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2020年 8月

意図込み模倣

2020/08/06

もちろん、この半年、3ヶ月、そういった期間によって成長しているのは年長児だけではありません。ちっち・ぐんぐんの今日のクラスブログには、乳児が協力したり、手伝ったり、教えたりする姿が報告されています。お友達がやっていたこと、やってもらったことを「真似て」やり始めているのですが、考えれば考えるほど、不思議な乳児の力だと思えてきます。今日は、この乳児の模倣力について、ちょっと深く考えてみましょう。

この模倣する力は、人類の親戚であるゴリラ、チンパンジー、オランウータン、ボノボといった霊長類も持っています。親や兄弟がやっている姿を見て、真似をして自分もできるようになっていきます。ところが、真似ると言っても、人類しかしない真似の仕方があります。それは他の霊長類にはできません。どんな真似かというと私が「意図込みの模倣」と呼んでいるものです。表面的に同じ行動や仕草をまねることをよく「猿真似」と言いますが、そうではなく、何の目的でそうしているかを、ごっそりとその目的や意味もまるまる理解した上で真似をしていく模倣です。これは人間しかできません。目的や意図を理解しているので、そのための手段をアレンジできるのが人間の模倣なのです。

エプロンをつける、おしぼりをおく、汚れ物を袋にいれる。こうした行動の意味を、1歳半ぐらいから理解できます。ですから「エプロンをつけてもらう」ことも「おしぼりをもらう」ことも、何かやってもらったことは、その目的と手段をセットで真似ができます。やってもらったことをやることは簡単なのです。

こんな有名な実験があります。大人がスイッチを手で押すと電気がつきます。それを見せると、赤ちゃんは真似をして手でスイッチを押して電気をつけます。ところが大人が手に荷物を持っていて手が塞がっているときに、「頭」でスイッチを入れると、赤ちゃんは「手が使えないから頭でやったんだな」と判断して、自分は手でスイッチをつけます。ところが、手が塞がっていないのに、大人が頭でスイッチを押すと、「わざとやったんだな」と理解でき、赤ちゃんも頭でスイッチを押すのです。あるいは大人が手が塞がっていて、ものを取ろうとしていると「察する」と、代わりに赤ちゃんがものをとってあげることをします。「困っているんだな」とわかるのです。

このように、他人が「〜をしようとしている」という意図を理解したり、「〜に関心があるんだな」と注意対象に注目できたり、意図や目的をなし遂げるための方法を変えてみたり、そういうことを2歳前後にはできてしまうのです。どうしてそんなことができるようになるのか、という理由の説明は、人類の進化論からの説明や、脳内の神経ネットワークの特徴などから説明が試みられていますが、私たち保育の実践者が心得ておきたいポイントは、こうした行動の背景にある他者への信頼と共感力の育ちです。その情緒的な心の通い合いがある仲間意識という集団の育ちがあって初めて、このような意図込み模倣は成立するということです。赤の他人の間で、このような姿を見ることはありません。

 

お手伝いの姿から…

2020/08/06

午睡明けのおやつの時間です。

手洗いを済ませたぐんぐん組のゆずちゃんが、まだちっちのお部屋にいたあやかちゃんを迎えに行ってあげています。
「あやかちゃんおいでー。」

ゆずちゃんの片手にはあやかちゃんのエプロンが握られています。なるほど、エプロンをつけてあげるつもりなのですね。さすが、気の利くゆずちゃんです。

席に着いたあやかちゃんも、じっと付けてもらうのを待っています。(あやかちゃんは最近、おやつだけぐんぐんさんと一緒のテーブルで食べています。)

ん〜!バッチリですね。

「ゆずちゃんは、誰につけてもらう?」と聞くと、ちょっと考えて・・・「れおなちゃん!」。
隣にいたれおなちゃんは、指名を受けてサッと立ち上がり、ゆずちゃんのエプロンのお手伝いです。やる気満々です。

(シャッターのタイミングがなかなか合わないですね…😅)

さて、みんな無事席に着きました♪

 

こんなふうに、日々の様々な場面で、友だち同士の関わりが深まっていく姿を感じられます。
そして、ちっちぐんぐん組のこんな小さな頃から、協力したり助けたり手伝おうとしたり…という姿が自然と生まれてくるのが、不思議です。誰かに言われてやるのではなく、生活や遊びの中で、ごく自然にこのような姿が引き出されてくることが、素晴らしいですね。
この他者に向けたやさしい気持ちを、大切に大切に、伸ばしていきたいです。

そして、やってあげたりやってもらったりしている本人たちだけでなく、それを周りで見ているお友だちにとっても、その光景は、何か心に触れるものがあるようです。後日同じような場面が別の子の姿を通して見られることも多いです。
皆、友だちの姿を(見ていないようで⁉︎)よく見ているのですね…!

