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STEM保育(保育アーカイブ)

きゅうりは浮くか沈むか?プールで実験

2023/07/18

屋上で育っている「きゅうり」。

水遊び中の子どもたちに、「うくか、しずむか」ちょっと実験しました。

ちょうどいい大きさに育ったきゅうりです。

「どうなるかな?浮くかな?沈むかな?」と私。

すると年中と年少の子どもたちでしたが、予想が二つに割れました。

沈むが一人、浮くが3人です。

やってみると、浮きます。

「やったあ、浮いた」と当たった方は喜んでいます。

でも面白いことに、その子が「こっちは沈むよ」と言うのです。

「こっち」と言うのは、ちょっと育ちすぎた大きなきゅうりの方です。

私が「そうか、こっちは沈むかもね」と言うと、にこにこして見ています。

もちろん、正解は浮くです。

これと同じようなことが、前にもバナナとのきもあったのを思い出しました。

一本は浮いたのですが、2本になると「沈む」と言うのです。

https://www.chiyodaseiga.ed.jp/hoiku-archive/archive-stem/page/5/

面白いですね。

最後はきゅうりと一緒にぷかぷか・・・笑

子どもが教えてくれたこと

2023/07/16

子どもたちはいろんなことを教えてくれます。今週、「そうなんだね」と嬉しくなったのは、スイカです。「ここ、ここ」と教えてれました。直径が15センチほどに大きくなっています。いくつも花が咲くので、先生が栄養を分散させないように実になるものを数個に間引いてくれているのですが、いつの間にか二つがこんなに大きくなっていました。

お泊まり会で出かけた科学技術館は北の丸公園にあるのですが、そこを歩いていると、蝉の鳴き声が聞こえました。保育園にいても聞こえないので、子どもたちは鳴き声で蝉の種類を聞き分ける経験はほとんどできません。秋葉原周辺ではクマゼミやミーミーゼミ、ヒグラシなどを自然に区別できるようになる環境にはないのです。それでも「せみ!」と教えてくれます。

しかし少ないチャンスを見逃さないのは虫好きな子どもたち。吉田茂の銅像がたつ雑木林で、ダンゴムシはトンボを捕まえて見せてくれます。こんな姿を見ると、せっかく皇居が近くにあるので、もう少し頻繁に連れてきてあげたいと思います。お礼というわけではありませんが、私もヒキガエル(泥ガエル)を捕まえてあげました。何を食べるの? さあ、なんだろうね・・・。

屋上のプールに水が入ると、トンボがやってきます。写真にとらえることはできませんでしたが、水面に尻尾の部分をちょんちょんとします。都会の中でも工夫すると生き物が寄ってくるビオトープはできるでしょう。

街路樹には赤い花が咲き始めました、百日紅(サルスベリ)です。夏の間、百日近く咲き続けるから、だそうです。東京では調布市がシンボルの花になっています。ちなみに千代田区は花が桜、木は松、鳥は白鳥です。

親の蝶が若葉を見つける不思議

2023/07/10

きれいな「はらぺこあおむし」を「かわいい!」と言いながら、じっと見つめている子どもたち。

今年2回目の飼育がまた始まった。みかんの実がなりそうだったが、あえて剪定して「若葉」が生えてくるようにした。

すると、よくしたものでアゲハの幼虫が見つかった。

親の蝶はどうやって若葉を見つけるのか不思議だが、幼虫はむしゃむしゃと柔らかい葉をよく食べている。

ステム保育とマジックの不思議さとの混同は避けたい

2023/06/29

 

保育園の現場でマジックやトリックの面白さを、どう受け止めるといいのだろう? 今日は誕生会の出し物を見ていて考えました。私は子どもに自然が「呼びかけてくる」(無藤先生)ことへの応答力が「センス・オブ・ワンダー」として大事にしていくということでいいんじゃないかと思っています。そこには、いわゆる「マジック」の不思議さのようなものは持ち込みたくないと考えています。それはそれとして区別できれば良いのですが、子どもはそれを混乱してしまうからです。

親指を引っこ抜く格好をして引っ張って「あれ?ない!」ぐらいは、その場で種明かしができるからいいのですが、ただのスロトーと見せかけて、その中に試薬を混ぜてコカコーラを透明にしたりするのは、ちょっと違うと思います。それなら、紅茶にレモンを入れると色が変わる、とか、水栽培の紫陽花の花が、水に酢を加えて酸性にすると赤く変わるとか、自然界にある実際の化学変化を子どもにわかりやすく取り出してきてあげればいいんじゃないかと思っています。

例えば虫眼鏡で観察するかのように、人の五感を拡大するということ。小さいものは顕微鏡で見る、遠くのものは望遠鏡で見る、振動の伝わりは声なら糸電話で遊ぶ、といったようなものです。トリックは錯覚などの現象はいいと思います。斜めから見たら骸骨に見えるなんてのは、昔から有名な絵画にもあるし、野菜の「かご」かと思ったら逆さにすると人の顔に見えるとか、トリックアートという分野もあるくらい。

