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TEL

2022年 8月

8月26日昼食

2022/08/26

手作りふりかけ

ごはん

なっとうあえ

野菜の味噌汁

すいか

麦茶

積み木でできた「ブルジュ・ハリファ」の塔

2022/08/25

子どもにとっての「科学的思考」とはどんなものなのか? 

いま、それがわかる場面を、子どもたちの遊びの中から拾い出しています。先日は、年長の子どもが積み木で高い塔を作っていました。その塔の先端が天井についているので、いつ倒れてくるか心配なほど高いものだったので、それが出来上がるまでに、子どもの中で何が起きていたのかを知りたくて、作った本人たちに説明を求めました。すると、やっぱり、聞いてみるものですね、見ただけでは分からない、そこ子が「どう思ってそうしたか」、内面の心の動きが見えてきます。

「ここが八角形、ここが七角形、ここが六角形、ここが五角形、ここが四角形、ここが三角形、ここが二角形、ここが一角形・・」

塔の積み木は同じ大きさの直方体が横に並んで輪になっていて、そこに少しずれて輪が重なっています。下から上にいくに従って、数が減っていくように作られているのです。彼は、それをこのように、説明してくれたのです。一段、一段、「ここは◯角形」だと両手で輪の形を作って教えてくれました。

これまでの積み木遊びの中で、高く積むにはどうしたらいいのかを発見し、下の方を大きい輪にして上にいくに従って輪を徐々に小さくしていくと安定することに気づいているのでしょう。積み木の輪は、羊羹のような直方体を並べて輪にしているので、隣り合う積み木と積み木の間には少し隙間ができます。その隙間のところに、次の段の積み木は、ちょうど跨ぐように載せてあります。そうすることで、輪の積み重なりは安定します。その輪が上にいくとだんだん小さい輪になっていくのです。

この塔はモデルがあるそうで、「こっちはドバイのブルジュ・ハリファ」だと言います。そのドバイの塔は、現在、世界一高い塔なのです。ここに、高く積むということを目指している彼の動機が読み取れます。そういえば、この塔を感心して私が眺めていた時に、最初に彼が言ったことは「園長先生と(背が)どっちが高いかな」だったのです。高さの追究が倒れにくい積み木の積み方の習熟を促した、と言えるのかもしれません。探究心です。

科学的な思考とは、これまでの数々の積み木遊びの中で、「こうしたらこうなる」という規則を抽出してきたのでしょう。これは帰納的な論理性を表します。積み木が組み合わさっていった時の構造の特性を、体験の中から導き出しているのです。直方体や角度などの概念を言葉で表すことで確かな知識を獲得することになっていくのですが、いまは具体的な「もの」の操作を通じて、暗黙の知識を使いこなしながら、物体の法則性を発見していることになります。

この気づきは確かに獲得されており、自然科学の領域の中では、自然科学、特に物理的な法則を学んでいることになります。学問の領域では、数学の幾何学、職業の分類では建築家の基礎、良さの要素では無矛盾性や関係性、効率性、美のセンスが働いていることになります。積み木遊び、侮るべからず、です。

 

 

 

8月誕生会 ちぐん組

2022/08/25

8月生まれのお友だちは、ちっち組のりょうくん。マラカスを持って登場〜



王冠をかぶせてもらうと、ずっと片手で押さえるポーズをしていた姿がかわいかったです^^



ぐんぐんさんも一緒にお祝いしました。みんなでケーキにいちご🍓を貼って、りょうくんのバースデーケーキをつくりました🎂


先生たちからは、絵本と色紙のプレゼントです。



そんなりょうくんは、これまでドキドキで躊躇していたすべり台のスロープを、自分からすべり降りるようになりました…!これからもっともっと新しい姿を見せてくれることが楽しみです^^りょうくん、1歳のお誕生日おめでとうございます!

