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睡眠講座(保育アーカイブ)

睡眠講座「赤ちゃんねんね」は4人の職員が受講

2025/01/25

今回はうちの先生たちが永持伸子先生の睡眠講座を受講しました。保育上の疑問を出してもらい、その後、いつもの講座内容を節めしてもらい、その上で疑問質問に答えていだだくという流れでした。永持先生によると最近の傾向として感じることとして、多くの母親が「赤ちゃんは夜2〜3度、起きてしまうのは仕方ない、そんなもんだろう」と思っているらしく、本当は、赤ちゃんは夜、そんなに起きたり泣いたりせずに、ぐっすり眠ることができるということを知らないそうです。

そんな話から講座はスタート。夜の睡眠が大事だとは知っているけど、実際にどうしたらぐっすりねんねできるのか、その方法は案外知らないままなんです。というわけで、今日はそのコツを先生たちに勉強してもらいました。

睡眠は「安心と満足」から

2024/12/21

今年最後の睡眠講座「赤ちゃんねんね」には、ご夫婦でリモート参加されました。毎回聞いていると何かしら気づきがあるのですが、今回はよく知っているはずの「安心と満足」の「安心」について、なるほど、そうか!ということがありました。赤ちゃんにとって、寝ることはもともと不安なことかもしれない、ということです。

というのは、赤ちゃんは眠りが浅くなった時、うっすらと目を開けて周りに異常がないか、みていることがあると言われています。そのとき、記憶力がついてくる4〜5ヶ月ぐらいから、寝る前の状態と違っていると不安になって泣くことがあります。それが多くの場合夜泣きの原因になります。

寝ることが自体に不安要素があるというのは、睡眠時は無防備になるので、警戒させているのでしょう。そこで本人が寝ることを知らないで寝かせてしまうのではなく、「ねんねしようね」「おやすみなさい、だね」などの一言が大事になります。赤ちゃんだから言葉は通じないだろうなどと思わないでください。赤ちゃんは、人の声をちゃんと聞いています。

アキバ分室で睡眠講座「赤ちゃんねんね」

2024/09/30

今日9月2回目の睡眠講座「赤ちゃんねんね」は、保育園から最も近い「子育て広場」もある千代田区社会福祉協議会のアキバ分室で開きました。今年で3回目になります。広場に集う0歳から2歳ぐらいの親子向けに、睡眠衛生士の永持伸子さんがシンガポールからZOOMで話をしてくださいました。

最初に会場から「夜に何度か目が覚めてしまうので続けて寝るようになるには、どうしたらいいか」などの質問を受けて、その内容への解説も盛り込みながら、夜の睡眠の大切さや、親子共々ぐっすり眠れるためのコツを教えてもらいました。

私たちの睡眠は、生物としての根源的な基盤に根ざしています。1つのノウハウのように思えることも、その根拠をたどっていくと、人間の長い進化の中で、身に付けた必然性にたどり着くように感じます。

睡眠講座「赤ちゃんのねんね講座」の日程変更

2023/12/19

平日の参加があまりないので、1月からの残り5回のうち4回を

すべて「土曜日」開催に変更します。ぜひ、ご参加ください。

1月13日(土)27日(土)

2月10日(土)20日(火)

3月9日(土)

 

 

夕食・入浴・ほっこりタイム・就寝の流れのポイント(おさらい)

2023/12/13

昨日12日は睡眠講座だったのですが、残念ながら参加者がいませんでした。この講座の内容は「私のいち推し」なので、大切にしているポイントを私なりに以下、まとめてみました。

朝登園してから家に帰るまで8時間から10時間ほど、保育園での生活があるとすると、自宅で夜の睡眠を10時間から11時間とってほしいので、24時間のうち通園時間を除くと、残りの時間はわずか3~4時間ということになります。

睡眠講座の永持先生とそのことがよく話すのですが、スウェーデンやベルギーの育て事情を先生のご友人の方から伺うことがあります。保育園のお迎えが夕方6時だとして8時半までにベッドに入るとすると2時間半ですが、日本では2時間半しかない、と言う受け止め方になりますが、睡眠先進国と言われている国の方の受け止め方は違っていて「2時間もあるのに、どうしてそれまでにできないのか不思議だ、中学生でも9時には寝ている」と言う反応らしのですが、その話を聞いたとき、私はにわかには信じられませんでした。でも、数々の事例を伺っていると、いまでは日本の方が遅れているんだと言う認識に変わりました。

実際のことろ、この2〜3時間で朝食、夕食、お風呂などを「こなしている」方が多いことでしょう。(私の子育ての時もそうでした。子どもを寝かしつける時、私も一緒に9時ごろ寝てあとで一人起きて仕事、なんていうこともよくありました。)

