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2022年 5月

社会情動的スキル20(最終回) 実行機能

2022/05/13

この連載も最終回を迎えました。これまで見てきた非認知的なものが子どもたちに芽生え働いていく機会として、どんなものがあるのか確認して、まとめていきましょう。今日は夜の園内研修会を開きました。藤森統括園長を招いた4月16日の講演会で学んだことを、この1ヶ月の間にどう実践に移したかをクラス別に報告し合い、大事な実践のポイントを出し合いました。

講演会での学びの骨子は、その日の「園長の日記」に「ヒューマン・コンタクト」と題して、以下のように触れています。「AI時代の子どもたちにとって必要なスキル」は、次の3つでした。

(1)「対話する能力」コミュニケーション能力

(2)「他と協力する能力」コラボレーション力・集団的思考

(3)「実行機能」自己調節能力

今日の園内研修会では、主にこのスキルの習得が垣間見られた場面や保育上、工夫したことなど具体的な実践報告がなされたのですが、どの報告にも共通したのは、子どもの姿から環境を再構成していったら、こんな姿になっていったという「保育のプロセス」が語られたことです。この保育の語り(ナラティブ)は、子どもの姿の変容が縦糸になっていくのですが、その背景には子ども観や保育観としての見方・考え方が共有されていました。また理念や方針を理解し、それを具体的に実践してみて、その結果を報告し合う。園内研修の進め方としては最もよい形になりました。

上記の(1)〜(3)をみていただくと分かるように、非認知的な力のベースになっているのは、実行機能なのですが、これは「ある目的に向かって自分の気持ちや考えや行動を調整する力」なので、15の非認知能力の多くがここに関係します。誠実性、グリッド、自己制御・自己コントロール、時間的展望・・・ほとんどのものが関連することがわかります。

具体的な保育場面も非常にたくさんあり、「新しい時代に対応するための保育保育方法5ポイント」の具体例が報告されました。乳児も幼児も、いろいろな環境の再構成が意図的に保育実践に移されていました。幼児では集中して遊び込めるようにテーブルの配置を変えて、やりたがっている遊びのための素材を増やしたり、お片付けのタイミングを気づくような音環境(楽器や歌声)に変えたり、砂時計で交代の見通しを持てるようにしたり・・・。職員が声かけで気づかせるよりも、楽しい雰囲気を作ったり、楽しそうなことが始まりそうだと子どもが気付いたりできるような工夫の試行錯誤が続いています。乳児も運動をしたがっていそうだと感じたら室内遊びに運動をすぐ取り入れたり、お友達の気持ちに気づくための促しや仲立ちや仲介もいろいろです。

当園の保育目標は「自分らしく 意欲的で 思いやりのある子ども」ですが、ダイバーシティとしての「自分らしさ」をお互いに認め合いながら「共生と貢献」(保育理念)を実現していくためには、相手やお友達の立場も感じたり考えたりできる「向社会性」を育てていく必要があります。そのジレンマをどう考えていくといいのか、という課題もあります。「向社会性」のことを私はわかりやすく「思いやり」と表現したのですが、いわば社会性のことです。自由と自分勝手、自己主張とわがままの違いを子どもが認識できるためは、どうしたらいいのか? 今夜の研修会では、この問いも投げかけられました。まさしくこれが「実行機能」が育つことに他ならないのですが、そこに至るための土台はアタッチメントでしたし、10の姿で言われる道徳性や規範意識と呼ばれるものでした。この話は4月11日の「園内探検」報告でも触れているのですが、社会的なルールを身につけていくときに大事なのは、子どもなりに納得できる理由を理解できるようにしてあげることです。「決まりは守ると、いいことがある」という体験ができるかどうか。ここにポイントがあるのでした。

子ども同士のかかわりを大切にしながら、子ども集団の中で子どもが楽しい、面白い、ワクワクドキドキするような体験ができるように用意します。そして、その体験を作り出すプランニングにも子どもが参画し、いくつかの活動や見通しの中で子どもが選択できることで、非認知的能力のど真ん中にあると私が考えている「意欲」が沸き起こるようにします。それまでの経験が個々の子どもの中でつながり、創造性が躍動します。デイリーや週案、今後の遊びの見通しなど、プランニングの過程で話し合いやコミュニケーションを大切にしていくと、集団的思考も働き出し、相手の気持ちや考えを尊重する姿勢(本来の平等であり多様性の尊重)が育っていくのです。トラブルや葛藤場面は子どもたちにとって、非認知的なスキルが育つ機会でもあります。長い目で育ちをとらえる視点を忘れずに、子どもの多面的な理解と保育プランを深めあうチーム保育を作り上げていこうと思います。

