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2020年 11月

運動や劇遊びや歌がある生活に

2020/11/10

◆どこで何をして遊ぶかを決めて

朝9時前に各部屋に分かれて過ごし始めると、3階ではどこで遊ぶか「ゾーンの選択」の話し合いが子どもたちで行われています。「運動ゾーン」は15分ずつの2部制で、ネットが高い方と低い方を選んでいます。日によって「パズルゾーン」「製作ゾーン」「ブロックゾーン」なども開かれます。

◆運動と劇遊びの融合

運動ゾーンは最近、ボールを投げたがる子が増えたので、昨日月曜日は「雪合戦」をしました。今日10日は「クッションマット」を橋に見立てた「三びきのがらがらどん」ごっこが自然発生しました。当然私はトロル役です。「わたしの橋をガタゴトさせるのは誰だあ?一飲みで食べてやるう」というと「もっと大きいヤギが来るから食べないで〜」と言って通り過ぎ・・3人目のがらがらどんは、大きな角と2つ石でトロルをやっつけて(私が「わ〜、助けて〜」とやられます)山に登っていきます。

 

たったこれだけの話ですが、セリフをいいながら、何度もマットの上をはって行っては戻り・・を繰り返しました。運動遊びと劇遊びの融合でした。子どもの遊びが活気づくのは、とにかく「模倣」です。物を何かに見立てたり、自分が何かになったつもりになったり、いずれにしても体験して心動かされたことを再現するのです。運動にもこの要素が入ると、グッと遊びの熱中度が上がります。

ちっち・ぐんぐんの今日のブログでも、お医者さんごっこの様子が報告されていますが、誰に教わらなくても人は「模倣」するようになります。これによって、文化を作り上げ、その文化を継承させて行くことができるようになっているのです。

◆劇遊びの役を決めながら

劇遊びや音楽遊びも増えてきます。楽器遊び、うた遊びも意識して増やしています。らんらん組は「ももたろう」をお楽しみ会でやるのですが、今日は誰がその役をやるのか話し合って決めていました。らんらん組のサークル対話によって、最後まで決まらなかった「おばあさん役」でしたが、動物役との二役でやることに決まりました。

◆毎日の生活の中に歌を楽しむ時間も

サークル対話の最後は「ももたろう 」の歌を歌いました。「♫ももたろうさん 、ももたろうさん 」のあれです。3番までは違和感なく歌える歌詞なのですが、4番からは戦時中に戦意高揚のためにできた(強調された)歌詞なので、歌いません。昨日の「らんらん組保護者会」で話題になった、「使って欲しくない言葉」が登場するからです。11月は芸術の秋、文化の月でもあります。ハジキ絵や切り貼りなど表現技法のバリエーションも楽しむ予定です。

らんらん組の保護者会を終えて

2020/11/09

らんらん組の保護者会、ご参加ありがとうございました。年中さんという年度の特徴を少しお話ししましたが、ちょうど「登山」に例えるなら、出発地点からは相当歩いてきたけれど、まだまだ頂上は見えないという感じに似ているかもしれません。でも、その山道の途中が、実は一番、山らしい山道だったりします。ちょうど今が、自分と世界が「つながっていく橋」を架けている真っ最中なのでしょう。その橋から、時折見せてくれる綺麗な風景を、探しながら一緒に歩いていきましょう。

子どもたちは出会う「世界」を自分の中に取り入れるために、近づき、触り、試し、やってみて判断することが多いものです。いったん真似したり、使ってみたりして学んでいくのでしょう。その中には、子どもに身につけて欲しくないもの、やってはいけないものもあり、大人はそれも学んでいって欲しいと願っています。言って欲しくない言葉もそうですね。

それで、相手がどのように感じるか、どんなに思うか、それもいったんは使ってみて確かめたいものかもしれません。その確かめ方は子どもによっていろいろですが、私たちが好ましくないと考えるものは、その「価値」を伝えないと、分からないままになるでしょう。世界は子どもと一緒に作っているからです。彼ら彼女らも、いずれ世界をになっていくことになるからです。

そうやって価値は時代とともに変化していきます。昔「クレヨンしんちゃん」が下品だからと視聴反対運動が起きたことを思うと、「鬼滅」の映像が簡単に受け入れられてしまっている時代に、私などの世代は、隔世の感を禁じえません。時代は大きく変わってしまったのでしょう。

何が良くて何が良くないと判断するか。アメリカ大統領選もそうでしたが、その「善さ」の価値判断を支えるものは、「自分も他者も傷つけない」という共生の価値観に根ざしているかどうかです。なぜなら、人間は相手があっての自分、他者があっての自己だからです。人が幸せでないと自分も幸せになれないという20世紀にたどり着いた社会理念の結論は、今世紀になってさらに一歩進んで、世界の持続可能性を目指し始めているからです。保育界ではそれを「私は私たち」という標語で語ってきた歴史があります。

