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2024年 5月

絵の具を媒介に気持ちを大きく向こうへ動かす<⒑豊かな感性と表現>

2024/05/12

先週の振り返り その3

屋上で模造紙を繋いで大きな紙に絵の具遊びをしよう! 先週10日(金)にやった活動です。そこに至った流れをあえて描くとしたら、大筋はこんな感じです。4月に進級したわいわい組(3歳児)が、4歳5歳と一緒に生活するようになって1ヶ月が過ぎ、GW前からその様子を見てきた幼児クラスの4人の先生たちが「時々はクラス別の時間が欲しいね」という話なったそうです。

子ども一人ひとりの姿は違うのですが、総じて「もっと自分を出し切って思いっきり楽しんでもらいたい」ということのようです。それは「なんでもよかったのですが、最近やってなかった遊びで、わいわいが好きな活動だったから」だそうです。この辺りの生活の中でのチョイスというか加減は、まるで今晩のおかずは何にしようか、と最近食べたメニューを思い出して家族で話し合うみたいな感じに似ているかもしれませんね。

どんなに楽しそうだったかは、やっている時の写真や動画が残っています。その結果できたものの実物は階段の壁に張り出してあるので、その時の情景を感じていただけたらと思います。子どもは自分の今いる世界から、もっと向こうの世界へと、越え出て生きようとしているように感じるのでした。

 

久しぶりの絵の具に夢中な子ども達!

Hくん大胆に絵の具の上を歩きます!!

それをみたAとくん。 「・・・も!!」と絵の具を踏み踏み!

Aくんも一緒に紙の上を歩いて行きますが、あまり塗れない様子、、そうだ!足にかいちゃえ!と、豪快に足の裏に塗っていきます!

気付いたらひざ下まで、ぬりぬり! 感触もとっても気持ちがいいようでこの笑顔です!

Hくんも!Aくんも!と 、2人で足に描いていきます。とっても楽しそう!

Yちゃん真剣な表情。丁寧に手にぬりぬりしていました!

Sちゃん、小さい筆で爪に丁寧にマニキュアを塗っていました!

大きい紙に座って、体に塗ることに夢中な子ども達でした!

楽しかったね!!またやろうね!

今年も夏野菜の栽培を始めました

2024/05/12

今週の振り返り、その2。

夏の収穫を目指して、野菜の種を屋上で8日、プランターに植えました。先日は花壇で既に咲いている花のポットを土に埋めましたが、今日は見かけ上はまだ区別のできない種を土に蒔きました。

年長のすいすい組は、昨年からこの活動を見て知っています。ほぼ毎年、きゅうりや茄子を育ててきました。その生長する様子はだいたい想像できていて、こまめに水遣りをしたり、花が咲いて実がなっていくことも知っています。

4月の話し合いで、子どもたちが育てたい野菜や果物を出しました。スイカとメロンも入っています。昨年までミニトマトもやっていましたが、誤って喉に詰まらせるとよくないので、今年はやめましたが、だいたい、その通りのものをやって見ることになったようです。

 

花壇の花植えに「ありがとう」といわれて<5社会生活とのかかわり>

2024/05/11

今週を振り返ります。まずは毎日の日記で取り上げなかったものをピックアップしてみましょう。

ちょうど1週間前、GW期間の5月2日(金)に、神田川を挟んで園の向いの「佐久間橋児童遊園」の花壇に、幼児10人で花植えに出かけました。これは年2回、春と秋に千代田区の公園課が「ちよだの水辺を魅力ある都市空間に再生する会」に委託して実施しているもので、当園もそのメンバーなので、いつも遊びで使わせてもらっている公園をきれいにしようということで実施しています。

花の種類はマリーゴールド、サルビア、ニチニチソウ、ラベンダーなど。すでに公園課のほうで土は柔らかく準備してくださっており、私たちは土にスコップで穴をあけて苗のポットを埋めるだけです。最初はどうやって植えるのか、みんなほぼ初めてなので、土をどうやってどのくらいの深さ掘るのかなど、見本を示しながら一緒にやっていきました。

