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東京すくわく(保育アーカイブ)

赤ちゃんのからだで音や言葉が共鳴しあう

2024/10/10

ダンス遊びも回を重ねるごとに、その場にいる子どもも大人も「音とからだ」で「コミュニケーション・ダンス」を楽しむ感じになってきました。まだ話せない赤ちゃんたちが、わらべうたや手遊び歌を楽しむ姿をみていると「歌い、共鳴することば」が空間を満たしていると実感できます。

大人は子どもから発された言葉だけが「ことば」だと思いがちですが、子どもにとどている大人の言葉はたくさんあって、さらに歌やリズムや旋律にのった心地よい「声」が、こどもたちの体に染み入っていきながら、自然と揺れたり、手を振ったり、立ったり、歩き出したりとまるで「からだ」で歌っているかのようでした。

話せる子どもたちからは、「ひげじいさん」とか「かもつれっしゃ」とか次々と好きなこと、やりたいことを思いつくようで、ほかの子どもたちも「次はなんだろう」と待ち構えているかのようでした。すでに体も視線もそんな様子なのです。

 

ライブクッキングで3キロの椎茸のをペロリ!

2024/10/09

本当にびっくりしました。今日のお昼ご飯のときのことです。幼児組の子どもたち20人が3キロの「しいたけ」をペロリと平らげてしまったのです。一人当たり平均150グラムも食べた計算になります。個人差があるので、もっと食べた子もいます。しかも主食の「カレーうどん」と副菜の「つくねハンバーグ」に加えて、です。

子どもたちの目の前で椎茸のソテーが始まると、キッチンカウンターから匂いがダイニング中に漂います。ふつうは厨房でできた献立は、食べるエリアにある配膳台にもってきて並べるのですが、今日はカレーうどんなどが並ぶお鍋のとなりで、生の椎茸が焼かれていくのを見ながら、出来立ての椎茸を皿に盛ってもらったのです。そのライブ感がさらに食欲をそそります。名付けて「野菜のライブ・クッキング」です。

子どもたちが喜んで食べたもう一つの理由は、先月9月11日に行った「味覚の探究」で、いろんな「きのこ」を食べ比べて、その美味しさを知ったから、ということもあります。満足そうな子どもたちのたべっぷりをみながら、こんな調子で野菜好きの子どもたちになってくれたらいいな、と思いました。

赤ちゃんたちは研究者

2024/10/05

今週のクラス別ドキュメンテーションを見直してみたら、外遊びがふえて春にやった同じ活動が復活しているのですが、前よりも変わっていることがあります。ダンゴムシをまた部屋で飼い始めた男の子たちは、以前の学びを活かしてすぐにおうちが完成しました。弱っているダンゴムシと元気なダンゴムシがいるそうで、その見分けがつくというのも大したものですが、土がない!と本当に泣きそうな顔で心配しています。

子どもの姿の目の付け所が変わってきた先生もいます。今年は子どもの「探究」する姿に着目しているからでしょう、子どものいろんな「気づき」に気づこうとしています。たとえば10月2日の個人別の日誌。

「Kちゃん(10ヶ月)は、日の光が差し込んでいるところまで探索にいくと、立ち止まって床を叩いていた。保育者も同じように手を当ててみると、他の場所よりあったかいことに気づく。温度の違いに気づいたのか、色の違いに気づいたのか、Kちゃんはどんなことに気づいて立ち止まったのか。子どもたちの気づきや発見に保育者もよく気がつき、感じていることを一緒に味わっていきたい。」

Nちゃん(13ヶ月)は背の高さにあったコンビカーを選んで探索を楽しんでいました。鏡のところまで行くと、ぶつかってしまい、どうしたら進めるのかな?と試行錯誤していました。

「コンビカーで鏡のところまで行くとぶつかって動かなくなってしまう。前に進めてみたり動かしてみたり、どうしたらいいのだろうと試行錯誤しながらやってみる中で、バックしたらいいのかもしれないということに気づき、バックして動かしていた。自分で試行錯誤するなかで、ものの性質について学んでいくため、物事にじっくりと関わる機会や時間を大切にしていきたい。」

