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2023年 2月

くつろいで絵本を楽しむ

2023/02/07

保育園の生活には「くつろぐ場所」があります。家庭の中のリビングにあるソファーを想像していただけば、わかりやすいでしょうか。畳の部屋でもいいのですが、ごろごろできるような所です。ワンルームならベッドや椅子でしょうか。リラックスできる場所や空間です。そばにはぬいぐるみやクッションなども置いておきます。

実際に視察したドイツでもオーストリアでも、シンガポールやマレーシアにも保育室には、そうした部屋や空間がありました。海外の有名な保育家具、例えばスウェーデンのHAGSのカタログなどにも、そうした空間を想定した家具が作られていることがわかります。ミュンヘン市の幼稚園を視察した時も、厚さ30センチぐらいあるクッション性の高い大きなマットが敷かれていました。

また、絵本の棚の隣は、机と椅子ではなく、カーペットが敷かれていることが多いのにも驚きました。ごろごろ寝転がってみるというスタイルもアリなのです。ごろごろするのは体幹のためにもいい、という考えをはっきりと持っていると、その幼稚園の園長は説明していました。

2月7日おやつ

2023/02/07

しらすとわかめのおにぎり

野菜ジュース

2月7日昼食

2023/02/07

カレーうどん

鯖とカボチャのオーブンやき

バナナ

麦茶

千代田区「ほけんだより」2月号

2023/02/07

ほけんだより2023年2月PDF版

~~ご連絡~~
現在、インフルエンザと感染性胃腸炎の流行がみられています。
インフルエンザに関しては、東京都感染症情報センターより
注意報が出ております。
改めて、手洗い・うがい
オムツ交換・オムツ廃棄時の
ご注意と確認をお願い致します。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

子どもから学びたい「寄り添い方」

2023/02/06

0歳児クラスの担任のブログに、このような子どもの関わりの報告があると、どうしても紹介したくなります。このエピソードのタイトルは「寄り添う」です。子どもを子ども扱いしてはならないのです。本当に子どもから学ぶことが多いと思います。

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ふたりで仲良くおままごとをしていたかと思ったら、取り合いっこになり、ケンカしていた Mちゃん と Sちゃん(二人とも2歳2ヶ月)。
どうやら、最初はなんとなくふたりで一緒に使っていた食器を、途中からMちゃんが全部使いたくなってしまったみたいです。ぐんぐんさん(1歳児クラス)たちにはよくあることですね。

そんなことがあって、Sちゃんが、ソファの上で泣いていると…お手伝いに来てくれていたわいわい組(3歳児クラス)Rちゃんが Sちゃんのもとへやってきて、Sちゃんに「どうしたの?」と聞き取ります。そして、そのあと、Mちゃんの話も聞きとります。

ちゃんと、お互いの話を聞いてくれる姿もさすがですね。
「ふたりとも、全部(のお皿とコップが)欲しいんだって」と、ちょっと困りつつも、またSちゃんをうしろからキュッと抱きしめて、寄り添ってあげるRちゃんです。

Rちゃんがそばに来て話を聞いてくれて、いつのまにか涙もひっこんでいた Sちゃん。

そして、ときどきMちゃんのことも気にしつつ、「Mちゃん、Sちゃんが使ってるの、じゃまするの、だめだよ。」とやさしい口調で伝えてくれています。

でも、Mちゃんから取り上げようとしたり、無理に返させようとしたりはしません。ときどき声はかけつつも、Mちゃんの姿も大切にしてくれるRちゃんです。

(Mちゃんも、いろんなお皿を使って、大人にお料理をふるまってくれたかったようです。)

ケンカしていたぐんぐんさんをやさしく包み込んでくれる、Rちゃんのなんとも言えない距離感が、あたたかくて、感動したのでした。

取り合いっこになったとき、欲しい玩具を取り返して解決するのは簡単です。でも、それ以上に、自分の気持ちに寄り添ってくれるひとがいること、なんとか解決しようと間を取り持ってくれる人がいること・・・そして、そうした姿を近くで感じながら、ぶつかったときに どう折り合いをつけたら良いか学んでいくこと・・・子どもたちにとって、どちらが価値のある体験だろうと考えると、やっぱり後者なのではないかな〜と思います。