(この場所で3日後、鯉のぼりまつりが、開催されまささた)

数が多いので、途中で子どもは飽きるだろうと思っていたら、コツを覚えたら年長さんは夢中になって率先してやります。段々なれてくると、赤や黄色や紫などの色の並びを考えだしたり、ほどよい間隔を意識しだしたり、「こうやってうまくなっていくんだな」ということが目の前で起きていきます。また土を掘っていたらダンゴムシがいたり、何かの幼虫が出てきて、虫好きな男の子とは大事に別の容器にいれて土をかけてあげたり(保育園に持って帰りました)、子どもたちにとっては面白い発見のある活動になったようです。何よりも最後に花壇一面が花に覆われると、大人の私たちも「やったあ!」という達成感を覚えて楽しいものです。

子どもたちがやっていると、微笑ましく感じるのでしょう、通行人のなかには声をかけてくださったり、暑いから気を付けてやってねと塩入キャンディをプレゼントしてくださる方も。子どもたちと一緒に街をきれいにしていくという活動は、こんな小さいうちはその意味がよくわかりませんが、花壇がきれいになって、道行く人が「ありがとう」と声をかけてくださることで、ちょっとだけそうしたことを感じているかもしれません。

◆千代田区のホームページには「アダプトシステム(道路や公園等の公共施設の環境美化活動)として、

「地域の方や企業、団体の自発性・自主性を尊重し、管理・清掃の計画と実施をすることで、公共施設がより身近なものになります。また、この活動を通して地域の方々の交流が深まり、地域の活性化・イメージアップが期待できます。なお、千代田区では現在、道路・公園含め23団体(平成26年度9月末現在)が、アダプトシステムの適用により草花の管理等を行っています。」

とあります。

<5社会生活とのかかわり>

家族を大切にしようとする気持ちをもつとともに、地域の身近な人と触れ合う中で、人との様々な関わり方に気づき、相手の気持ちを考えて関わり、自分が役に立つ喜びを感じ、地域に親しみをもつようになる(後半省略)

子どものいない生活で学ぶ「子ども学」

2024/05/10

今日は午後からある大学の「子ども学」の講義にゲスト講師に招かれて、学生たちと「赤ちゃん」や「遊び」などについて語り合ってきました。赤ちゃんについては、森口佑介さんの書籍を使って、いろんな赤ちゃん像があることを紹介しました。遊びの方はホイジンガとカイヨワの話を下敷きにして、学生自身の遊びと園児の遊びを比較してもらい、異なる点を語り合ってもらいました。

90人近い学生のリアクションペーパーを読んでいると、どんなことを考えているのかがわかって面白いのですが、とにかく赤ちゃんが身近にいないということはよくわかりました。大学にも学部によっても違うのでしょうけれど、少子化というのは、場所や世代によっては実際に「日々の生活のなかに子どもがいない」ということなんですね。保育園にいるとその感覚を忘れていることに気づきました。

大谷翔平の<主体~他人・もの>の関係

2024/05/09

大谷選手が週間MVPに!というニュースを聞いて、保育に関係することで2つのことを思い出しました。一つは自尊感情に関することです。日本の青少年は国際比較調査で他の国にくらべて自己肯定感が低いとよく言われてきのです。それについてNHK白熱教室で有名になったマイケル・サンデル教授が、こんなことを言っているのです。

「よく『日本人は自己肯定感が低い」と指摘する意見がありますが、それは日本人には『自分の成功は自分自身の力ではなく、周りの人々の支えがあったおかげだ』とという認識があるからです。そして、成功者であっても常に謙虚な気持ちを忘れることはありません。こうした考えから、彼の能力が数年で衰えるとは考えられず、ますます活躍できると確信しています」

この中の「彼」とは、大谷翔平のことです。

この説明をきいて、そういう見方をしたことがなかったなあ、なるほど、と思ったのです。確かに高校野球でもプロスポーツの選手でも、監督やスタッフやファンやチームメートへの感謝を口にすることが多いですよね。このことと力の発揮が関係するとしたら、共主体(co-agency)の見方に通じるんじゃないだろうか、と思ったのです。

