◆千代田区立図書館からイベント案内
10月27日から11月9日は“読書週間”です。毎年たくさんの方でにぎわう「神田古本まつり」と「神保町ブックフェスティバル」は、今年は残念ながら中止となりましたが、千代田区立図書館では、読書の秋にぴったりの楽しい展示やイベントを開催しています。ぜひ足を運んでみてくださいね。
2020/10/20
◆千代田区立図書館からイベント案内
10月27日から11月9日は“読書週間”です。毎年たくさんの方でにぎわう「神田古本まつり」と「神保町ブックフェスティバル」は、今年は残念ながら中止となりましたが、千代田区立図書館では、読書の秋にぴったりの楽しい展示やイベントを開催しています。ぜひ足を運んでみてくださいね。
2020/10/15
◆子どもは絵本を絵で「よんで」いる
昨日水曜日は、もうお馴染みの福田さんによる絵本の読み聞かせがありました。福田さんがにこにこの部屋に入ると、丸いテーブルにさ〜っと集まってきます。2冊の絵本を読んでもらうと、別れを惜しむかのように、いつまでも離しません。タッチしてもらったり、絵本を読んでもらったことへのお礼なのか、お店屋さんごっこの食べ物を「は〜い、どうぞ」していました。
3歳4歳のわいらんの幼児には『ムカムカ ドッカーン』絵本を読んでもらいました。帯には「怒りと上手につきあう方法が物語で学べます」とあります。アンガーマネジメントの絵本なのです。このテーマの本は結構あるのですが、子ども向けの絵本も登場しています。
実はヒトは感情をコントロールする感受性のピークが満1歳ごろにくるのですが、幼児になっても怒りを制御できにくい時代になっているのは、核家族になって乳児の頃からの乳児同士の関わりが減っているからです。保育園にはそれができます。自己主張のぶつかり合いがしっかり体験できるのが、せいがの環境なのです。もう一冊は昔話の『はなたれこぞうさま』でした。
ところで、文字が読めるようになると、大人は絵本を文字で「読んで」しまいがちです。絵よりも文字で意味を理解しようとします。しかし本来、子どもは絵本を絵でよみます。「ああ、文字が読めるようになって残念。絵本を文字で読んで、絵を読まなくなってしまうから」。うちの保育園の先生から今日こんな話を聞きました。こんな素敵なことを話す保育士さんがいらっしゃったそうです。
絵でお話を理解しているベースの上に、読み聞かせてくれる大人の声が重なってくるのです。ですから、いい絵本は絵で物語がわかるものです。それが分かりにくいと子どもには「面白くない」と感じる時期があります。ひとりで絵本を楽しむ姿が保育園には結構多くあります。その子なりの「絵解き」の楽しみがあるようです。
2020/10/14
◆ああ、楽しかった!
玄関で「わらすさん、おかえりなさ〜い。浜町公園、先生もいきたかったなあ」と私がいうと、即座に「楽しかったよ」と何人もの返事が返ってきました。Sくんは「楽しかった。長い滑り台があった。緑色だった」と目を輝かせていました。
初めての浜町公園。わいらんすいの幼児組が全員でバスに乗って行って遊んできました。その報告はわらすさんのブログをご覧いただくとして、帰ってきた子どもたちは、新しい公園がとても新鮮だったようです。
「そんな話を日記で書こうかな」と担任の先生にいうと、それをそばで聞いていたKHちゃんが「あたしの?」というので「そうだよ、楽しかった、って言っていたよね」「うん」と嬉しそうです。ほんとに楽しかったみたいです。これからも行くことになりそうですね。ぜひご家族でも、一緒に連れ立って出かけてみてはいかがでしょうか。
2020/10/13
日比谷線の秋葉原駅( 和泉橋を渡ってすぐ)から一駅の仲御徒町駅すぐのところに「御徒町公園」があります。この公園は「広さ」と「新しい遊具」を備えた使いやすい公園です。電車を使うと公園まで10〜15分ぐらいで着く便利なところなので、季節のいいこの10月から日常的に使うことにしました。
コロナ対策として千代田区と共に調査した結果、電車や駅、ホームは園外保育で使う午前10時以降は混んでおらず、「密にならない」ことを確認しました。
保育園の園庭の代わりの公園は「佐久間公園」ですが、その近くの「和泉公園」にしても園からやや遠いため、同じくらいの時間で行ける「御徒町公園」も園外活動の場に加えます。
2020/10/11
柳原通りは昔、服屋さんがずらりと並んでいたそうです。その風情を残す貴重な建物が「海老原商店」です。そこで、昔ながらのタライと洗濯板で服を洗って干して・・そんな “ 昭和な体験 ” を通して、心も洗濯してみませんか?そんなイベントが10月17日、18日に開かれます。服と水をぶつけて音楽も奏でてみようというのですから、面白そうです。アーティスト西尾美也さんの企画です。このイベントは、コロナ禍で来年度に延期になった「東京ビエンナーレ」(2年に一度開く東京都のアートイベント)の一環で、プレイベントになります。
2020/10/03
「満月の夜に、尺八とダンスのしらべ」。こんなタイトルのイベントに2日(金)に参加してきました。
ダンスはご存知、青木尚哉さん。日本のコンテンポラリーダンスの第一人者です。保育園の24日の運動会をいま構成してくださっています。この夜は尺八とのコラボレーションです。
舞台となったのは、表参道駅から5分ほどの公園内にできた小さな野外ステージ「ぶたい」。都営団地の再開発「北青山三丁目地区まちづくりプロジェクト」でできた高層マンションの裏手。遊歩道に作られた小さな雑木林にせせらぎが流れ、虫の音と秋風が気持ちいい夜でした。夏井敬史さんによるエレクトロニクスの環境音楽が、尺八とダンスを引き立てます。
