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園長の日記

「あきばえ」は、焼きリンゴを「おやつ」にお試しあれ

2024/10/11

9日に提供した果物はいかがでしたか?

この「秋映」(あきばえ)というりんごは、長野市の「赤沼」で徳永さんが栽培しているもの。赤沼は100年続くりんごの名産地です。収穫まで葉を残すことによって、糖度が上がり、甘みが増すといわれる「葉とらずりんご」です。お迎えの時の試食では、この糖度の高い「あきばえ」を焼いて「焼きリンゴ」にして食べていただきましたが、甘さがが増して美味しかったですね。

保育園の食事では、食べ物を喉に詰まらせやすいものは避けています。こんにゃくとか、ミニトマトなども提供しにくくなりました。でも火を通して柔らかくしたりして、窒息や誤嚥をふせぐ工夫をしています。焼いて柔らかくすると、ジャムづぐりの一歩手前のようになって、そうしたリスクも避けることができますね。

おやつの代わりにためしてみてはいかがでしょうか。

ライブクッキングで3キロの椎茸のをペロリ!

2024/10/09

本当にびっくりしました。今日のお昼ご飯のときのことです。幼児組の子どもたち20人が3キロの「しいたけ」をペロリと平らげてしまったのです。一人当たり平均150グラムも食べた計算になります。個人差があるので、もっと食べた子もいます。しかも主食の「カレーうどん」と副菜の「つくねハンバーグ」に加えて、です。

子どもたちの目の前で椎茸のソテーが始まると、キッチンカウンターから匂いがダイニング中に漂います。ふつうは厨房でできた献立は、食べるエリアにある配膳台にもってきて並べるのですが、今日はカレーうどんなどが並ぶお鍋のとなりで、生の椎茸が焼かれていくのを見ながら、出来立ての椎茸を皿に盛ってもらったのです。そのライブ感がさらに食欲をそそります。名付けて「野菜のライブ・クッキング」です。

子どもたちが喜んで食べたもう一つの理由は、先月9月11日に行った「味覚の探究」で、いろんな「きのこ」を食べ比べて、その美味しさを知ったから、ということもあります。満足そうな子どもたちのたべっぷりをみながら、こんな調子で野菜好きの子どもたちになってくれたらいいな、と思いました。

果物販売 10月9日 りんご&みかん 

2024/09/27

今回は「早生もの」の「りんご」と「みかん」です

早生ものは高いのですが、産地直送なのでこんなにお得な価格でご提供できます。

もちろん低農薬の安心・安全な果物です。

ご予約はコドモンのアンケートから。10月4日までにご予約ください。

昼間の食育活動では、旬の「しいたけ」をつかったピザをつくります。

お昼ご飯の副菜も、そのときに焼いて作ります。

にこにこ組でも始まったセミバイキング

2024/09/10

いっぱい?それとも、ちょっと?

どっちがいいかなぁ?と自分が食べれそうな量をよそってもらうセミ・バイキング。

【・・にこにこ組でも食事のセミバイキングを始めています。今まではそれぞれの食事を運んでいたのですが、「いっぱいにする?」「ちょっとにする?」と大人とやりとりをしながらもらっています。

はじめは、運ぶ子ともらいに行く子が重なってしまうこともありました。日々やってみる中で、子ども達の方から足跡のある場所で並んで待っていたり、こぼれてしまったりという経験をしながら一つずつ食事の流れが身についてきているようです】

このセミ・バイキングと言う方法は、八王子のせいがの森保育園時代に、東京都の管理栄養士の方が見学に来られて「この方法は偏食予防の利にかなっています、東京都で広げたい」とおっしゃったのが始まり。東京都知事賞を受賞しています。一人ひとりの食べる量は発達や好みで変わります。年齢で同じ量を配膳しても、実際に食べれるかどうかは別問題。食べてみようかなと言う気持ちになるのが大事なのですが、食べず嫌いを増やしたくもありません。

酸っぱいものは腐敗、苦いものは毒。子供の味覚は生まれながらそうできています。だからトマトやピーマンは苦手です。甘いものや旨味のあるものは栄養になるからおいしいと感じます。味覚がそういう風にできているのです。従って、おいしいと感じる料理や提供の仕方が大前提。見かけや先入観で嫌う時は、味見をしたり、ちょっとだけと言うのがうまくいくこともあります。その次に量の問題が来ます。いっぱいちょっとです。

