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2021年 3月

アンケートのお願い(年度末)

2021/03/18

本日3月17日(水)、コドモンでアンケートのお願いを差し上げました。この1年を振り返っていただき、「この活動はとても良かった」「今後も続けてほしい」「いいな」と思ったことをお知らせいただき、それらを参考に次年度の保育内容の参考にさせてもらいます。保護者の皆さんと協力をさらに高めて参りたいと考えています。

なお、現在ホームページ「アーカイブ化」の改修中です。この2年間での、ミニ連載やシリーズ化したものなどを「見守る保育・自然科学」「STEM保育」「アートと保育」「食育」「早寝早起き朝ごはん」などにまとめていってます。まだ途中ですが、参考になさってください。

締め切りは3月29日(月)。週末が2回あります。よろしくお願いします。

3歳児の「見て見て」の意味

2021/03/17

3階の「パズルゾーン」で遊んでいるにこにこ組の子どもたちから「ねえ、見て見て」と朝よく言われます。小さな三角形のピースを並べて作るコマ型のパズルです。並べ方によって無限の組み合わせがあるので、綺麗な模様ができると、誰かにみて欲しくなるのでしょう。このパズルに限らず、塗り絵ができたり、パズルができたりすると、「見て見て」のリクエストがやってきます。

私は子どもたちから「みてみて」と言われたら、必ず応じるようにしています。この見てほしいという欲求は、広い意味での「認めてほしい」と言う承認欲求の一種です。承認欲求は人間のもつ、とても強い社会的欲求の一つです。子どもだけではなく、大人も持っています。しかも一生ついて回る相当強い欲求です。ある有名な哲学者は「人生とは承認欲求の闘争である」とさえ言いました。人生は他者から認めてもらうための競争であると言うのです。

承認欲求は、他の社会的欲求と大きく異なるのは、個人的な欲求を、社会的なものに位置付けていく欲求として特別な意味があるのです。例えば愛情や所属などの社会的欲求は、個人と個人の間や、家族の中で満たされていれば、それでもいいかもしれません。ところが承認欲求というのは、何かを認めてもらう欲求ですから、その何かには、いろんなものが入るのです。

子どもが持っているこの「みてほしい」と言う欲求は、個人の様々な欲求を社会的なものに広げる力を持っているものです。例えば男性と男性が結婚したとします。2人の間での愛情や所属が満たされているわけですが、これを社会が正式な夫婦であると「承認」されないと、その社会では生活しにくいと感じることもあります。なので今日のニュースのように裁判に訴えて社会が同性婚を認めてほしいと戦うことになるのです。

一方で、社会の方から見ると、多様性を承認する社会への変化になるので、これは現代社会の価値観に適したものになります。ダイバーシティはこれからの時代に必要は価値観だからです。そのように社会を変えていく力の源に、自分の何かを他者と共有して認めてもらいたいという欲求、承認欲求というものがあって、しかも小さい子どもが教えてもらわなくても、自ずと持っている社会的欲求なんだなと思います。

日常がかけがえのない大切な時間

2021/03/17

今日の帰りの会ではこんなやり取りをしました。

保「今度すいすい組になる らんらんさん 立ってください。」
保「今度らんらん組になる わいわいさん 立ってください。」
保「卒園児の皆さん 立ちましょう」

子ども達は、自信をもって誇らしげに起立をしていました。胸を張っていて、成長をとても感じる瞬間です。

保「こんなにも素晴らしい姿だと、素敵な言葉しかあふれ出てこないなぁ」と伝えるとニコニコと嬉しそうにしていました。

 

帰りの会の最後に、「みんなと、こうして帰りの会をするのもあと10回ほどになりました。」と伝えると「え!!!」という子ども達。

続けて「だからこそ、先生はこの瞬間を大切にしたい」

子ども達の顔つきが少し力んで、前を向く視線が少し力強くなっていました。  明日からカウントダウンがスタートです。

3月17日 昼食

2021/03/17

冷やしたぬきうどん

じゃがいものそぼろ煮

ブロッコリーのサラダ

バナナ

麦茶

おやすみなさい

2021/03/17

移行保育をゆっくり、しっかりと子どもたちと作っていっています。今日は、にこにこ組の数名がお昼寝に来ました。ソワソワ、周りを気にしていたり、らんらん組が瞑想タイムで休んでいる方を指さして「先生、あれはなにしているの?」と確認。このように、一つ一つ子どもの中で消化していくように丁寧に関わっていっています。

リラックスしているわいわい組の姿は安心に繋がっているようで布団にはみんなスムーズにはいっていっていました!

 

今朝、にこにこ組のお友達が、「ここじゃない」と階段で座っていました。どうやら、3階のコップかけではなくて、「2階のコップかけがいい」と訴えているのです。

保護者の皆様にお願いなのは、促すのは良いのですが、ここで無理に3階に置こうとか、その方向に舵を大人がとらないようにすることも忘れないでください。ゆっくりと受け入れていくのであせる必要はありません。 「2階が良いのかな。わかった。そしたら、2階に用意しよう。ただ、うがいとか3階で出来なくなるから、後で先生と一緒に持っていくのでもいいかな?」と関わるとうなずいて2階へ。 2階のコップかけには、汚れもの袋のフックに自分の写真があって「ここが私のだよ」と指さしていました。  わいわい組の保護者の皆様も同じような経験が昨年あったのを覚えていますか。   にこにこ組の保護者の皆さんは焦らずにゆっくりでいいのです。 自分の生活の場、また生活を作る場をこれから子どもたち自身の中で作っていくのです。様々な体験に溢れた環境を作っていきましょう。これは、どのクラスの子どもたちに言えることです。

心がとても揺れ動く経験真っ最中の子どもたちです。

保育を受けたことを証します、の意味は?

