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2019年 4月

「慣れ」からくる危険性

2019/04/12

小さい子どもたちも、園生活に随分と慣れました。朝親と別れるときに、寂しがある事はあっても、昼間泣いている子がほとんどいなくなり、部屋の中での遊びや食事に意識が集中してきています。3階の幼児の方は、園生活に慣れてくると、急いで思わず走ってしまったり、園生活のルールを破ってしまう子どもたちが出てくる時期です。例えて言うなら、自動車の運転免許を取ったばかりの慣れない時期よりも、運転に慣れてきた頃が1番事故を起こしやすいことに似ています。また園生活が始まってから2週間ほど経ち、子どもたちのお疲れも、ちょうど出て来やすい時期でもあります。家では子どもたちの甘えも強くなるかもしれません。この週末はのんびりと過ごすことをお勧めします。

来週あたりから、育児休業中の方の職場への復帰が増えてきます。子どもたちが園に慣れてきたように、今度は親御さんが、職場への出勤に慣れていかないといけませんね。

外扉のボタンはいちど押せば開くように変更

2019/04/12

外門扉のボタンは、一度押せば、開くように変更しました。これまでは子どもが自分で開けて出ないように「押しながら」でしたが、赤ちゃんを抱っこしたり、傘をしたり、荷物を持ったりしていると、同時に両手を使う動作は不便でした。ただ、子どもが一人で出やすくなるので、目を離さないように、お気をつけ下さい。

あれ?ギターの人は?

2019/04/11

朝のお集まりでは、出欠を確認したり、今日の予定を話しています。集まりは先生からの発信だけではなく、今後は『これをみんなに見せたい』『みんなに発表したい』など子どもが発信する(アウトプットする)機会になっていけたらなと考えています。 自分の思いや感じていることを友達に伝えたいという気持ちを表現する機会ということです。

さて、今朝も集まりを始め、毎日歌っている『先生と~お友達~』の歌を歌おうとすると、わいわい組の男の子が『あれ?先生?ギターの人は?』と一言。すると、周りの子も『先生がいない。』とソワソワ。

気付きや発見、違う事柄を見つけると知りたがる子どもたち。一呼吸おいてから理由を説明すると『そうなんだ!』と納得。そこからはいつもの朝の会になりました。
朝の会にいなかった先生が遅番で出勤すると『やっときたー』と足に絡み付く子どもたち。何も知らない先生は『おはようございます。おっとと。どうした?どうした?』と子どもたちの反応に驚いていました。

もう、先生は子どもたちにとっての大切な『ともだち』の一人になってきたようです。

散歩までの見通し

2019/04/11

「そろそろ戸外に出たい」。子どもだけではなく、大人の私たちもそう思っていますし、保護者の方も「いつになったら散歩が始まるのかなぁ」と思われているはず。今日のように天気がいいと、なおさらです。園生活に慣れてきた子どもも増えてきましたし、どの子がどんな行動パターンかもわかってきました。

でも、もうちょっと時間が要ります。何かのコマーシャルのように、「ドアを開けたら、そこはハワイ!」というなら直ぐにでも戸外へ出たいところです。でも、現実は「園の門扉を開けたら、危険な道路」なのです。どこへ行くにしても、どうしても、ある程度、同じタイミングで同じ行動ができないと、怖くて散歩には行けません。

