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保育アーカイブ

利他性が発揮されている毎日

2021/04/14

今週4月12日(月)から、東京でコロナ感染の蔓延防止対策が始まったわけですが、「春に三日の晴れなし」と言われるように、春は意外とカラリと腫れた日が少ないもの。ちょっとでも晴れていたら「外遊び」を取り入れたいと考えています。今日14日は雨だったので、室内やベランダでの様子がクラスブログで紹介されています。

そこで見られる姿は、面白いことに子どもたちが元々もっている「利他性」が発揮されていることです。利他的という言葉はちょっと難しい言い回しですが、「利己的」の反対です。自分にとっては直接メリットがなく他人のために役立つような行為です。そうした「態度」は、お手伝いをやりたがる、率先して掃除や片付けを手伝う、お友達の気持ちに気づいて優しく接する、楽しそうな遊びをお友達にも伝える・・・そうした姿の中に見出されます。

千代田せいが保育園の保育が何を目指しているのかというと、色々な言い方ができるのですが、子どもの育ちゆく姿としては「保育目標」というものがあります。学校だったら教室の前に額縁に入れて掲げてある「教育目標」と同じ位置付けのものです。保育園も幼稚園も学校も、それは子どもを主語に書かれています。例えば和泉小学校は「人にやさしく 自分につよく 明るく 元気な 和泉の子」です。省略してありますが、主語が「子どもは」になっているでしょ。社会性、克己心、内面性、健康などの要素が盛り込まれていますね。注目して欲しいのは、トップに「人にやさしく」と利他性を含む人間性が掲げられているということです。

千代田せいが保育園の場合は「自分らしく、意欲的で、思いやりのある子ども」です。思いやりというのは、他人への「共感」の育ちがベースになるのですが、その育ちの基盤は持って生まれたもの(つまり教えて学んだものではなく、生得的に持って生まれるもの)と言われる模倣の力です。じっと見て真似をするという力が、相手の心の動きを想像しながらなぞるようにイミテーションできる力のことです。

したがって、心をなぞりたい!、一緒になりたい!と愛着を持てる対象がそばにいなければ、模倣する対象をもてませんし、共感体験が生じません。ちっちやぐんぐんやにこにこの頃から、その体験を積み重ねていく中で、他人への信頼感を獲得しながら、言葉も獲得し、やさしさを育て、思いやりという心の姿勢を形作ることができるようになっていくのです。この育ちのまとまりを利他性の発達と言います。SDGsなど持続可能な社会を実現できるかどうかは、保育のテーマとして捉えなおせば、この心の姿勢を育てることに他ならないのです。

それぞれの「どろんこ」見つかったかな?

2021/04/12

1週間前の4月5日の月曜日と、今日12日の月曜日では、たった1週間の違いなのに、子どもたちの慣れ具合、落ち着き具合が全く違います。

1階の「ちっち」は牧野先生の膝の上でUKさんが美味しそうに朝のお煎餅を食べていましたし、「ぐんぐん」はエプロンをテーブルに並べたり、おしぼりタオルが誰のものかを早速覚えていたり、まだ朝9時台ですが泣く子がもういませんでした。

同じ頃、2階の「にこにこ」は、室内のままごと遊びやベランダでの運動歌遊びに夢中になっていました。

さらに3階の「わらす」は、将棋を指している年長すいすいさん、140ピースのパズルに挑戦中の年中らんらんさん、ぬりえに没頭中のわいわいさんと、びっくりするほど静かでした。

先週7日(水)に、子どもたちと先生とで「入園・進級を祝う会」を開いたのですが(その模様は「行事」にアップしました)、子どもたちそれぞれの「落ち着く居場所」を見つけて欲しいという願いを込めて絵本『どろんここぶた』を読んであげたのですが、子どもたちがそれぞれの「どろんこ」が見つかっているように見えました。安心して過ごせる場所があるからこそ、そこから、それぞれの冒険や探検や挑戦が始まっていることでしょう。