そしてもう一つ思い出すのは、あるスポーツ番組で大谷選手がインタビューに答えて、なぜそんなにホームランを打てるのかという質問に「バントでボールに当てる感覚でバットを振っている」といったような説明をしていたのです。これはアフォーダンスの感覚を説明していることになっているんじゃないかと思ったのです。「ボールが止まってみえる」とか「サッカーボールぐらい大きく見える」といった話も聞きますが、この知覚と行為の結びつきを説明することばには、このように感じている主観の世界が垣間見える気がします。

 

子育てひろばアキバ分室での「出張ひろば」へ第一歩

2024/05/08

園から西へ約5分。神田川にかかる万世橋は秋葉原の電気街の南側の出発点です。その交差点の角に建つのが千代田区の万世橋出張所ですが、その6階に千代田区社会福祉協議会が運営する子育て広場「アキバ分室」があります、これまで、ここで「睡眠講座赤ちゃんねんね」を2回、保育園主催で開いたことはありますが、出張ひろばをやったことはありません。

今年度は、当園から職員が定期的に出向いて「ここに集まる地域の親子向けに、わらべうたや親子遊び、絵本や紙芝居の読み聞かせなどを行いたい」と申し出たところ、アキバ分室も大歓迎で、その準備段階として、園児をつれてお散歩にでかけてみたのです。

以下は一緒にでかけた1歳クラスのU先生の感想です。

「月齢の小さい4名は、初めてのアキバ分室へ。はじめは場所見知りや人見知りもあったけれど、各々のペースで動き始め、少しずつ遊んでみる様子があった。Kくんは手押し車が気に入ったり、Hくんはボールハウスに入ってみたり、Nちゃんは鉄琴のマレットが気に入ったり、お気に入りの遊びや玩具も見つけたようす。保育園にはないもので遊んだり、アキバ分室のスタッフの方と遊んでもらったり、新しいものや人に出会いながら、子どもの好きなものを見つけていきたい。新しい遊びの場所として、地域とのつながりとして、また出かけてみたい。」

というわけで、ほかのクラスの子どもたちも定期的に出向いて、地域の親子との交流を進めたいと考えています。近くの子育て関連の施設同士がつながって、地域の子育てがよりハッピーになるといいですよね。ゆくゆくは出張SSSとか、地域版しずくの会の誕生といったことに、発展していくといいな、と考えてます。

遅ればせながら「こどもの日」をお祝い

2024/05/07

子どもはクイズが好きです。映画「こどもかいぎ」には、伝説となっている「ライオンクイズ」が可笑しくて有名になりました。そこ映画シーンにあったように、子どもは自分でクイズをだすもの好きですが、ハイハイ!と答えて「正解!」となるもの嬉しいようです。今日もそんなシーンがありました。遅ればせながら「こどもの日」をお祝いしたのですが、その中でT先生による3択クイズに正解するたびに、跳びはねて喜んでいました。

なぞなぞやクイズは言葉遊びとしても楽しいものです。「へえ!そうなんだ!」という、ちょっとした意外性や驚きを伴いながら、身近なものへの関心を高めたり物知りになったりします。また「なぜ」や「どうして」という理由を考えるような内容であったり、少ない情報から始まって、ヒントを出しながら正解を思いつくまでの「連想」が使われたりします。子どもは意外とたくさんのことを知っていることや、少ない情報でも当ててしまうことなどに、ほんとうに驚きます。

成長も感じたGWあけの様子<7自然との関わり・生命尊重>

2024/05/07

GWあけは今朝から雨。どんな風に過ごしたのかなあ?と、保護者のみなさんからの連絡を読みながら想像しました。「児童館のこどもの日イベントに行ってきました」「昨日は〇〇組で集まり〇〇公園で遊びました」。地方に帰省した家族もあれば旅行を楽しんできたご家族も。そして、久しぶりの保育園で実際の子どもたちは?

