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保育アーカイブ

子どもの「その先」を一緒にみつけていく楽しさ

2024/10/08

たくさんある「どんぐり」が、今日は2歳児クラスで活躍していました。

日誌より「今日は、お部屋でドングリコース作りや自由遊びをしました。 どんぐりころころ♪♪♪ ころころ転がすことを繰り返したり、テープをつけて転がしてみたり、斜めにしてみたり色々と生まれてきていた子どもたちの思いつき。」

牛乳パックや、空き箱をつないで、おろがっていくどんぐり。あるいは、大きめの丸い筒を半分に切ったコースを、ころがしてみます。だんだん長くなって、傾斜があるので繋がると一方が高くなっていくのですが、どうやったら高くできるかの工夫が面白いです。そばにあった絵本を積み上げていくことに気づいたり。

先生の配慮はこんな風です。「今日は、廃材を使って大きなコース作りを楽しみました。テープのペタペタ。長く切ったり、貼ったり、並べたり、坂を作ったり」・・・

こんなとき、大人はつい「上手く転がるように、大人が必死になってしまうのですが、上手くいくようにするのではなくて、感じ取ったこと、気付いたことからやってみる声を大事にしていきました。」とあります。

先生が配慮しているのは「支え」や「提案」も、その子の見えている、あるいはみたいと思っている先を一緒に見つけていく感じでしょうか。「・・気づきや遊ぶ姿の中で、どこまで教えるのか、伝えるのか、子どもの見ている世界について見え方が一人一人違う事に面白さが沢山ありました。」先生もそれをみつけていく楽しさを感じている様です。

 

赤ちゃんたちは研究者

2024/10/05

今週のクラス別ドキュメンテーションを見直してみたら、外遊びがふえて春にやった同じ活動が復活しているのですが、前よりも変わっていることがあります。ダンゴムシをまた部屋で飼い始めた男の子たちは、以前の学びを活かしてすぐにおうちが完成しました。弱っているダンゴムシと元気なダンゴムシがいるそうで、その見分けがつくというのも大したものですが、土がない!と本当に泣きそうな顔で心配しています。

子どもの姿の目の付け所が変わってきた先生もいます。今年は子どもの「探究」する姿に着目しているからでしょう、子どものいろんな「気づき」に気づこうとしています。たとえば10月2日の個人別の日誌。

「Kちゃん(10ヶ月)は、日の光が差し込んでいるところまで探索にいくと、立ち止まって床を叩いていた。保育者も同じように手を当ててみると、他の場所よりあったかいことに気づく。温度の違いに気づいたのか、色の違いに気づいたのか、Kちゃんはどんなことに気づいて立ち止まったのか。子どもたちの気づきや発見に保育者もよく気がつき、感じていることを一緒に味わっていきたい。」

Nちゃん(13ヶ月)は背の高さにあったコンビカーを選んで探索を楽しんでいました。鏡のところまで行くと、ぶつかってしまい、どうしたら進めるのかな?と試行錯誤していました。

「コンビカーで鏡のところまで行くとぶつかって動かなくなってしまう。前に進めてみたり動かしてみたり、どうしたらいいのだろうと試行錯誤しながらやってみる中で、バックしたらいいのかもしれないということに気づき、バックして動かしていた。自分で試行錯誤するなかで、ものの性質について学んでいくため、物事にじっくりと関わる機会や時間を大切にしていきたい。」

昨日は朝急に雨がふったので室内散策に切り替えた時、「音」をテーマに、いろん部屋に楽器をずらりと出して置いて、好きなように関わらせてあげていました。

「園内探索の中で、楽器に親しむことができるように、探索先に様々な楽器を用意してみる。気になって手に取ってみて、触れてみたり、振ってみたりする中で、音が鳴り、その面白さを感じて、触れてみることを繰り返す姿があった。 3階ではお兄さんやお姉さんがハンドベルの演奏をしていて、その姿を見て同じように手にとって振ってみたり、触れると音が鳴ることに気がつき、様々なベルを鳴らしてみる姿があった。 探索先にさまざまな仕掛けを用意したりしながら、子どもの触れてみたい•関わってみたい気持ちを引き出していきたい。」

赤ちゃんたちが「まるで研究者のように」見えていたそうです。いや、先生たちも子どもたちに負けない研究者のようですよ。

赤ちゃんの探究の姿がこんなところに見られました(東京すくわく)