昨日は朝急に雨がふったので室内散策に切り替えた時、「音」をテーマに、いろん部屋に楽器をずらりと出して置いて、好きなように関わらせてあげていました。

「園内探索の中で、楽器に親しむことができるように、探索先に様々な楽器を用意してみる。気になって手に取ってみて、触れてみたり、振ってみたりする中で、音が鳴り、その面白さを感じて、触れてみることを繰り返す姿があった。 3階ではお兄さんやお姉さんがハンドベルの演奏をしていて、その姿を見て同じように手にとって振ってみたり、触れると音が鳴ることに気がつき、様々なベルを鳴らしてみる姿があった。 探索先にさまざまな仕掛けを用意したりしながら、子どもの触れてみたい•関わってみたい気持ちを引き出していきたい。」

赤ちゃんたちが「まるで研究者のように」見えていたそうです。いや、先生たちも子どもたちに負けない研究者のようですよ。

赤ちゃんの探究の姿がこんなところに見られました(東京すくわく)

2024/10/01

これは今日の「ちっち」の日誌です。

「和泉公園では開放的な空間に、思わず芝生の上走り出す子どもたちの姿があった。広々とした開放的な戸外の空気に触れて、その環境により、子どもたちの「動きたい」という意欲が引き出されている。たっぷり探索しているうちに、様々な落ち葉を見つけ、触れてみたり、よく乾いた落ち葉では、そのパリパリとした音が面白いようで、ちぎってみることに意欲的な姿もあった。様々な種類の落ち葉、そして湿ったものや乾いたものなど、その質感やちぎる感覚が異なるので、様々な質感の落ち葉に触れながら、その違いを肌で感じたり、興味をもって関わってみたいという意欲を引き出していきたい。 Nちゃんはマンホールの窪みを発見し、手で窪みに触れる中をほじってみると、土が手につくということを発見していた。じっくりと関心をもったことに関わっていけるように、引き続き、連携して見守っていきたい。」

先生は赤ちゃんが「探究」していく方向性をよく感じ取っています。それはこの部分です。

「様々な種類の落ち葉、そして湿ったものや乾いたものなど、その質感やちぎる感覚が異なるので、様々な質感の落ち葉に触れながら、その違いを肌で感じたり、興味をもって関わってみたいという意欲を引き出していきたい。」

この赤ちゃん自身が「その違いを肌で感じたり」そして、質感や感覚の違いからくることも手伝って「興味をもって関わってみたいという意欲」を引き出していきたい。そう、そう。そこそこ、と思って読みました。

 

 

探究に必要な面白さのうまれるところ 

2024/10/01

(園だより10月号 巻頭言より)

お店屋さんや野球ごっこなど、造形的なごっこ遊びをみていると、子どもが環境を変化させているので、飽きることなく続く物語のようでもあります。次々と新しい面白さを探求しているかのように、遊びが展開しています。面白さという坂道があって、そこを遊びが転がっているかのよう。しかもその坂道も自分たちで作っているように見えます。もちろん3歳ならそれなりの、5歳ならそれなりの、なだらかだったり急峻だったり、でこぼこだったりするのですが、その兼ね合いが異なっているからこそ、遊びにも助走があったりピークがあったり、終息があったりします。

乳児の場合は「もっかい!」と1回じゃなく何度も言われます。何度も同じことを繰り返しやってみます。でもきっと、それは同じじゃないのでしょう。毎回やるたびに、なにか違う体験になっているからこそ「もっかい!」というのでしょうし、逆に同じ繰り返しに飽きたら、もう言わなくなるのでしょう。とすると「面白い!」と「もう飽きた!」の間に、体験は生じるでしょうか。面白そう!と思うということは、また自分の中にまだ十分に取り込まれていない未知の部分があるということでしょうし、もう十分取り込んだから、お腹いっぱいです!もうたくさん!ということなのでしょうか。