おいしい、と言う経験がまた食べようと言う気持ちを見ます。食べれたピカピカと言う達成感が、また食べようと言う意欲を育てます。我慢して無理して食べた「えらいね」と言う食べさせ方は、それを嫌いにさせます。また、前向きな気持ちも育ちません。食べたと言う結果は、同じでも、意欲や食に向かう姿勢が180度違ってくるからです。

 

 

9月9日昼食

2024/09/10

ごはん

鶏の塩麹やき

切り干し大根の煮物

小松菜の味噌汁🥬

キウイ

麦茶

保育園が「美味しさ」を追求しにくい別の理由?〜とうきょうすくわく〜

2024/09/04

食べ物が「おいしい」というとき、美味しいと書くなら、味にも「美」を感じるということなのでしょう。その場合の「美」はとても広い意味であり「よい」という意味に近いのかもしれません。そう考えると保育の方向にも「よさ」があるので(というよりも人間はなぜかわからないけれども「よさ」を追求しているので)、美味しさを求めるということも大いにあっていいことでしょう。

というようなことを考えていた時に、先日9月2日に、大妻女子短大の栄養学の先生がいらして、次のようなことを話されます。その短大から実習生を受け入れているからです。(写真)

・美味しい給食づくりを目指しているのに、実際は栄養とメニューの工夫ということにどうしても力点がいきます。

・それはそれで大事なことなのですが、作るところまでで、実際にどう食べているか、どう食べてもらいたいか、そのためにはどうしたらいいか、というところまではなかなか届かない。

そしてこうおっしゃいます。「保育所に栄養士の必置義務がないから、養成校も保育所での食事の提供のあり方を教える内容が乏しくなってしまう」ということもあるそうです。なるほど、そうかもしれないと思いました。2年間養成課程の中で、高齢者や介護施設や病院や企業の給食も学ばなければなりません。

確かに一方で、こんな話もあります。「栄養士と調理師の両方を採用するといいよ」という方もいるのです。その趣旨は、調理師の方が美味しい料理を作れるという意味です。

しかし、実際に採用した経験があるのですが、確かに腕はよくて、早く調理できて、盛りつけも上手だったりします。ただ、たまたまそうだったに過ぎないのですが、長く飲食業界での修行経験者なので、味付けは濃く、上下関係が厳しく「昭和作法」で仕事を部下に求めます。若い人はついていけませんでした。

そのケースに限らないのですが、21世紀生まれの人への育て方を昔の経験者は教わっていないので、採用後のリスキリングでは間に合いません。

というような話をしたのですが、上の話は誇張気味だとしても、似たような話を聞きます。

ちょっと話はそれますが、保育所の調理業務というのは、栄養計算も必須で保健所に提出しなければなりませんし、その上で献立を作成し、そして食材を選んで発注し、実際に毎日、基本的にその日の朝早くから調理業務(離乳食から幼児食、食物アレルギーの代替食、延長保育の夕食や捕食まで)があり、食中毒予防などの衛生推進も怠ることもできません。

このような業務の上に「喫食指導」や「食育」があるという現実があります。期待したい業務を広げていくと、かなり保育所ならではの専門業務があって、もしかすると、食育を担う保育者としての「調理員」のあり方を、ちゃんと検討しているところがない、ということかもしれません。しかるべき「調理員」の姿が、それぞれの保育園に任せっきりでいいのでしょうか?そんな疑問が頭をもたげてくるのでした。

「味の探究」が始まりました〜とうきょうすくわく〜

2024/08/30

8月30日(金)から、にこにこ組(2歳児クラス)で味の探究が始まりました。これは「東京すくわくプログラム」の一環としてやるものです。以下は東京都に提出する事業計画を作成するときに検討した内容になります。

・・・

乳幼児が「おいしさ(味)」を「探究する」ということの意味

1.はじめに

人は子どもも大人も食べ物を「おいしい」と感じている。確かに、その味覚の機能は身体に備わっている。しかし、いろんな食材があって、いろんな調理法があって、料理されたものを食べるときに、乳幼児の食の営みの中に、「おいしさを味わう」という体験が希薄かもしれない。なぜなら、例えば、カロリーや栄養のバランスには気を使ったり、完食するということを目指したり、なんでも食べられるようになることを目指したり、マナーよく食べたりすることは多いかもしれないが、果たして味の違いに気づいたり、おいしさというものを追求するような食の営みが大切にされているだろうか?