2024/10/01

これは今日の「ちっち」の日誌です。

「和泉公園では開放的な空間に、思わず芝生の上走り出す子どもたちの姿があった。広々とした開放的な戸外の空気に触れて、その環境により、子どもたちの「動きたい」という意欲が引き出されている。たっぷり探索しているうちに、様々な落ち葉を見つけ、触れてみたり、よく乾いた落ち葉では、そのパリパリとした音が面白いようで、ちぎってみることに意欲的な姿もあった。様々な種類の落ち葉、そして湿ったものや乾いたものなど、その質感やちぎる感覚が異なるので、様々な質感の落ち葉に触れながら、その違いを肌で感じたり、興味をもって関わってみたいという意欲を引き出していきたい。 Nちゃんはマンホールの窪みを発見し、手で窪みに触れる中をほじってみると、土が手につくということを発見していた。じっくりと関心をもったことに関わっていけるように、引き続き、連携して見守っていきたい。」

先生は赤ちゃんが「探究」していく方向性をよく感じ取っています。それはこの部分です。

「様々な種類の落ち葉、そして湿ったものや乾いたものなど、その質感やちぎる感覚が異なるので、様々な質感の落ち葉に触れながら、その違いを肌で感じたり、興味をもって関わってみたいという意欲を引き出していきたい。」

この赤ちゃん自身が「その違いを肌で感じたり」そして、質感や感覚の違いからくることも手伝って「興味をもって関わってみたいという意欲」を引き出していきたい。そう、そう。そこそこ、と思って読みました。

 

 

探究に必要な面白さのうまれるところ 

2024/10/01

(園だより10月号 巻頭言より)

お店屋さんや野球ごっこなど、造形的なごっこ遊びをみていると、子どもが環境を変化させているので、飽きることなく続く物語のようでもあります。次々と新しい面白さを探求しているかのように、遊びが展開しています。面白さという坂道があって、そこを遊びが転がっているかのよう。しかもその坂道も自分たちで作っているように見えます。もちろん3歳ならそれなりの、5歳ならそれなりの、なだらかだったり急峻だったり、でこぼこだったりするのですが、その兼ね合いが異なっているからこそ、遊びにも助走があったりピークがあったり、終息があったりします。

乳児の場合は「もっかい!」と1回じゃなく何度も言われます。何度も同じことを繰り返しやってみます。でもきっと、それは同じじゃないのでしょう。毎回やるたびに、なにか違う体験になっているからこそ「もっかい!」というのでしょうし、逆に同じ繰り返しに飽きたら、もう言わなくなるのでしょう。とすると「面白い!」と「もう飽きた!」の間に、体験は生じるでしょうか。面白そう!と思うということは、また自分の中にまだ十分に取り込まれていない未知の部分があるということでしょうし、もう十分取り込んだから、お腹いっぱいです!もうたくさん!ということなのでしょうか。

その時はそうかもしれませんが、またしばらくして同じことをすると、以前の「面白そう!」とやったときの記憶は薄れ、すでに分かっていることやできることがあって、一見同じことに見えることでも、新しく気づくことがあれば、「もっかい!」となるのでしょう。その違いは本人と環境の間の違いが「新しい面白さ」として立ち上がっているようなことだとすると、本人が変わった部分がそうさせていたり、同じように見える環境であっても、子どもの手が加わったことで、実は環境が変化しているからくる面白さなのかもしれません。

幼児になると、ごっこの道具を子どもが作り出しながらの遊びの場合は、そこに作り出す面白さも加わっていて、簡単にできるもから、かなり手の込んだものまでいろいろあります。そこに登場したものの数々も、十分に何かを取り入れてしまった後は、子どもたちは「もいいい」と片づけてしまいます。それをみると、宝物のように大事に作ったものも十分に遊びに使われてしまうと、まるで脱皮する動物の抜け殻をみるかのよう。子どもたちは目に見えないものを子どもたちは、身につけて次の世界へ進んでいます。

アキバ分室で睡眠講座「赤ちゃんねんね」

2024/09/30

今日9月2回目の睡眠講座「赤ちゃんねんね」は、保育園から最も近い「子育て広場」もある千代田区社会福祉協議会のアキバ分室で開きました。今年で3回目になります。広場に集う0歳から2歳ぐらいの親子向けに、睡眠衛生士の永持伸子さんがシンガポールからZOOMで話をしてくださいました。