GTサミットでの「協働的学び」

2022/08/24

話は昨日の続きです。GTサミットで取り上げたれたテーマ、これからの教育や保育のビジョンについてです。

政府が目指そうとしている「学び」の特徴を一言で表すと、もっともわかりやすいのは「個別最適な学び」と「協働的学び」の実現、ということなのですが、実際にやろうとするととても難しい。その障害となるものは、先生の数だったり、教科カリキュラムの枠だったりします。学校の現実をちょっとでもご存知の方なら、児童生徒の興味や関心に合わせて、あるいは子どもの発達に合わせて、個別に対応することなんて、いろいろなことをクリアしないと難しい、ということはすぐにわかります。

それでも政府がやろうと旗を振るのなら、それに見合った環境を用意していくことが当然、必要になります。この環境を準備することは、意識の問題と条件整備の問題が両方ありますが、条件整備が整わないことを言い訳にして「できない」ことだけを主張しても、子どもたちの現状は少しも変わらないことになってしまうので、できる範囲で少しでも実践に移したいものです。

その実践の積み重ねの中で、工夫すればできそうだというものを、空間、物、人の環境に整理して、順番に実践のアプローチを作り上げたものが、保育関係者の間から「藤森メソッド」「見守るアプローチ」と呼ばれるようになってきた方法になります。当園が実際に行っていることがこれです。この実践を集めて報告し合う全国大会が、来年1月下旬ごろに鹿児島で開くことが決まりました。

GTサミットの二日目今週の23日(火)でも、その実践の具体的な事例が、全国の仲間から「リレー討論」という形で報告されました。全国大会の会場となる鹿児島からの報告、藤森メソッドの海外での広がりの報告を始め、京都や熊本、茨城や東京から、各地の状況や保育実践の一端が紹介されました。コロナ禍での保育、安全な食育の試み、保育理念の再構築、STEM保育なども報告されました。私たち保育者にとっての「協働的学び」の時間です。

このような実践を確認しあっていくと、私たちギビングツリーの仲間が大切にしていることが浮かび上がってきます。それは、園運営の率先性です。子どもたち、保護者の皆さん、地域のために、やれることは実践してみよう!という果敢なチャレンジ精神に溢れていることです。この体験はリアルな出会いが持つパワーであることを確認できました。ズームやオンラインだけでは、どうしても限界があります。直接会って話し合うこと。対話の中で信頼と意欲を確認し合うこと。大事なことだな、と思いました。

8月24日 昼食

2022/08/24

タコライス

コーンのスープ

彩りサラダ

キウイ

「個別最適な学び」としての生活と遊び

2022/08/23

GTサミットで話題になったテーマを少し紹介します。当園が実践してきている内容と関連するものを取り上げます。

最近の政府のいろいろな審議会答申は、不確かな将来に備えるための「学び」がどう変わるべきかを、かなり大胆に描いています。今年6月に出された内閣府の「審議のまとめ」は、かなりドラスティックです。それらのキーワードの一つは、中教審が昨年答申した「個別最適な学びと協働的学び」があります。小学校以上の学校での勉強や家庭学習、あるいは地域活動でも、これからこの言葉で表される「学び」が実現できるようにしましょう!というわけです。

とりわけ、学校に限らず、全方位をカバーする内閣府は学校に限らず、学校でも家庭でも地域でも、どこにいても、その子どもにふさわしい学びが成立するようにしましょう、という方針を、明確に打ち出してきました。

このことは、当園が開園したときに、敷地が狭くて園庭はない保育園だけれども、生活を遊びの場を地域にも広げてしまおう、と考えてきたことと、かなり重なってきたなあ、と感じます。

 

そのことは、<学びや勉強>というところを<子育てや保育>に置き換えてみると、ますますそう思えてきます。子育ては家庭だけで行うものではなく、保育園も子どもにとってのホームになるようにしましょう、と考えてきたこととも一致します。

さらに、子育ては親だけでできるものではなく、いろんな人が子どもに関わることで子どもたちが良く育つというアロ・ペアレンティングという考え方とも調和します。いま取り組んでいることを、政府が「その方向でいいんだよ、もっとやってください」と、後押ししてくれるといいのになあ、と期待してしまいます。

このように、子どもの学力も、学校だけではなく家庭も地域もつながり合って、身につけていけるようにしましょうという時代になりました。それは「塾やお稽古」にとっても、追い風になるのかもしれません。