保育園とは?②

2022/05/13

子どもたちの生活その物が教育となると、いくつか気を付けないといけないことがあります。
簡単に2つの事でお話しすると
①成長まで時間がかかること
②人生であること
です。

学びとは、字がかける、読める、同じように踊れる、運動が出来る といった事を教えられて出来るようになったことではありません。 もちろん大事なことではありますが、それを教練のように教えていくのではなく、自ら学んでいく、学ぼうとする意欲などに意味があります。 子どもの姿からそれにどんな意味があって、どんなことに熱中し、何を探求しようとしているのか、その学びがもっとより良くなる環境をどう作り、どうやって広めていくのか。 

子どもを理解していくなかで環境を再構成し、より良くなろうとする子どもを支えていくのが保育の営みです。    

 字を書くときに、い は 縦に一本、少し間をあけて一本 書くと  い  だ!!とは考えもせずに大人は書いていますが、子どもにはこのプロセスがとても大事です。 そして、このプロセスはどんどん変化していきます。結果、文字の い で言えば縦や間といった概念がなくなっていくのですがそのように学びを深めていきます。 そのため、その育ちや成長はある程度の期間や時間を設けてあげないと見えてきません。 生活=教育と言うことだからこそ、その育ちの期間を私達は丁寧に見守っていかなければなりません。  

 

 そして、この生活とは人生そのものなのです。ただ、これが子どもとなると「大人の願い」が高いと変わってきます。例えば、今日一日をどんなふうに過ごしてほしいか?と問われると多くの人は、子どもに「良いことで満たされてほしい」「楽しかった活動であふれていてほしい」と願う事が多いはずです。「怪我をした一日を」とは願いません。  ただ、人生良いことばかりではないことも事実として大人は分かっているのですが、子どもにはそうなって欲しくないという親心からどうしても「良いことで満たされてほしい」となるのです。 ただ、災難、苦難、困難といった「難」は必ずあります。それらがない「無難」な事は意外日常生活にはないのです。子ども社会であればなおのことです。 昔の人はこれらの「難」がある事を有難いと感じで略していますが、親心とは反対に子どもにとっての生活には当たり前に「難」があるのでしょう。でも、それは実はありがたいのかもしれません。その有り難みを良くよく知っていたのが地域の年長者だったのかもしれません。共同保育、アロペアレティングが人類の子育てであったからこその気付きなのでしょう。

 

 保育園生活は、何かに作られたものではなく、子ども達が作っていく生活の場です。その生活の場には間違いなく結果で見たら「善い」も「悪い(難)」もあります。でも、そのどちらかではなくて、全てのありのままの生活を大切にしていきたいと思います。   良いを求めすぎるのも、難がないようにしすぎるのも、よくありません。「自然」とはなんともとても難しく曖昧ですが、やはり自然を大切にしたいと思います。  なので、その子の選択を大切にしたいと私たちは保育で考えているのです。きっと、お家で今日の出来事を話すときのトピックスは子どもの気持ちにたくさんあるのでしょうが。「今日保育園なにがあった?」の質問の裏には「何がたのしかった?」という隠れた大人の願いも多からずあるのでしょう。   子どもの姿を信じ、見守るという観点の1つでもありますね。  

 

なぜこんなことを書いてしまったのか・・・・

小学校へ入学してより子どもの姿が見えなくなったと思う最近。そして、見るのは宿題。これはこれで音読など楽しいのですが、それではよく見えません。でも学習の花丸を子どもの姿にてらしてはいけませんし、子どもの人生だもんなと思いつつ、そうはいってもやっぱり子どもに聞いてしまいそうになる私です。。。。

社会情動的スキル19 アタッチメント

2022/05/12

ここに「非認知的(社会情緒的)能力の発達と科学的検討手法についての研究に関する報告書」 があります。ちょっと古いのですが国立教育政策研究所が平成26年度にまとめた研究報告書で、代表は発達保育実践政策学センター(Cedep)センター長の遠藤利彦さんです。この研究が目指したことの一つは、さまざまな「非認知的な力」を整理して、子どもが「誕生からの発達過程において備えるようになる一連の内容を示すこと」です。その結果が「社会情緒的発達の概要」として一覧表にまとまっています(以下の表)。

このミニ連載では、さまざまな「非認知」的な心の力を拾ってきましたが、どんな力であっても、この一覧表が示すように、それらの関係を整理してまとめて考えるための基本的な枠組みは「自己と社会性」になりそうです。