大人はつい、「誰が使ってたの?」とか「返してあげよう」などと、解決を急いでしまいたくなるところかもしれないですが、そんなことは、子ども自身がきっといちばんよく分かっているはずです。そんなときに、どんな関わりをしてあげるか・・・Rちゃんの姿から学ぶべきことがたくさんありそうだなぁ と感じたのでした。

さて、そんな Mちゃん と Sちゃん は、日中も、佐久間公園で ふたり仲良くお店屋さんごっこを繰り広げていました。

ベンチに、木の実や石、木片…いろんなアイテムが並んでいます。まるで宝もののようですが、これは「パン」だったそうです。
となりでは、AくんやSちゃんもお店を開いていました。

 

(↑このあと、どんどん種類が増えていました。)

 

ほかのお友だちも、追いかけっこに…

すべり台に…

お砂場遊びに…

 

寄り添う

2023/02/06

ふたりで仲良くおままごとをしていたかと思ったら、取り合いっこになり、ケンカしていた まおちゃん と さゆきちゃん。
どうやら、最初はなんとなくふたりで一緒に使っていた食器を、途中からまおちゃんが全部使いたくなってしまったみたいです。ぐんぐんさんたちにはよくあることですね。

そんなことがあって、さゆきちゃんが、ソファの上で泣いていると…お手伝いに来てくれていたわいわい組のれおなちゃんが さゆきちゃんのもとへやってきて、さゆきちゃんに「どうしたの?」と聞き取ります。そして、そのあと、まおちゃんの話も聞きとります。

ちゃんと、お互いの話を聞いてくれる姿もさすがですね。
「ふたりとも、全部(のお皿とコップが)欲しいんだって」と、ちょっと困りつつも、またさゆきちゃんをうしろからキュッと抱きしめて、寄り添ってあげるれおなちゃんです。


れおなちゃんがそばに来て話を聞いてくれて、いつのまにか涙もひっこんでいた さゆちゃん。

そして、ときどきまおちゃんのことも気にしつつ、「まおちゃん、さゆきちゃんが使ってるの、じゃまするの、だめだよ。」とやさしい口調で伝えてくれています。

でも、まおちゃんから取り上げようとしたり、無理に返させようとしたりはしません。ときどき声はかけつつも、まおちゃんの姿も大切にしてくれるれおなちゃんです。(まおちゃんも、いろんなお皿を使って、大人にお料理をふるまってくれたかったようです。)

ケンカしていたぐんぐんさんをやさしく包み込んでくれる、れおなちゃんのなんとも言えない距離感が、あたたかくて、感動したのでした。

取り合いっこになったとき、欲しい玩具を取り返して解決するのは簡単です。でも、それ以上に、自分の気持ちに寄り添ってくれるひとがいること、なんとか解決しようと間を取り持ってくれる人がいること・・・そして、そうした姿を近くで感じながら、ぶつかったときに どう折り合いをつけたら良いか学んでいくこと・・・子どもたちにとって、どちらが価値のある体験だろうと考えると、やっぱり後者なのではないかな〜と思います。

大人はつい、「誰が使ってたの?」とか「返してあげよう」などと、解決を急いでしまいたくなるところかもしれないですが、そんなことは、子ども自身がきっといちばんよく分かっているはずです。そんなときに、どんな関わりをしてあげるか・・・れおなちゃんの姿から学ぶべきことがたくさんありそうだなぁ と感じたのでした。

さて、そんな まおちゃん と さゆきちゃん は、日中も、佐久間公園で ふたり仲良くお店屋さんごっこを繰り広げていました。


ベンチに、木の実や石、木片…いろんなアイテムが並んでいます。まるで宝もののようですが、これは「パン」だったそうです。
となりでは、あまねくんやさらちゃんもお店を開いていました。