2.味に気づくことは発達するのか?

味覚は視力などの他の感覚機能と同じように、小さいうちに、年齢的な経過に伴って、微妙な味の違いに気づいていくようになるだろう。だとするなら、空腹を満たすための食事ではなくて、小さいうちから食べ物をじっくりと味わうという体験を積み重ねることで、「味わう」ということも発達していくのではないか。そんな仮説を立てみるのは見当はずれだろうか?

3.「おいしい」と意欲的に食べようとする事実はある

子供たちの様子を見ていると、確かにおいしいと意欲的に食べようとする姿、そういう事実はある、

・それなら「おいしい」と意欲的に食べようとする姿が増えるような活動を工夫する。具体的には、食材の段階からそのもの注意を向かせて、料理のプロセスもじっくりと見せて、食べ物への関心を高めながら、何をいま口にして食べているのかという意識をそれに集中させることで、味覚体験の密度が高まるようなことを積み重ねる。

・色々な野菜を「おいしい!」と感じて意欲的に食べる体験=事実を積み重ねることで、その子どもにとって何が「おいしい」ということかが、感覚的に洗練されていくだろう。その姿をどのように捉えていくか。

4.「おいしさ」の体験が積み重なる要素を抽出する。おいしいと感じるための要素には、以下のようなものが考えらる。

・食材そのもののおいしさ(低農薬のおいしい野菜を選ぶ)

・調理法の違い(素材のおいしさを引き出す調理ができるプロのシェフが調理する)

・味わうことに注意を向けた喫食行動(今回のプロジェクトで大切にしている当日の活動の流れ)

・関連する他の体験(料理や野菜に関連する活動や、同じ食材の販売を通じて、家庭での食事と連携を図るなど)

5.子どもの姿の変化を、色々な側面から眺めていく

・その時の体験の熱中度と積み重ねから見られる姿の変化を、数ヶ月、数年の単位で追いかけてみる。

・・・

30日には3種類のなすを、じっくりと観察したり、会話をしたりしながら、注意を向けるような問いかけをして、食べてみました。どんな味がするだろうと、まさに味覚を探究しようとする姿勢が見えました。

観察した様子は、詳しくまたお知らせします。

8月30日野菜販売「なす&とうもろし」

2024/08/24

低農薬あるいは自然栽培の安心・安全な野菜の販売を始めます。

初回は「なす」と「とうもろこし」です。

農家からの直接お取り寄せなので、おいしくて安いです。

販売の日には、昼間に同じ食材をもちいた食育活動をします。

子どもたちが「野菜大好き」になってほしくて、食育活動と野菜販売を一体的に始めます。

保育園で晩御飯を食べて帰ろう

2024/01/12

今日は保護者コミュニティ「しずくの会」との共催で、夕方のレストランを開きました。約30家庭の親子に晩御飯を食べてもらいました。メニューは主食が台湾の丼ルーローハン、副菜は中華サラダ(野菜のナムル)かコールスローの選択、それと中華スープとデザートに果物(ミカンかバナナ)です。ふだんの給食の献立のなかで子どもたち人気のあったものから選びました。

この試み、開園して5年が終わろうとしていますが、やっと実現しました。これまでコロナ禍もあったため、給食の試食会もままならなかったのですが、毎日こどもたちが食べている保育園の味を家族て味わってもらう機会にもなりました。保育園の家庭にとってワークライフバランスの工夫は、当事者でないとわからない苦労というものがあります。

とくにお母さん(あるいはお父さん)だけが専ら食事をつくる家事分担になっているとき、毎日朝夕の献立を考えて買い物や料理をすることは、並大抵のことではないことが多いでしょう。なにも考えなくてもいい日がある、というだけでもちょっとした開放感を感じるかもしれません。保育園でたまに晩御飯を食べて帰ることができれば、お風呂に入ってあとは寝るだけ。親子で過ごす時間がゆっくりとれたりするといいですよね。

調理担当の栄養士たちも「美味しいといってお代わりに来てくれてうれしかった」とのこと。当園の職員には本当に頭が下がります。今回は全部保育園で用意してみましたが、別の形と組み合わせながら、継続的にできるスタイルをみつけていきたいと思います。参加された方にはアンケートをネットでお願いしましたが、どうぞよろしくお願いします。

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