尺八は黒田鈴尊(れいぞん)さん(37歳)で今、注目のアーティストです。人間国宝の二代鈴木鈴慕と三代青木鈴慕に師事、国際尺八コンクール2018in Londonで優勝しています。プログラムによると、幼少よりピアノを学び、武満徹の「November Steps」を聴いた事が契機になり20歳で尺八に転向したそうです。青木さんが今回の企画に共演を誘ったそうです。
(この写真は黒田鈴尊さんのホームページより)
人の体は、それ自体美しいと思うのですが、動きがさらに美を生み出すためには、それにふさわしい環境が必要だという事に、このイベントで実感しました。これは当たり前のようでありながら、忘れがちです。秋の満月の夜の野外。風と光のなかに響き渡る音楽を、身体が即興で「それ」を見えるようにしてくれます。もちろん、青木さんがダンサーだからできることなのですが。環境と会話しながら体を自在に動かすことの美しさ。
尺八の音はまさしく「和」なので、月や雑木林にふさわしいのですが、青木さんのダンスは、その和に溶け込むような舞いでした。舞台で見る西洋的なダンスではなく、日本の舞踊やアジアのエスニックテイスト、モダンなステップなどを感じた方もいたでしょう。私が一番「ぞくっ」としたのは、やっぱり「間」や「呼吸」でした。高揚と静寂を沈黙がつないでいくのです。見事でした。
青木さんは、舞台演出もされる方だということも強く再認識しました。光や照明も大切な装置です。
このようなイベントは毎月、満月の夜にイベントを開催するそうです。主宰する「ののあおやま」(2020年5月オープン)の水野さんは記念すべき第1回を青木さんに依頼しました。その理由は「なぜ、ののあおやま、という名前にしたのか」という解説でわかりました。
「のの、という言葉は、日本で伝統的に使われてきた言葉です。自然の尊さに包まれ、その有り難さを感じられる場所になること、そして感性を磨いて共感する仲間たちを集め街に新しい魅力を育てていくことを願っています」
月が毎晩、少しずつ姿を変えるように、自然と人生に同じ日はありません。その日しかいない風や姿に日本と美しさを感じることのできたひと時でした。
2020/10/02
すいすいの子どもたちの「芋掘り」の格闘ぶりを手伝っていると「こうやっていろんなことを学んでいるんだなあ」、「遠くまでバスでやってきて良かったなあ」と思いました。
まず芋が地面の下に、どんな風に埋まっているのか想像できていません。到着すると茎や葉っぱは切られて「さあ、どうぞ!」と農家の方が準備してくださっているので、子どもたちは「ん?このへん?」という感じです。まずは、そこからイメージを持ってもらうところから、芋掘りのスタート。
一人二株ずつ掘るように、「○○ちゃんは、これ、とこれね」と、掘る場所の前に座ってもらいます。このサツマイモ畑には、今日は10団体が車で来ていたのですが、団体や家族に掘ってもらうために作っているので、掘りやすくしてあります。予めも盛り土をした小山の中で大きくなっているのです。
土から赤いサツマイモの肌が見えると「あった〜!」と勢いが増して、どんどん掘り始めます。それでも芋の周りの土が固いところは、幼児の指では掘り返すことができず、「助けて〜」「取れな〜い」と先生を呼びます。
ほとんどのサツマイモはラグビーボールのような形をしているので、大抵は半分以上姿を見せると、あとは細くなっているので、子どもでも引くと抜けることが多いのですが、凸凹の長〜い形のがあったり、曲がっていたりすると、てこずっていました。
「見てみて!これちびちゃん!小さいよ、こんなに!」と、大きさを比べている子や、「大きい」とか「重い」とかを何度も口にしています。前日の雨が少し土に湿り気を与えて、土は比較的掘りやすい状態でした。
それでも5分、10分と頑張っていると「取れた!」「できた!」と嬉しそうに掲げて見せてくれます。地面の下に食べられるものがあることを知った人類が、偶然ではなく、意図して育て始めた栽培の知恵。その収穫の喜びの一端を体験できたようです。
わざわざ、広い農地まで足を運んで芋掘り遠足をするのは、作物を育てるという人々が生きていく上で欠かせない「食べ物を栽培して育てる」という文化的実践の「入り口に立ってみる」という経験になってくれたら、というのもあります。
また、すべても食べ物は、スーパーにいけば魔法のように手に入るのでないことを、あとで「勉強」して知ったとき、あの芋を掘った時の土の硬さ、芋の重さ、大きさなどの感覚的な体験がよみがえったり、知識として学ぶことに実感をともなった理解の支えになったりしてくれたら、という願いもあります。
中秋の名月は、満月ですから太陽とちょうど180度反対の方向にあります。西に日が沈んだ頃、月はやっと東に顔を出します。月は東に日は西に、です。今日の満月は屋上からも、昨日のようには見えませんでした。ビルの谷間からの観察はお迎えの時間にはかないませんでした。次のチャンスは運動会の前の頃になります。
2020/09/27
9月24日(木)、9月の誕生会で、読み聞かせをしていただいた福田さんから、9月の花「りんどう」を誕生祝いにいただきました。「りんどうは9月の花で、花言葉は誠実なんですよ」と教えてくださいました。
皆さんは、日常生活の中で「誠実」を意識することって、ありますか?