 

(↑このあと、どんどん種類が増えていました。)

 

ほかのお友だちも、追いかけっこに…

すべり台に…

お砂場遊びに…

・・・と、各々好きな遊びを満喫していました。

日差しのあたたかい一日でした♪

いちご狩り、川口グリーンセンターへいきました。

2023/02/05

すいすい組では、保育園の活動を子ども達が考えるすいすいMTGを行っています。 その中で、子どもたちに「どんなことを保育園でやりたいか?」を聞くと、1位はお泊り保育、2位に「食べ物を食べる、収穫体験」が出てきます。 そんな子どもたちからの提案から今回の企画が生まれました。

今回協力いただいた農園は 苺ぷらす さん。園から車で40分~50分程度でした。農園は、5つの種類を栽培、内4種類を食べ放題でのいちご狩りです。「紅ほっぺ」「かおりの」「かんなひめ」「よつぼし」 。子どもたちは、農園内を自由に移動してお腹いっぱいたべました。 「ぼくは、よつぼしかな」「わたし、かんなひめ」 とお気に入りを見つけていました。  
食べ放題は、いいなとおもいます。それは、失敗が沢山できるから。 同じようで、あれこっちの方が甘かった。この品種が自分好み。 という体験が何度もできるからです。  
今回の体験で、子どもたちは「味」「色味」「おいしい苺の見分けた」「食べ方」「品種」「苺の育ち方(どう実るのか)」など体験しました。 贅沢な体験ですが、それぞれの子どもにとって素晴らしい経験になっていくと思います。

いちごは、水分が8~9割。 これはよくわからないですが、子どもたちはいちご狩りの後、何度もトイレへ行っていました。たくさん苺を食べる=たくさん飲んでいる という事を体験で感じています。


苺狩りの後は、川口グリーンセンターへ行きました。はじめての公園でしたが、今までの経験が生かされて、概ね自由に遊ぶこと出来ている姿にも成長を感じました。  今年はお別れ遠足を子ども達が企画していきます。さて、どうなっていくのか楽しみです。

 

ああブルジット・ジョブよ!

2023/02/04

2月1日(水)から今日4日(土)までの4日間は、考えることが多くて時間が足りない状態でした。その日のことを振り返る間も無く翌日がきてしまう。日記を書く時間もない。ちょっと昔のパソコンで、アプリをたり上げすぎるとすぐにフリーズしていましたが、例えるなら、あれです。私の頭の中の短期記憶を司るテーブルの上にいくつものファイルが並んでいるのですが、どれも一時保存しながら、次々と飛び込んでくる課題に立ち向かっている感じでした。テーブルの上の書類は大事かつ急ぐ、大事だが急がない、どうでもいいけど急ぐに分けます。急がないどうでもいいやつは即ゴミ箱へ。

でも、今となって、今週を冷静に振り返ると、「大事だけど急ぐ」は案外できていません。そう簡単に解決できないものが、大事なことだから。職員のこと、労務管理のこと、収支バランスのこと。中長期の課題ばかり。それなのに、どうでもいいのに急ぐことが結構多い。特に国や自治体からの調査や、僅かばかりの補助金申請にかかる煩雑な手続きの数々。年度末に向かうこの時期、いわゆるブルジット・ジョブです。全くの偶然ですが、2020年2月1日に、こんなことを書いています。ちょうど2年前です。

・・・・・・・

◆増え続ける煩雑な手続きが人間性を麻痺させる

保育の仕事をしていると、子どもの心の健康を考えることが多いのですが、この日記で以前、人類学者のデヴィッド・グレーバーの著書『官僚制のユートピア』を紹介したことがあります。この本のタイトルはもちろん皮肉です。官僚制賛美の本ではなく、現代社会の特徴として、ペーパーワーク的な仕事が増え、人間としてのシンプルな生活に専念できないというジレンマがなぜ生まれるのかを探求しているのです。人間の内面にまで官僚制が侵食してきていることに警鐘を鳴らしている本です。私はこの本を読んでいると、現代の社会がいかに心の健康に良くないかということに気づかされます。

