屋上で育てていたキュウリの収穫が昨日から始まっています。
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そして今日は、その収穫の体験が、運動遊びになっていました。
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このネットや壁にぶら下がっている子どもたちがキュウリです。
収穫されると、寝転がって、お友達がわらべうたを歌って、料理して食べます。
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♪ キュウリができた キュウリができた キュウリができた さあ食べよ
♪ 塩ふって パパパ 塩ふって パパパ 塩ふって パパパ パパパのパ
♪ 板ずり キュッキュキュ 板ずり キュッキュキュ 板ずり キュッキュキュ キュッキュキュキュ
♪ トントン 切ってね トントン 切ってね トントン 切ってね
「いただきます」
(と言って、食べる真似をするが、くすぐったくて楽しい)
この遊び、とても優れていて、いろいろと効果満点なんです。
まず、一つはなりきり遊びなので、とにかく子どもがやりたがります。
どうしてこんなに子どもは模倣が好きなのか、謎ですね。
生き物としての人類の大いなる謎です。
これまでも、お楽しみ会の時に、模倣遊びについては散々お伝えしてきましたが、やっぱり謎です。
そして、なんと言ってもスキンシップが効果テキメン! 何に?というと
子どもたちの性格が落ち着いて、優しくなるんです。
イライラしやすい、落ち着きがない、といった気質が落ち着いて、フレンドリーになっていきます。
家でも抱っこしたり、頭を撫でてあげたり、スキンシップはたくさんとってくださいね。
ふれあいは人間関係を作っていく基本中の基本作法ですから。
そして、もう一つ、再現された遊びの中で、身体が心と一緒に嬉しいと感じる遊びだということです。
感触遊びのメリットと同じです。子どもは身体と心がくっついているので、一緒に躍動するといいのです。
身体と心を分けるような、頭で考えさせて、お行儀のいいことをさせていくと、心と体が分離してしまい、支障をきたすことが多いことは昔から言われています。想像力豊かな生命力が乏しくなって、こじんまりとした、聞き分けのいいお子さんになっていきます。クリエーティブなことができなくなるでしょう。
一方で、自由遊びの中で、自由に心と体を躍動させていくものは、子どもの発想を豊かにしていきます。自身の身体の反応が「心地よさ」として心に響いて返ってくるのですから、なりきり遊び自体がアート活動になっているのです。
アートというのは、世界の再現なのですが、この場合、自身の身体がキュウリという世界を再現していて、その表現の楽しさを心が味わっているのです。
意図して何かを表したら、あるいは結果的に表されたものを意識したら、いずれもその表現されたものはアートと言えるのですが、今日はその典型的な遊びが運動ゾーンで展開されていました。実に楽しそうでした。
余談ですが、こんな栽培、収穫、調理、見立て遊びという一連の活動は、ここまでが食育で、ここからが運動で、ここからがアート活動で、と言った風に分けることなんてできません。