藤森平司の保護者講演会

2021/04/10

2年ぶりに開かれた藤森統括園長による保護者向け講演会。昨年は緊急事態宣言のために開催できませんでしたが、今年は感染対策をしながら、保育園の会場に4家庭、ZOOMで10家庭の皆さんに参加いただき、開催することができました。ありがとうございました。今日の藤森先生の話は「これからの時代に必要な子育て」に関するものでした。具体的には目指したい子ども像に始まり、これからの不確かな時代を生きていくために必要とされるスキル、良い学びが起きる条件とは何か、そして今後必要とされるであろう6つのキーワードについての詳しい解説でした。なかでも「実行能力」と言われる自分の感情と行動をコントロールする力がとても大切であるという話でした。この実行能力とは発達科学で言われる言葉ですが、これまで哲学や社会学では「自由意志」として語られてきた生きる力と同じです。

これらの力がどこで、どのように身につくのかというと、少子社会の中では家庭では難しく、子どもの集団のある保育園がその機会になります。これからの時代に必要な力が、家庭や地域では育ちにくいというのは皮肉なことですが、それには理由があります。それは人類は協力しあう能力があったから現在まで進化の過程で生き延びてきたと考えられているからです。その能力を整理すると、人と協力したり、コミュニケーションをとったり、物事をしっかり考えたり、関連する要素を組み合わせて創造したり、挫けずにやり通したりする力が含まれます。

これらの力は、持って生まれたもので決まるのではなく、スキルですから習得できるものです。従って学び続ける力が必要になるのですが、習得には「ラーニングピラミッド」という階層があり、学んだことをしっかり身につけるためには、グループ討議、自ら体験する、他人に教えるという「アクティブラーニング」が不可欠です。このような学びがすでに乳児の「模倣学習」の中に見られることを、エピソード動画で解説していただきました。

にこにこ組保護者会

2021/04/09

今日は2歳児クラス「にこにこ組」の保護者会でした。この年齢のポイントは「自立」です。生活と遊びのそれぞれに「自立の姿」があります。生活を分類すると、食事、睡眠、排泄、衣服の着脱、清潔、お支度などがあります。それぞれについて、自立のイメージを持ってもらうと、無理しないで一歩一歩前に進めることができます。たとえば、食事は「自分の好みと適量がわかり、だいたい食べこぼさずに、食具を使えるようになる」といった自立の姿です。

1年前の1歳代の育ちの姿、今の姿、そして一年後の姿へと、自立の姿がどのように変わっていくのか、それをイメージできればあわてることも少なくて済むかもかもしれません。ただ、その筋道は一人ひとり異なるので、平均的な姿と比べない方がいいでしょう。平均的な子どもなど、この世に1人もいないのですから。子ども自らの確かな歩みを支えていくために、焦らず、おおらかに待つうちに、いつのまにか自立しているでしょう。それを信じてあげてください。

新年度最初の春の保護者会は今日で終わりましたが、それぞれの保護者会で共有したことを、毎日の生活に生かしていきましょう。保護者会で使った資料は、ホームページのパスワードが必要な「行事結果」に入れておきますので、ご覧ください。

朝日と運動がセロトニンを増やし夜の睡眠の質を高める

2021/04/08

今年度初めて、朝の運動タイムの担当をしました。新わいわいさんが伸び伸びと体を動かしています。ネットを2段階にしているだけですが、首を入れてから肩を抜き、お尻も持ち上げて、全身がネットの上側へ入っていく流れを見ていると、「あれ、いつの間にこんなに上手になったんだろう」って、びっくり。その動作の中だけでも、関節を動かし力を入れる方向が体の体幹を支える内筋に「効いているだろうな」と思えます。いっぱい使われている筋肉は、いわゆる身のこなしの滑らかさや姿勢の良さに必ず結びつきますから、これは身体にとっての宝物です。本人は「高い方に登れたよ」と嬉そう。

しかもクライミングも中程まで登ってしまいます。トランポリンも楽しそうです。1、2、3と数えてながら跳び、・・58、59、40、41・・と何度か40から59を繰り返して、ポイっとお友達と交代。とにかく笑顔が絶えません。いい朝の迎え方ですね。

