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2019年 7月

運動ゾーンのネットを改良

2019/07/11

3階の運動ゾーンは、ドイツ製の遊具なので取り寄せるのに時間がかかりましたが、ロープネットの張り方を改良したので、今日から本格的にネット遊びが出来るようになりました。
■たわむロープ
撓(たわ)むロープネットは、子どもの身体能力を飛躍的に伸ばします。それには理由があります。この遊具はまず体幹を効果的に刺激します。一般に足場がゆるむような場所、例えば柔らかな砂場、サンドビーチなどで歩いたり、走ったりするのは体幹トレーニングになります。ですからビーチバレーなどは、引き締まった全身の筋肉を鍛えるのに最適なスポーツです。ですから、室内ゾーンの一つの場所で、床にふわふわのマットレスを敷きそこで遊べば、知らず知らずのうちに体感が育つと言うことが可能になります。
■手足の4支点で支えて動く
たわむロープネットはそれよりも、さらに効果的です。このネットの穴は、頭が通るようにわざと大きく編まれていて2本足だけで立つことは出来ません。必ず手足4支点で支えないと移動できません。これによって手と足の協応運動が生じます。これは木登りに似ています。ただ、木登りと違うのは、体重のかかった足はたわみ、他の3支点を調整する必要があることです。一歩踏み出すごとに、ロープは変形するので、その都度それに身体のバランスをとっていく必要があるのです。この時、全身の体幹の筋肉が刺激を受けて、滑らかな身のこなしが育っていきます。
■腕の支持力や握力が育つ
ロープには傾斜を持たせたので、低いところから高い方がへ登ることができます。遊んでいるうちに、両手で身体を支える姿勢も出てきます。実は、現代の日常生活から、両手を地面について自分の身体を支えるという動きはほとんどなくなってしまいました。例えば雑巾掛けをする掃除はしないし、運動としての逆立ちをすることもありません。この支持力が育ちにくい生活環境が現代の都市生活です。小さいときに、広い場所でハイハイをして動き回るよりも、すぐにつかまり立ちになってしまいます。転んだときに反射的に手をついて受け身をする力が育っておらず、家庭で口や歯をぶつける怪我が増えていることが歯科医師会で問題になったと聞いた事があります。
■ぶら下がる懸垂力が育つ
両手でぶら下がって自分の体重を支えるような運動も、日常生活の中ではあまりありません。この懸垂力を育むには、両手で自分の体重を支える程度の運動を日常的にしていることが必要です。ぶら下がるという単純なことも、子どもたちの生活からなくなっています。
手が届くところに、ぶら下がるものがあれば、人は無意識にそれを握り掴み上がろうとします。このような動きもネットから降りるときや下からぶら下がるときに自然と育むことができるわけです。
■樹上での生活者だった私たち
約200万年前、私たちはチンパンジーとの共通先祖から枝分かれしてホモ・サピエンスになりました。その頃私たちは森の木の上で生活していました。私たちの足は昔「手」でした。霊長類学によると手から足に進化したのであって、私たちはもともと「四手動物」でした。たわむロープのような場所といえば、樹木の連なり森の中です。私たちの脳と体は、まだその環境からの刺激を求めています。生まれたばかりの赤ちゃんは、実は自分の体重を両手で支えることができます。幼児クラスの子供たちが、このネットを見ると吸い寄せられるように遊び始めます。子供がやりたがることの中には、発達に必要なことが含まれているのでしょうね。

2回目の「しながわ水族館」

2019/07/10

■深まる好奇心や探究心
今回は、前回見学できなかったエリアを回りました。アザラシの遊泳やイルカの芸も楽しめました。前回よりも、明らかに子どもたちの「興味や関心」の持ち方が深まっていました。
自分で見つけたいろんな「!」と感じたことや場所を、先生にいっぱい伝えようとしてくれます。「ねぇ、みて」「こっち来て!」と、それはそれは活発な発見と探究がなされました。
大木の穴の上にコウモリを見つけたり、潮の満ち引きの仕掛け(ボタン)の意味をしりたがったり。腐葉土の下で幼虫から蛹になり、カブトムシになるアニメーションに食い入る様に見入っている子もいます。園の観察ゾーンのカブトムシが成虫になっていることを知っているからでしょう。
郊外活動と園生活がつながるという、貴重な体験です(このカブトムシの写真は保育園の観察ゾーンです)。
ここからは、ちょっと脱線ですが、生活の中で、子どもたちの世界が広がっていく様子は、今日のわらすのブログ「ネコジャラシ」もぜひ読んでください。とても大切な話になっています。
(子どもたちは、このようにして身近な環境に親しみ、生活の中にそれを取り入れようとし、その過程で子供との関わりが発生し、思考力やコミニケーションを培っています。その原動力になっているのが、なぜか「世界をもっと良くしたい」と願う気持ちだということがわかります。猫じゃらしがアオムシのための「飾り」だと言った子の気持ちの動き、そしてそれに説得力を感じて納得して行った子供たち。みんないいもの持ってますね)

