今日のテーマは見守る保育の「見る」の意味です。
今日のちっち・ぐんぐんのブログを紹介します。顔の写っている写真を外し、名前をイニシャルに変えました。どうしてこのブログを紹介したいのかということは、最後に説明します。
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牧野先生が、ちっちぐんぐん組に かたつむりを連れてきてくれました。
箱をのぞきこんでみんなで観察です。みんな何やら思い思いにおしゃべりしながら眺めています。
・・・と、透明のフタの部分に、なんだか黒いものがついているのを見つけた子どもたちです。
「かたつむりのうんちかもね〜」と話していると、Sくんが早速ティッシュを持ってきました。
そして、ゴシゴシ。
続いて、Aちゃん、Rちゃんも…。
かたつむりのうんちがついていたのは、フタの裏面なので、どれだけ拭いても取れないのですが、それでも、一生懸命拭こうとする姿と、ティッシュで拭いてあげようという その発想がかわいらしい、ぐんぐんさんでした。
7月13日の「ちっち・ぐんぐん」ブログより
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どうして、このブログを紹介したいのかというと、こんなことを感じるからです。
「一生懸命拭こうとする姿と、ティッシュで拭いてあげようという その発想がかわいらしい」
この子どもたちの一途さや健気さ。可愛いですよね。
それにしても、そこまで一生懸命になるのはどうしてなんでしょう?
この行動を支えている心の原動力は、生き物へのケアです。
子どもらしい発想の中に、ケアリングが見えるのです。
かたつむりくんへの愛情、気遣いというものが、ここには息づいているのです。
大人になってしまったらできない(やらない)行動です。
私たち大人が、このような子どもの「心の動き」をキャッチできるかどうか。
こんなところに成長を感じることができるかどうか。
こんな視線で子どもがやろうとしている行為をちゃんと見とっていくこと。
これが「本当はどうなんだろう」を大切にしていく保育精神です。