具体的には、先生の話がどこまで通じるか、通じないか。やって欲しいことが行動に移せるかどうか。車道に飛び出したりしないで歩道を歩くことができるか。大人なら簡単なことでも、それがまだできないのが、子どもです。しかも新園の場合はすべての子どもが未知数です。室内でさえ何でも1番になりたいと、競って走ってしまう子どもたち。正直なところ「これじゃぁ、まだ無理だなぁ」と言う感じです。全員が「あそこまで行ってみたい」という目的を共有できれば、そして、子ども自身が目的地を想像できれば、ルールを守ろうとする意識も強まります。
でも、そのためには、今言ったようなことが守れないといけないのです。信号は青で渡るのであって、青でも黄でも赤でも、好きな色で渡っていいよ、というわけには行きません。そこができそうかどうかを見極めないといけません。
それでも、もうちょっとの辛抱です。今週は月曜と昨日の水曜があいにく雨でしたから、今週の計画(週間計画、週案)が変更されています。やっと今日、わいわい、らんらんの子どもたちが、ゾーンの一つとして神田川のベランダに出てみました。
すると、いろんな船が通って、子どもたちの興味は尽きなかったようです。警戒船、貨物船、観光船などが頻繁に姿を見せてくれました。私は見なかったのですが、川面を掃除する船もあって、水面に浮かぶ桜の花吹雪を、一気に飲み込んでいったそうです。極めつけは、船のドラフト・ターンでした。船先を護岸に接触させて起点とし、船の胴体を180度回転させて向きを変えたのです。これには、子どもたちだけではなく、先生たちも驚いたようです。船がクイックターンできるとは思っていませんでした。
このような景色の中から、子どもたちにとって行ってみたい場所を散歩先にしながら、その範囲を徐々に広げていってみたいと思います。もうしばらくお待ちください。

自動ドアの空き時間を少し短く

2019/04/11

自動ドアの開き時間をちょっとだけ短くしました。また安全センサーの範囲をちょっとだけ狭めました。玄関が狭いので、安全センサーが働いて、ずっと開いたままになっていることが多かったので、少し改善しました。これでしばらく様子を見ます。

ホームとアウェイの意味

2019/04/10

【新井課長がご挨拶に】

千代田区は、珍しい。何が珍しいかというと、保育園の所管が教育委員会だということです。多くの自治体では保育園は福祉民生部局が所管します。千代田区では保育園を教育委員会が所管するのですが、私はそれはとても好ましいことだと思います。保育と言うのは学校教育以上に、本当の意味での教育的な営みだからです。ただ、乳児を含めた児童福祉の専門性にやや乏しいと言う感は否めませんが。
一方で、他と同じように変わらないのは、4月1日付けで人事異動があることでした。千代田せいが保育園の開園まで大変お世話になった子ども支援課の加藤課長が、残念ながら異動になりました。
しかし、これまた千代田区は珍しいことがありました。というのは、加藤前課長が新しく就任なさった新井課長と共に、わざわざ当園にご挨拶にいらしたことです。新井課長は3月まで区立児童・家庭支援センターの所長をなさっていましたから、私は2月にはセンターでお目にかかっており、驚きました。4月からは私たち保育園を束ねる直接の「上司」という関係になります。新井課長、よろしくお願いします。
【子どもの居場所】
ところで、先週水曜日から、子どもたちは一人で過ごし始めましたが、すっかり慣れている子が多い4歳児クラスのらんらんさん達に比べて、歳が下がるにつれて保育園生活に慣れるのも時間がかかるものです。私は2月の入園説明会で「最初は保育園がアウェイでも、そのうちホームになりますよ」と言う話をしました。サッカーでは相手チームの国で戦う時アウェーといい、自国で戦う時はホームと言います。いつものパフォーマンスを維持できるのはホームでの試合です。サッカーはホームの方が勝率が高いのです。なぜでしょうか。スポーツ解説者によると、客席の応援団が敵か味方かによって、精神的なパフォーマンスが全く変わってくるからだと言うのです。
この話を「慣れ保育」中の子どもたちに当てはめると、その子にとっての環境が敵か味方かと言うことになるでしょうか。子どもにとって「環境が味方ですある」と言うのは、例えば大好きな親がそばにいて、大好きなおもちゃがあるといったことです。つまり、ホームでは人と物が味方になっています。
そうすると、子どもたちにとって保育園がホームになっていくことは、どの子にとっても保育園の中に、何か困ったり悲しかったり寂しかったりすると、駆け込める安全基地が必要と言うことです。パパやママの代わりの保育士がその役割を果たします。
そして、心落ち着く空間や、心惹かれるもの、好きな遊びや心の落ち着ける場所、興味ある遊具等も必要となるのです。そして保育園が家と同じような自分の居場所となっていきます。子どもが保育園で安心して過ごせると言うのは、怪我をしないとか、トラブルがないといった事ではなくて、自分らしくのびのびと、自己が発揮できるということです。
【家庭と園をつなごう】
集団の場である保育園と、親子関係が軸となる家庭とでは、人間関係の幅が違います。保育園が家庭と同じようなホームになるには、家庭と園の環境がつながっていると、子供は慣れやすいのです。家で馴染んでいるぬいぐるみや毛布、肌に身に付けておくと安心できるもの、そういったものを保育園に持ち込むことも良いでしょう。それによって寂しさを乗り越え、周りへの興味が湧いてくることもあります。千代田せいが保育園は、子供たちが大好きな景色に恵まれています。自動車や電車や船を、園にいながらにしてみることができるのですから、こんな環境を生かさない手はありません。今日はこんな話を先生達としました。