■赤ちゃんは「バニラ」ちゃん

イルカの赤ちゃんが6月20日に生まれ、親子で泳ぐ姿を間近で見ることができました。赤ちゃんの名前はバニラ。出産の様子もビデオで上映されていました。
そのためイルカショーは13日まで中止しているのですが、今日は運良くトレーニングを一般公開していました。トレーナーの仕草(サイン)に合わせて、水面に立ち上がったり、握手をしたり、ジャンプをしたりしてくれました。
■哺乳類であるイルカ
バニラちゃんは、お母さんの母乳を飲んで、元気にすくすくと大きくなっています。トレーナーさんが「では、皆さんにクイズです。イルカの赤ちゃんは生まれる時、頭から出てくるでしょうが、それとも尾びれの方から出てくるでしょうか」と質問します。
出産のビデオを見た子たちは、この2択クイズの正解に手を挙げていました。正解は「尾びれ」の方からです。(ここで、子どもたちは『イェーイ!とガッツポーズです^_^)
哺乳類であるイルカは、肺呼吸をしているので、頭は最後まで母親のお腹にいないといけないのだそうです。
「ですから、イルカの赤ちゃんが生まれて最初にすることは、水面に昇って呼吸することなんですよ」
(トレーナー)。
大人も「へぇ、そうなんだ!」と、生命の営みに興味の尽きない水族館でした。
■いろんな海洋生物
しながわ水族館は、「海の動物園」のような役割を担っていることがわかります。世界に約500あると言われている水族館ですが日本だけで100ぐらいあるそうです。これからの時代を考えると、日本は海洋生物の多様性を保全するための役割を、ますます期待されて行くことになります。子どもたちには、海や川の生き物にも触れる機会をたくさん作ってあげたいと思います。

研修の一日

2019/07/09

■ギビングツリーの研修会
今日は午前中に日本橋で開かれた研修会で講師を務め、1時間30分ほどレクチャーしました。この研修会は、藤森平司統括園長が代表を務める研修団体「保育環境研究所ギビングツリー」(略してGT、加盟数は約400園)が主催しているもので、今回でちょうど50回目。参加者は全国から集まってきた「子ども主体の保育」を実践している園長や保育者たちです。子ども主体の保育を成立させるために必要な5つのポイントを説明しました。
■東京都の行政説明会
午後からは、東京都が中野で開いた行政説明会に参加しました。東京消防庁、警視庁、労働基準監督署、都庁監査課から説明が3時間半。東京都の火災の実情、交通事故防止の取り組み、年次有給休暇など労務管理の変更点、指導検査で指摘が多い事項等です。

プール開き

2019/07/08

「水と仲良くなりますように」。わいわい、らんらんの子どもたちと一緒にお祈りしました。御神酒と御塩で清めるプール開きの『儀式』ですが、水の事故が起きないように、真剣にこころを込めてのお願いしました。大事なことは、自分たちで守るべきことを守ろうとするから、どうぞ見守っていてください、そんな自律的な精神性が育って欲しいのです。気温が低い日は、水遊びはしませんが、暑い日は、いろんな涼のとりかたを体験していきたいと思います。

日本赤ちゃん学会に参加する

2019/07/07

 
今日7日に学んだこと。共感と同感は違うこと。子どもは「共感」する力を持って生まれてくること。 子どもたちが出会っている世界の素晴らしさを一緒に本当に実感をもらって「共感」出来ているか。子どもがなんだろう?どうしてだろう?と興味を持っていることに、一緒になって探ろうとするような生活をしたい。その子どもたちが持つ共感する力を壊さないためにも、過剰な指示や教え込みは控える方がよいこと。過剰に適応させると共感することができなくなること。反対に大人の方が子どもに「共感」してもらっていることにも一杯起きていること。こんなことについて、エピソードを通じて考えることができた一日でした。場所は広尾で開かれた「日本赤ちゃん学会」でした。

ホンモノの『はらぺこあおむし』でした!

2019/07/06

ついに「はらぺこあおむし」が、その姿を現しました。みかんの木は駐輪場の花壇の真ん中あたりです。開園式から、絵本や歌で、みんなで親しんできた子どもたちの『アイドル』ですが、本当に食いしん坊のはらぺこあおむし、みかんの葉をむしゃむしゃと食べています。葉っぱが全部なくなってしまいそうなので、何匹かは部屋で飼っています。絵本で見慣れた鮮やかな緑色ですね。鳥に見つからないように、完璧な保護色になっています。

↓数日前までは、こうでした!

屋上の目隠し

2019/07/06

■屋上の目隠し

水遊びなど屋上での活動に向けて、フェンスには『葦簀(よしず)』を張り、シャワー室としてのテントも用意しました。
また大型パラソル2台を広げて、遮光ネットを張りますので、外部からの視線を遮ることができます。

織姫と彦星のはなし

2019/07/06

■七夕会

5日金曜日には、七夕会がありました。彦星と織姫の話を、子どもたちにどうやって伝えようかと考えた末、プロジェクターで紙芝居をすることにしました。子どもたちが作った七夕飾りをクラスごとに紹介しました。ファンタジーを好む幼少期には、彦星と織姫の話は、大好きなお家の人と出会う喜び、離ればなれになる寂しさといった気持ちを感じる物語になります。現在にまで、この物語が残っているのは、どこかに普遍性があるからでしょう。行事の様子は、詳しくはブログ「行事」で。
昼食は「天の川」に見立てたカレーライスです。3時のおやつもファンタスティックな冷たいゼリー。調理スタッフの愛情を感じました。

カイコがまゆに

2019/07/04

七夕といえば、天の川を挟んで年に一度の逢瀬を待つ織姫と彦星。そして織姫が織っていたであろう絹織物といえば蚕。というわけで、カイコを2日から飼い始めました(無理ムリの展開!)。すると昨晩から早くも蛹になろうとして、まゆを作り始めました。見事です。シルクです。長い日本のテキスタイルの主役を張ってきた絹が、こうやってできるという姿を、ぜひご覧ください!

 

屋上にパラソルを設置しました

2019/07/03

今日は屋上にパラソルを設置しました。これでプールの上部は日除けができました。日照りの強い日でも、涼しく水遊びができます。このパラソルは、つかわない時は、折りたたんでおきます。それ以外の場所は日除けネットを張ります。
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