こうしてちっち・ぐんぐんで一緒に過ごし、様々な関わりをしたり、友だちの姿を目の当たりにしたりする…ということ自体が、ひとつの大切な保育環境になっているのだなと、改めて感じます。

その子どもたちの姿に、どのような眼差しを向け、どのように関わり、それぞれの子どもの力をいかに引き出していくか… 私たちも想像力を膨らませて、考えていきたいなと思います。

8月6日 昼食

2020/08/06

ご飯

炒め納豆

チンゲンサイのさっとに

豚汁

メロン オレンジ

麦茶

すいすいの成長

2020/08/05

2階のダイニングで昼食をとっていたとき、ふと、年長組すいすいの成長を感じた瞬間がありました。これは言葉で説明するのは、とても難しいのですが、かと言って、それでは動画だったらそれで理解してもらえるというものでもありません。2階から階段を降りながら「すいすいさん、なんか成長したよね」と主任に告げると「う〜ん、ほんとに。変わりましたね」と、同じ変化に気づいていました。

それを感じた時はこんな時です。昼食を久しぶりに子どもたちと一緒にとろうと、空いている席に座りました。すると、大抵、複数の子どたちは「ここにきて!」と開いているテーブルのスペースへの勧誘合戦が始まります。今日もHくんとJくんから誘われたのですが、「そこだと密になりすぎるから」と言って断ると、すんなりと受け入れたのです。これまでの彼らとは、ちょっと違いました。「へー、そんなに簡単に受け入れるんだ」と意外に感じ、その時は「密にならないようにする」ことを子どもたちなりに受け入れているんだな、と理解したのです。

しかし、その時、彼らの態度に少しだけ、自信のようなものを感じたのです。「それなら、しょうがないよね。まあ、いいか」という心の動きなのですが、「もう、それくらいのことには拘らないよ」という心の余裕もあるんです。食事は、一人ひとりが「ごちそうさま」をして、自分で食器を片付けて3階へ戻っていくのですが、その振る舞いにも、頼もしさを感じます。

年長さんだから、当然といえば当然なのですが、なんと言っていいのか、物事を落ち着いて終えていく姿を、お互いに見通しを感じあっていると言った様子で見守りあっているのです。Jくんが「いちばん最後はRくんだな」みたいな事を言っています。Sさんも、茶碗に残っていたご飯粒をきれいに最後まで食べよう、という促しにすんなりと応えて、そうしています。

どれもこれも、あえて語ることのことでもない、ほんとに些細な事でしかないのですが、その些細なことが1つずつできることは、大きな成長のための、1つ1つなのだと思います。

私たちは子どもの成長を捉えるとき、個人の育ちと併せて、集団の育ちというものを捉えます。スポーツの団体競技に例えるなら、何に当たるのかわかりませんが、一種のチーム力の育ちに近いかもしれません。お互いのことを知り尽くしており、どうなっていくかの成り行きも了解しあっている仲間が増えていくと、次への見通しへ心の余裕を持って備えることができます。そんな落ち着き払ったような態度を感じました。

(写真は8月1日のお泊まり会のフィナーレより)

 

千代田区図書館からのお知らせ

2020/08/05

 

千代田区図書館からの情報です

vol.9千代田区読書振興センターからのお知らせ0805

Vol.9おはなしトレイン乳幼児版2020夏

「おはなしトレイン」は夏と冬の年 2 回発行しています。 千代田区立図書館ホームページでは、過去に発行した「おはなしトレイン」を 掲載していますので、ぜひこちらもご覧ください。

https://www.library.chiyoda.tokyo.jp/kids/bookadvise/

プールに入りました。

2020/08/05

4日~5日と屋上のプールを始めました。みんなそれぞれのグループで楽しんでいます。

 

4日の一コマ(園長先生が先に紹介していましたね)

2020/08/05

制作ゾーンの折り紙を使ってスティックを作った2人。それを重ねて「この二つを合わせると何色になるかな?と質問に来ました。

保「いやぁちょっとわからないな。やってみたら?」と歌えると「うん」

2人と一緒に「青」「ピンク」の絵の具を準備。  保「何で混ぜようか?」子「ん~バケツはないな~」「コップでいいんじゃない」

そんなやり取りから色水というか色彩実験開始。

何色なんでしょう。。。そこで色彩の表をコピーしました。(印刷なので本物が必要かな・・・・)

この体験を教えてあげようと園長先生へ知らせにいっていました!

第4回 Mam’s salon  Zoomで開催

2020/08/05

◆第4回 Mam’s salon  (わかりやすい睡眠講座 気軽なミーティング)

ZOOMによる開催は、今回が4回目になります。

8月7日(金)午前10 :00〜11:00

睡眠インストラクター 永持伸子さん(mam’s labo主宰)

どなたでも参加できます。

ぜひ以下のメールへ、お申し込みください。

メール:c.seiga@chiyodaseiga.ed.jp

他の日程は、このホームページの「Mam’s salon」をご覧ください。

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