私が「せいが文庫」の本棚でバーコード入力していると「何しているの?」とよく聞かれます。「スマホでね、保育園にある絵本のリストを作ってるんだよ」というと、「ふ〜ん」とよく分かんないけど、生返事をくれます。やってみる?というと即「うん!」。まったく便利な時代なりました。絵本についているバーコードにスマホを掲げるだけで、蔵書ができるアプリがあるのです。保護者の方にアプリのダウンロードから使い方まで手取り足取り教えてもらいました。現在250冊ほどを、この2週間ほどの間に、セッセと登録。時々、何してるの?という子どもには手伝ってもらいました。
そんな時「これ面白いよ」と「これ好き」とか、教えてくれます。たいてい、そこで「読んで」と頼まれることになるのですが、そうか、この子はこれが好きなんだ、とわかって楽しいのです。というわけで、今日の絵本タイムは「子どもたち推し」の4冊。
まずは『えんそくごいっしょに』。泥棒たちが、それとは知らない刑事たちから、一緒に遊ぼうと誘われて、泥棒たちが冷や汗をかきながら付き合わされるというお話なのですが、あの遊びがまた、刑事が得意な「かくれんぼ」や「鬼ごっこ」という設定が面白いのです。すぐに見つかるし、捕まるのです。ドキドキ感が楽しみ、蒸し暑い夏に冷や汗をかきたい時にオススメ?。
こちらは子どもが「それ、怖いよ」と教えてくれた一冊。
屋上の野菜が毎日のように採れています。新鮮なうちに野菜は食べようね。でないと、野菜たちがこんなになったらかわいそう。カボチャの頭の裏側が黒くなっている場面が出てくるのですが、そういうのを見たことあるかなあ?と思って聞いてみたら、何人かから「腐ってるんだよ、それ」「黒いのはカビ」と知ってましたね。お話のラストは、実際にそうしてみるといいんですよね。食べられなくなっても、土に戻るとまた芽が出てくるということを体験してみる。
(最近はそれができないように品種改良された種が増えているので、その比較をやってみるのも面白い)
3冊目の「どろだんご」は、ビー玉のようにピカピカで固いどろだんごをどうやって作るか、子どもたちの「どろんご魂」に火をつけるために役立つ一冊。この本を薦めてくれた男子も、改めて「そうだったのか」という顔つき。こちらも泥水遊びで冷んやり感も。
最後はご存じ「かぐやひめ」。なんとなく知ってる!という子が多いのですが、5人の求婚を退けていくあたりの冒険譚は子どもは飽きるのですが、月に戻っていくときのお別れの場面は見入っていました。七夕がもうすぐですが、月にまつわるお話ではこちらも欠かせない一つでしょうね。
絵本は読んであげると「知ってる〜」と言っていた子たちが、また改めて手にしてめくっていたりする姿も。面白いですね。