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この日記で以前、というのは2019年6月19日でした。当時と今は、どちらの方が「ブルジット・ジョブ」が増えているか、それは明白です。その後もずっと、コロナが続いていますから、大事な仕事も増えているのです。急がないけど大事、というものがあって、実は私が本当にやりたいのは、ほとんどがこっちです。やっと今夜はそれができそう。(遡って、楽しかったいちご狩りのことは書くかもしれません)

 

川口の温室でいちご狩り

2023/02/03

年長組の子どもたちと一緒に、いちご狩りを楽しんできました。場所は川口市の郊外。高速道路のインターチェンジを降りて、ほど近い場所。クラスブログにも書いてあるように、ここで育てられている品種は5種類。

その味を食べ比べながら、お腹いっぱいになるまで食べていいというのだから贅沢な体験になった。

今日は寒かった。いちご農園は、大きなプレバブの温室で、中に入ると暖かい。

いちごの美味しい見分け方を教えてもらった。とにかく全体が赤くなっていること。葉っぱのついている根元あたりまで、しっかり赤くなっているものがいい。大小は関係ない。

いびつな形になっているものも甘いらしい。凹んで堆積が減っている分だけ糖分が密になるという理屈らしい。

形が歪になるのは蜂が花粉を集める時に、花を強く押してしまうから。形の悪いものは規格外あつかいで農協のルートに乗らなくなってしまうが、味はいいというから、もったいない話だ。

温室の中を数匹の蜂が飛んでいるが、この昆虫の協力がなければ、いちごの実がならないというのだから、やっぱり花と昆虫の共生進化は面白い。

「温度と湿度、そして二酸化酸素の濃度を測定しながら、一定のレベルを保っているんです」と、百葉箱のような機械ボックスを見せてくれた。「世の中の温暖化対策に逆行するようですが、この中では二酸化炭素が大事なんです」と。

市のホームページによると、人口58万人の川口市は「明治末期には鋳物工場が150 軒ほどになり、荒川や芝川の舟運を利用して原料や製品運搬が行われました。その後、川口町駅や新荒川大橋ができると鋳物産業を中心に飛躍的発展をとげ、「鋳物の街川口」の名は全国に知られるようになりました。」とある。かつての「キューポラのある町」は今、キューポラ(鋳物用溶解炉)の代わりに、高層ビル住宅がひしめく。

何かを選ぶという経験とその結果

2023/02/02

「段ボール、ください」。ーー最近、毎日のように事務室にやってきます。幼児たちが制作で使うのです。保育園は宅配で届くものが多くて、段ボールはたくさんあります。保育室から離れて他の場所へ移動するとき、子どもたちは、手作りの「スイカ」カードを持ってきます。それを持っていたら「クラスの先生の承諾済み」の証明になります。園の中を自由に移動できるフリーパスのような役割を果たしています。3階建ての保育園は、幼児はふだん3階が拠点になっており、2階にある2歳児室やダイニング、1階の乳児室で過ごすこともあります。あらかじめ決まっている毎日のデイリープログラムの一環なら何もいらないのですが、ちょっとした「やりたいこと」があると、そばにいる先生に伝えてカードをもらい、個別にやってくるのです。

段ボールは大小さまざまなものがあるので、大きさがわかるように、広げてあげます。「大きいの、小さいの、中くらいの、どれがいい?」と聞きます。すると、自分が必要とする大きさのものを選び、満足そうにして持っていきます。なぜ、その大きさのものを選んだのか、よくわかりませんが、とにかく選択肢を用意してあげることを大切にしています。自分で何かを決めて、行動すること。その結果と自分の選択は、つながった経験として体験されるだろうからです。体験がつながって、一連の経験になっていく。どっちの言い回しがいいのかわかりませんが、そういうことです。

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