最も不思議なものは、私たち人間自身だと私は思うのですが、それは子どもにはもう少し先のお楽しみとして、自然とそうなっていくのを見守ってあげましょう、という言い方の変ですけど。でも自然の面白さ、不思議さを楽しむとか、もっと知りたいということが少ない気がします。なんだか科学技術立国ニッポンをどうする?みたいなこと(ちょっと古いか?)も大事なのですが、そのためにも、もう少し地に足のついた科学への興味関心をしっかりとさせたい。この分野の幼児期の「芽生え」をしっかり捉えたい。

梅ジュース作り

2023/06/27

保育園でよく行われるのが梅ジュース作り。梅のヘタを取り、氷砂糖と混ぜるだけで半月から1ヵ月位で、簡単にジュースができるので、季節感を感じることができる楽しみな活動です。

6月27日、年長が、栄養士と行いました。梅を触り、匂いをかぎ、氷砂糖が手で割れるかどうか、その硬さを確かめたりしながら、2つを瓶に入れて行きます。お泊まり会の頃に飲むことができると思います。それまで何回も瓶を揺らして混ぜたりしながらその変化を楽しむつもりです。

都会と田舎とどっちが自然に近いのか?

2023/06/12

蛹から蝶になる姿を捉えたくて、いろいろ準備していたら失敗してしまいました。さなぎが折れてしまったのです。これを準備してくれていた先生に申し訳なくて、そのことを報告したら「都会だと敏感になりますよね。。。保育園は子どもの世界でもありますので、それよりもこの活動をきっかけに、青虫の駆除に困っているという先輩と知り合いになり、駆除しないでとっておいてほしいとお願いしました」というのでほっとしました。

そこで思うのですが、たしかに、たかがアゲハの幼虫で、こんなにショックをうけるというのも、滑稽な話なのかもしれません。「田舎に行けば、いっぱいいますから、逆に駆除の対象です。都会の子どもたちは、そういう意味では可哀想ですね」という話を聞くと、なおさらです。

でも、一方で、はらぺこあおむしが害虫になる程たくさんいる環境は、作物にとっては害虫になります。すると、それほど珍しくもない、どこにでもいるような場所では、アゲハになっていく過程の面白さをどのように体験しているのでしょうか? もしあまり見向きもされないとしたら、「自然との関わり・生命尊重」のねらいにあるような「生命の不思議さや尊さに気づき、身近な動植物への接し方を考え、命あるものとしていたわり、大切にする気持ちをもってかかわるようになる」などの姿が育つのでしょうか?

要するに幼児教育にふさわしい環境として、子どもが関われるようになっているかどうか、ですから、ふんだんにあればそうしやすいということです。子どもが見てさわり、心動かされたり感動する体験があるかどうか、それがなければ身近な自然があっても、子どもにはないに等しいということでしょう。

さなぎの変化

2023/06/09

子どもの「知ってる〜!」の意味について、担任がブログで説明しています。子どもは、あおむしがさなぎになることは「知って」いても、実際に観察をすると、新しい気づきがたくさんあって、知らなかったことだらけであることを体験していきます。その違いを大事にしたいという趣旨の説明です。

これを読んでいて、何かを知ることは、たぶん常に世界の一端を知ることであり、そこから場合によっては「未知」に気づくことになるのでしょう。常に未知に気づくとは限らないでしょう。知ったことから、さらに知らないことを知ろうとすることにつながっていくものは何でしょう?

さなぎの例では、真っ青な緑だった色が、日に日にくすんだ色に「変わった」と気づく子がいます。枝に2本の糸で「くっついている」という子もいます。「糸は口?(から出したのか?)」と聞かれて、私も知らないので、さぁどこから出たんだろうね?と本当に私も不思議だと思います。

また、その子たちが「揺らしたらダメだよ」とか「そっとしとかないと」(年長)などの言葉になっています。大事にしようという気持ちが芽生えているのでしょうか。形も変化しているのですが、それは気づきにくそうなので、写真に撮って日付をつけて掲示するといいかもしれません。

そういう仕掛け、援助があったら子どもが新しいことに「気づくだろうなぁ」という大人の予想が環境を変化させます。そういうつながりを作っていこことが保育の面白いところです。

あおむしがさなぎに

2023/06/07

ついにあおむしがサナギに。その変化は絵本と紙芝居と歌で知っているけど、やっぱり本物にはかなわない。

この真剣なまなざしたち。うん、こういうのがやっぱりいいな、こんな体験がいいな。

すずむしの「お すそ分け」

2023/06/05

たくさん生まれた「すずむし」のおすすわけ。保護者の皆さんもいかがですか。まだ小さいのですが、時期に大人になって鳴き出すでしょう。カゴをお持ちください、昨年に引き続きお分けします。5月25日には姉妹園の「新宿せいが子ども園」へ持っていきました。先週2日には、近所の保育園に声を掛けたら「ぜひ」というのでお持ちいただき、今日5日は飯田橋にあるこども園へプレゼントしました。