2021/03/16

今日は卒園式の練習を初めてやってみました。子どもたちの練習ということもありますが、それよりも私たちの方が「ああしようか、こっちの方がいいかな」と試行錯誤の時間です。でも困ってはいません。できる範囲でできるだけのことをやるのは楽しいものです。できないことを願って悩むより、やりたことをやれるようにやるのが楽しいものです。(なんだが、言いたいことははっきりしているのに、日本語になっていない!)

卒園式のメインは「保育証書の授与」です。証書は既に出来上がっていますが、そこには卒園児の名前と生年月日、そして「あなたは本園にて◯年間保育を受けたことを証します」と書かれています。保育とは英語ではとても長い言葉です。Early Childhood Education and Careと言います。訳すと「乳幼児の教育と養護」です。保育は教育と養護からなることが、世界共通なのです。保育には「教育」が入っています。ですから、本当は「保育を受けたことを証します」を次のように言い換えることができます。「教育と養護を受けたことを証します」。

ちなみに養護というのは、「生命の保持」と「情緒の安定」からなります。さらについでに言うと、「情緒の安定」は「くつろいだ雰囲気の中でさまざまな欲求を満たすこと」で成し遂げられると定義されています。もっと付け加えると「さまざまな欲求」は生理的欲求と社会的欲求に別れ、社会的欲求には愛情、承認、所属、達成感、共感、愛着・・・など人との関係の中で満たされるようなものばかりです。

というような背景を抱えた「保育証書」ですから、大事な言葉なんです。その宣言を一人ひとり行います。このちょっぴり厳かなセレモニーをコアにしながら、呼びかけや歌で華やかな時間を演出したいと思います。どこにもない、世界にひとつしかない式にするつもりです。

みんなでお祝いしたいので、保育のない「休日」にします。全ての職員が参加できるからです。在園児の代表として年中組のお友達も参加するのですが、今年はコロナ対策のために諦めました。その代わり、皆さんに在園児の「似顔絵」を描いていただくようにお願いしました。これを会場に飾り、みんなが参加していることにします。

保護者の皆さん、心温まる素敵な似顔絵をお寄せいただき、本当にありがとうございました。これで式典の役者は揃いました。

 

3月16日 昼食

2021/03/16

ご飯

鮭のちゃんちゃん焼き

里芋の煮物

ほうれん草のすまし汁

バナナ

麦茶

オープン保育ならではのスムーズな移行保育

2021/03/15

今週から3月も後半になります。4月からの進級に向けて、張り切っている子どもたちですが、全てのクラスで4月から過ごす部屋での保育が本格化しています。たとえば1歳児クラスのぐんぐん組。4月からは2階での「にこにこ組」としての生活が始まるのですが、今日は朝のお集まりを1階で終えた後、「じゃあ、これから2階でおやつを食べよう!」と声をかけると、いそいそと楽しそうに2階へ移動しています。この写真はその時のおやつの時の様子です。2階ダイニングのテーブルに上手に座っています。

2歳児にこにこ組は、4月からは3階での「わいわい組」の生活になるので、これまでの8人がいつも一緒、という集団から、4歳のらんらん、5歳のすいすいのお友達とも一緒になります。今日15日の朝のお集まりでは、5つのグループの中に混ざり合って座っています。お兄さん、お姉さんに囲まれて、仲間入りを果たしたことが、なんだか誇らしげです。この写真はその時の様子です。わいらんすいの朝のお集まりは2階のダイニングを使っています。

こうやって、少しずつ「進級」に向かって、新しい仲間との関係、人間関係の広がりが生じています。その様子を見ていると、頼もしさを感じるほど、子どもたちは前向きです。全く未知のものなら、知らないが故の躊躇が起きるかもしれませんが、きっとすでに見慣れた「もの」や憧れていた「人」や知っている「空間」なのでしょう、戸惑いもなく、新しい生活スタイルを難なく受け入れていきます。

4月から小学生になるすいすい組の昼食は、小学校の給食と同じ時刻に、にこにこ組の食事の場所で食べます。年長さんは、今週の卒園式を意識して、お集まりをするとき「卒園児のみなさん」という声かけをすると、「あ、僕達のことだよ」と、さっと起立して、「挨拶をしましょう、はい、礼」というと、ちゃんと揃ってお辞儀をしたりしています。このような「きちんと」という感覚も、新鮮に受け止めてくれています。素敵な小学生になりそうです。

こんなにスムーズなのは、当園が基本的にオープン保育だからなのでしょう。担任はいても、どの先生もどの子のことも理解しており、子どもの方も担任だけではなく、全ての先生との関わりを持っています。「他対他」のオープンな人間関係は、移行保育もやりやすいのです。

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