その時はそうかもしれませんが、またしばらくして同じことをすると、以前の「面白そう!」とやったときの記憶は薄れ、すでに分かっていることやできることがあって、一見同じことに見えることでも、新しく気づくことがあれば、「もっかい!」となるのでしょう。その違いは本人と環境の間の違いが「新しい面白さ」として立ち上がっているようなことだとすると、本人が変わった部分がそうさせていたり、同じように見える環境であっても、子どもの手が加わったことで、実は環境が変化しているからくる面白さなのかもしれません。

幼児になると、ごっこの道具を子どもが作り出しながらの遊びの場合は、そこに作り出す面白さも加わっていて、簡単にできるもから、かなり手の込んだものまでいろいろあります。そこに登場したものの数々も、十分に何かを取り入れてしまった後は、子どもたちは「もいいい」と片づけてしまいます。それをみると、宝物のように大事に作ったものも十分に遊びに使われてしまうと、まるで脱皮する動物の抜け殻をみるかのよう。子どもたちは目に見えないものを子どもたちは、身につけて次の世界へ進んでいます。

果物販売 10月9日 りんご&みかん 

2024/09/27

今回は「早生もの」の「りんご」と「みかん」です

早生ものは高いのですが、産地直送なのでこんなにお得な価格でご提供できます。

もちろん低農薬の安心・安全な果物です。

ご予約はコドモンのアンケートから。10月4日までにご予約ください。

昼間の食育活動では、旬の「しいたけ」をつかったピザをつくります。

お昼ご飯の副菜も、そのときに焼いて作ります。

「とうきょうすくわくプログラム」活動専用のアーカイブ作成

2024/09/25

東京都がはじめた園児の探究活動「とうきょうすくわくプログラム」に当園も参加しています。その取り組みの様子を、ホームページでまとめてみることができるようにしました。保育アーカイブに「東京すくわく」というカテゴリーを設けましたので、過去の実践や話し合いなどの経緯を時系列でみることができるようにしました。

(パソコン)

トップページ → 保護者の方へ → カテゴリー「東京すくわく」

(スマホ)

メニュー →  保護者の方へ 「保育アーカイブ」 →「東京すくわく」

 

東京都へは「ダンスによる身体の探究」、「野菜のおいしさの探究」そして「ものに関する制作的探究(仮題)」を提案しています。すでに春先から現在までおこなっている活動は、ダンスと野菜の味覚体験です。秋から冬にかけて、3つ目のアート的な制作遊びも探究してみます。

もちろん、子どもの「探究」は、これに限定しているものではありません。いろんな活動、いろんな遊びや生活の場面で起きているものです。ただ、それが起きるような経験のつながりを保育として行っているか?ということが大切なことで、ただ放っておいても自然におきるものではなく、そのための遊具や教具を環境として用意したり、そうした活動を計画したりすることが必要です。

ダンスで偶然にみつかる「いい感じ」

2024/09/18

午前中はダンサーの芝田いづみさんと宮崎知佳さんがいらして、ちっち・ぐんぐんからわらすまで、順番にダンスを楽しみました。前回からさらに進展してきたダンス。何が「進展」してきているかというと、その場の子どもの状況に応じて内容が流動的に変化してく感じになってきました。

グーパー体操、トンネル、マネキンとデザイナー、やさしくタッチなどが「もっとこういうのを試してみたい」という感覚を広げてあげいく感じです。そこで偶然に瞬間に生まれる動きの面白さや素敵さに気を止めて、「そこそこ!」「いまの!」という気づきを味わっていく感じです。

身体が先にそれに気づき、心は跡付けていることがわかる、とでも言っていいのでしょうか。あるいは心も体も一緒に動いていることが実感できるということです。

<ちっち・ぐんぐん>

赤ちゃんたちとはダンスというより、手遊び歌で楽しく体を動かす、「お母さんと一緒」ならぬ「先生と一緒」という空気感で楽しみました。お馴染みの「からだだんだん」や「バスに乗ってゆられてる」が流れると、もうその気になって気持ちが動き出します。そこに、いづみさん・ちかさんも一緒に加わって、子どもの「あれやりたい」「これやりたい」を上手に拾っていただきながら、運動遊びが繋がっていきました。