だんだん大きくなっていく虫の成長を子どもはよく観察しています。どこにいるのか、どんな風に動くのか、触覚だけが白くて目立つことや、ときどき噴霧器で湿気をあげないといけないことなどを知っています。この園で産んだ卵が孵った3代目のすずむし。鈴虫が何はじめるのを「待ち遠しく待つ」という子どもたち。こういうのを気長に待つというのは、なかなかない。この園の特徴になるかもしれませんね。

STAM教育の芽生え(わらす)

2023/05/17

時が流れるのは早いものです。子どもたちが進級してから、あっというまでした!子どもたちみな、お兄さん、お姉さんになる喜びを噛みしめながら、先月、進級を祝う会から一か月です。

さて、今回は、今注目されている、STAM教育の芽生えを紹介したいと思います!一般的には、STEAMですが…

それはさておき、理工系の教育に力を注ぐことで、現代社会に対応できる人材を育てるこの教育ですが、そもそもSTAM教育とは、単に知識を身につけることを目的としているわけでなく、科学、IT技術といった世界共通の言語を身につけること過程で、自分の興味の方向性を知ったり、発想力を育むことが、この乳幼児教育には大事とされています。子どもの「好き」を育てる。これこそが、昨今話題になっている。

非認知能力の育成とも言えるのではないでしょうか?

幼児教育に欠かせないのが、おもちゃです!!このおもちゃを取り入れて、子どもの好奇心、探求心を助長させていく事が、STAMの芽生えだと思います。

子どものおもちゃとの付き合いの中で、遊び方が個々にあります。保護者の方々も、家庭でこう遊んでほしいのに、こう遊ぶべきなのにと考えた事は、多々あると思います。

しかし、子どもが意図して遊ばない場面に遭遇したことがあるのではないでしょうか??

子どもは遊び方に決まりといったことはなく。自由な発想をもって、時には大人を驚かせることがたくさんあります。

おもちゃは、手先の巧緻性の発達を促したりしてくれる側面もあります。まずは先入観を捨てて、どう、遊ぶのかを見守るのも一つだと考える今日この頃です。

そういう風な場面に出会ったその時が、子どもが主体的に遊んでるいるということにもなるのかとおもいます。

前置きが長くなりましたが、わらすの子どもたちに、私たち大人が理科の授業で使った、おもちゃの、試験管!ビーカー、フラスコ、メスシリンダーのようなものを渡してみました!

(このバケツの水どのくらい入ってるのかな??の実験!小さい、試験管、ビーカーを使って!)

から始まりました!何度も小さいビーカー、試験管を使って、バケツの水からすくっていきます!

ここで、こんな声が!このバケツ一杯にたまるのはどのくらいなんだろ??小さい入れ物感覚で使っていただろう物に対して、この表現から読み取れるものは、「mathematics」数学的表現です。体積。何杯いれたらたくさんになるのだろうということですね。乳幼児教育では、この好奇心、探求心がSTAMと言えます。幾何学の部分にも通じてくるのではないでしょうか?次に…

(たくさんの物をいれている理由とは?)

水の浮力です!科学ですね!なんで、これは水に浮くのにこれは浮かないのだろう??この疑問が子どもの気づきで、乳幼児教育のSTAMに至って大事な要素だと思います!

このとき子どもたちから、このような表現が、先生!!これ使っていい??ままごとに使っている、スプーン等色んな物を持ってきます!

正直、保育者からしたら、あーあーという場面でもありましたが、子どものやりたいを尊重していきます。何が、水に浮くのだろう??ちなみに積み木、鋳型ブロックも浮かべてみました(笑)

積み木は浮かない。鋳型は浮く。スプーンも浮く!これも、これも!とたくさんのアイテムをもってきます!興味、関心が凄いです…

子どもの心を育むおもちゃとの付き合い方を、STAMを通して感じた時間になりました!

好奇心が物凄く、さまざまな体験をする事が、非常に重要で、色んな物に対しての世界を知るきっかけになるのも、乳幼児教育の醍醐味なのだと感じさせてもらった一瞬でした!

補足で、幼児クラスだからということではありません。私が一歳児の散歩にいった場面です。この時に子どもたちが行った行動が、、、

(保育園周辺散歩において、近くのホテルの駐車場に向けて声をあげる)

普段歩いている、散歩道。保護者の方もたくさんの地域を歩いていると思います。その一場面です。ホテルの前を通りかかりました。その時です!子どもたちが、いっせいに「あーあー」と叫びました!そうすると、音の反響ですね!声が壁にぶつかり音が反射した現象なのでしょうか。大人ならわかる事象ですが、こういう小さな所からも、学んでいます!!

これからも、子どもの好奇心を駆り立てるような日々の保育を模索していきたいと思います!!

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