あるいは子どもの睡眠時間が夜は8時間程度になってしまっているかもしれません。あるいは就寝時刻が遅くなり、朝起きるのが辛い状態になっているかもしれません。

確かにそれでは昼間の活動の質は低下してしまい、結局は全体的な成長発達を促進することが難しくなってしまうでしょう。とくに午前中の10時頃が1日の中で、もっとも活発ないい時間帯になる必要があるのに、ぐったり、ダラダラ、人にベタベタしていることが目につきます。保育をしていて、その影響は非常に大きいものがあります。でも日本では社会全体が、この認識が非常に甘い気がしましす。

ここで多くの人が誤解しているな、と私が感じることがあるのですが、その一つは、お昼寝を仮に1~2時間ぐらいしているとすると、その時間を夜の睡眠時間11時間から差し引いてよいだろうと思っている方が多いことです。夜と昼の睡眠の役割は違うので、夜は夜でしっかりと十分な睡眠時間を確保してもらいたいのです。

もう一つ誤解が多いなと思うのは、昼間の運動は戸外だけに限らず、通園の際の歩行や階段の上り下り、園内での生活と遊びに伴う身体的な運動がかなりあるということです。その上で外遊びをできるだけ毎日1時間以上はとっているのですが、睡眠と運動について、食事の栄養と同じぐらい、24時間を通してどんな生活を過ごしているかを振り返ることをお勧めします。

その際、毎日繰り返すことのうち、保育園で専門的な知見を動員していろいろな工夫をしているのですが、家庭での就寝時間のずれ込みだけは、保育園からは手が届きません。これが夜の睡眠不足につながり、昼間の生活意欲や活性度の低下につながっているので、その関連を意識してもらえると嬉しいのです。

これまでの4年間、親御さん達と接してきた中で思うのは、お忙しい毎日のなかで工夫の余地があるかもしれないのはまずは夕食の時間かもしれません。夕食は手の込んだものは避けてパパっと済ませて大丈夫です。一家団欒は大事ですが、毎回献立の工夫に追われるのも、個人差もありますがストレスにならないようにしましょう。折角作ったのに食べてくれない!という気分モードにはまらないようにするのがコツ。栄養面は基本、園の給食に任せてください。

次が光のコントロール。食事から就寝までの時間、室内は白い光ではなくて、間接照明か赤い光に変えます。乳児のころから、食後はテレビやタブレットははつけない、ぐらいの習慣ができるといいのですが。いずれもブルーライトを浴びて、覚醒させてしまうからです。これらの光は依存性があります。視聴しだすとやめるのが一苦労です。

そして入浴のタイミング。日本は湯船につかるので、お風呂に入ると体温がいったん上がり、そして下がるときに睡眠ホルモンであるメラトニンがよく出て眠くなります。帰宅してから先にお風呂に入り、その後食事と言う流れの場合、子どもが寝るタイミングよりも早い段階で、一旦眠くなってウトウトし、また目覚めていないか確かめてみてください。

乳幼児の子育てでストレスがたまるのは、子どもが言うことを聞いてくれないという感覚に陥るときです。子どもが身体的にも興奮して活性化してしまうようなことをさせておいて、またそれをやめさせるというのは大変です。その悪循環になっていないかも見直したいところです。

また子どもは夜寝るときに疲れて寝るのではありません。今日も十分楽しかったなあ、という「満足感」で寝るのです。もう一つは、寝る前の5分~10分の親子でのふれあい「だらだらタイム」(おさるさんが毛づくろいをしているあのイメージ)をぜひ設けてください。眠くなった時は甘えも出ます。子どもは眠くなると、ある意味で、タガが外れて、社会的な人間関係のふれあいの欲求、親からの愛情欲求などを求め、もっとやりたいとせがんだり、ぐずったりしがちです。兄弟がいたりすると、その奪い合いになってしまうので、1人ずつタイミングをずらすか、父と母の分担をするかできると良いのですが。それが満たされると、このほっこりした「安心感」で子どもは寝ます。満足感と安心感。このが子どもを夢の世界へ誘うのです。

食後に「絵本タイム」でもいいのですが、1冊とか2冊とか約束してやるほうがいいでしょう。だらだらと何冊も読んでいると絵本をとりに行ったり活発な活動になってしまい、また覚醒してしまいがちです。絵本はできればベッドではなくリビングで。ベッドに絵本を持ち込むと「眠る」ことと他のことがセットになってしまうので、寝ることはそれだけにして。乳児のころから本当は授乳と睡眠も分けたほうがいいのですが、一般に、日本の保健師さんの指導はそこがルーズです。寝るのとセットにしたいのは「だらだらタイム」「ほっこりタイム」の方です。

そして寝るときは「真っ暗」にします。赤ちゃんも加湿器やエアコンのスイッチランプでさえ、見つめてしまいます。それもマスキングしてかくしましょう。幼児になれは薄暗くても大丈夫かもしれません。子どもが寝入ったらダウンライトをつけてもいいです。

このようなことがこれまで成功した事例から私が大事だなと思っているポイントです。当てはまりそうなところがあったらぜひ有効活用してみてください。

なお、来月1月12日(金)は保育園での夕食会を計画しているのですが、多くの方がご参加の意向です。これを機に帰宅後から睡眠までの時間の使い方をチェックしてみませんか?