【ダンスでは、音楽が流れると、楽しくて思わず体が動き出す子どもたち。馴染みのある触れ合い遊びやダンスでは、自らぴょんぴょん飛び跳ねてみたり、決めポーズを決めてみたり…触れ合いながらたっぷりと体を動かしまた。】(日誌)

【「ブーブー」というしょうたくんのリクエストに合わせて、バスに乗って♪ や、大型バスに乗ってます♪ はたらくくるまなどたくさんの曲でダンスや触れ合い遊びをたのしみました。 怪獣になってみたり、ちょうちょを探したり、お歌に合わせて体をたくさん動かして表現を楽しむすがたがたくさんみられました^^】(日誌)

<にこにこ>

輪になって座り、グーパー体操は足でやってみる。そこから「寝転がってもできるよ」と寝て足を広げたり窄めたり。そこから、こんどは腹ばいになって、手足を挙げると、お腹を支点にしてくるくる回ります。まるでスカイダイビングのような格好です。頬杖をついた格好でもグーとバーをやってみます。するとちょっと茶目で可愛いポーズにも。

【心から溢れ出てくる表現が盛んに繰り広げられた楽しい時間を過ごすことができました。写真からは伝わりづらい部分もあると思いますが、それぞれの参加の仕方でダンスを楽しんでいました。見ることも大切な表現、身体が動き出しやすい環境の影響もあるので、それぞれの子ども達が心から動き出す、歯車を自分で動かしていく、そんな機会をこれからも大切にしていきたいと考えています。】(日誌)

<わいわい>

トンネルを潜っていると、それが電車のレールに見立てられたのか、自分から寝転がってレールのように繋がっていくと、そこを足で跨いだトンネルが電車になって動いていきます。名前のない見立っぽい遊び。横なっているのが「線」のイメージなのか、その先に横たわって延長させたり、途切れているところを繋ごうとします。それが自然と輪になっていきました。

大人の「もっと大きくできる?」という声にそれを理解した子が広がろうとします。ごろごろしたり、うつ伏せで動く膝下の足を左右に動かしてみたり、床と寝そべった身体が転がったり、すべったりする接触感を感じつつ、自分からは周りの世界がいろいろ動いて面白いのでしょう。

【今日はAくんが2階に置いてあった楽器を見つけた所から、楽器を使いながら表現あそびをしました。Yちゃんはあまり参加せず、見ていることも多かったのですが、大人のマネキンを動すこと(デザイナー)は楽しんでやっていました。全体的にマネキンダンスが好きな子が多く、Aくん・Aくん・Hくんもマネキンやデザイナーに楽しんで取り組んでいました。】(日誌)

<らん・すい>

今回はじめてやってみたのは、床にマスキングテープで子どもたちが自由に線を貼り、できた線の模様の上を、いろんな姿勢で移動してみるというもの。線から外れないように、だいたいのところを歩いたり、細いところは爪先立ちになったり、ちょっと遠いおころは跨いだり、さらに遠くは跳んだり。あるいは足だけではなくて手もついて、足と一緒に移動させたり、あるいはカエルのように両足でピョーンと跳ねていたり。線と線が離れて遠いときは、そこを転がってみたりしました。

そのほか、マネキンもテンカウントで時間で区切らず、好きな形になるまで自由に動かしてみたり。野球のバッターのポーズができあがったりと、動かすデザイナーよりも動かされるマネキンとの共同作品になっていきました。

わらべ歌ダンス「お鬼さん何するの?」は、前回に続き、真似をするだけでありましたが、ダンサーの繰り出す、いろんな即興の形に、子どもたちは引き込まれていきました。体の動きには本当に無限であって、それぞれがいろいろな感情を引き出す体験ができました。

【今までにないマネキンの格好も見られるようになり、どんな格好に動かせるか、探究は深まります。野球のポーズも初登場しました。普段流行っている野球遊びと繋がっていきます】(日誌)

味見は「味わうこと」だった  〜おいしさの探究〜

2024/09/11

 

おいしさの探究を始めてみて、「味見をする」こと、「比較する」ことの大切さに気づきました。今日は秋の味覚キノコが登場。しいたけ、なめこ、まいたけの3種類。順番にソテーして食べてみると、そのおいしさの違いににこにこ組(2歳児クラス)の子どもたちがはっきりと気づきました。