この表では「自分」「他者」「自他関係」の3つで整理されています。乳児期(012歳)、幼児期(234歳)、児童期(6〜12歳)および青年期(13〜18歳+)まで、それぞれに異なる「社会的情緒」があることがわかります。

私たちの保育に関係のある乳児期の「自分」のところには、「自己に関する感覚」「情動の発現」「原初的な情動調整」「気質」の4つで整理されています。

この連載で取り上げてきた、いろいろな「非認知」な力は、この「自分づくり・自己の発達」と「他者との関わり・社会性の発達」にうまく働きかけるようにするとよい、という捉え方がもっとも合理的でわかりやすいかもしれません。

いま参照している図書「非認知能力」(小塩真司編者・北大路書房)には以下のように15の「非認知能力」が紹介されています。

この中で、例えば、「自分づくり・自己の発達」に直接、関係するものは、自尊感情、自己制御、情動知性、グリッドなどになるでしょう。また「他者」や「自他関係」には、共感性などが鍵になるでしょう。このようにみていくと、これら15だけでは足りず、他の非認知的な内容とつながって働くようにならないといけないことがわかります。特に、青年期のところに改めて記述されているように、乳幼児期に大切にしなければならないことが、テーマになっています。これまで私たち保育士が慣れ親しんできた発達課題に立ち返っていくことになります。

その「自己と社会性」の枠組みとして、乳幼児の時期に最も大切にしなければならないものはなんだったのかというと、それは「アタッチメント」でした。自分づくりと他者との関わりの土台となるものが「アタッチメント」を通じて獲得されていくからです。この非認知的な力とアタッチメントの関係について、近年、最も精力的に情報発信されている遠藤利彦さんの説明を聞いてみましょう。

「子どもはまだ歩くのもしゃべるのもたどたどしい頃から、例えばつまずいてころんだり、母親が視界から消えるなどして、日々、おそれや不安の感情を経験します。こうした小さな危機の只中にあるときに生じたネガティブな感情を、信頼する大人への“くっつき”を通して受け止めてもらい、その感情の意味を教わり調節されること(アタッチメント)で、子どもは自分の感情との向き合い方や他者とのかかわり方を学びます。アタッチメントに裏付けられた日々のささやかで温かな人とのかかわりが、自分と社会性の両面から「非認知」的な心の発達をしっかりと支えてくれるのです」

(小椋たみ子・遠藤利彦・乙部貴幸著『赤ちゃん学で理解する乳児の発達と保育 第3巻 言葉・非認知的な心・学ぶ力』中央法規 2019)

このアタッチメントが育む、最も大切な非認知的なものは「基本的信頼感」です。もう少し、遠藤先生の解説を続けます。

「基本的信頼感は、将来の良好な人間関係、困難や試練に立ち向かう強い心、社会生活において前向きに活動しようとする意欲といった、健全な自己をつくり維持していくうえでの支えや希望となります。“自分は他者から愛され、大切にされる存在である” “他者は信じられる”という、自分や他者に対する基本的信頼感が十分に形成できないと、自分自身を愛することができず、他者に対する不信感が残ります。そのため過度に失敗をおそれたり、不安や不信感を抱えやすくなったりするといわれています。保育においてもっとも大切なことの一つは、乳児期の心の一番の土台部分に、自己の中核となる自他への基本的信頼感をたっぷりとつくってあげることです」(同上)

新しいお友だちです

2022/05/12

今週から、ちっち組に、新しいお友だちが仲間入りしました。

かわて しおんくん です。

好奇心旺盛で元気なしおんくん。少しずつ歩けるようになって、1歩、2歩…と歩いてみる姿も見られます。でも、急いで移動したいときは、高速ハイハイ…!

これからよろしくお願いします♪ちっち組6名のお友だちで、楽しく過ごしていきましょう!


おまけショットは、ウクレレを演奏!?れあちゃんです。

とっても力強い演奏でした…!!💪

ブランコ押して!!!