最初に会場から「夜に何度か目が覚めてしまうので続けて寝るようになるには、どうしたらいいか」などの質問を受けて、その内容への解説も盛り込みながら、夜の睡眠の大切さや、親子共々ぐっすり眠れるためのコツを教えてもらいました。

私たちの睡眠は、生物としての根源的な基盤に根ざしています。1つのノウハウのように思えることも、その根拠をたどっていくと、人間の長い進化の中で、身に付けた必然性にたどり着くように感じます。

果物販売 10月9日 りんご&みかん 

2024/09/27

今回は「早生もの」の「りんご」と「みかん」です

早生ものは高いのですが、産地直送なのでこんなにお得な価格でご提供できます。

もちろん低農薬の安心・安全な果物です。

ご予約はコドモンのアンケートから。10月4日までにご予約ください。

昼間の食育活動では、旬の「しいたけ」をつかったピザをつくります。

お昼ご飯の副菜も、そのときに焼いて作ります。

「とうきょうすくわくプログラム」活動専用のアーカイブ作成

2024/09/25

東京都がはじめた園児の探究活動「とうきょうすくわくプログラム」に当園も参加しています。その取り組みの様子を、ホームページでまとめてみることができるようにしました。保育アーカイブに「東京すくわく」というカテゴリーを設けましたので、過去の実践や話し合いなどの経緯を時系列でみることができるようにしました。

(パソコン)

トップページ → 保護者の方へ → カテゴリー「東京すくわく」

(スマホ)

メニュー →  保護者の方へ 「保育アーカイブ」 →「東京すくわく」

 

東京都へは「ダンスによる身体の探究」、「野菜のおいしさの探究」そして「ものに関する制作的探究(仮題)」を提案しています。すでに春先から現在までおこなっている活動は、ダンスと野菜の味覚体験です。秋から冬にかけて、3つ目のアート的な制作遊びも探究してみます。

もちろん、子どもの「探究」は、これに限定しているものではありません。いろんな活動、いろんな遊びや生活の場面で起きているものです。ただ、それが起きるような経験のつながりを保育として行っているか?ということが大切なことで、ただ放っておいても自然におきるものではなく、そのための遊具や教具を環境として用意したり、そうした活動を計画したりすることが必要です。

来月の「親子運動遊びの会」の下見に和泉小へ

2024/09/24

昨日までの陽気とは打って変わって、朝夕の気温が25度ぐらいに急にさがって秋が突然やってきた感じですね。今日は散歩に出かけたり屋上で遊んだり、気持ちのいい外あそびもできました。

午前中はダンサーの青木尚哉さんにきていただき、これまでのダンスの振り返りと、親子運動遊びの会で行う内容を打ち合わせました。今年も乳児と幼児の2部制にして、親子でダンスや運動を楽します。

午後からは、その10月に予定している「親子運動遊びの会」で会場として使わせてもらう和泉小学校へ、アイグラン保育園東神田、岩本町ちとせ保育園の園長先生と3人で挨拶に伺いました。二つの園も私たちの前に和泉小で運動会があるので、一緒に打ち合わせです。

和泉小学校の運動会は今週末。校舎2階の窓に張り出された当日のプログラムが校庭から見えます。運動会まえの活気が学校から溢れている感じです。体育館をみせていただき、借りる備品をお願いし、ついで隣の和泉プラザの管理人の方々に当日の朝と前日の会場の利用時間を確認してきました。これで会場の手配は万全です。

時間があまったので、帰り道、これから神田ベアーズさんも含めて4園での交流を活発にするために、二つの園に寄りながら帰ってきました。こういう外歩きも、やっと気持ちのいい季節になってきました。

 

民生児童委員の方々が園児と交流

2024/09/19

今日は千代田区の民生児童委員の3名の方々がいらして園児との交流しました。6月、7月に続き今回で3回目です。来園していただくのは、保育園が託児施設ではなく幼児の教育施設でもあることを実感してもらうことです。3歳児以上は幼稚園と同じ教育施設であるということを知ってもらいたいということがあります。そのために、文部科学省が作ったYouTobe動画「遊びは学び 学びは遊び “やってみたいが学びの芽” 」という動画を見ていただきました。

サブタイトルは、「やってみたい」から始まる学びの芽(知識・技能や思考力等の基礎、学びに向かう力)の育成」です。みなさんもぜひ一度ごらんください。当園と似た環境の保育室が出てきて、子どもたちがいろんな探究をして遊んでいる様子を見ることができます。

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