千代田せいがの保育理念は、まさに「共生と貢献」です。子どもたちが、本当の鬼は自分の心の中に棲んでいることに気づき、それに打ち勝つ「克己」の方がかっこいいという美意識に気づくにはどうしたらいいのか、そんなことまで考えてしまいました。ただし、覇権を行使する存在があるのも事実。難しい時代です。

秋終盤を満喫しながら

2020/11/08

今年もあと2ヶ月になりました。年賀状の販売も始まりました。11月はホームページのブログで紹介しているものだけでも、幼児のZOOM実践(2日)や、恒例になった福田さんによる絵本の読み聞かせ会(4日)、乳児のクリスタルビル11階からの秋葉原駅展望(5日)や新聞紙遊び(6日)、そして幼児の稲刈り(6日)などで始まりました。近隣の公園も紅葉が始まり、木枯しも吹いたようです。屋上も広くなり、縄跳びやベランダでの砂場遊び、また幼児での暗室での光遊びなども計画しています。

これから気温も湿度も下がります。全国的に新型コロナウイルス感染が拡大し始めました。アジアは交差免疫で軽症ですむという説が当たって欲しいものですが、欧米を見ると油断は禁物です。海外渡航も一部で始まりました。5日は区の大江看護師と保育室内を巡回し湿度と換気の状態をチェックしてもらいました。湿度計は40〜50%の間。保育室としては良好です。新型コロナの新しい症状や対策を確認しながら、気を引き締めてまいりましょう。

さて明日9日(月)はらんらん組(4歳)の保護者会です。11日(水)にはすいすい組(5歳)の保護者会の予定です。あまり寒くならないうちに設定させてもらいました。今年初めての保護者会になります。換気をしながら、感染予防をしながらします。せっかくお集まりいただくので有意義な時間にしましょう。よろしくお願いします。

ちょっと遅い「稲刈り」を体験

2020/11/07

私の祖父や祖母の世代なら、田植えや稲刈りはとてもありふれたことだったのですが、そのいずれも園児にとっては「とても珍しいこと」でしょう。というよりも「珍しい」ということすら分からないのですが、昨日6日(金)、幼児のわいらんすいの子どもたちが本物の「鎌」を使って稲を刈りました。場所は3階の保育室。屋上で育てたバケツの稲です。にこにこ組でも、牧野先生が稲刈りを見せてあげました。

「これ、な〜んだ?」「お米!」「そう、お米です。稲です」と説明し始めると、何が始まるんだ?と興味津々で集まってきた子どもたちが、へえ〜と見入っていたのが「鎌」。私の「カマキリのカマと同じカマです」と、わかったような分からないような変な説明をしてから、稲刈り開始。

一人ずつ鎌を握らせて、ザクッとという切れ味を体験してもらいました。稲の束を左手で握らせ、右手で鎌を持つのですが、私が後ろから支えるようにして刈りました。

危ないものを扱うとき、子どもはとても慎重です。いうことをよく聞いて、真剣に取り組みます。この新しいことを「やりたい!」「やってみたい!」という意欲の強さは、学びの原動力です。

「もう一回!」と、何度もやりたがるハマる子もいれば、一度やって自分の遊びに戻る子たちも。2回目は「自分でやる!」と私のアシストを拒む子もいます。この辺りに個人差が色濃く出てきます。「自分でやる!」(一人でやる!)という、自立性です。危なくないように向きを調整して、後ろから鎌の柄をそっと支えてやらせてみます。「できた!」「やったあ!」という顔と満足感。彼らしい笑顔です。

 

 

 

お楽しみ会 お知らせ①

2020/11/06

12月19日(土)に予定していた「お楽しみ会」ですが、コロナ対策を講じる必要があるため、今年は動画で撮影した子どもたちの劇や歌を、平日の夕方、複数回上映する「映画館方式」で開催することにしました。本日6日、そのお知らせと参加希望アンケートを配布します。参加したい上映会の番号を第三希望まで書いて11月18日までにご提出ください。

20201106 お楽しみ会 お知らせ①

開催期間:12月15日(火)〜23日(水) 平日8日間

上映時刻:1回目 17:00〜 2回目 17:40〜

会場:保育園内 2階 食事ゾーン

上映プログラムは「お知らせ」をご覧ください。

 

千代田区内の保育園の保護者に「陽性」

2020/11/05

千代田区は区内保育園の保護者に「陽性」が数件出たので、手洗い消毒・三密回避など新型コロナ感染症の対策を、今一度徹底するように区民に呼びかけています。

本日5日(木)区の看護師さんより、その情報の提供がありましたので掲示しました。陽性だった保護者のお子さんは、いずれも陰性でした。もし保護者の方で「陽性」になったら速やかにお知らせください。

来年度の入園申請と年末保育について

2020/11/05

◆令和3年度の入園について

 

千代田区は令和3年度の入園申請が下記の通り始まります。申込書がセットになった「入園案内」は11月5日(木)から区役所、出張所などで配布されます。ダウンロードもできます。

<申込期間>12月1日(火)から12月28日(月)

<申込先>千代田区役所子ども支援課

◆年末保育について

千代田区は下記の通り、年末保育をします。申込書類がセットになった「年末保育のしおり」が届きました。必要な方は事務所までどうぞ。

 