2022/05/12

昨年度のブログにて、

 

公園へ出かけてブランコを遊んでいる時に「先生(ママ・パパ)、押して~」とよく言われませんか?   保育園では押してあげる事はあまりしません。とご紹介しました。

子どもには適切な刺激や体験が必要です。まだ自分で上手くこげない段階から「面白いだろう」と強くこぎすぎると、それはそれで面白いのですが、まだ平衡感覚も上手くできていない、筋力を使う(固有覚)などの刺激は滑らかに入っていきません。もちろん全てがいけないではありません。大人が入ってしっかりと感覚を入れ込むことも重要な活動です。 保育園では、自分の力に見合った活動、その子がどこまでは出来るかを見たうえで配慮して介助をしています。


今日、和泉公園へ行くと「先生、のせて」と声を掛けてきたお友達がいました。そこで、自分でやってみようと誘い掛けていると、去年同じように接していたらんすい組のお友達がやって来て、乗り方、やり方、降り方、を見本も交えながら何度も何度も教えていました。 友達もその教えに答えようと頑張ていると、自分でやることが出来ました。 出来た!!!という感覚。達成感、満足感。これはとても素晴らしくて、それをかみしめたのでしょうか。その後公園の時間全部をブランコの乗り降りなど楽しんでいました。

さて、来年度教えてもらったお友達はどんな風に育っていくのか。一人一人の成長を感じます!!!

5月12日 昼食

2022/05/12

ご飯

とりの醤油麹焼き

青梗菜のマヨあえ

豚汁

オレンジ

麦茶

 

保育園とは?

2022/05/12

幼稚園、保育園は乳幼児教育機関であり、その教育とはどのように行われるのかというと、環境を通して育まれていきます。なので、子どもたちの『生活』そのものが教育と言えるのです。
 そして、その生活は人生であり当たり前に一人一人違うのです。  

先日、新一年生の卒園児が教科書を見せてくれました。さんすう①の教科書の裏には、私達が子どもたちに育みたいこと、保育園の生活=教育ということと、学校教育の考え方がマッチングしていることが分かりやすく書いてありました。(写真参照)





さて、生活には潤いを与えてくれる自然物。虫や花など子どもたちの関心が最近大きいです!
わいわい組とすいすい組で鈴虫を観察していると、

わ『白いのは、赤ちゃんでさ、大きくなると黒色になるから、白いのは小さい』
す『そうだね。あ!これ赤ちゃんじゃない!?』
わ『そうだよ。これだよ。』

と何を言っているのかと言うと、生まれたての鈴虫は白いと言うことに気付いて、それをわいわい組がすいすい組に教えているというやり取りですが、これはとても深い瞬間です。なにが、深いかというと例えば思考力という力は、幼児教育では環境に位置付けられています。人間関係ではなくて環境に位置付けられていることが、この場面から良くわかります。 そして、生まれたての赤ちゃんは白いとは、誰が教えたのでしょうか。 違うのです、彼らが見つけたのです! そして、それがどんな違いで、どんなことに気を付けないといけないのか、そんなことを子どもたちの持っている言葉の数で表出していますが、色々と考えているのですね。そして、それを他者と共に学んでいます。 子どもは自ら育つ力を持っているのですが、育つ力を発揮できるには、リズムの安定(生活)、そして環境が作用した瞬間と感じました。




帰りの時にお母さんにその出来事を伝えていた彼は、『家で飼いたいな』とのこと。 生活=教育 と言いましたが、この一言は、子ども自身が生活をより良くしようとしていますね!! より育とうとしている!まさに、私達が子どもたちに願っていることではないでしょうか。。。

この一言をきっかけに、プロジェクトが生まれました!鈴虫の赤ちゃんをお家でも飼えるように、土とエサを保育園で用意します! ご自宅から少し背の高い虫かご と 脱走防止兼コバエ防止シート 霧吹き がご用意出来たら保育園の赤ちゃんをプレゼントいたします! 希望の方はコドモンでお知らせください。 担当は、小林です。

社会情動的スキル18  学びに向かう力、人間性等

2022/05/11

さて、ここまでやっと辿り着きました。このミニ連載もゴールが見えてきたからです。どこにゴールがあるのでしょうか? 思い出していただきたい大事なことが2つあります。「今どうして非認知能力だったのか」ということと「よりよい生活とは何か」ということです。その二つの交差点がとりあえずのゴールなりそうです。

まず一つ目は、さまざまな「資質・能力」の中で非認知能力がクローズアップされるようになったきっかけは経済ノーベル賞を受賞したヘックマンの研究に遡ります。20年以上前の話です。それは置いておくとして、世界がここに注目し続けているのはそれが「よい結果」に結びつくことがわかってきたからです。教育界はこれから先の世界を想像しながら、どんな資質や能力(人格特性や能力やスキル)を育むべきなのかを探していたら、これまで中心にやってきた認知的なものもさることながら、非認知的なものがより重要じゃないか、ということになってきたのでした。ポイントは「どっちも必要」ということです。