2歳児の日誌には「お休み楽しかった??と聞くと皆「うん!」と答えてくれていました♪♪」。幼児クラスでも「登園するとお休み中にあったことを嬉しそうに教えてくれた子どもたち。長いお休み明けで、朝の登園の際は気持ちが崩れてしまったり、中々保護者と分離出来ない姿もありましたが、しばらくたつと、大人の元から離れいつも通り、気の合う友だちと一緒に遊び始めていました!」(幼児クラスの日誌より)とあります。

そして先生たちは、子どもたちのちょっとしたことの変化に成長を感じ嬉しそうです。そこを見つけるのが得意なのが先生たち。

0歳児クラスの先生は「連休中に寝返りが活発になったGくん。コロコロと自由自在に寝返りを披露してくれました。そして、気になるおもちゃのことろまで手足を動かし進んでみようとしていました!成長に感動です^^」とコメントしています。

1歳児でも「GWが明け、久しぶりにクラス全員揃いました!休み明け、お友だちとの再会を喜んだり、一緒に楽しいことを見つけたり…。お友だち同士の時間を楽しむ姿がたくさん見られて、こちらも嬉しく思いました。」とあります。実際に見ていると「子どもは子どもの中にいるのが自然なんだなあ」と思えてきます。

担任もこう書いています。「久しぶりの登園でしたが、保育園でお友だちやお兄さんお姉さん、先生たちに囲まれながら、のびのびと好きなことをたっぷり楽しんだ1日でした。寝返りが自在にできるようになったり、ずり這いやハイハイまでもう一息のようすで、伸びようとしている力を存分に使って体を動かしていた子どもたちの姿からまたさらに一段とたくましく子どもたちの成長が感じられて感動しました。」

一方、2歳児クラスでは「あれ天狗の葉っぱ色がかわったよー!?黒くなってるー!」と、「前に佐久間公園で取ったとっても大きい、天狗の葉っぱのような葉がイチョウの色から真っ黒になってる様を見て、わー(笑)っと色が時間がたって変色しているところを不思議そうに見ていました!」と子どもの、身近なものの「変化」への気づきを拾っています。

幼児クラスでも「朝、登園するとSちゃん(年少)がお休み前に水につけていたお花(散歩でみつけた花びら)が弱っていることに気付いた(年長の)Uちゃん。新しいお水にかえてあげていました。植物にまで目が届いて大切にする姿が素敵です。」とあります。

さらに塗り絵の様子を見て「手先が器用になってきて、とても上手に塗れるようになっていました。日々子どもたちの成長に驚かされます」とコメントがついています。同じ図柄の絵を4か月前にかいたことがありファイルされてるのですが、普段の様子もみているからその一人ずつの特徴をよく把握しているからでしょう。

今日は室内で過ごしましたが、この5月から6月中旬にかけて気持ちのいい日が増えるでしょう。おそらく今月中旬からは夏日のように暑い日もあるでしょう。それでも梅雨入りまでの貴重な過ごしやすい日々といえます。連休明けはいいスタートを切りました。この調子でノリノリの生活にしていきましょう!

<7自然との関わり・生命尊重>

自然に触れて感動する体験を通して、自然の変化などを感じ取り、好奇心や探究心をもって考え言葉などで表現しながら、身近な事象への関心が高まるとともに、自然への愛情や畏敬の念をもつようになる。
また、身近な動植物に心を動かされる中で、生命の不思議さや尊さに気付き、身近な動植物への接し方を考え、命あるものとしていたわり、大切にする気持ちをもって関わるようになる。

神田川に泳ぐ地域の小学校や保育園の鯉のぼり

2024/05/05

「こどもの日」の今日、園の目の前の神田川に手作りの鯉のぼりが泳ぎました。今年から始まった「和泉橋鯉のぼりまつり」です。鯉のぼりは、地域の小学校や保育園が作ったもの。