朝7時までには起きて、朝日をしっかり浴びること。午前中にうっすらと汗をかくくらい運動すること。これでセロトニン全開です。このホルモンが高まるからこそ、それが睡眠ホルモンであるメラトニンの産生につながって、質のいい睡眠をもたらすのですから、朝日と朝運動は「金」です。この二つは良いことづくめです。

今日は永持伸子さんによる睡眠講座の研修をしました。「夜のテレビやスマホの光は身体への影響がとても大きいので、寝る2時間前には消して欲しい」という話に、私たち日本人は、あまり気にせずに、子どもに白い光を当て過ぎていることにもっと敏感にならないといけないと感じました。先日の「すいすい組の保護者会」で、テレビやゲームの見過ぎややり過ぎが話題になりましたが、その話とは別の次元で「白い光の悪影響」について、もっと勉強しないといけないようです。

ぐんぐん組保護者会

2021/04/07

1歳児のぐんぐん組の保護者会。この1年間で大切にしたいことは、人との心の交流と自発性ですが、それがどのようなことなのかを、具体的にイメージしてもらえたら嬉しいな、という会になりました。今日は美倉橋の公園で遊んできたのですが、その写真もみていただきました。

年間目標は次の2つです。

●「保育者や友だちとの関わりの中で、自分の気持ちを表現したり、相手の気持ちに目を向けたりしながら、関わりを深めていく。」

●「「自分で」「やってみたい」気持ちを大切にしてもらいながら、身のまわりの様々なことに意欲的に挑戦していく。」

人と関わる中で育つ相互の安心感と信頼感に支えられながら、自分でやってみたいという意欲が十分に満たされていくような生活。その世界に大人があまり介入せずに、温かく見守っていくこと。その中で育ちゆくものを、一緒に確認してゆけたら嬉しいですね。

2歳になるのが4月から9月までの半年間に集中しているクラスです。それだけに乳児から幼児への過渡期のテーマが早く現れてくるクラスになります。そこでちょっと早めに「イヤイヤ期の傾向と対策」をお伝えしました。イヤイヤは内面から突き動かされる衝動にも似て、子ども本人にしても、そのエネルギーの使い方、湧き出る気持ちに戸惑っているはず。どうしてそんな現象が、この時期に起きるのか、故岡本夏木先生の「しつけ論」をたよりに、考えてみました。

しつけは、子どもの生の欲求と社会的規範が葛藤をうんでいる場面です。また、それはシーソーのように揺れ動く中で、社会規範を身に付くための、長い練習の時期でもあります。その荒波の社会の中へ、果敢にも漕ぎ出していく赤ちゃんたちを、心から応援してあげましょう。それいけ、ベイビー。自分の力で感じ、気づき、わかり、できることを繰り返しながら、豊かな心情が育ちます。そこから心の姿勢が形成されていくでしょう。まっすぐな心が社会と出会い、そのぶつかっている心の音が「イヤイヤ」なのかもしれません。イヤイヤ期は「自分づくり第一期」でもあります。

 

 

すいすい組保護者会

2021/04/06

年長組すいすい組の保護者会。この1年間の子どもが見せてくれる特徴や、すいすいならではの活動を少し紹介しました。今は多少「ロストすいすい」感情が残っている子もいますが、だんだんと「新しいわらす」の集団の中で、新しいわくわく感を感じるようになってきています。年齢や発達に差がある大きな兄弟関係のような「わらす組」の中で、年長としての張り切り感が伝わってきます。この前ですが、ちょっと褒めたら「だって、もうすいすいなんだから」と言われ、(お、そうきたか!)「あ、そうだよね、さすがだね」とちょっとタジタジでした。うちに秘めた進級の嬉しさや誇らしさが、そんな時、顔を出してます。

年長さんになると、お手伝い保育とか、お泊まり会とかお芋掘りなどがあって、きっとあっという間に過ぎていきそう。そうこうしているうちに、もうすぐ小学生だね、という時期がくるでしょうから、あまり先取りしないで今の時期にしかできないことに熱中したり楽しんだりしていきたいものです。この1年は、本当にびっくりするくらい「しっかり者」になっていきます。おう、そうきたか!!が当たり前の一年になっていくことでしょう。