二つ目は、その「よい結果」ということは「何か」を考えざるを得ず、その時、私が教育哲学を教わった村井実さんの「善さ」の4つの要素を思い出さざるを得ないのです。名著『善さの構造』には、ギリシャ時代の哲学者プラトンやアリストテレスが考えた「よさ」から説き起こしてくるのですが、村井さんと話していた時、何もわかっていない私に「人間はね、どうしてだか何かよいことに向かって生きているよね」という話をしてくださいました。その時は「学力ってなあに」という新聞連載を書いていたので、学力との関係を自宅へお尋ねしに行ったのでした。村井さんの「善」についての教育哲学がなかったら、日本の学校で「子どものよさ」に目を向ける教育は生まれなかったでしょう。

このことが平成29年度に出された「資質・能力」の3本柱では「学びに向かう力、人間性等」の中に位置づきました。どこに「善さ」の話があるかというと、そのかっこ書き(  )です。そこにはこう書かれています。

(心情・意欲・態度が育つ中で、いかによりよい生活を営むか。)

 

これが乳幼児教育から高校まで、ずっと使われます。「よりよい生活」とは何かに立ちかえる必要があるのです。また自分らしい「心情」と、さまざまな人たちと共に生きる「態度」を、しなやかに実現していくために「意欲」が橋渡しのような役目になっているのです。

この「学びに向かう力、人間性等」という不思議なフレーズは、上の方に描かれている二つの認知的な力を支えることになります。

旧今川中学校へ

2022/05/11

 

わいわいらんらんすいすい組(わらす組)と一緒に
旧今川中学校へ遊びに行きました。

にこにこ組にとって初めての場所です。

小林先生から旧今川中で遊ぶ時のお約束を教えてもらって、にこにこ組もバギーから降りて遊びました!

お兄ちゃん達が走っていく方に付いていくと、コンビカーや三輪車があって、大喜びの子どもたち。

旧今川中学校には、グローバルキッズ神田駅前保育園が校舎内にあり、その周辺の保育園と共同で貸して頂いています。

よく遊びに行く公園では難しい三輪車やコンビカーも貸してくださり、広い広場を自由に安全に動き回ることができました。

三輪車やコンビカーも1人ひとつずつ使えるわけではなく、わらす組さんも一緒に遊んでいるので順番待ちや友達とのやりとりが自然と必要になってきます。

かえでくん「これ(黄色の車)が終わったよ。これ(赤い車)かしてー」とまつるくんに赤い車が欲しいことを伝えて、交渉しています。

こんな風に自分の気持ちをを伝えたり、お友達の気持ちも尊重して終わるのを待ってあげる姿が印象的でした。

 

それから、わらす組が三輪車で遊ぶ姿を見て、にこにこさんも挑戦していました。

前に進むには、足でペダルを交互に踏み込みながら力加減を調整することが必要でにこにこ組の子ども達にとってちょっと難しくて、挑戦したくなる遊びです。

前に踏み込もうとしても後ろへ下がっちゃったり…

ペダルをうまく踏み替えれなかったり…

前に進むにはコツがいるようです。

それでも、難しいことにもすぐに諦めずに、自分の足の動きを見ながら、何度も何度もペダルを動かそうとしばらく夢中で遊んでいました。

ゆいとくんも足元の動きに集中してペダルを使ってこぐことを楽しんでいます。

ルダくんは、初めての場所やたくさんのお友達に少し緊張して、コンビカーは気になるけど、なかなか乗れずにいました。

先生と一緒にボールを投げてみたり…

周りのお友達の遊ぶ様子を見たりしていました。

誰も乗っていないコンビカーがあったので、

「ルダくんも乗ってみるー?」と聞くと、はじめは首を振っていましたが…

やっぱり気になっていたようで、少しずつコンビカーの近くに座って動かして遊び始めていました。

だんだん慣れてきて、帰る間際にコンビカーに自分から乗って遊ぶことができました!

そうたくんも初めての場所に少しどきどき。

先生と一緒に植木の所で探索していました。草っ原の中をかき分けて歩いたり、草花を探したりしているうちに緊張もほぐれて遊びに始めていました。

そうたくん達が草っ原で遊ぶ様子を見ていたわらす組の子達も加わって、一緒に虫探しを楽しんでいました。

わらすさんと一緒に行くことで、にこにこ組にとって虫探しや木の実の見つけ方などいろいろなことを知っていて、ちょっと難しい遊びのお見本になってくれます。これからも一緒にお散歩に行きながらたくさんのことを真似て、学べる機会を作っていきたいとおもいます。

 

 

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