「どれが1番おいしかった?」との問いかけに、しいたけ、とか、なめことか「はーい」と手が挙りました。どんな流れでどんな様子だったのかは、ドキュメンテーションをご覧ください。

食材を1つ選んで、じっくり観察したり、触ってみたり、千切って食べられる大きさに小さくしたり、目の前で火が通っていく様子を眺めた上で、味見をするように試食してみる。味見をするときに、まさしく味に注意が向くことがわかります。味見と言うのは、そういう役割があったのかと、当たり前のことに気づきます。

おいしいかどうか、自分が食べれそうかどうか、給食の時も味見をするのですが、1つの食材をしっかりと、どんな味か確かめるように味わうこと。普段の食事の中であまりやらないことですね。そういえば、子供の頃、晩御飯が始まる前に、サツマイモの天ぷらをつまようじで1個、食べたときのおいしい思い出が記憶に残っています。要するに、こういうことだったんですね。

赤ちゃんの探索活動の意味について〜とうきょうすくわく〜

2024/09/09

乳児の遊びの姿について、少し説明しておきたいと思います。ちっち組(0歳児)の赤ちゃんたちは、畳のところからとなりの部屋へ移動するだけでも、新しい空間をみつけて探索活動が楽しそうです。9月9日(月)のドキュメンテーションに、そんな様子が描かれています。

「隙間をみつけて・・・」「Kちゃん、探索が止まりません」

はいはいができるようになってきて、いろんな場所をみつけては、そこに行ったり、その空間に入り込んでみたりすることは、どんな経験になっているのでしょう。いくつかの観点から、次のようなことが言えそうです。

まずは好奇心が現れていますよね。あそこはどうなっているんだろう、ちょっと行ってみたい。環境からの呼びかけに応じているということでありながら、そうやって始まる姿には、そういう強い動機が感じられます。自分の体を自由に動かせることに喜びを感じ、探索活動が活発に行われています。この写真のように、柱と壁の隙という未知の空間に入り込むことは、新しい感覚を体験していることになり、新鮮で楽しいのでしょう。

Kちゃんの発達にとっては、認知的な発達を促します。この場所はどうなっているのかな?自分は入れるかな?ここを通るのに、どのように体を動かすといいんだろう? このように思っているかどうかはわかりませんが、空間と自分とのかかわ方の試行錯誤を通して、因果関係の理解や自己調整力と呼んでいいものが培われいくことになるでしょう。

広い場所から隙間やトンネル、カーテンの陰など狭い空間に身を置くことで、壁やトンネルや布がすぐ目の前にある感覚を感じたり、たとえば、それは圧迫感とか、こちらとあちら、明暗のあるその先に開けている空間とか、自分が動くことで変化する視野の面白さとか、形や色彩が次々と変化するものの世界の刺激を感じているはずです。その変化の中に身を置くことで、自分から動くことで違って見えてくる景色が面白いのでしょう。それは大人が散歩して景色を楽しんだり、車でドライブを楽しむ感覚に近いかもしれません。

自分から何かを期待してやってみて、新しい世界に出会うことは、自主性の発揮を繰り返すことであり、それで自分が体験することは、自分で引き起こしたことから来ることに着目するなら自己効力感といっていいものを養っているといいかえることができるのでしょう。さらに、何かの期待からやってみて、やった!という印象や喜びを感じたり、達成感を感じるのかもしれません。それは成功体験にも似た自信を得ることにつながるでしょう。

また、その様子を近くにいる親が先生が笑顔で待っていてくれたりすると、一緒に楽しみを分かち合っている感じ、通じ合っている感じがしてきて、それを伝えたい、また見ていてほしい、見守っていて欲しいという関係が生まれていくように思えます。

赤ちゃんにとって、部屋や廊下や別の階など、いってみたいな、と思ってやり始める探索行動には、本人にとっては自分の世界が広がって、そこでさまざまなものや人との関わりと発見が生まれる面白い出来事になっているのでしょうね。

 

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