令和5年度 睡眠講座「赤ちゃんねんね」下半期

2023/09/22

令和5年度の睡眠講座

下半期の日程が少し変更になっています。

11月はいずれも土曜日になりました。

いずれも午前10時から11時までの1時間。無料

全てリモート(ZOOM)で参加できます。

参加されたい方は、以下までメールをください。

招待メールを送ります。

c.seiga@chiyodaseiga.ed.jp

1 5月12日
2 5月26日
3 6月9日
4 6月23日
5 7月21日
6 8月22日
7 9月15日
8 9月30日
9 10月10日
10 10月27日
11 11月11日
12 11月18日
13 12月12日
14 1月12日
15 1月23日
16 2月9日
17 2月20日
18 3月8日

子どもの心が満たされて安心して眠ること

2023/08/23

昨日22日は8月の睡眠講座「赤ちゃんぐっすりねんねのコツ」があったのですが、私が担当している「お手伝い保育」との同時進行でした。この睡眠講座は、誰でも参加できる無料のZOOM講座で、子育て中の方、これから子育てが始まるかた、保育関係者の方など、本当に多くの人に聞いてもらいたい内容です。

その内容の中に、子どもは疲れて寝るだけではなく「安心と満足で寝る」というキーワードが出てきます。心が満たされて、また安心できるから、すやすやと眠りにつくことができるという話なのですが、保育園の午睡もそうありたいと思っています。その様子がちょうど、昨日の「ちっち・ぐんぐん」のブログに描かれていましたね。

お昼ご飯が済んで、子ども同士で戯れあって遊び、安心毛布を介した心の交流があり、外を眺めたりするのんびりした時間が流れていました。まさにくつろぎの時間。

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午睡前に、お友だちとふれあい、心も満たされた Sくんは、その後すぐにお布団に横になって、スーッと眠りに入っていきました。

お腹いっぱいになって、お友だちや大人と触れ合って、 心も身体も満たされて…それぞれの子が “心地よく眠りにつく” ための過ごし方や環境も大切にしていきたいです。

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子どもたちにとって「心が満足する」こと「心が安心すること」の姿を思い浮かべると、私たち大人も幸せになりますね。

「これぐらいなら、まあいいか」が要注意

2023/06/24

6月23日は第4回目の睡眠講座でした。参加者は2組。おひと方はご兄弟がいる場合の「ねんねのこつ」の話にもなり、それは結構な知恵が必要なことがわかってきます。一人だけならできることも、二人目になると難しい場面が出てきます。お互いに影響しあうこともあります。

運動と健康はたいていセットなので、そこにタイミングや時刻という、いつ何をやるかという生活リズムが付いて回ります。地球は自転している、どうしても24時間というサイクルと切り離せないんですよね。朝昼晩、それぞれに体内で働いているものが環境と相互作用しているので。朝日をあびて食べて体を動かしてから始まる一日の生活。夕方から眠るまでの光と安心や満足の心理状態との関係。夕食やお風呂、体温の変化。ぜんぶがつながっている。

でも、いろいろあっても、最終的にみつかる習慣はできてしまえばシンプル極まりないことなのですが、それがちょっとずつ、ずれていくのでしたね。睡眠サイクルは地球の自転より3分ぐらい遅れています。「遅れる」ということは、放っておくと朝寝坊しやすいし、夜更かししやすいということ。この毎日のズレは、積み重なると大きい。そこで毎朝、リセットしているんでしたね。

毎回、睡眠睡眠講座をやっていて思うのは「これぐらいはみんなやっているから大丈夫だよね」が、じつば身体(脳ももちろんふくまれますが)に合ってない、ということ。それがどれくらい影響するのかというと、生活習慣病と同じくらいと考えていいんじゃないだろうか。もう少し「はっ!」としてほしいのですが、怪我や虐待とちがって、ヒヤッとしたりハッとしたりしないから、生活リズムからくるダメージの大きさを表す何かが必要かもしれませんね。たとえば睡眠サイクルの乱れを表すハインリッヒの法則のようなもの。

話は脱線しますが、学生たちの居眠り、社会人の電車の中の居眠り、海外の人たちからはどう見えているのだろう? 何かの病気か何かに見えているかも?そんな話もどこかで聞きました。先日ある小学校の授業を参観しましたが、午後1時からでしたが、眠そうな子いますね。4年生でしたけど。でもタブレットやノートなどを使い、前に出てきて説明したりしているので、まだいいのでしょうね。今の大学生にノートをとらせない授業をやってしまうと、午後の時間は難しいかもしれませんね。

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