前の保育園で先生が「○○くんは、正義感が強いので、お友達の間違った行動が許せないんです」といった言葉を聞いたことがあります。3歳の子どもでした。子どもは生活や遊びの中でいろいろな「きまり」を守ること覚えていきます。そうしたルールを守ることは、特に自分が一生懸命、守っているときに、それを守らない友達がいると許せなくなります。
その基盤はいつ頃からできてくるのかということを研究している分野があるのですが、最新の研究では、赤ちゃんは「利他性」と言って、他者を助けるような行動を好み、邪魔をするような行動を嫌います。この傾向は「学習」ではなく、先天的なもの、持って生まれた能力だそうです。
大人になっても誠実な生き方に接すると、勇気づけられることがあります。またそれを守る姿を見ると、胸がすく思いになるものです。そんな生き方を忘れないようにしたいものです。
2020/09/25
創造的にダンスを楽しむ子どもたちーー。保育園にいると、子どもたちの溢れ出る意欲の旺盛さを毎日、目の当たりにしています。登園からお迎えまでの間、どの子も自分のペースでやりたいことがいっぱいで、友達と関わり、いろいろなことをやるたびに発見があって、それを表現して伝え合います。汲めども汲めども枯れない泉のように、溢れ出る意欲が賑やかな生活をつくりだしています。
今日25日は、その意欲が体を通じた創造力を育む様子をたっぷりと確認することができました。今日はダンサーズ青木チームによる「ダンス遊び」の日でした。9時50分から12時まで、2歳、0〜1歳、3歳、4〜5歳という順番で4セクションに分かれてダンスのワークショップを楽しみました。3〜5歳にとっては昨年から数えて6回目、今年度は4回目のダンス体験になりました。
回を重ねて慣れてきたことから見えてくる「育ち」にも気づきます。スキップで走ってきて途中で「ポーズ」を決めたり、見られていることを意識して演じている姿が垣間見えたりと、そこにちょっとした心の余裕も感じさせるほどになりました。人気の活動になっている「マネキンとデザイナー」も、自分で両方ができるようになってきました。
このように「体を動かすこと」は、体育でも体操でもスポーツでもないことがはっきりします。自分なりに想像することが先にあって、そのイマジネーションが身体の動きを生み出しています。イメージから生み出される創造的な動きです。単に「ポーズをとっていいよ、好きなようにやってごらん」と言われて、大人だってすぐにできるものではありません。それが子どもたちは、自分なりのポーズを創り出しています。このような意図的な身体の動かし方は、「アート表現としての身体運動」だと言っていいんだろうと納得します。
思うように体を動かせることは、上手にスキップができることではありません。これがスキップだと思う自分なりのスキップで構わないのであって、それを楽しそうにやっている姿が、とても美しいのです。顔が輝いています。ちょっと恥ずかしそうだったり、自信たっぷりだったり・・・。想像力から動いていく運動です。イマジネーションが豊かになることが、体の動かし方も豊かになることに気づきます。
2020/09/23
10月24日(土)に予定している「親子運動遊びの会」(略称・運動会)は、昨年と同じように和泉小学校の体育館(上の写真は昨年のもの)をお借りするのですが、その2回目の下見と打ち合わせのために今日23日夕方、同小へ運動会係の先生と2人で行ってきました。もともと園庭のない保育園なので、千代田区もそうした行事を行う時は、教育委員会が窓口になって、地域の施設などを貸してくれます。当園と同じように園庭のない保育園が千代田区は多いのですが、あい保育園も10月に同じように体育館を借りて運動会を開くそうで、今日23日の打ち合わせでは一緒になりました。
当園の運動会は、よくある運動会とはちょっと趣が違います。かけっこや親子演目やお遊戯などで構成することが多い幼稚園や保育園の運動会ですが、当園の運動会は、親子で運動を楽しむということを基本としています。今年は、体を動かすことそのものの楽しさを感じてもらいたいので、アーティストで振付師のダンサーをお招きして、コンテンポラリーダンスを楽しみます。ある意味で「ダンス」の根本を楽しんでみようというわけです。
一方、運動会とは別の機会に、子どもの運動面や身体面の発達をお伝えすること方法も検討中です。開園してからこの1年半、子どもたちの身体的な成長はめざましいので、それをお伝えしていく「可視化」も工夫してみたいと思います。