3歳ぐらいから、自分がやってみたいことの中に、お手伝いや役立つことをとてもやりたがるようになっていきます。この進級の時期は、それまで「見ていた立場」から「やっていい立場」に変わるので、それが一気に現れているように感じます。園児たちはこの2年間の生活を、他人から言われるでもなく、自分たちからやり始めているようです。明日の「入園進級を祝う会」で、「それが先生は嬉しいよ」と伝えるつもりです。今日の保護者会では、すいすいさんのそんな姿の写真をスライドショーで見てもらいました。これも頼もしくなってきたすいすいの年度始めの姿です。

最後の20分程度、7名のご家庭と一緒に懇談会の時間を持ちました。出てきたテーマはタブレット端末やゲームなどのやり過ぎの問題。どの程度がいいのかという線引きや、何がどう子どもに影響するのか、はっきりしていないテーマなので結論は出ませんでしたが、ちょっと気になるテーマとして「継続審議」にしていこうと思いました。情報があったらその都度、お知らせします。

さびしさと安堵と楽しさと

2021/04/05

◆ 淋しくなって、またホッとして・・

今日は月曜日。土日を親子で過ごした後の月曜日は、入園したばかりのちっち組の赤ちゃんにとっては、ちょっと淋しい気持ちになって、泣いてしまうこともあります。それはそうです。そんなに簡単にお母さんやお父さんに代わりにはなりませんよね。きっと日本全国の3万近い保育園で、今日は赤ちゃんにとって、ちょっとした試練の1日だったことでしょう。約90万人いる日本の0歳児のうち、約16%の15万人が保育園に入園したんですから。

でも、お迎えにきたお母さんやお父さん、おばあちゃんの顔を見て、ホッとして笑って、気を取り直してくれて、先生に「ばいばい」してくれました。私たちは「また明日ね」の気持ちなんですが、果たして本人は?どうかしらん?

「先週はママ(パパ)と一緒だったじゃん。なんで、いなくなっちゃうの。金曜日もそうだったよね。あんまり気づかなかったけどさ。保育園って、せっかく楽しそうなところだなあ、って気に入っていたのに。嫌だよ、置いていかないでよ。・・でもまあ、気になっている子もいるから、明日また連れてきてね。いや、別に嫌じゃないのよ、保育園は。でもね、ママがいなくなるのは、やだ! それは別の話だからさ・・ね、お願い」

こんな感じかな? ま、明日また元気にいっぱい遊びましょう。あんまり泣くと、ママも困るから、楽しく遊んでお迎え待とうね。

ぐんぐん組やにこにこ組の様子はどうだったでしょうか。ブログでは、遊んでいる様子や優しく慰めてもらっているやり取りが報告されています。子どもが持っている優しさが、思いやりのある行動となっていくために、こんなにも「心が動かされていく経験」というプロセスが積み重なって、育んでいくんだなあと、感じさせられます。ちっち、ぐんぐん、そしてにこにこへと成長してきた子どもたち。これからが楽しみです。

らんらん組保護者会

2021/04/05

◆らんらん組の保護者会を終えて

らんらん組の正式名称をご存知ですか?と言う質問には、予想通り(!)、ほとんどの保護者の方が「ぽかん?」とされていました。正解は「みんな なかよく らんらん組」です。お友達との仲の良さが、いろんなところで見られるのが年中さんの特徴なんです。そんな話から、子ども同士の関わりが、どのように心を育んでいくのか、という話をさせてもらいました。植物の生長が土壌の栄養と日光と水によって変わるように、人も持って生まれたものが、環境によって大きく変わります。心の発達の過程を踏まえると、満4歳になった子どもたちが、満5歳になっていく1年間は「社会的な心」の成長が著しい時期なのです。

