんです。その保育園と、今後どんな交流をするか話し合ったのです。楽しい時間になりました。

理事長は錣山部屋に所属していた元力士です。師匠は昨年12月に亡くなった寺尾親方です。阿炎(あび)が西前頭二枚目で活躍しています。当園の運動会に来てくださった葵は、序二段東19枚目です。今場所は勝ち越しを決めています。番付は「勝ち越し」というラインが合格です。相撲はスポーツではなく本来、神事ですから、日本的な精神性がいろんなところに垣間見られます。どこか保育と似ているところがあって、ただ強ければいいというのではなくて、勝つという結果よりも、そのプロセスや儀式性にその魅力があると思います。

さて、どんな交流になるかわかりませんが、何か形になるときがあると思いますので、その時はよろしくお願いします。

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