学校の学びは主に「教科カリキュラム」によって、構造化されているので、おおむね何年生の何学期で何を学ぶかという順序が決まっています。しかし就学前の保育園や幼稚園は、子どもの生活や遊びの中で学んでいく「経験カリキュラム」なので、その子の発達や興味関心、学び方の適性などに合わせて「個別最適な学び」を追求することができます。

さらに、当園のような自発的な生活と遊びは、複数の子どもたちによる話し合いと意思決定につながります。自分の考えや思いを言葉で表現していくためにも、いろんな機会に会話や対話が生まれるような生活を意識しています。

その一つが朝の子どもたちによる「ゾーン決め」「お散歩先の話し合い」「セミバイキングでのいっぱい・ちょっと」「ピーステーブル」「お手伝い保育」・・・などいろいろな場面での「選択と参画」となって現れます。映画「こどもかいぎ」でも、そのようなシーンがいくつも紹介されています。

ちっちさんとの関わりも増えています

2022/08/23

 

 

 

「ゆたかく〜ん♡」とまおちゃんとあまねくん☺️

こちらは何も言わずとも、2人はゆたかくんと同じ目線に合わせて声をかけていました♪

ゆたかくんも声を上げて笑顔で応えていましたよ!

 

 

こちらはまおちゃんとりょうくんのコラボ♪

まおちゃんが朝の会の歌を歌っていると、りょうくんは目の前にあったマラカスを持ってカシャカシャ🎵

 

ちっちさんとのかわいい関わりもたくさんあるぐんぐんさんです^^

梅ジュース

2022/08/22

らんらん組でクッキングをした梅ジュースがいよいよ完成しました。氷砂糖が溶け、美味しい梅ジュースに!

「甘くて美味しい〜!」とおかわりに来る姿も…!

自分たちで作った梅ジュースなのでより美味しく感じますね😊

GTサミット開催(東京・高田馬場)

2022/08/22

当法人(社会福祉法人省我会)の保育は、理事長で新宿せいが子ども園の藤森平司園長がつくり上げたものです。八王子市の旧市街地・大和田町に1977年に「省我保育園」を開園した時から現在に至るまで、振り返ってみると、一貫して変わらない保育観があります。それは「子ども同士の共同性の重視」です。

私が当法人に就職したのは1997年ですが、保育をしながら感じてきたのは、大人と子どもが向かい合う関係よりも、子どもが子どもと関わる関係、子ども集団が刺激しあい育ち合う関係を大切にしてきたことです。それは少子社会が深刻化していくにつれて、ますます大切になっていく、当法人の保育の特徴でもありました。子ども同士がいかに触れ合い、学びあい、育ち合うか? このテーマは大人が個別に育てることよりも、はるかに人間性の発露に不可欠な視点だといえるでしょう。

このことは、中教審の最新の答申や、内閣府が打ち出しているキャッチフレーズに置き換えると、「協働的学び」という視点に近いのですが、ただ、大きな違いがあります。まず第一に、この「協働的学び」は文部科学省の中央教育審議会で作られた言葉であることからわかるように、小学校以降の学習の中で期待されているものです。まさか赤ちゃんの頃から必要なこととは、思われていないでしょう。しかし、私たちの法人の保育観では、それとは異なり、人は赤ちゃんの頃から子ども同士の関わりの中でこそ、人間の持っている可能性が引き出される、と考えています。

この考え方は、やっと世界が提唱するようになってきたものです。例えば経済協力開発機構(OECD)が提唱している研究報告書は「スターティング・ストロング」、つまり人生の始まりである乳幼児期にこそ、力強い政策や財源の投資をするべきだ、という趣旨です。しかし、日本ではなかなか進んでいません。先進的な世界の取り組みと比較すると、まだまだ心許ない印象を免れません。

その点、子ども同士の関わりを重視した実践を推し進めている保育団体が、藤森理事長が代表を務めている「保育環境研究所ギビングツリー」です。その会員が全国から集う会合「GTサミット」が今日22日(月)から二日間、東京・高田馬場で開催されます。今とこれからの時代に必要な保育とはどんなものなのか、学びます。今日は藤森代表の基調講演がありましたが、子ども同士の関係を基盤とした保育のかたちを、いかにしてこれからの時代にあったものに作り変えていくか、その方法を確認しあう時間になりました。

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