わらす 保護者会

2019/04/10

 

今日は保護者会を行いました。お忙しい中たくさんの方々にご参加いただきありがとうございました。

自己紹介の中で『子どもの良いところ』を一人ずつお話し頂きました。『自分の子どもの良いところはどこだろう』と改めて考えてみるとなかなか浮かんでこないことがあります。すぐに浮かばない理由は別の機会に伝えますね。

生活を共にして感じる『良いところ』と言うのは、実はその子が自分自身で育てようと周りへ発信しているサインのように感じます。
毎日大切なお子さんをお預かりして、生活をさせていただいている担任として出来ることの一つに、その子の良いところ、育とうとしている姿をこれから保護者の方々とお話ししたり、共有したいなと思いこのような自己紹介の場を作らさせていただきました。もちろん、『ここは、もう少し。』『こうなってくれたらな』という親心も大切です。 子どもの育ちはマニュアルではありません。だからこそ一緒に考えたり、語り合っていきたいなと思っています。

幼児クラスの保護者会がありました

2019/04/09

【園長の一日】

7時に出勤して、メールのチェックと日々の動きの確認。朝8時30分のスタッフミーティングのあと、9時から園内をチェックして回り、その後はコピー複合機の会社に電話してスキャン機能を拡張させ、10時に2冊児クラスの入園先を探している方に園内を案内し、10時45分から、子どもたちがどのように遊んでいるかを見て、11時30分に来園したレンタル会社の見積もり提案の説明を聞き、12時20分から2階で昼食を楽しむ。14時30分からは会計システムの操作方法を打ち合わせ、16時30分からは、今日のメインイベントである3歳4歳5歳児クラスの保護者会に参加しました。その後、来客が3人あって8時まで話し込む。細切れの時間には、電話やメールやラインでの連絡やネットでの発注などが途切れることがありません。この1週間、こんな日々が続いています。
【コンタクト・タイム】
この中で、保育士でもある私の専門は、コンタクト・タイム、つまり子どもと接する時間にあります。この時期がなくなってしまったら、保育園にいる意味がないでしょう。保育で何が起きているかがわからなくなってしまうからです。野球なら試合会場にいない監督、味見をしない料理人のようなものかもしれません。
さて、今日のコンタクト・タイムで発見したことがあります。それは保護者会で言いそびれたことですが、集団の育ちの意味についてです。
3歳4歳の子どもたちは、この1週間で随分と保育園生活に慣れてきました。どのゾーンにどんな遊具があるか、その遊具ならどんな遊びができるか、誰と一緒に遊びたいか、そんなことがわかってきて、面白いと思う遊びを選んで過ごしています。
思い思いの遊びに熱中しています。複数の子どもたちが店員さんやお客さん、親と子どもといった役割を演じながら遊ぶロールプレイングのような見立て遊びはあまり見られません。それよりも1人で、思う存分、楽しみたいと言う感じです。
ただ、こんな貴重な瞬間に出会えました。ごっこ遊びのゾーンでした。お椀いっぱいに色とりどりの食材が山盛りになった丼ものが2つありました。ある男の子が「一緒に食べよう」と言うと、もう1人の男の子が「いいよ」。すると、「わーい」と喜んでいます。この「わーい」は、〈嘘っこ〉の「わーい」ではありません。ごっこ遊びの中で本当に喜んでいるのです。こうやって友達ができていくんですね。
【先生の役割】
私たちは、こんな子どもたちの育ちの状況を「集団の育ち」と言う言葉でとらえることがあります。バラバラに遊んでいるように見えるみたて遊びのゾーン。そこで担任はこんな援助をしていました。うちの職員ながら、さすがだなと思いました。何をしたかと言うと、「いただきま~すをします。用意はいいですか」と言う、毎日食事の時にやっている挨拶をつぶやきだしたのです。すると子供たちが一斉に寄ってきました。2人しかいなかったその場に、数人が寄ってきて「食事ごっこ」を始めたのです。
【楽しい体験が、みたて遊びを生む】
子どもたちの中に同じような体験が増えていくと、関わりのある会話も弾んでいくことでしょう。〈嘘っこ〉なんだけど、共通する世界を分かち合って、その世界に入り込んで豊かに遊びを展開する、そんな姿が見られるようになっていくのも、時間の問題です。友達ができて仲の良い関係が深まっていくと、楽しいことや面白い体験をしたら、それをもう一度再現したいと言う衝動に駆られるものです。それが制作になったり絵になったり、そして役割分担遊びになったりしていくのです。自然とそのような遊びも増えてきます。楽しみですね。

