映画公開3日目の24日、午後1時過ぎからの上映は満席でした。映画に登場する子どもたちや親御さんとの「再会」を通して、お互いに「ああだったよね、こうだったんだよね・・・」を確認できる特別な時間を過ごすことができました。映画のラスト近くなると涙腺が緩んで困ったのですが、いろんな思いが浮かんできて、複雑な心境になってしまいました。
映画が終わってから、いま4年生になった元すいすいさんたちが、一人ずつ感想などを話してくれたのですが、こうやって振り返ることがとても大事で、このこと自体もまた、今を生きている時間になっていきます。子どもたちの言葉にしてくれた声を聞くことができ、また言葉にならなかった声も感じることができて、私にとってもいい時間でした。時間がなくなって、私が伝えたかったことは話す時間がなくなったので、お礼を申し上げました。
豪田監督には「これからがスタートですね」とお伝えしました。これで全てが通じ合っているのですが、何がこれからか?というと、保育園での試みで終わらせないということです。この映画がきっかけになって、いろんなことを考えて語りだす大人がもっともっと増えてほしい。多様な意見があるのが当たり前で、その考えが色々あることが不一致で困るや、違う意見を責めたり否定するのではなくて、いろいろあることが当たり前だという感覚を持つことが、市民社会の起点なんだと考えたい。
そして、その異なることが人間であり人権であり、そもそも豊かさの定義だったことを思い返し、そのことを本当に突き詰めていくと、私たちが地球にやってきた理由の根源なんだということに結びついていくだろうから、です。この三日間、千代田せいが保育園の保護者の方も、たくさん親子で見にきていただき、ありがとうございました。コドモンでもいいので、ぜひ、感想をお寄せくださると嬉しいです。よろしくお願いします。