今日お伝えしたことは、人の心の育ちの筋道です。0歳児の基本的信頼感の獲得から始まって、1〜2歳児から始まっている他律ではない自律を経て(基本的生活習慣を身につけていくプロセス)、それと伴奏するように自我の芽生えに伴うイヤイヤ期に見られるような自発性を発揮しながら、お手伝いなどの利他的行動を好む「自立心と協同性」の時代を経て、さらにしっかりとした道徳性や社会性を身につけてくまでの流れを、ごくごく簡単にスケッチしました。この話は、詳しくお伝えしたい子育ての秘訣が含まれる「発達の原理」なので、講演会を開いた方がいいかな、と今日話しながら感じました。詳しく聞きたいという方がいらしたら、いつでもやりますので、担任までお声かけください。

と言うわけで、幼児期の真ん中にある「らんらん」は、まさしく「自立心と協同性」の時代にいます。やってあげることが、楽しい時期に入っていきます。集団のある保育園生活の中で、案外、最ものんびりとできる1年かもしれませんよ。それだけに、何があったんだっけ?と終わってしまいがちな年中さんかもしれないので、見逃さないように、よーく、観察してみましょう。とても面白い成長を見せてくれる一年ですから。

こうした心を耕す体験は、保育園ならではのものです。全ての子どもにこの時代を過ごさせてあげたい。学年別のクラスや学校的空間では、自由遊びの中での子ども同士が織りなす体験は生まれにくいのです。ああ、もったいない。子どもたちもまた自然の一部であり、そこには、その奥深い「子ども社会」が生まれています。もし、そこに大人の指図が過剰に割り込んでしまうと、微妙なバランスで成り立っている自然の生態系が乱されてしまいます。それだけは避けてあげたい。本当にこの時代に必要な体験を保障してあげたい。それは不思議なことに、子ども同士の社会が、自分たちで作り上げていくものなのです。

自己紹介も楽しいものでした。ありがとうございました。お子さんの「よさ」をいっぱい見つけてあげてください。その数だけ、子どもは幸せになるでしょう。親御さんがいいなあ、と思っていることがきっと伸びていくんじゃないでしょうか。まるで新緑の芽が太陽を向くように。いいね、と認めてもらえることが最高の栄養になりながら。一緒にその一つ一つを愛しんでいきしょう。

 

 

わいわい組保護者会

2021/04/02

◆わいわい組の保護者会

3歳児クラスの「いつも元気なわいわい組」。夕方から保護者会がありました。新わいわいは定員10人に対して8人でのスタートとなりましたが、保護者会には6家庭の参加がありました。最初に私が昨日と今日の食事の様子の写真を見てもらいながら、すっかりと「わいらんすい」の仲間に溶け込んでいることをお伝えしました。また遊びへの集中度の高まりの例として、ごっこ遊びで服のボタンをつけるのに夢中のKKくんの動画を見てもらいました。3歳児クラスは、乳幼児期の前半と後半の境目です。その差をさほど感じさせないほど、スムーズな3歳児クラスのスタートになっています。

保育園では「一人ひとり」を大事にしているので、色々な「個人差」に対応できるようにしているのですが、2歳児クラスまでのそれと、3歳児クラスからのそれとでは、個人差の意味が変わってくることをお伝えしました。2歳児クラスまでの個人差は、どの子も通ってくる発達の差が個人差になるのですが(いつ、おむつが取れるか、いつ心地よく眠ることができるようになるか、など)、3歳児以降の個人差は、物事への興味や関心の差となって現れることが多くなります。

もう一つの特徴は、人間関係の広がりの中で、その体験の幅が広がることです。本格的な異年齢児保育の環境での生活が始まります。このことは、担任が「配膳でお茶をこぼした子へのお手伝い」動画で、関わり方の違いを説明しました。年長になるとこうなる、年中ぐらいだとこうなる、というわかりやすい場面でした。

自己紹介をしていただき、子どもの命名の由来をお聞きできたので、子どもの名前を呼ぶたびに、親御さんのお子さんへの「想い」を思い起こすことができます。心配した「見えない不安」は、3歳児クラスではあまりないようでした。

 

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