<年末保育>12月29日(水)、30日(水)の2日間

<保育場所>区立西神田保育園

<申込期間>11月16日(月)から12月11日(金)

<提出先>千代田せいが保育園まで

 

楽しみな絵本の読み聞かせ

2020/11/04

今日4日(水)は福田さんによる読み聞かせがありましたが、この時間を楽しみにしている子どもたちがたくさんいます。たとえば、2歳児クラスのにこにこ組の子どもたちは、朝から「今日、福田さんくるね」と待ち遠しくしているそうです。実際に読み聞かせが始まる時間になると、あっという間に丸テーブルに集まり、読み終わると「タッチして〜」「またきてね〜」と手を触りスキンシップも求めていました。にこにこの先生も「水曜日は朝からとても張り切っているんです」と喜んでいます。

わいらんすい(3〜5歳)の子どもたちも同じで、2グループに分かれているのですが、後半のすいすい中心グループは、予定していた絵本が終わると「え〜、もう終わり。これも読んで!」とリクエストも。前半グループで読んでもらった絵本ももう一回読んでもらっていました。

 

保育でオンラインが成功するポイントは?

2020/11/03

昨日2日(月)にオンラインで行った「LaQ教室」ですが、クラスブログ(パスワード必要)「わらす」で紹介しているように、大変活気ある活動になりました。組み立てパズルLaQ(ヨシリツ株式会社、本社:奈良県吉野郡大淀町)は、昨年から結構長い期間、遊んできているので、子どもたちちとっては、親しみのある遊具だったからでしょう、とても集中して取り組んでいました。これまでやったことのなり組み立て方、「すご〜い、こんなものもできるの!?」という驚きがいっぱいでした。

今後オンライン教育は、小学校以降の学びや生活では、当たり前になっていきます。オフラインだと、その場を共有しているので、その場の雰囲気や個別の状況が分かりやすいのですが、オンラインだと情報の発信元の先生や講師に伝わらないこともあります。そこで今回の「LaQ教室」では、子どもが「いいな」と思ったら拍手をする、というレスポンスの方法を採用していました。このようなオンラインマナーのようなことも、学ぶ機会になっていました。

今回はコマを作ったので、伝承遊びでやってきた「どんぐりコマ」や紐を巻いて投げて回すコマ遊びと、どこかで重なったり、つながったりしたことでしょう。パーツを組み立てて立体物を作り上げていく過程には、数学的(幾何学)思考力や論理的思考力も使います。STEM保育にもなっているわけです。工学=エンジニアリング(E)や数学=マセマティックス(M)です。色合いや形を工夫するアートの要素もあります。

こんなものを作りたいという目的のために、どのようにしたら達成できるかということを考えることは最近、流行っているプログラミングと同じです。輪を作ってそれを入れ子にしてチェーンのように繋げば、伸び縮みしたり回転させることができます。また円形の歯車のような形を作って組み合わせると、動力を伝えるギアを作ることもできます。

このような見本が紹介されるたびに、子どもたちから拍手が起きていました。単純な形の素材をつなげて創造的に何かを作り上げることのできるもの、と考えると、積み上げるだけのレンガブロックや平面展開しかできない平面パズルよりも造形の世界は広がります。レゴブロックとも似ていますが、素材が小さいので部品を作ってさらにそれらを組み合わせて別のものに発展させるという造形がしやすそうです。

オンライン保育の可能性は、実践しながら色々なことが見つかりそうですが、一方的な動画配信と異なるのは、リアルタイムな双方向性、オンラインの先にある相手が身近な人やものであることです。春のオンライン保育園や、田んぼの稲刈りの場所からの実況中継、オンラインでの睡眠講座などをやってきましたが、いずれも成立するためには、上記のような要素が成功の秘訣になりそうです。

散歩先の柳森神社から、秋葉原駅を展望できるエレベーターホールから、秋の紅葉が美しい北の丸公園の雑木林から、訪問先の小学校や学童から「今、ここにいるよ」「こんなのあったよ。持って帰るからね」と保育園に伝える、ちょっとした数分間のライブ配信があってもいいでしょう。「わらすのお兄さんお姉さんたちが行ってきたところだね」と、ぐんぐんさんやにこにこさんが興味を持つかもしれません。子ども同士をつなぐツールとしても活用していきたいと思います。

 

睡眠講座マムズサロンの11月以降の開催予定

2020/11/02

Mam’s Salon 全体ポスター(2020年度)11〜3月のコピー

11月以降の睡眠講座「マムズサロン」の日程が決まりました。前期に続き全てZOOMで開きます。全て無料です。講師は永持伸子さん。

自宅からご家族で参加できます。ご夫婦でどうぞ。

時間は毎回午前10時〜11時です。

11月6日(金)20日(金)

12月4日(金)22日(火)

1月15日(金)

2月18日(木)22日(月)

3月5日(金)19日(金)

参加申し込みは、電話かメールでお知らせください。

電話 03-6811-6686

メール  c.seiga@chiyodaseiga.ed.jp

 

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