小学校の入学式

2019/04/08

千代田区は今日が、小学校の入学式。私はこれまで、八王子市の小学校に毎年、卒園児の入学をお祝いに行っていました。千代田せいが保育園からの卒園児をお祝いするのは、来年からです。数年も経てばいくつもの小学校に入学することになるでしょう。当園のある神田岩本町は、千代田小学校区になりますが、今年は当園から最も近い和泉小学校にいかせていただきました。
並ぶ官庁    広場   濠
帝の官居    とりめぐり
わが千代田区に誉あり
大東京の中心地
江戸の名残も風情にて
ここを都の都とぞ
澄める千代田の城の月
これはご存知、「千代田区歌」です。作詞は佐藤春夫、作曲は山田耕作。国家斉唱の後に、子どもも含めた参会者一堂で、これを歌うという千代田区にあっては当たり前の事ながら、新参者の私にしてみると新鮮でした。
「わが千代田区に誉あり」という歌詞は、祈念でも、希望でも、願いでもなく「大東京の中心地    江戸の名残も風情にて    ここを都の都とぞ」という「歴史的事実」であることに、改めて感慨を抱いたのです。ちなみに私の師匠は、今川中出身なので、この歌を歌うことができます。
さて、私の感慨について、もう少し触れさせてください。この3月まで私がいたせいがの森こども園は、八王子市の多摩ニュータウンにあり、街開きの1997年に開園しました。同じ年に小学校も開校しました。ですから地域の歴史はたったの22年です。開園当時のキャッチフレーズは「地域を創る保育園」でした。当時よく使われたキャッチフレーズに「地域に開かれた保育園」と言うものがありました。しかし、開く先の地域がなかったのですから、地域を創るしかなかったのです。
それにひきかえ、千代田区は徳川幕府の開幕まで遡るわけですから、その歴史の差はあまりにも大きすぎます。「千代田の城の月」の「城」は「江戸城」ですから、月を眺めるお月見ひとつにしても、その味わい深さは格別のものを感じます。今年は園のテーマを「地域」としました。千代田区が一体どこへ向かおうとしているのか。地域の方々と語り合いながら、まずは、よく見つめていく1年にしていきたいと思います。

大根スッポーン

2019/04/08

 

クライミングウォールゾーンは、子どもたちと「みんなで約束を話し合い、決めてからあけよう」と決めて、今はお休みしています。

今日は雨、、、こんな日こそ身体を動かしたくてソワソワしている子どもたち。そこでマットスペースを使って遊ぶことにしました。 マットの端を掴んで引っ張る遊び。『大根』に見立てて足を畑にやって来たお爺さん役が引っ張ります。  最初は大根役が人気でしたが夕方にはその時にやりたい役に成り切って楽しんでいました。

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