千代田せいが保育園の鯉のぼりも、他の保育園の鯉のぼりと一緒に気持ちよさそうに五月晴れの風を受けていました。

向かいの和泉橋出張所から当園にロープを渡し始めたのは午前9時。ざっと30〜40人ぐらいの町会の方々がロープを手渡しで繋ぐという見事な連携プレイ。

2本目のロープに繋がれた鯉のぼりが、出張所の3階の窓から引っ張り出されて風にそよぎ出すと、周囲から自然と歓声が上がりました。

当園の鯉のぼりは、皆さん親子で押していただ手形をデザインしたものです。同じ発想の園が他に2つありました。今朝は朝9時ごろから保護者の方たちも親子で見物に来たり、そのまま保育園で遊んでいかれました。

秋葉原の繁華街に近い場所でもあり、旅行客など道ゆく人が足を止めて写真に収めていました。開会式に駆けつけた樋口区長も「地域に新しい風物詩ができました」と喜んでいました。

 

他者を受け入れていく、いく通りもの姿

2024/05/03

20240503 巻頭言5月号(印刷用)

園だより5月号「巻頭言」より

ある署名な人類学者が、こんな言葉で第1章を書き始めていました。「私たちはどのように生きるべきか?間違いなく、人間はその問いを考え続けてきた。おそらく、その問いを考えることこそが、私たちを人間にする」(ティム・インゴルド『人類学とは何か』)。

この4月1ヶ月の様子をクラスの記録から拾ってみると、先生たちは子ども同士の関わり方の育ちに着目しています。それぞれの保育ドキュメンテーションやクラスブログをぜひお読みください。赤ちゃんから幼児まで、それぞれの発達に相応しく「他者を受け入れている姿」が共通していました。

1歳児のぐんぐん組(5月3日のブログより)では、「ちっちさん(0歳児)という後輩が入ってきて、新しい先生との生活も始まって、はじめはまだ、状況がまだ分からないような様子もありましたが、今では、その後輩たちを”いいこいいこ”となでたり、ミルクをあげるお手伝いをしたり、同じ目線で顔をのぞきこんだり…すこしお兄さんやお姉さんらしい、頼もしい様子が見られるようになりました。」と、心温まる事例がいくつも紹介されています。

2歳児のにこにこ組は、連日の日誌で微笑ましいやりとりの報告が続いていますね。例えば4月30日の振り返り。「いずみこどもプラザからの帰り道、Rくんの「かくれんぼしよう」をきっかけにK先生やS先生と一緒に隠れることを楽しんでいる子ども達。そんな風に楽しいことを積み重ねていく中で、「おはよう」と挨拶のようにぎゅ~っと先生の所へ駆けてきたり、絵本読んでほしいと持ってきたり、少しずつ先生やお友達との距離が近づいてきています。」

3歳以上のわいらんすい組では、5月1日のブログにあるように、3歳の子の「やりたい」を大目に見てあげる4歳児のさりげない気配りや優しさを紹介しています。「このクラスで過ごし始めて1ヶ月がたち、子どもたち自身も互いにそれぞれを理解し始めてきているようで、初めの頃は「それはずるだよ〜」「つまんないよ〜」となる場面もありましたが、それぞれの個性を受け入れ、フォローしあうそんな姿に感心、感動した瞬間でした」。本当にそうですね。

このような子どもたちの姿をたくさん見ていると、私たち大人が見習った方がいいと思うようなことがいろいろありますね。他人と一緒にいることが嬉しいという感情。やりたいことを提案して受け入れてもらえ、一緒に楽しめる体験。自分だけではなくてお友達のできた!やった!を喜んでいる様子。このような心情が生活空間に広がり、子どもも大人もそれを共に心地よく感じる時間が増えるといいですね。

冒頭の本でインゴルドは「世界は戦争、貧富の格差、環境問題など多難を抱え、すでに臨界点に達している」といいます。それでも「私たちは皆で一緒に世界を築いていきたい」と思います。他者とともに学び、それを伝え合いながら。子育てはその長い道のりの第一歩です。

 

 

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